この記事はAmpere様よりレビュー用サンプルを頂いて記事を書いております。
- Ampere『Dusk』 = この“飛び道具感”まさにガジェット
- ボタンひとつで色が変わる調光レンズ採用がユニーク
- マイク/スピーカー内蔵でハンズフリーとしても利用可能
スマートオーディオサングラス、Ampere『Dusk』をレビュー。
アプリでレンズの色を変えることが可能なギミック搭載。音楽だって聴けちゃう。……これぞ、ガジェットなのです。
レンズはUV400なのですね。
しかも、ヘッドホン代わりになるわけやね。
Dusk
Bottom line
スマートオーディオサングラスは数あれど、自由にレンズの色を変えられる調光レンズを採用しているのは、おそらく『Dusk』のみ。
調光レンズは、ちゃんとUVカット仕様(UV400)になっており、オールシーズン利用可能。
マイクとスピーカーが内蔵されており、IPX4等級の防滴仕様になっているので、通勤通学だけでなく、スポーツのお供としても好相性。
ウェリントンデザインのフレームに野暮ったさを感じるので、もう少し洗練された感じや高級感が欲しかったかも。
Score
- コストパフォーマンス 7.5
- デザイン 7
- ビルドクオリティ 8
- ユーザビリティ 8
- 音質 10
- マイク 7.5
- バッテリー 7
ここがすき!
- レンズ透過率を自由に調整可能
- オーディオグラスとしては軽量
- UV400紫外線カットレンズ採用
ここがうーん?
- 少々野暮ったいデザイン
- 構造上レンズ交換が不可能
目次
本日のレビュー:Ampere Dusk
レンズの色を自由に変えられる、ユニークなスマートオーディオサングラス!
紫外線で色が変わる調光レンズはあるけれど、アプリやボタンで透過率を一瞬で変えられるのは画期的。オーディオサングラスとしても使えるし、“これぞガジェット”という感じあーる。
概要&特長
Ampere『Dusk』とは、自由に遮光率を変更することができるレンズが搭載された、スマートオーディオサングラス。
- 遮光率を変えられる『エレクトロクロミックレンズ』採用
- スマートフォンアプリ『Ampere Tech』対応
- マイク/スピーカー搭載の『オーディオサングラス』
Ampere『Dusk』をひとことで表現するならば、“未来ガジェットなスマートオーディオサングラス”。一般的なオーディオグラスよりも、もっとテック感のある面白いプロダクトになっています。
最大の特徴は、電気的にレンズの色を自由に変えることができる『エレクトロクロミックレンズ』を採用していること。そして、マイクとスピーカーを搭載しており、スマートフォンなどの音楽をハンズフリーで楽しめること。もちろん、スマートフォンアプリにも対応しています。
スペック
Dusk | |
---|---|
|
レンズ | |
---|---|
レンズ素材 | Polarized TAC |
可視光線透過率 | 38%–4% |
紫外線透過率 | UV400 └ 99%以上カット |
オーディオ | |
---|---|
Bluetooth Ver. | Bluetooth 5.0 |
スピーカー | ダイナミックドライバ ×2 └ 5W ×2 |
マイク | MEMSマイク ×2 |
バッテリー | |
---|---|
バッテリー容量 | 110mAh |
ペアリング状態 | 最大7日間 |
音楽再生状態 | 最大4時間 |
ボディ | |
---|---|
フレーム素材 | TR90 |
アーム長 | 166mm |
テンプル間幅 | 141mm |
フレーム高 | 18mm |
本体質量 | 26g |
デザイン
本体
Dusk
カラーバリエーション |
Black
|
本体サイズ | 166mm(アーム長) 141mm(テンプル間幅) 18mm(フレーム高) |
本体質量 | 26g |
Ampere Duskの外観は、オーソドックスなサングラス。
サングラスフレームの種類には、ラウンドやスクエアなどいろいろありますが、本機ではもっとも一般的であろう『ウェリントン』が採用されています。
なお、カラーバリエーションは『ブラック』のみ。
ウェリントンフレームのブラックカラーということで、サングラスビギナーでも手が出しやすいデザインになっています。
ゴツめの黒縁、って感じですな。
テンプル部分にバッテリーやスピーカーが内蔵されているわけですが、思った以上にゴツさがなく、「これ、スマートサングラスなんだよ」と言われなければ、普通のサングラスと思い込む人も多そう。
装着する側から見て左側のボタンが、レンズ透過度変更用。
レンズの透過度はスマートフォンアプリからでも変更可能ですが、サングラス単体でも設定できます。なお、単体だと全部で4段階の切り替えですが、アプリからだと細かく設定可能です。
装着する側から見て右側のボタンが、オーディオコントロール用。
ここで音楽の再生や停止、音声通話の受話や終話が可能です。筐体にスピーカーとマイクが搭載されているので、ハンズフリー通話も可能。
本体への充電は、Pogo Pin経由で専用のケーブルも利用します。別売でチャージングケースも用意されており、こちらを利用すれば、USB Type-CやQiからでも充電可能になります。
Dusk Wireless Charging Case
カラーバリエーション |
Black
|
バッテリー容量 | 2,220mAh |
本体サイズ | 156mm(W) 74mm(D) 88mm(H) |
本体質量 | 263.5g |
こちらが別売のチャージングケース、『Dusk Wireless Charging Case』。
チャージングケース自体にバッテリーが搭載されており、モバイルバッテリーとしても利用可能。
なお、Ampere Dusk Wireless Charging Caseへの充電は、USB Type-CとQiから行えます。
また、筐体背面にあるUSB Type-Cポートは、入力だけでなく出力にも対応しており、ほかのUSB Type-C対応デバイスへの充電も可能です。
Ampere Duskは、このような形で収納し、充電することができます。
チャージングケースには、Apple『AirTag』をマグネット取り付けることができるようになっており、ケース自体の紛失防止も可能。当然ですが、AirTagは別売です。
付属品
- 充電ケーブル(USB Type-C to Pogo Pin)
- キャリングポーチ
- クリーニングクロス
- エクストラノーズパッド(Thin・Thick)
- 取扱説明書
充電ケーブル
充電ケーブルは、Ampere Dusk専用のもの。
USBコネクタはType-Cを採用。耐久性の高そうな、ファブリックシース仕様。ケーブルの長さはコネクタ部分込みで、101cm(実測値)でした。
キャリングポーチ
付属のキャリングポーチは、ネオプレン素材のソフトなもの。
ポケットは板バネで開閉するタイプ。Ampere Duskを入れても若干のゆとりはあるので、充電ケーブルやクリーニングクロスぐらいなら一緒に入りそうです。
クリーニングクロス
付属のクリーニングクロスは、“Ampere”のロゴ入り。
エクストラノーズパッド
デフォルト状態のノーズパッドが合わない場合、こちらのエクストラノーズパッドに交換します。エクストラノーズパッドのサイズは『Thin』『Thick』の2種類。
なお、エクストラノーズパッドは張り替え式になっているので、交換する際は慎重に。
取扱説明書
取扱説明書は英語のみの記載ですが、本稿でレビューしているのは発売前サンプルになるので、実際に発売されるときには変わっているかもしれません。
ハンズオン
可視光線透過率を変える
サングラスに用いられるレンズには『可視光線透過率』という、レンズを透過する光の割合を表す指標があります。一般的に、色の濃いレンズでは可視光線透過率が低くなり、色の淡いレンズでは可視光線透過率が高くなります。
この可視光線透過率を、今回レビューしているAmpere Duskでは、自由に切り替えることができるというわけです。このような色が変わるレンズを『調光レンズ』と呼びます。
一般的な調光レンズといえば、レンズが受光した紫外線量によって切り替わるものが大半です。しかし、このAmpere Duskでは、それとはまったくことなる方式を採用。レンズに電気的な信号を与えることによって、可視光線透過率が変化するようになっているのです。
なお、Ampere Duskの可視光線透過率は、左テンプルにあるボタン・スマートフォンアプリ、の両方から変更することが可能です。
Level 1 | 38% |
Level 2 | 30% |
Level 3 | 14% |
Level 4 | 8% |
左テンプルにあるボタンでの可視光線透過率は、合計4段階からの切り替え方式。
38% → 30% → 14% → 8% → 38% → 30% ……というように、ローテーションして切り替わるようになっています。なお、ボタンで可視光線透過率を切り替える際には、スマートフォンとペアリングする必要はありません。
専用のスマートフォンアプリ『Ampere Tech』を用いると、 38% 〜 4% の区間で、自由に可視光線透過率を切り替えることができます。
加えて、スマートフォンアプリを用いると、任意の可視光線透過率をプリセット登録することが可能。
ボタンでの切り替えと比較すると、スマートフォンアプリでの切り替えは、若干レスポンスが落ちる印象。なので、よく使う可視光線透過率については、あらかじめプリセット登録をしておくのがおすすめです。
オーディオグラスとして使う
Ampere Duskには、マイクとスピーカーが搭載されており、『オーディオグラス(オーディオサングラス)』としても使うことができます。
再生/停止 | (1回押し) |
曲送り | (2回押し) |
曲戻し | (3回押し) |
音声アシスタント | (2秒長押し) |
受話 | (1回押し) |
終話 | (1回押し) |
着信拒否 | (2回押し) |
右テンプルにあるボタンでオーディオコントロールが可能。なお、キーアサインは上表のとおり。
スマートフォンを取り出さなくても、このAmpere Dusk上ですべて操作可能…とまではいきませんが、再生/停止や受話/終話などはアサインされています。なので、ちょっとした操作であれば、スマートフォンを取り出す必要性はなくなるでしょう。
肝心の音質についてなのですが、テンプルにスピーカーが搭載されているという構造上、音漏れはかなりあります。これについては、他のオーディオグラスについても同様のことが言えるので、致し方なしというか、オーディオグラスの宿命でしょう。
オーディオグラスとして考えると、音質はそこまで悪くはない。ですが、どうしても低音域がシャカシャカと軽い音になってしまうので、落ち着いてリスニングをしたいときというよりかは、BGMとして軽く流しておきたいとき向け。耳を塞ぐと危険性が高い、ランニングなどのワークアウトをするときに最適でしょう。
インプレッション
“一瞬で色が変わる”調光レンズは有用
前述したとおり、一般的な調光レンズというのは、レンズに受光した紫外線量によって濃度が変化するという仕組み。なので、レンズの色が変わるまでにラグがあり、「日差しが強いから遮光したい!」と感じるその瞬間に使える機能ではなかったりします。
しかしながら、今回のAmpere Duskの調光レンズは、ボタンを押せばすぐにレンズの色が変わる仕組み。つまり、遮光したいその瞬間にサクッと使えるわけなのです。
この“一瞬で色が変わる”調光レンズ、とにかく有用。
レンズの色を濃くするのも淡くするのも自由に設定できるため、紫外線は多くないけど煌々としている室内などでも活躍してくれます。この紫外線量に依存しない、というところがミソ。
構造上レンズの交換は不可能
このように、Ampere Duskに搭載されているレンズは、特殊なものになっています。そのため、その構造上、一般的なサングラスとは異なり、レンズの交換はできません。この点はちょっと注意。
なので、誤ってレンズを割らないように気を付けたいところ。レンズを破損させてしまった場合、巷にある眼鏡店では修理できませんので。
純正チャージングケースは必須
Ampere Duskを保護するという意味でも、純正チャージングケース『Dusk Wireless Charging Case』はマストアイテム。
Ampere Duskもそうですが、Dusk Wireless Charging Case自体も良くできたプロダクトなので、持っておいて損はないでしょう。
AirTagをマグネットで装着できるようになっていたり、Qiワイヤレス充電に対応していたり、リバースチャージに対応していたり、……とギミック満載で考えられています。
レビュー総括
ギミック感満載で、使っていて楽しい。
ボタンひとつでレンズの色が変わる調光レンズは、思っている以上に便利で有用。
構造上レンズ交換できないので、度付きにはできない。
サングラスのフレーム自体に、もう少し高級感が欲しかった。
Ampere『Dusk』のレビューを総括すると、「これが本当のスマートサングラス」という感じ。
スマートサングラスの“サングラス”に、ちゃんと重きを置いているプロダクトという印象。調光レンズはガジェット感強めですが、インパクトだけでなく実用性もある作りになっておりました。
オーディオサングラスとしても使えるのが、ミソなのであーる。
Ampere Duskは、2023年02月27日まで、クラウドファンディングサイト『Makuake』にて、“応援購入”受付中となっております。
おまけ
サングラスといえば、“Thug Life Glasses”ですな。
有名なネットミームですわね。
Thug Life Glassesをモチーフとしたサングラスって、実際に売ってるんよね。
おわり
色が“変えられる”レンズが画期的で実用的。
ウェリントン以外のフレームデザインも欲しい。
…という感じあーる!