【レビュー】Beats by Dr. Dre『Powerbeats Pro』—Apple H1が生み出した至高のTWS

【レビュー】Beats by Dr. Dre『Powerbeats Pro』—Apple H1が生み出した至高のTWS
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  • Apple H1で超高速ペアリング。
  • 片側だけでも利用可能。
  • 通信の安定性はトップクラス。
  • 装着感が抜群の良い。
  • AirPodsと同じ使い勝手。
  • Qiワイヤレス充電非対応。
  • 充電ケースが大きめ。
  • 外音取り込み機能非搭載。

待望のBeats完全ワイヤレス!

人気の完全ワイヤレスイヤホン、Beats by Dr. Dre『Powerbeats Pro』をレビュー。Beatsは実質Appleなので、iPhoneユーザーのベストバイTWSかも?

さたえり

発売日延期+予約合戦 っていう凄さやんね!

二条ねこ

日本発売は、かなり待たされた感じだったもんねー。

まの

仕様的にカナル型AirPods風ですよね。

Beats by Dr. Dre『Powerbeats Pro』とは?

Beats by Dr. Dre『Powerbeats Pro』全体画像。

Beats by Dr. Dre『Powerbeats Pro』全体画像。

Powerbeats Proのポイント

  • 耐汗/防沫仕様。
  • イヤホン単体で最長9時間の連続再生。
  • イヤホンの急速充電に対応。
  • 近接センサーで自動ON/OFF。

今回レビューするのはBeats by Dr. Dre『Powerbeats Pro』という、完全ワイヤレスイヤホン。ご存知の人も多いかもしれませんが、Beats by Dr. DreはApple傘下なので、実質的には“カナル型AirPods”という感じ。性能もAirPodsを踏襲しています。

さたえり

同時期に発売されたSony『WF-1000XM3』と双璧をなす人気って感じやんね!

Powerbeats Proのスペック
製品名 Powerbeats Pro
メーカー Beats by Dr. Dre
Bluetooth Bluetooth 5
コーデック SBC
AAC
連続再生時間 イヤホン単体:9時間
イヤホン+ケース:24時間以上
接続安定化 ○(Apple H1)

完全ワイヤレスイヤホン、購入前5つの確認技術—NFMI・MiGLO・TWS Plusって何?

2019年7月12日

本体

Powerbeats Proケース上面。

Powerbeats Proケース上面。

充電ケースは少し大きめで、実測値で縦横7.5cm、高さ3cmといった感じ。オーバル型で持ちにくさは感じない。

Powerbeats Proケース前面。

Powerbeats Proケース前面。

充電ケースの前面には、充電状態を示すインジケーターが搭載。

Powerbeats Proケース後面。

Powerbeats Proケース後面。

Powerbeats Proの充電には、充電ケース後面にある『Lightning』端子から行います。iPhoneと合わせるためにこうなったと思うのですが、きっとUSB Type-C充電にしてほしいと思ったユーザーのほうが多い気がします。

Powerbeats Proにケースはマグネット式。

Powerbeats Proにケースはマグネット式。

ケースの蓋はマグネットで開閉するタイプ。小気味よく開閉でき、ヒンジのトルクも絶妙なので、ついつい無駄に触りたくなってしまう…。

Powerbeats Pro本体前面。

Powerbeats Pro本体前面。

Powerbeats Proはすべて物理ボタンになっています。タッチの誤作動が嫌な人には、こっちのほうがオススメかも。

 
1回押し 再生・停止 再生・停止
2回押し 曲送り 曲送り
3回押し 曲戻し 曲戻し
長押し Siri Siri

Powerbeats Proのリモコン機能一覧。

Powerbeats Proはコンパニオンアプリはないので、この設定で固定です。左右とも同機能なのは、イヤホン片方だけでも使うことを考慮しているのでしょう。

Powerbeats Pro本体上面。

Powerbeats Pro本体上面。

イヤホン本体上面には、シーソー式のボリュームボタンが別途設けられています。

さたえり

つまり、再生・停止・曲送り・曲戻し・Siri・ボリュームの全動作がイヤホンで行えるってことやね!

二条ねこ

完璧であーるねっ!

Powerbeats Pro本体後面。

Powerbeats Pro本体後面。

ちょうど耳に入る部分に“黒っぽい光沢のある帯”があると思います。これが近接センサーになっていて、Powerbeats Proを装着しただけで自動電源オンになります。

このへんはAirPodsとまったく一緒なので、AirPodsユーザーはすぐに慣れるはず。もちろん、外せば自動で曲が停止します。近接センサーの使いやすさは、Appleがトップなのは間違いないでしょう。

さたえり

ペアリングも早いし、文句なしって感じやね!

付属品

Powerbeats Proの付属品一覧。

Powerbeats Proの付属品一覧。

Powerbeats Proの付属品

  • Lightningケーブル
  • クイックスタートガイド
  • イヤーピース
  • Beatsステッカー

ちょっと珍しいApple純正の“黒い”Lightningケーブル、これがついていることが地味に嬉しいところ。Beatsステッカーも使うのがもったいない。

ココがGOOD

音質:Beats史上最高音質

良い意味でBeatsっぽくない音質。

良い意味でBeatsっぽくない音質。

Beats by Dr. Dreの製品をこれまで『Beats Solo3 Wireless』、『Powerbeats3 Wireless』、『BeatsX』と使ってきたが、このPowerbeats Proが一番バランスが良い音質をしている。

Beats特有のドスっとした低音だけでなく、しっかり音場感や解像感も感じられる。もはや、Beats = 低音質おしゃれイヤホン という構図は間違いで、しっかりオーディオメーカー然としている。

もちろん、重低音はBeatsそのまま。おそらく、完全ワイヤレスイヤホンの中では一番、重低音の量とバランスが良い。これ以上重低音が主張するとブーミーになるので、いい塩梅で落とし込んでくれている。重低音好きにはオススメな音質でしょう。

さたえり

Beatsを感じるなら重低音だから、m.o.v.eの『anim.o.v.e BEST』を合う楽曲としてプッシュやよ!

リモコン:全操作がTWS上で可能

音量も可能な稀有な完全ワイヤレスイヤホン。

音量も可能な稀有な完全ワイヤレスイヤホン。

本体紹介のときに話したが、このPowerbeats Proは

  • 再生・停止
  • 曲戻し・曲送り
  • 音量
  • Siri(音声アシスタント)

という、イヤホンに求められる“全動作”がイヤホン上から行える

特に音量調節が可能な完全ワイヤレスイヤホンは非常に少なく、曲ごとの微妙な音量調節が面倒な感はあった。ただ、Powerbeats Proでは指一本でコントロール可能なので、とにかくノンストレス。

さたえり

物理ボタンだから、誤動作が起こりにくいのもGoodやね!

バッテリー:最大9時間再生

驚異のイヤホン単体9時間再生。

驚異のイヤホン単体9時間再生。

このPowerbeats Proのバッテリー駆動時間は、

  • イヤホン単体:最大9時間
  • イヤホン+充電ケース:24時間以上

となっている。

QualcommのQCC系チップの台頭や、Bluetooth 5へのバージョンアップで、2019年の完全ワイヤレス市場はロングライフバッテリーが当然の事項となっている。なので、この9時間は驚異ではあるが、最強クラスでもない。いうなれば…90点くらいかな。

iOS・macOS上からバッテリー残量が細かく確認可能。

iOS・macOS上からバッテリー残量が細かく確認可能。

Apple H1搭載のPowerbeats Proは、Apple系デバイス(iPhone・iPad・Mac)でバッテリー残量を“1%刻み”で確認可能。

TWS機能:Apple H1は最強

AppleのTWS機能Apple H1チップ。

AppleのTWS機能Apple H1チップ。

通信安定化技術TWS機能ですが、Appleは当初から『Apple W1』チップにその機能を組み込んでいました。なので、イヤホン片側だけでも利用可能ですし、完全ワイヤレスイヤホンのどちらもが“親機”にもなります。

そんなApple W1が、Powerbeats Proでは『Apple H1』となりパワーアップ。このApple H1はチップを再設計しており、従来よりも処理速度やバッテリー効率が良くなっています。遅延に関しては30%ぐらい改善されたとかとか。とにかく凄い。

さたえり

Appleこそ、TWS Plusの元祖って感じやもんね!

ペアリング:超高速超安定だけじゃない

iPhoneからiPadへのペアリングも一瞬。

iPhoneからiPadへのペアリングも一瞬。

Apple H1といえば、ペアリングの高速さと切り替えの速さが挙げられる。

例えば、 iPhone XS → iPad Pro のようにPowerbeats Proをペアリングし直しても、ノンストレスで移行できる。このデバイス間のペアリングのシームレスさこそが、Powerbeats Pro(Apple H1)の大きな魅力。

さたえり

これがあるから、Appleユーザーにオススメしたくなるんよね!

防水:耐汗/防沫仕様でワークアウトもOK

防水ではないが汗やしぶきには強い仕様。

防水ではないが汗やしぶきには強い仕様。

Powerbeats Pro自体、IP規格での表記がないので、○○までOKとは言いづらい。ただ、公式サイトを見る限り、ある程度の耐水性はあると思われる。

公式で耐汗と防沫を謳っているので、IPX4(防沫型)までは確実にあるはず。とにかく、ジョギングやワークアウトぐらいなら全然問題なく使えるということ。

急速充電:5分の充電で90分再生可能

Powerbeats Proは急速充電に対応。

Powerbeats Proは急速充電に対応。

意外とオススメなポイントとして、5分間の充電で90分再生可能になる急速充電に対応していることが挙げられる。

完全ワイヤレスイヤホンは、意外と“充電忘れ”が起こったりするもの。なので、急速充電に対応していると、聞きたいときに聞けるようになる。この瞬発力の良さが完全ワイヤレスイヤホンにあると非常に便利。

ココがBAD

ケース:完全ワイヤレス史上最大級の大きさ

Powerbeats Pro唯一の弱点、ケースの大きさ。

Powerbeats Pro唯一の弱点、ケースの大きさ。

おそらく、Powerbeats Pro最大の弱点が、この充電ケースの大きさでしょう。耳掛けカナル型にしてはよく収めていると思うが、やっぱりケースサイズが大きい。

そうそう、耳掛けカナル型ですが、メガネ着用でも大丈夫です。ただ…やっぱり違和感はありますがね。メガネありでも大丈夫だけど、人によっては気持ち悪いと感じるかも。

コーデック:aptX・LDACは非搭載

Powerbeats Proの対応コーデックは、

  • SBC
  • AAC

となっていて、aptXやLDACには非対応。

ただ、遅延に関しても問題ナシですし、途切れないですし、音質だって…悪くない。まぁ、コーデックはあればよいけど、なくてもよかったりします。

さたえり

音質を決めるのはコーデックだけじゃなくて、ドライバー部分もやもんね!

まの

ドライバーこそがキモですからね。 

外音取り込み機能:ないと意外と不便

耳掛けタイプなので、外音取り込み機能が欲しかった。

耳掛けタイプなので、外音取り込み機能が欲しかった。

あればよかったポイントとしては、『外音取り込み機能』。アンビエントモードとも呼ばれる、ボタンを押すと周囲の音が集音されるあれです。

Powerbeats Proは耳掛けカナル型なので、装着感が良いぶん外すのも億劫。なので、外音取り込み機能は欲しかったところ。

補足

Airpodsとの大きさ比較

最後に、同じApple系イヤホンのお仲間『AirPods』とサイズ比較しておきます。

Powerbeats ProとAirPodsの充電ケース比較。

Powerbeats ProとAirPodsの充電ケース比較。

Powerbeats ProとAirPodsのイヤホン本体比較。

Powerbeats ProとAirPodsのイヤホン本体比較。

さたえり

AirPodsが完全ワイヤレスイヤホン最小クラスなぶん、余計にPowerbeats Proの大きさが目立つ…かな?

二条ねこ

小ささを取るか、音質を取るかって感じですなー。

さたえり

まぁ、そうなるかもやね!

まとめ「さすがAppleと唸る、驚愕の完全ワイヤレスイヤホン」

全Appleユーザーにオススメ。

全Appleユーザーにオススメ。

Powerbeats Proを使ってみて、悪い部分と言えるのはケースのサイズ感だけで、あとはそんなになかった印象です。基本的は良い部分が多く、万人受けしそうな完全ワイヤレスイヤホン

音質もBeatsの中では最高クラスですし、バッテリーも長く、遅延も途切れもないので、総合力が高くバランスが良い機種だと感じました。売れているのが納得の完全ワイヤレスイヤホンです。

さたえり

完全ワイヤレスイヤホンも、ここまで到達したって感じやね!

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この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

イヤホン祭りになってきてるねー!

まの

というか、買いすぎですね。

さたえり

完全ワイヤレスイヤホンが楽しくって楽しくって…。つい……ね。

二条ねこ

これがいわゆる“沼”ですな〜。

おわり