この記事はTaoTronics Japan様よりレビュー用サンプルを頂いて記事を書いております。
- 通話に特化した完全ワイヤレスイヤホンが登場!
- テレワーク時代のマストアイテムになる予感!
- 完全ワイヤレスイヤホンの新たな道が切り開かれた!
完全ワイヤレスイヤホンの新しいカタチ。
インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン、TaoTronics『SoundLiberty 88』をレビュー。製品の方向性が“音楽鑑賞”よりも“通話”にシフトした、ちょっと変わった趣の完全ワイヤレスイヤホン。なので、音質も当然レビューするとして、テレワーク用マイク付きイヤホンとしてもチェックしてみます。
テレワーク時代のマイク付きイヤホンですわね。
テレワーク民のマストアイテムっ!?
目次
TaoTronics『SoundLiberty 88』って?
SoundLiberty 88ってなに?
AIノイズキャンセリングを搭載した、通話に最適化したインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホン。
- 通話品質が素晴らしい。
- 片側のイヤホンだけでも利用可能。
- IPX7防水でラフに使える。
- この価格で近接センサー搭載は凄い。
- バッテリーの持ち時間が短め。
- タッチボタンのフィードバックが欲しい。
テレワークでのミーティングや通話に最適化したイヤホンが欲しい!
…って思っているなら、1つは持っておくべきアイテムかも!
本体チェック
■インターフェース
- リモコンボタン(タッチセンサー)
イヤホンのTaoTronicsロゴの部分、これがタッチセンサータイプのリモコンボタンになっています。また、イヤホンの下部にある穴が通話用のマイクになっています。
なお、イヤホン本体のサイズは、 17.1×42×18.5mm で、重さは4.6g。実際に持ってみると分かるのですが、とにかく軽い。さすがは、インナーイヤー型といった感じ。
■インターフェース
- 近接センサー
写真だとちょっと分かりづらいですが、イヤホン後面にある黒い光沢のある丸い部分が近接センサーになっています。この近接センサーが搭載されていることにより、イヤホンの着脱に応じて、自動的に楽曲の再生・停止が行われるというわけです。
SoundLiberty 88はインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンなので、非常にスッキリとしたシンプルデザイン。いわゆるAirPodsライクなシェルの形状をしています。なので、AirPodsが装着できるなら、SoundLiberty 88も問題なし。
充電ケース上面には、“TAOTRONICS”のロゴが。ギーク界隈でのTaoTronicsという企業も、いつの間にか認知度が高くなってきた気がします。
なお、充電ケースのサイズは 57.4×57.4×28.5 で、重さは51.8g。充電ケースのサイズ感は若干小ぶりで軽量という感じ。
充電ケース下面には、認証関係や仕様関係が書かれています。
■インターフェース
- LEDインジケーター
充電ケース前面には、充電状態やバッテリー残量を示してくれるLEDインジケーターを搭載。LEDのランプ数が4つあるので、視認性は比較的良好。
■インターフェース
- USB Type-C
充電ケース後面には、充電用のUSB Type-Cを搭載。SoundLiberty 88はアンダー1万円のお安い完全ワイヤレスイヤホンですが、ちゃんとUSB Type-C。Micro USBではありません。
充電ケース左右面は特に何もなし。
充電ケース内面はこんな感じ。
左 | 右 | |
2回押し | 再生・停止 | 再生・停止 |
3回押し | 曲戻し | 曲送り |
長押し (2秒) |
音声アシスタント起動 | 音声アシスタント起動 |
長押し (3秒) |
音量ダウン | 音量アップ |
SoundLiberty 88のリモコン機能
リモコン機能は、再生・停止、選曲、音量調節…と、音楽のコントロールに必要なアサインはしっかり搭載されています。
SoundLiberty 88には、専用のコンパニオンアプリはないので、リモコン機能の作り込みは非常に重要。そういう意味では、ひととおりの操作が可能になっている点は高評価。
付属品チェック
■SoundLiberty 88の付属品一覧
- USB Type-A to USB Type-Cケーブル
- 取扱説明書
- マニュアル
- ユーザーガイド
SoundLiberty 88の付属品はこーんな感じ。インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンなので、イヤーピースはありません。
注目ポイント
■SoundLiberty 88のポイント概要
- 音質:Bluetooth 5.0とAACとφ10mmドライバーの合わせ技
- ノイズキャンセリング:ELEVOC AIで通話がノイズレス
- 装着感:人間工学に基づいた疲れないデザイン
音質:Bluetooth 5.0とAACとφ10mmドライバーの合わせ技
SoundLiberty 88は、個人的には音楽リスニング用の完全ワイヤレスイヤホンという感じではなく、テレワークやミーティング用の通話特化のそれというイメージですが、ちゃんと音質についても考えている。
BluetoothのVer.は、通信範囲や転送速度が改良された『Bluetooth 5.0』になり、より使いやすく快適に利用可能。Bluetoothコーデックも、iPhoneユーザーには嬉しい『AAC』対応。ドライバーもφ10mmのダイナミックドライバーを採用している。
いろいろテクノロジーが詰め込まれているから高音質と言ってしまうと、ミスリードになってしまうのでそこまでは言わないが、音質もある程度こだわろうとしている様子が伺えます。
ノイズキャンセリング:ELEVOC AIで通話がノイズレス
SoundLiberty 88が、テレワーク用のマイク付きイヤホンと思っているポイントがここ。通話時の騒音やノイズを軽減してくれる『ELEVOC AIノイズキャンセリング』という機能を搭載していること。
ここで注意しておきたいのが、このノイズキャンセリングは通話時の機能で、いわゆるアクティブノイズキャンセリング(ANC)ではないので注意。外の騒音を音楽リスニング時にかき消してくれるものではありません。私もそうだったのですが、勘違いしないように注意。
装着感:人間工学に基づいた疲れないデザイン
テレワーク用のマイク付きイヤホン、としてのポジショニングと思っているからこそ重要なポイント、それが装着感の良さ。SoundLiberty 88では、人間工学に基づいた設計で、疲れないデザインにしつつもフィット感を高くすることでクリア。
耳にピッタリフィットしつつも、長時間の利用で疲れないようにする。これは音楽リスニング以上に、通話でこそ大切なポイント。ちゃんと相手の声を聞き取りつつも、耳に圧迫感を与えないというのは、インナーイヤー型ならでは。このピッタリだけどキツくない感じこそ、人間工学の力なのかも。
音質チェック
音質評価:★★★☆☆
高音域:★★★☆☆
中音域:★★★☆☆
低音域:★★★★☆
SoundLiberty 88の音質を端的に言うと、インナーイヤー型イヤホンには珍しい中低音域重視なウォーム系音質、という感じ。要するに、ゴリゴリな音楽を聞くよりも、ゆったりとしたBGM的音楽を聞くのに向いている音質でしょう。
インナーイヤー型イヤホンはその性質上、どうしても低音域が逃げてしまいがち。もちろん、その開放感や音圧がない感じが好みという人もいますが、ここ十数年の主流であるカナル型イヤホンと比べると、どうしても低音域に物足りなさを感じる人が多いはず。
そういう意味は、SoundLiberty 88の中低音域は他のインナーイヤー型イヤホンよりもボリューミーで、聞き応えがあると言える。
低音域のイメージ的には、
カナル型 > SoundLiberty 88 > インナーイヤー型イヤホン
というニュアンスで思ってもらえれば。
カナル型イヤホンの低音域は音圧が高くて、長時間のリスニングがつらい。だけど、オープンエアー型イヤホンのシャカシャカ低音域も気に入らない。そう思っている人であれば、今回のSoundLiberty 88の中低音域はスイートスポットに入るかもしれません。
作業中にBGMとして聞くのに合いそうな、疲れにくい音質っていうイメージやね!
SoundLiberty 88に合いそうな曲
■こんな楽曲が合いそう!
- Lo-Fi Hip Hop
- スローテンポなElectronic
- ダーク系Alternative Music
中低音域寄りでウォームな音質のチューニングになっている、SoundLiberty 88。その音質の傾向から考えると、ハードな音楽よりも、ゆったりとした作業用BGMになりそうな音楽が合いそう。
そんな中でも、Lo-Fi Hip Hop・Electronic・Alternative Musicと相性が良い印象。テンポがそこまで速くなく、ボーカルものではなくインストゥルメンタルの音楽を鳴らすのに向いてイメージ。逆に、RockやJazzのようなもっと重低音域を重視する音楽とは、あまり相性が良くないかも。
そんなSoundLiberty 88と一緒に聞いてほしい楽曲は、Billie Eilishのアルバム『When We All Fall Asleep, Where Do We Go?』から2トラックめの『bad guy』をセレクト。
Alternative Musicなダークな感じ。絶妙に抜けている感じ。このぬるっとした雰囲気をSoundLiberty 88がうまく鳴らしてくれます。凄くどうてもいいけど、Billie Eilishといえば、“Duh”(“当たり前じゃん”というスラング)なイメージ。そういうとこも含めて、Alternativeな感じな気がしたりしなかったり……。
BGMと合うから、まったりChill系の音楽のお供って感じやね!
ここがすき!
通話品質が素晴らしい
通話時のノイズをAIを使って低減してくれる『AIノイズキャンセリング』を使って、通話品質を上げているという謳い文句どおりの通話品質の良さ。ここが使っていてかなり良かったポイント。
すでに実際に、仕事のビデオ通話で使っているのですが、相手の声が綺麗に非常にクリアに聞くことができました。これはかなり高評価。マイクの集音性能も良く、通話相手曰く、自分の声をピンポイントで拾ってくれるような感じだそう。ただ、全体的に音が小さい気もしなくないので、ここが改良されれば、テレワーク特化の完全ワイヤレスイヤホンとして、さらに有用になる気がします。
音質の良い完全ワイヤレスイヤホンは数あれど、テレワークでのオンライン会議で使えそうなマイク性能を持った製品にはあまり巡り合っていませんでした。そういう意味では、今回のSoundLiberty 88の通話品質を上げるというアプローチは、完全ワイヤレスイヤホンの新たな切り口のように感じます。
片側だけでも利用可能
テレワークや通話という観点で言うと、SoundLiberty 88が片側のイヤホンだけでも利用可能というポイントも高い。
いわゆる友人との通話ならば、とりわけ気にすることはないのですが、テレワークでのオンライン会議とならば、通話しながら作業するということが大半。なので、できればハンズフリーイヤホンのように、イヤホンを片側だけで利用したくなるのです。
片側だけで利用できるという点では、AirPodsもそうなのですが、どうしてもAppleデバイス寄りになってしまっており、AndroidやWindowsとの親和性がイマイチ。なので、使っているデバイスがAndroidやWindowsならば、SoundLiberty 88のほうがアリでしょう。
ここがうーん?
バッテリー持ちが短め
完全にテレワーク用の完全ワイヤレスイヤホンとして使っているのですが、そこで思ったのがバッテリーの持ち。公称4時間(イヤホン単体)というバッテリー駆動時間は、もうちょっと頑張ってほしかった印象。できれば、後継機種では6時間ぐらいあると嬉しい。
SoundLiberty 88は片側だけでも利用可能なので、左右のイヤホンを交互に使えば、事実上は無限に使えることは使えます。ただ、2020年の完全ワイヤレスイヤホンとして、バッテリー駆動時間が4時間というのは、お世辞にも長くないのは事実。せっかく、テレワークやオンライン会議での通話にフォーカスしてる面白いイヤホンなので、バッテリー持ちはもっとあるほうが評価できたでしょう。
まとめ「テレワークイヤホンという新時代の幕開け」
そういうわけで、今回のTaoTronics『SoundLiberty 88』のレビューを総括すると…
- 通話に最適化したAIノイズキャンセリング搭載
- 装着感の良い人間工学に基づいたハウジング設計
- 近接センサー搭載で着脱に応じて再生・停止する
- IPX7防水性能は頼もしい
- BGMライクな楽曲に合う音質
という感じ。
正直、今回のSoundLiberty 88は安価な完全ワイヤレスイヤホンということもあり、ウン万円の完全ワイヤレスイヤホンに比べたら、音質面では当然ですが分が悪いです。ただ、そういう“絶対的な音質”という切り口で攻めていないのが、SoundLiberty 88の面白いところ。
もちろんリスニング用途にも使えますが、最大のポイントはやはり“通話”。
特にテレワークやオンライン会議の需要が高まる昨今。音質の良い完全ワイヤレスイヤホンは数あれど、通話品質を高めるという点にフォーカスした製品というのは意外と希少。もちろん、これからその手の製品も数多く登場しそうですが、その切り込み隊長的な存在こそ、今回のSoundLiberty 88と言えるでしょう。
言ってしまえば、仕事で使える完全ワイヤレスイヤホンって感じやね!
▽クーポンコード▽
BH088HAT
上記のクーポンコードを利用して、Amazon.co.jpからご購入いただくと、10%割引でSoundLiberty 88が購入可能。商品ページの1,000円オフクーポンとも併用可能ですので、ぜひご活用ください。
※有効期間:2020年8月12日 〜 2020年8月14日
おまけ
この手のテレワークに特化した、マイク付きイヤホンは今後増えそうな感じやね。
生活様式も様変わりしましたものね。
“聞く”だけじゃなくて、“伝える”ための完全ワイヤレスイヤホンですなー。
おわり
謳い文句どおりの通話品質と、インナーイヤー型で珍しい低音域が良い感じ!
バッテリー持ち時間が短いのと、タッチのフィードバックがないのが気になる……。
…そんな感じの感想やね!