- 完全ワイヤレスイヤホン関連の用語を解説!
- ポイントは“接続安定化”と“低消費電力”だ!
- 購入前にスペック表を要チェック!
MiGLOとTWS Plus!?
すっかり普及した完全ワイヤレスイヤホン。いろいろ専門用語が出てきたので、知っておくべき5つのキーワードを解説しました。購入前にチェックだ!チェクチェク!?
取り回しが良くても途切れるなら、それはそれでストレスの種ですものね。
玉石混淆になったらこそ、要チェックですな〜。
目次
完全ワイヤレスイヤホンのキーワード解説
知っておきたいキーワード
- NFMI(左右のイヤホン間の接続安定化)
- MiGLO(左右のイヤホン間の接続安定化)
- TWS Plus(左右のイヤホン間の接続安定化)
- Bluetooth Low Energy(低消費電力通信モード)
- Bluetoothコーデック
これら5つのキーワードが、完全ワイヤレスイヤホン(TrueWireless Stereo・TWS)を選ぶ上でチェックしておきたい事項です。これらを今からサクッと解説していきます。
ちなみに完全ワイヤレスイヤホンは、海外では『TrueWireless Stereo』って呼ばれるみたいやね。だから略語も『TWS』になるってこと!
ほえー。
NFMI
NFMIが搭載されていると?
左右のイヤホンが途切れにくくなる。
『NFMI』とは、完全ワイヤレスイヤホンの左右の通信を安定化させる技術のこと。
このNFMIとは、Near Field Magnetic Inductionの略で、近距離磁界誘導と呼ばれる技術。この技術の元自体は、半導体メーカーであるNXP Semiconductorsが補聴器向けに作られたものです。
NFMIはBluetoothとは異なり“電波”ではなく“磁気”で無線通信をしています。従来のBluetoothでは電波を通しにくかった人間の頭も、NFMIなら大丈夫(人間の頭はほぼ水分で、磁気なら通すため)ということです。さらに、磁気ベースの技術なので、人体への影響も少ないというメリットがあります。
▼NFMI搭載のBang & Olufsen『Beoplay E8 2.0』。
MiGLO
MiGLOが搭載されていると?
左右のイヤホンが途切れにくくなる。
『MiGLO』とは、先程のNFMIをワイヤレスイヤホン向けにブランディングした名前のこと。
とどのつまり、
NFMI = MiGLO
ということになります。
なので、完全ワイヤレスイヤホンを購入するときに、この『NFMI』か『MiGLO』が入っていれば、左右のイヤホンが途切れにくく設計されているということになります。
もちろん、MiGLOが搭載されていたら絶対途切れないこともないし、MiGLO非搭載でも通信が安定している完全ワイヤレスイヤホンもあるから、そこは各イヤホンの評判を要チェックやよ!
結局はメーカー側の技術力依存ってことだねっ!
TWS Plus
TWS Plusが搭載されていると?
左右のイヤホンが途切れにくく、イヤホンの電池も長持ちになる。
『TWS Plus(Qualcomm TrueWireless Stereo Plus)』とは、完全ワイヤレスイヤホンの通信安定化と低消費電力化を実現したQualcomm開発の技術のこと。
このTWS Plusの仕組みを簡単に説明すると、
- 従来のTWE:スマホ → イヤホン(R) → イヤホン(L)
- TWS Plus搭載TWS:スマホ → イヤホン(L) + イヤホン(R)
という感じ。
従来の完全ワイヤレスイヤホンでは、スマホからのBluetooth電波をイヤホンの片側で受け、それをもう片側にリレーする方式を取っている。なので、リレーされたほうのイヤホンが途切れるということが多々ある。
それがTWS Plus搭載のものだと、スマホからの電波をイヤホンのLとRの両方で受けることができる。両方で受信するので、電波が途切れにくいということになるのです。
最近発売の完全ワイヤレスイヤホンを買おうとすると、『QCC○○』という記載がある場合があるが、
- QCC5100:ハイクラス
- QCC3026:ミドルクラス
- QCC3020:ロークラス
というBluetoothチップの違いがあります。少しずつ機能や性能が異なるので、こちらも要チェック事項。
このTWS Plusを実現するには、再生機器側に対応したSoC(Snapdragon)が必要やよ!
▼ZERO AUDIO『TWZ-1000』はQCC3026搭載でTWS Plus対応。
Bluetooth Low Energy
Bluetooth Low Energyが搭載されていると?
再生機器側でバッテリー残量が表示される。
『Bluetooth Low Energy(Bluetooth LE)』とは、Bluetooth 4.0から採用された低消費電力通信モードのこと。
このBluetooth LEでの恩恵は、包括されている『Battery Service Profile』というプロファイルを使い、再生機器側でBluetoothイヤホンのバッテリー残量が見られるようになることです。
iPhoneとかでイヤホンのバッテリー残量が見られるのは、イヤホンにBluetooth LEからってことやね!
Bluetoothコーデック
Bluetoothコーデックの種類
- SBC
- AAC
- aptX
- aptX HD
- LDAC
上記のようなものがBluetoothコーデックと呼ばれるもの。
この搭載されているBluetoothコーデックによって、遅延や音質が大きく異なってくるので、まさにBluetoothイヤホンのキモと言える部分になります。
完全ワイヤレスイヤホン購入時のチェック事項
ここまで完全ワイヤレスイヤホン関連のキーワードを解説してきましたが、これを踏まえて完全ワイヤレスイヤホンを買うときの選び方を考えてみます。
- 通信安定化:MiGLOやTWS Plus搭載かどうか
- 電池残量表示:Bluetooth 4.0以上かどうか
- コーデック:最低でもAACに対応しているかどうか
上記の3点は、完全ワイヤレスイヤホンを購入する上で目を通しておきたいもの。搭載が必須ではないが、ひとまずは見ておくとOK。
- ケースで自動電源オンするか(あるとすぐに音楽が聞ける)
- 物理ボタン or タッチボタン (操作系の好み)
- イヤホン単体で電源オン/オフができるか(あると再ペアリングが容易)
さらにこの上記の項目もチェックしておくと、使い勝手が向上しさらによいと思ってます。特にボタンは好みが出やすいポイントなので、視聴する際に試しておきましょう。
こういうことを考慮して、今まで完全ワイヤレスイヤホンを買ったりしてるやよ!
まとめ「TWS購入時はスペック表に目を通してみよう!」
今回紹介した用語は、完全ワイヤレスイヤホンを購入する上で知っておきたいものばかり。もちろん、紹介した技術が非搭載だから劣っているなんてないのですが、あるに越したことはないのも事実。
結局は音楽を聞くものなので、好みの音質かどうかが重要。ただ、快適なリスニングをするためにも、一度スペック表を購入前に見ておくのがおすすめだったりします。
もち、一番大事なのは視聴することやけどね!
おまけ
すっかりTWSを使っている人も増えたよねー!
私も最近、TWSに乗り換えましたわ。
うち的には有線イヤホンも捨てがたいけど、外出時は取り回しの良いBluetoothイヤホンが便利やんね!
おわり
特に接続安定化は完全ワイヤレスイヤホン最大の課題だから、しっかり知っておきたいことやよ!