- Lightning to φ3.5mm な製品の挙動を調べた!
- 純正もサードパーティーも基本的な挙動は一緒!
- 一部製品のときだけ挙動がなぜか変わってくる!
Lightningとφ3.5mmの妙。
オーディオ出力もできる『Lightning』ポート。 Lightning - 3.5mm なオーディオケーブルや変換アダプターが売られているので、一般的なフォンコネクターも使えるわけですが…実は謎が多い。その謎や挙動について、ちょっと調べてみました。
んんー!?
この手の製品の種類は、
- Lightning to 3.5mmケーブル
- Lightning to 3.5mm変換アダプター
の2つに分かれますよね。そこで挙動が異なる…のでしょうか?
目次
Lightningと3.5mmステレオミニ
本題に入る前に、
- Lightning
- 3.5mmステレオミニ(フォンコネクター)
という2つの端子について。
Appleユーザーならご存知のとおり、iPhone・iPad(iPad Proを除く)では、充電・データ転送・オーディオIn/Outに利用する“専用”の端子、『Lightning』を採用しています。そして、iPhone 7/7 Plusの世代で、3.5mmステレオミニジャック(フォンジャック)が廃止されているので、このLightningが事実上のイヤホン/ヘッドホン出力ポートとなっています。
今回の記事では言及しませんが、最近ではAndroidスマートフォンでも、3.5mmステレオミニジャックが廃止される傾向があります。なので、一般的な有線イヤホン・有線ヘッドホンをスマートフォンで利用するには、もはや変換アダプターや専用ケーブルが必須アイテムと化しています。
有線派には面倒な時代だよねー。
あるに越したことがないポートやからね、フォンコネクターって。
ケーブル・アダプターの種類
前述したように、iPhoneから3.5mmステレオミニジャックが廃止されたことにより、
- Lightning to 3.5mmケーブル
- Lightning to 3.5mm変換アダプター
のような、変換アダプターやオーディオケーブルが多数販売されています。
これをちょっと分類してみるやよ!
Lightning to 3.5 mm Audio Cable | 3.5 mm Audio Cable With Lightning Connector | Lightning to 3.5 mm Headphone Jack Adapter | 3.5 mm Audio + Charge RockStar | |
販売元 | Apple純正 | サードパーティー (Belkin) |
Apple純正 | サードパーティー (Belkin) |
種類 | Lightning - 3.5mm(オス) | Lightning - 3.5mm(オス) | Lightning - 3.5mm(メス) | Lightning - 3.5mm(メス) |
Lightning - φ3.5mm ケーブル/変換アダプターの種類表
上表のように、Lightningと3.5mmステレオミニに関係するオーディオケーブル・変換アダプターには、販売元が Apple or サードパーティー という違いと、3.5mmステレオミニ側が ジャック(メス) or プラグ(オス) という違いがあります。要するに、4種類に大別できるというわけです。
Lightning - 3.5mm(オス):オーディオケーブル
Lightning - 3.5mm(オス)
な製品は、いわゆるLightning to 3.5mmオーディオケーブル。
Apple純正では、『Lightning - 3.5mmオーディオケーブル(Lightning to 3.5 mm Audio Cable)』という名前で販売されています。もちろん、サードパーティー製でも、多数のオーディオケーブルが販売されています。
▽Lightning - 3.5mmオーディオケーブル
Lightning - 3.5mm(メス):変換アダプター
Lightning - 3.5mm(メス)
な製品は、いわゆるLightning to 3.5mm変換アダプター。
Apple純正では、『Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ(Lightning to 3.5 mm Headphone Jack Adapter)』という名前で販売されています。
▽Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ
ケーブル・アダプターによる挙動の差異
純正・非純正、オーディオケーブル・変換アダプター。これらは、同じような製品…なのですが、微妙に挙動が異なっていたので、以下の表にまとめてみました。
分かりやすいように、
iPhone - ヘッドホン(有線接続)
っていう、接続を想定して考えてみたやよ!
ケーブル | アダプター | |||
Lightning to 3.5 mm Audio Cable | 3.5 mm Audio Cable With Lightning Connector | Lightning to 3.5 mm Headphone Jack Adapter | 3.5 mm Audio + Charge RockStar | |
販売元 | Apple純正 | サードパーティー (Belkin) |
Apple純正 | サードパーティー (Belkin) |
Solo Pro | ○ | × | × | × |
φ3.5mm接続ヘッドホン | ○ | ○ | ○ | ○ |
Lightning - φ3.5mm ケーブル/変換アダプターの挙動比較表
結論からすると、AppleがBeats by Dr. Dreブランドで販売している、『Solo Pro(Beats Solo Pro Wirelessノイズキャンセリングヘッドフォン)』を利用した場合のみ、Apple純正のLightning - 3.5mmオーディオケーブルでないと動作しない(有線接続が使えない)という挙動の差異がありました。
このBeats Solo Pro Wirelessノイズキャンセリングヘッドフォンというヘッドホンは、非常に特殊な製品。有線接続ができるBluetoothヘッドホンなのですが、ヘッドホン側にある接続端子は3.5mmステレオミニジャックではなく、iPhoneと同じLightning。なので、Lightning - 3.5mmオーディオケーブルの“Lightning側”をヘッドホンに接続するわけです。そう、一般的なヘッドホンとは、挿入するポートが全然違うのです。
いやいや、ただヘッドホン側の有線接続用端子が 3.5mmステレオミニ → Lightning となっただけでは…と思ってしまうのですが、これがまったくの間違い。
前掲した表のとおり、Lightning - 3.5mmオーディオケーブルと同じタイプのサードパーティー製ケーブル(3.5 mm Audio Cable With Lightning Connector)を使うと、なぜか使えないのです。見た目は純正ケーブルと一緒なのに、挙動に差異が出てしまうというわけ。
さらに、Beats Solo Pro WirelessノイズキャンセリングヘッドフォンのLightningポートに、Apple純正のLightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタやサードパーティー製ヘッドホンジャックアダプター(3.5 mm Audio + Charge RockStar)を使った場合は、どちらも使えませんでした。…うーん、本当に挙動が謎。
何とも謎な仕様ですわね……。
ややこしやーですなー。
まとめ「一部製品のみ挙動に差異が発生」
今回の話をまとめると、Lightning関係のオーディオケーブルや変換アダプターには、
- Lightning to 3.5mmケーブル
- Lightning to 3.5mm変換アダプター
がありますが、Beats by Dr. Dre『Solo Pro』の有線接続に利用した場合にのみ、その挙動(音声入力)が異なるという結果でした。
もし、Solo Proを利用しているユーザーで、有線接続で使いたいという場合には、『Lightning - 3.5mmオーディオケーブル』を使わないといけないわけです。同系のサードパーティー製品では、今回の検証結果のとおり動作しないので、くれぐれも注意してください。
これって、知らないと罠やんね……。
おまけ
『Lightning - 3.5mmオーディオケーブル』は、1つは持っておいてもいいかもやね。入力と出力が逆でも使えたし。
うーん、それならSolo Proに付属しておくべきだよねー。
不親切ではありますよね。
Bluetoothで使ってね、ってことやと思うけど…そう思うやんね。
おわり
言えることは、『Solo Pro』利用時のみ要注意ってことやね!