- Apple Vision Proは重度障害者用意思伝達装置として使えるかも
- アイトラッキングによるポインティングに感じるアクセシビリティ
- アクセシビリティに力を入れているAppleだからこそ期待できる
Apple Vision Proのポインティングには、ユーザーの視線移動を用います。
なので、マウスやコントローラは不要。これをアクセシビリティの観点から見ると、肢体不自由者に最適なコンピュータなのではないか、と思ったりするわけです。
頭に装着しないといけないのがネックですが、新たな意思伝達装置として使えそうですわね。
なーるほど。
そういう捉え方もできるってことやね!
目次
Apple Vision Proのポインティングデバイスは『眼球』
Appleの空間コンピュータ『Apple Vision Pro』には、ヘッドセット内部にアイトラッキングセンサーが搭載されており、そのセンサーが装着者の視線移動を感知し、その視線移動によってポインティング動作を行うように設計されております。
また、いわゆるマウスのクリック動作については、人差し指と親指をつまむジェスチャーをすることによって行うことが可能となっています。
そして、これはApple Vision Proに限ったことではありませんが、文字入力については、音声入力機能を用いれば可能です。加えて、簡単なコマンド入力であれば、音声アシスタント『Siri』を用いることで代替できるでしょう。
『重度障害者用意思伝達装置』としてのApple Vision Pro
ここから導き出される答えは、Apple Vision Proは肢体不自由者に最適なコンピュータなのではないか、ということ。
肢体不自由者のコミュニケーションを補助するデバイスとして、『重度障害者用意思伝達装置』というものが存在しているのですが、Apple Vision Proをそういうことに転用できないかと思うわけなのです。いや、ひょっとすると、既存の重度障害者用意思伝達装置をエンハンスさせたデバイスになる可能性もあるでしょう。
ちなみに、視線移動によるポインティングや文字入力が可能な重度障害者用意思伝達装置としては、『OriHime eye+Switch』や『miyasuku EyeConSW』というものが存在しており、筋萎縮性側索硬化症や筋ジストロフィーによってコミュニケーションが困難になった方の大切なデバイスとなっているようです。
常時ヘッドセットを頭に装着しないということがネックになってきそうですが、かなり昔からアクセシビリティに力を入れているAppleだからこそ、重度障害者用意思伝達装置として、このApple Vision Proを転用できないかと思ったりするわけなのです。
Apple Vision Proによって、コンピューティングをするハードルが格段に下がるから、ハンデを持った方のQOLが向上しそうな感じがするんだよね。
当事者でないと分からないことが多いですが、意思伝達ツールとして有用そうですわね。
まとめ「Apple Vision ProはA11Y的にも注目」
眼球がポインティングデバイスになることによって、重度障害者用意思伝達装置としての可能性を感じる。
アクセシビリティに力を入れているAppleだからこそ、誰でも使えるコンピューティングを目指してほしい。
Apple Vision Pro、ハンデを持っていても扱えるデバイスになると嬉しいのです。ですなの。
そういうアプリケーションの開発も活性化すると良きですな。
おまけ
だからこそ、Appleは『空間コンピュータ』と表現したのかもっ!?
どうなのでしょうね?
せっかくだから、社会に役立つツールへとなってほしいやんね。
おわり
文字は音声入力を使えば可能だし、指が動けばクリック動作も可能だから、そっち方面のデバイスとしても優秀な気がするのであーる。