- 現行モデルの『wena 3』は数か月前に全モデルが“生産終了”
- 電子マネーとして使うための『おサイフリンク』も2023年末で終了
- おサイフリンクが使えないので『wena 4』はフルスクラッチする必要有
数か月前に『wena 3』が生産終了し、wenaシリーズが一旦“終焉”という形に。
そこで期待したいのが、『wena 4』の発表。しかし、電子マネーの初期設定に必要な『おサイフリンク』はもう使えない。このままでは、Suicaしか使えない。……果たして!?
ただ、そうなると完全に別物になってしまいますわね。
Wear OSを搭載するにしても、従来のwenaシリーズの形状だとバッテリー搭載容量も限られてくるので、バッテリー持ちが著しく悪くなりそうですわ。
その答えは、wena事業室の對馬さんのみぞ知る、って感じやんね。
『wena 3』を含むwenaシリーズ全モデルが“生産終了”
Sonyのバンド型スマートウォッチ『wena 3』ですが、数か月前に全モデルが生産終了になっておりました。
というよりも、wenaシリーズ関係のアクセサリも生産終了とのアナウンスが。
当然、wena 3以前のモデルについても、すでに生産終了になっています。つまり、wenaシリーズ自体、ここで一旦の幕引きとなるようです。
グズグズしてたら、結局は買い損ねてしまったのであーる。
『おサイフリンク』終了の件もありますし、仕方ありませんわね。
『おサイフリンク』アプリ終了が最大の問題点
普通に考えたら、「『wena 3』が生産終了したし、そろそろ『wena 4』が発表されてもいい頃だろう」となるのですが、実際はそんな甘くはありませんでした。
wena 3には、『楽天Edy』『QUICPay』『iD』『モバイルSuica』などのタッチ決済機能が実装されているのですが、これらのうち、Suica以外のすべての決済サービスの初期設定に『おサイフリンク』という、iOSアプリが必須となっているのです。
『おサイフリンク』アプリこそ、最大の足枷ですものね。
うーむ、困ったものあーる。
そして、その『おサイフリンク』アプリは、2023年12月31日で提供終了となっております。
ですので、『wena 4』が登場するにしても、『おサイフリンク』以外の何かを用いて、各種タッチ決済機能をアクティベーションする必要があるのです。
そもそもですが、『おサイフリンク』自体、wenaシリーズのために開発されたアプリケーションではありません。
iPhoneがまだFeliCa非搭載だったころ、強引におサイフケータイ化するためのガジェットとして、NTTドコモが『おサイフケータイ ジャケット01』という製品をリリースしたのですが、そのために生まれたものだったりするのです。
そういった意味では、レガシーすぎるシステムに頼りすぎてしまっていたとも。iPhoneがFeliCa搭載になって以降、当初の目的では『おサイフリンク』を使うこともなくなりましたし、遅かれ早かれサービス終了は目に見えていたでしょう。
結局のところ、アクティベーションに『おサイフリンク』を採用してしまったがゆえに、そこが足を引っ張る形に。一応、おサイフリンクとは別で動いている『モバイルSuica』だけは何もしなくても使えるのですが、さすがにそれだけだとユーザーから総スカンを喰らうでしょう。wenaシリーズの旨味は『QUICPay』や『iD』が使えることだったので。
最初は仕方ない部分があるにせよ、もっと早い段階で『おサイフリンク』以外の選択肢を見つけておくべきだったのでしょうな。
wenaシリーズの開発経緯からして、そこまでリソースが割けなかったのは分かるんやけどね。
うーん、社内スタートアッププログラム『Sony Startup Acceleration Program』発だもんねー。
『wena 4』に期待したい要素や機能
wena事業責任者である對馬哲平氏へのインタビュー記事『最先端と成熟の共存。「wena」に流れるものづくりの思想。』の内容から、「きっと、『wena 4』の開発は進められている」と信じたいところ。まずは、これが大前提。
同インタビューから、彼の『wena』に対する想い、それがひしひしと感じられます。なので、筆者としては、『おサイフリンク』が使えなくなったからといって、wenaシリーズが本当の終焉を迎えるとは到底思えません。したがって、きっと『wena 4』の開発が水面化で行われているのだろうと、推測しております。
とはいえ、タッチ決済のアクティベーションに用いていた『おサイフリンク』はもう使えません。なので、システム自体をフルスクラッチする必要があるでしょう。というよりも、このタイミングで思い切って方向転換するのもアリかと。
一番シンプルな方法は、OSを『Wear OS』にし、タッチ決済を含めた電子マネー部分のシステムに『Google Pay』を採用していまうこと。ただ、これだと、バッテリー消費の多さが問題になってくるでしょうし、あの小さなディスプレイで操作するとなると、いろいろ制約が出てしまいそう。
ですので、OSについては従来どおりでも構わないかもしれません。wenaシリーズがどういうOSを採用しているのかは存じ上げませんが、軽量かつ省電力という意味では『FreeRTOS』あたりを使うのも手かも。有名どころだと、AmazfitのZepp OSも、このFreeRTOSベースだったりします。
いずれにせよ、『QUICPay』や『iD』は継続して使えることがマスト。あとは、アプリ自体もモダンにしてもらえれば。ハードウェアに関しては、耐久性さえ上がれば、現行のものを踏襲した形でも文句は出てこないでしょう。
Sonyの冠は付いてるけど、個人スタートアップ感があるから、今度こそは買って応援したいのであーる。
まとめ「『wena 4』の情報を待ってます」
すでに、wenaシリーズすべてが生産終了になっている。
また、電子マネーのアクティベーションに用いる『おサイフリンク』アプリについても、2023年末で終了する。
現時点では、アナウンスはなし。
もう『おサイフリンク』は使えないので、どうなるか今後に注目。
というわけで、ただひたすらに『wena 4』を待っているのでした。
ついでに『mylo』も復活させてほしいのであーる。
おまけ
wenaの對馬さんって、阪大工学部出身だそうで!
まさに、“技術者”という感じですわね。
開発者の顔が見えると、やっぱり応援したくなるやんね!
それはすごい思うのであーるっ!
農業に限らず、“生産者の顔”って大事ですな。
おわり
『Wear OS』を採用して、電子マネー部分は『Google Pay』を使っちゃうとかダメなのかなー!?