Meta Quest Proの“値下げ”と“足りない機能”

深度センサーのオミットが悔やまれる
Meta Quest Proの“値下げ”と“足りない機能”
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記事のポイント
  • Metaが『Meta Quest Pro』と『Meta Quest 2』の値下げを発表
  • 『Meta Quest Pro』は 226,800円 → 159,500円 の大幅値下げ
  • VIVE XR Eliteより約2万円安くなったが『深度センサー』が欠けてる

Meta Quest Proの価格が、約7万円値下げされることになりました。これにより、HTC VIVE XR Eliteよりも約2万円安くなったわけですが、深度センサーが非搭載なので悩ましかったりします。

二条ねこ

深度センサーの搭載を直前で見送ったのは、正直失敗だと思うんだけど…ねー。

まの

初期段階では、搭載する予定だったのですよね。

さたえり

後発の『VIVE XR Elite』には、しっかりと深度センサーが搭載されてるから、なおさらモヤモヤするやんね。

『Meta Quest Pro』『Meta Quest 2』が値下げ

Image:Meta

Metaは2023年3月4日、『Meta Quest Pro』と『Meta Quest 2 (256GB)』の値下げを発表しました。

Meta Quest Pro Meta Quest 2
(256GB)
改定前価格 226,800円 74,400円
改定後価格 159,500円 64,405円
価格改定日 2023年3月15日 2023年3月5日

Meta Quest Pro、Meta Quest 2 (256GB)、それぞれの改定前と改定後の価格比較、および価格改定日については上表のとおり。

2023年3月14日までは“旧価格(226,800円)”で販売

ここで注意しておきたいのが、Meta Quest Proの価格改定日。

すでに値下げの発表は行われておりますが、Meta Quest Proが改定後価格である159,500円で購入できるようになるのは、2023年3月15日以降となっております。それまでは、旧価格である226,800円で販売されておりますので、誤って購入なさらぬようにご注意ください。

『Meta Quest Pro』と『VIVE XR Elite』の価格が逆転

VIVE XR Elite

『Meta Quest Pro』の対抗馬的存在であるのが、同じくスタンドアローン型のVRHMDである、HTCの『VIVE XR Elite』。

Meta Quest Pro VIVE XR Elite
2023年3月14日以前 226,800円 179,000円
2023年3月15日以降 159,500円

そんな両者の価格ですが、今回の価格改定により、VIVE XR EliteよりもMeta Quest Proのほうが、19,500円も安く買えるようになりました。つまり、価格が逆転したわけです。

なお、VIVE XR Eliteについては、まだ事前予約段階となっているため、ひょっとすると価格調整が入る可能性もあるかもしれません。なので、こちらの価格についても、注目しておくとよいでしょう。

『Meta Quest Pro』に足りない機能

Meta Quest Pro VIVE XR Elite
プロセッサ Snapdragon XR2+ Gen 1 Snapdragon XR2
メモリ 12GB 12GB
ストレージ 256GB 128GB
画面パネル LCD LCD
画面解像度 片目1,800×1,920
両目3,600×1,920
片目1,920×1,920
両目3,840×1,920
リフレッシュレート 90Hz 90Hz
IPD調節
視度調節
FOV 垂直106°
対角95.57°
対角110°
トラッキング方式 インサイドアウト インサイドアウト
アイトラッキング
フェイストラッキング
ハンドトラッキング
ボディトラッキング
深度センサー
バッテリー 約2時間
(着脱不可)
約2時間
(ホットスワップ着脱可能)
インターフェース USB Type-C ×1
φ3.5mm AUX ×1
USB Type-C ×2
Wi-Fi Wi-Fi 6E
(アップデート対応予定)
Wi-Fi 6E
Bluetooth Ver. 5.2 Ver. 5.2
質量 722g 273g(本体のみ)
625g(ヘッドストラップ装着時)

VIVE XR Eliteよりも約2万円安く買えるようになったMeta Quest Proですが、Meta Quest Proには『深度センサー』が搭載されておりません。なので、深度センサーが搭載されているVIVE XR Eliteよりも、空間認識やオクルージョンが弱いというところが、今後比較検討されていく上でネックになりそうな予感も。

『Meta Quest Pro』バッテリー交換“不可”にガッカリ

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2022年10月16日

加えて、VIVE XR Eliteとは異なり、Meta Quest Proはバッテリー着脱不可となっており、ホットスワップにも対応しておりません。このあたりの運用性の悪さというのも、やはりネックになってきます。

なお、VIVE XR Eliteでは、『アイトラッキング』と『フェイストラッキング』が非対応となっているのですが、これはあくまでもVRHMD単体での話。今後、アイトラッキングやフェイストラッキングに対応させる、外付けモジュールが展開されていくとのこと。なので、こうなってくると、ますますMeta Quest Proのアドバンテージが失われていってしまいます。

とはいえ、Meta Questシリーズの良いところは、豊富なコンテンツやアップデート頻度にあります。なので、どちらが優れているのかというのは、ソフトウェア面も考慮しておく必要があるでしょう。

『VIVE XR Elite』こそ理想のVR HMD → 購入します

『VIVE XR Elite』こそ理想のVR HMD → 購入します

2023年1月11日

まとめ「値下げ後も厳しい戦いは続くかも」

まとめ
『Meta Quest Pro』の価格改定
  • 価格:226,800円 → 159,500円
  • 改定日:2023年3月15日
『Meta Quest 2 (256GB)』の価格改定
  • 価格:74,400円 → 64,405円
  • 改定日:2023年3月5日
『Meta Quest Pro』に足りない機能

『深度センサー』と『バッテリーホットスワップ』。
いずれも、対抗馬のHTC VIVE XR Eliteでは対応しているので、購入時の比較検討で分が悪くなる可能性も。

筆者は『Meta Quest Pro』を購入したものの、不具合にて返品しており、現在手元にはない状態。なので、値下げ後に再度購入しようと画策中だったりします。

とはいえ、『VIVE XR Elite』のスペックを知った上で再購入するというのは、なかなか厳しかったりも。ほんと、当初搭載予定だった深度センサー、これが直前でキャンセルされてしまったのが惜しいのです。

二条ねこ

通常のセンサー類だけで、どこまでオクルージョン機能が働いてくれるのかなー!?

未来が見たいので『Meta Quest Pro』を注文した話

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2022年11月14日

Meta Quest 2 = Wearable PC という話

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2022年4月20日
記事に登場したガジェット

おまけ

二条ねこ

ま、最初の価格が高すぎたのであーる。

まの

それは言えてますわね。

さたえり

それにしても、最初の価格で買ったユーザーへの救済策とかってあるんかな!?

二条ねこ

いやー、ほんと……そこだよねー。

おわり