『Meta Quest Pro』と『VIVE XR Elite』の比較(今更だけど)

導入する目的は何なのか? ←ここ重要
『Meta Quest Pro』と『VIVE XR Elite』の比較(今更だけど)
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記事のポイント
  • バーチャルデスクトップ・スタンドアローン利用が主なら『Meta Quest Pro』
  • オクルージョン重視・VR睡眠・PCVR利用が主なら『VIVE XR Elite』
  • “どう使いたいのか”によって“どれを買うべきなのか”が変わってくる

情報が揃ってきたので、改めて『Meta Quest Pro』と『VIVE XR Elite』の比較をしてみます。

二条ねこ

比較されがちだからこそ、もう一度お勉強あーる。

まの

決して安い買い物ではありませんからね。

さたえり

似ているようで異なる部分が多いもんね。

はじめに

『Meta Quest Pro』の概要

タイトル
Meta Quest Pro
基本情報
  • メーカー
    • Meta
  • 発売日
    • 2022年10月
  • 公式販売価格
    • 226,800円(2023年3月14日以前)
    • 159,500円(2023年3月15日以降)
特長
  • Mini-LED採用による高コントラストパネルを採用
  • 視認性の良いパンケーキ型レンズを採用
  • 高性能な『Snapdragon XR2+ Gen 1』プロセッサ採用
  • セルフトラッキング方式に対応した高性能コントローラー
  • カラーパススルーに対応

Meta Quest Pro』は、MetaのフラグシップVRHMD。

トラッキング方式はインサイドアウトで、スタンドアローン型のVRHMDとなっております。ベースステーションの設置や複雑な配線が不要なので、スペースさえ確保できればすぐに導入可能です。

VRHMD本体自体も高性能なのですが、専用コントローラーである『Meta Quest Touch Proコントローラー』も非常に高性能なのがポイント。コントローラー側にもセンサーカメラとプロセッサが搭載されており、セルフトラッキングが可能となっています。

未来が見たいので『Meta Quest Pro』を注文した話

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『Meta Quest Pro』バッテリー交換“不可”にガッカリ

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Meta Quest Proの“値下げ”と“足りない機能”

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『Meta Quest Pro』最大の欠点 → 深度センサーのオミット

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2023年3月8日

『VIVE XR Elite』の概要

タイトル
VIVE XR Elite
基本情報
  • メーカー
    • HTC
  • 発売日
    • 2023年2月以降
  • 公式販売価格
    • 179,000円
特長
  • 視認性の良いパンケーキ型レンズを採用
  • メガネ型VRHMDとしても利用可能
  • バッテリーが着脱可能でホットスワップに対応
  • 深度センサーを搭載

VIVE XR Elite』は、HTCのハイエンドVRHMD。

HTCはさまざまな種類のVRHMDを展開しておりますが、本機はインサイドアウト方式のトラッキングを採用したスタンドアローン型のVRHMDとなっています。要するに、Meta Quest Proと同様の方式です。

最大の特長は、バッテリー部分を着脱することで、軽量なメガネ型VRHMDとしても利用可能なこと。また、バッテリー自体もホットスワップに対応しており、長時間のスタンドアローン運用にも適しております。

『VIVE XR Elite』こそ理想のVR HMD → 購入します

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2023年1月11日

『Meta Quest Pro』と『VIVE XR Elite』のスペック比較

そういうわけで、今さらではありますが、『Meta Quest Pro』と『VIVE XR Elite』のスペックを比較して、違いを確認しておくことにします。

両者のスペック比較は、下表のとおり。

Meta Quest Pro VIVE XR Elite
販売価格 159,500円
(2023年3月15日以降)
179,000円
デバイスタイプ スタンドアローン型 スタンドアローン型
トラッキング方式 インサイドアウト
(6DoF)
インサイドアウト
(6DoF)
エコシステム Meta Quest VIVEPORT
プロセッサ Snapdragon XR2+ Gen 1 Snapdragon XR2
メモリ 12GB 12GB
ストレージ 256GB 128GB
レンズタイプ パンケーキレンズ パンケーキレンズ
画面パネル LCD
(Mini-LED)
(Local dimming)
LCD
画面解像度 片目1,800×1,920
両目3,600×1,920
片目1,920×1,920
両目3,840×1,920
リフレッシュレート 90Hz 90Hz
IPD調節
視度調節
FOV 垂直106°
対角95.57°
対角110°
中心窩レンダリング
アイトラッキング
(外付にて対応予定)
フェイストラッキング
(外付にて対応予定)
ハンドトラッキング
ボディトラッキング
深度センサー
バッテリー 約2時間
(着脱不可)
約2時間
(ホットスワップ着脱可能)
インターフェース USB Type-C ×1
φ3.5mm AUX ×1
USB Type-C ×2
Wi-Fi Wi-Fi 6E
(アップデート対応予定)
Wi-Fi 6E
Bluetooth Ver. 5.2 Ver. 5.2
質量 722g 273g(本体のみ)
625g(ヘッドストラップ装着時)

“導入する目的は何なのか”がポイント

『Meta Quest Pro』と『VIVE XR Elite』、どちらを導入するべきか。

この問いに対する答えとしては、VRHMDを購入して“何をしたいのか”による、というのが適切だと考えております。

バーチャルデスクトップ『Immersed』の対応状況

Meta Quest Pro、ひいては、MetaのVRHMDにおける最大の強みと言えるのが、スタンドアローン対応のアプリケーション数が他社を圧倒しているということ。イメージ的には、VRHMD界隈のiPhoneとでも言いましょうか。

その一例として、バーチャルデスクトップアプリケーション『Immersed』があります。

現時点(2023年3月13日)で、Immersedをサポートしているのは、Meta Quest 2、Meta Quest Pro、VIVE Focus 3、となっております。PICO 4は対応予定となっており、VIVE XR Eliteについては記載がありません。

いずれは、VIVE XR Eliteも対応すると思われますが、やはりスタンドアローンをメインで利用していくのであれば、やはりMeta Quest Proに一日の長があると言えるでしょう。

VIVE XR Eliteの構造はVR睡眠に最適

対して、VIVE XR Eliteのストロングポイントなのが、メガネ型VRHMDとしても利用可能なこと。

メガネ型VRHMDとして利用できるメリットとしては、PCVRとして利用する際に疲れづらいというのもありますが、いわゆる『VR睡眠』が快適に行えるというところにあります。こう表現してしまうと、ニッチすぎるように思われますが、とどのつまり、姿勢に対する制約が少ないというわけなのです。

また、VIVE XR Eliteには『深度センサー』も搭載されているため、VR用途だけでなくMR用途でも想定しているのであれば、こちらのほうがオクルージョンなどの面で有利となる可能性はあります。

まとめ「ベストバイは目的次第で人次第」

まとめ
『Meta Quest Pro』向けな人
  • スタンドアローンでのコンテンツ量を重視
  • コントローラーの追従性能を重視
『VIVE XR Elite』向けな人
  • VR睡眠などの用途を想定
  • VR用途だけでなくMR用途も想定

つい優劣を決めたくなりますが、用途や目的に応じて、Meta Quest Proにするのか、VIVE XR Eliteにするのか、選んでいくのがよいでしょう。

二条ねこ

微妙にベクトルが違う感じもしますからな。

記事に登場したガジェット

おまけ

二条ねこ

金銭的に余裕があるなら、『Meta Quest Pro』と『VIVE XR Elite』の両方を買っちゃうのが理想なのでしょうな。

まの

それはそれでどうなのか、という感じもしますがね。

さたえり

やっぱり、目的をハッキリ定めておくのがベストやね!

二条ねこ

うぬっ!
VRHMDに限らず、買い物というのはそれがすべてなのであーる。

おわり