【レビュー】Beats by Dr. Dre『Solo Pro』—ANC搭載Headphone版AirPods Pro

【レビュー】Beats by Dr. Dre『Solo Pro』—ANC搭載Headphone版AirPods Pro
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記事のポイント
  • 完成度の高いオンイヤー型ANC搭載Bluetoothヘッドホン!
  • 最上級のデザインと癖の少ない音質が魅力的!
  • 有線接続はもう少し柔軟な対応にしてほしかった!

Headphone版AirPods Pro!?

アクティブノイズキャンセリング機能搭載Bluetoothヘッドホン、Beats by Dr. Dre『Solo Pro(Beats Solo Pro Wirelessノイズキャンセリングヘッドフォン)』をレビュー。オンイヤー型のBeatsシリーズとして完成度がかなり高くなった本機。Beatsらしい欠点はありつつも、かなり便利なANCヘッドホンな気がするぞ!

さたえり

ANC性能とApple製品との親和性の高さが良い感じ!
側圧の強さと有線接続の微妙さが気になる……。
…そんな感じの感想やね!

二条ねこ

デザインもさすがBeatsって感じだよねー!

まの

SonyやBoseにどこまで迫れるか…ですわね。

Beats by Dr. Dre『Solo Pro』って?

Beats by Dr. Dre『Solo Pro』全体画像

Beats by Dr. Dre『Solo Pro』全体画像

Solo Proってなに?

Apple H1チップ搭載、アクティブノイズキャンセリング機能搭載Bluetoothヘッドホン。

8
  • ペアリングが爆速。
  • 圧倒的デザイン性。
  • 電源オンが一瞬で簡単。
  • 超ロングライフバッテリー。
  • Apple製品と最高の親和性。
  • 有線接続が使いにくい。
  • 側圧が強め。
さたえり

iPhoneユーザーで、AirPods Proライクなノイキャンヘッドホンが欲しい!
…って、思っているならぜひ使ってほしい感じ!

スペック表
製品名 Solo Pro
(Beats Solo Pro Wirelessノイズキャンセリングヘッドフォン)
型番 MRJA2FE/A(ダークブルー)
MRJ72FE/A(アイボリー)
MRJ82FE/A(グレイ)
MRJC2FE/A(レッド)
MRJ92FE/A(ライトブルー)
MRJ62FE/A(ブラック)
メーカー Beats by Dr. Dre
オーディオ性能 ドライバー ダイナミック
(ドライバーサイズ非公表)
再生周波数帯域 非公表
インピーダンス 非公表
ケーブル長 -
プラグ -
Bluetooth性能 Ver. 非公表
コーデック 非公表
プロファイル 非公表
バッテリー 最大40時間(ANC OFF)
最大22時間(ANC ON)
インターフェース Lightning
サイズ 165×70×179mm*1
質量 267g
備考 Apple H1搭載
Fast Fuel機能(急速充電)
加速度センサー搭載

*1実測値。

本体チェック

Solo Pro前面

Solo Pro前面

Beats Solo Pro Wirelessノイズキャンセリングヘッドフォン(以下、Beats Solo Pro Wireless)は、ご覧のとおり、オンイヤー型のワイヤレスヘッドホン

なお、Beats Solo Pro Wirelessのサイズは 165×70×179mm (実測値)で、重さは267g。 ワイヤレス(Bluetooth) + アクティブノイズキャンセリング ということを考えると、サイズや質量は普通な感じ。

ちなみに、Beats Solo Pro Wirelessはカラーバリエーションが豊富で、合計6色展開(ダークブルー・アイボリー・グレイ・レッド・ライトブルー・ブラック)。そのうち、ダークブルー・レッド・ライトブルーの3色は、Pharrell Williamsとのコラボモデルで、『More Matte Collection』という冠が付いています。

さたえり

今回は女性に合いそうな、『アイボリー』を選んでみたやよ!

Solo Pro後面

Solo Pro後面

Beats製品あるあるですが、Beats Solo Pro Wirelessのドライバーサイズは非公表。また、イヤーパッドはモチモチとしたクッション性の高い革(たぶん合成皮革)になっています。

Solo Pro上面

Solo Pro上面

ヘッドホン上面には、おなじみの“beats”のロゴタイプが。うーん、クール!

Solo Pro下面

Solo Pro下面

■インターフェース

  • モードボタン(左)
  • Lightning(右)
  • LEDインジケーター(右)

ヘッドホン下面には、リスニングモード(ノイズキャンセリングと外音取り込み)を切り替える『モードボタン』と、本体充電&有線接続に利用するLightningポートを搭載。

なお、有線接続するためには、後述の専用のオーディオケーブルが必須になっており、なんと…付属していません!

二条ねこ

な、なんですとーー!?

Solo Pro左面

Solo Pro左面

ヘッドホン左面は、特に何もありません。

Solo Pro右面

Solo Pro右面

■インターフェース

  • リモコンボタン

ヘッドホン右面にある、“b”の部分一体。ここがオーディオコントロール用のリモコンボタンになっています。

Beats Solo Pro Wirelessは、画像のように折りたたみが可能な機構になっています。なので、付属のキャリングケースと併用すれば、ポータブル用ヘッドホンとしても抜群。

ちなみに、ヘッドホンの折りたたみ機構に連動して電源がオン・オフする仕組みになっており、折りたたむと電源オフ展開すると電源オン、と自動で電源が動作します。なので、このBeats Solo Pro Wirelessには電源ボタンはありません。

Solo Proリモコン部分(赤い部分:リモコンボタン)

Solo Proリモコン部分(赤い部分:リモコンボタン)

 
モードボタン +ボタン -ボタン bボタン
1回押し ノイズキャンセリング
外部音取り込みモード
音量アップ 音量ダウン 再生・停止
2回押し 省電力モード - - 曲送り
3回押し - - - 曲戻し
長押し - 音量アップ 音量ダウン Siri起動

Solo Proのリモコン機能

Beats Solo Pro Wirelessのリモコン機能は上表のとおり。

かなり充実したリモコン機能となっており、再生・停止、音量調節、選曲…というオーディオコントロールはもちろん、アクティブノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能の切り替えもBeats Solo Pro Wireless側から可能。なお、ノイズキャンセリングと外音取り込みに関しては、iPhoneからでも設定変更可能です。

付属品チェック

Solo Pro付属品

Solo Pro付属品

■Solo Proの付属品一覧

  • キャリングケース
  • USB Type-A to Lightningケーブル
  • クイックスタートガイド

Beats Solo Pro Wirelessの付属品はこーんな感じ。

キャリングケース & カラビナ

キャリングケース & カラビナ

付属のキャリングケースはフェルト素材っぽい感じで、結構クッション性も高め。付属のカラビナを装着できたり、ファスナーが止水ファスナーだったり…と、ケースのビルドクオリティーが凄い高い

さたえり

さすがは、デザインにこだわるBeatsって感じやね!

注目ポイント

■Solo Proのポイント概要

  • アクティブノイズキャンセリング:Pure ANCで賢くノイキャン
  • SoC:Apple H1でHey Siri対応&音速ペアリング
  • オーディオ共有:2人で1つのデバイスをシェア
  • バッテリー:最長40時間のロングライフバッテリー
  • 急速充電:Fast Fuelで10分充電で3時間利用可能

アクティブノイズキャンセリング:Pure ANCで賢くノイキャン

最強ではないけど、強力なANC性能を持つ。

最強ではないけど、強力なANC性能を持つ。

アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を持つヘッドホンの雄といえば、SonyやBoseが思い浮かぶが、このBeats Solo Pro Wirelessもなかなかに良さげ

Pure ANCで外部環境に合わせたノイキャンを自動でしてくれる。

Pure ANCで外部環境に合わせたノイキャンを自動でしてくれる。

特に面白いアプローチなのが、Beats特有の『Pure ANC』という機能。

このPure ANCとは、外部環境を継続的にモニタリングして、自動的に利用シーンを解析し、そのシーンに応じた最適なアクティブノイズキャンセリングを提供してくれるというもの。しかも、外部環境だけでなく、髪型や眼鏡の有無、耳の形状など、物理的な要素も解析し、ベストな音質を提供してくれる。

ひとことで表すと、ノイズキャンセリングそのものをBeats Solo Pro Wirelessにお任せする感じ。ノイズキャンセリングの調節機構自体は他メーカーでも存在しているが、本製品のアプローチとしては、車のオートマ車のような感じで、デバイス任せでやろうというもの。なので、煩わしさや知識が不要で、ベストなノイズキャンセリング環境を得ることができる。

ノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えは、本体とiPhoneの両方で可能。

ノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えは、本体とiPhoneの両方で可能。

なお、Beats Solo Pro Wirelessには、外音取り込み(ヒアスルー)機能も搭載されており、それらの切り替えは、Beats Solo Pro Wireless本体の『モードボタン』か、iPhone等のコントロールセンターで操作可能です。

SoC:Apple H1でHey Siri対応&音速ペアリング

SoCに『Apple H1』を搭載。

SoCに『Apple H1』を搭載。

Appleの一部となったおかげで、Beats Solo Pro Wirelessには『Apple H1』というSoCが搭載されています。なので、ハンズフリーの音声アシスタント呼び出し『Hey Siri』にも対応。

Appleデバイスなら、ペアリングが一瞬で完了する。

Appleデバイスなら、ペアリングが一瞬で完了する。

特にApple H1が搭載されていて嬉しいポイントが、Appleデバイス(iPhoneやiPad等)での初回のBluetoothペアリングや、接続デバイスの切り替えが一瞬でかつ安定して行えること。

このシームレス感はAppleならでは。

このシームレス感はAppleならでは。

この超シームレス感はAppleデバイスだからこそ。他社製品では味わうことができない、この快適なBluetoothペアリングはかなり気持ち良い。ワイヤレスヘッドホンのキモである、接続しやすさという点では、一日の長があると言える(当然、接続先がAppleデバイスでないといけないが)。

オーディオ共有:2人で1つのデバイスをシェア

懐かしのWALKMANスタイルを楽しめる、オーディオ共有機能。

懐かしのWALKMANスタイルを楽しめる、オーディオ共有機能。

Apple・Beatsなイヤホン・ヘッドホンならではの機能として、『オーディオ共有』という音楽のシェア機能があります。これが地味ながらに面白い。

1台のiPhoneに2台のヘッドホンをペアリング可能。

1台のiPhoneに2台のヘッドホンをペアリング可能。

要するに、1台のiPhoneに2台のヘッドホンを接続でき、音楽を2人でシェアできるというわけです。ちなみに、2台めのヘッドホンは、他人のAirPods等でも可能。意外と面白い機能なので、新幹線や夜行バスで使ってほしい機能だったりします。

さたえり

さながら、初代WALKMANって感じなんよね!

バッテリー:最長40時間のロングライフバッテリー

ANCオフなら、最大40時間も連続駆動可能。

ANCオフなら、最大40時間も連続駆動可能。

Beats Solo Pro Wirelessの嬉しいポイントとして、ロングライフバッテリーという点がある。

  • ノイズキャンセリングオン:最大22時間
  • ノイズキャンセリングオフ:最大40時間

というバッテリーライフになっており、ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能を使わない場合なら、最大40時間のリスニングが可能。ノイズキャンセリング機能オンでも最大22時間のバッテリー駆動ができるので、毎日充電する必要性はナシ。

急速充電:Fast Fuelで10分充電で3時間利用可能

10分の充電で、最大3時間駆動できる急速充電に対応。

10分の充電で、最大3時間駆動できる急速充電に対応。

「あ、ロングライフバッテリーを過信して、充電するの忘れてた」となっても大丈夫。Beats Solo Pro Wirelessには、『Fast Fuel』という急速充電機能が搭載されており、わずか5分の充電で、最大3時間の連続駆動が可能。

ロングライフバッテリーなことも合わせて、バッテリーレスな状態が非常に少なくて済むので、さながら有線接続のヘッドホンのように使えるのが大きな魅力の1つ。

音質チェック

音質評価:★★★★☆

最近のBeats製品らしく、フラット志向で癖の少ない音質。

最近のBeats製品らしく、フラット志向で癖の少ない音質。

高音域:★★★☆☆
中音域:★★★★☆
低音域:★★★★☆

Beats Solo Pro Wirelessの音質について端的に言うと、変な味付けがないシンプルでニュートラルなサウンド、という感じ。昔の Beats = ゴリゴリの低音 というイメージはもはや過去のもので、最近のBeatsらしくモニターライクで癖が少なめ。

さたえり

いつからか、Beatsの音作りがガラリと変わったやんね。

意外と万能性を持っている音質だったりする。

意外と万能性を持っている音質だったりする。

とはいえ、Bluetoothのチップが組み込まれていることやモニターヘッドホンと謳ってはいないので、ニュートラルだけどモニターヘッドホンのような原音忠実性はない感じ。あくまで、モニターライク“風”なニュートラル志向な音質というだけなので、リスニング用途のヘッドホンとして楽しく聞くことができます。

フラットっぽい感じの音質ですが、気持ち低音域に寄っている感じ(でも、ブーミーではない)がしなくもない…かも。音場感もどちらかといえば狭めで、塊感というかライブ感がある印象です。そういう意味では、低音ゴリゴリDJ仕様というものではなくなったBeatsですが、メーカーの色が残っている感じはします。うーん、チューニングがうまくなったぞ!Beats!!

さたえり

最近のBeatsらしい、クセやアクが少ない聞きやすい音質って感じやね!

Solo Proに合いそうな曲

ノリとライブ感を重視する曲に合いそうな予感!

ノリとライブ感を重視する曲に合いそうな予感!

■こんな楽曲が合いそう!

  • テクノ系Pops
  • キラキラ系Techno
  • 王道系J-Pop
  • 王道系J-Rock

モニターライクでフラット志向だけど楽しめる音質なのが、このBeats Solo Pro Wireless。なので、合いそうな楽曲は“ザ・王道”な音楽。逆に、過去のBeatsっぽい、クラブ系のHip-Hopや、ゴリゴリのHard Rockは合わないかも。そういう重低音推しの曲よりかは、ピコピコキラキラなノリの良さを重視したいところ。

若者が好みそうな曲が合うって言うのが正解かも!?

若者が好みそうな曲が合うって言うのが正解かも!?

とにかくクセ少なめで楽しく聞けるのがポイントなので、Techno・J-Pop・J-Rockと相性が良い印象。曲によってはEDMもアリ。EDMもいろいろありますが、ハードなものよりかは、メロウなもののほうが合いそうな予感。イマドキの楽曲を聞くという意味では、万能選手的な感じなのかもしれません。

そんなBeats Solo Pro Wirelessと一緒に聞いてほしい楽曲は、きゃりーぱみゅぱみゅのベストアルバムKPP BESTから、Disc 2の7トラックめの『トーキョーハイウェイ』をセレクト。

リズミカルでノリの良いこの楽曲。原音忠実や解像感…そんなことより、いかに楽しくリスニングできるか。それこそ音楽の醍醐味の1つだったりしますが、Beats Solo Pro Wirelessは、そこをしっかり分かっていて鳴らしてくれる感じ。元の楽曲の楽しさをそのまま鳴らしきってくれるという意味では、あるいみ“原音忠実”と言えるかもしれません。聞いていて楽しい!これが大事!!

さたえり

楽しく聞けるように鳴らすのが得意っていうことを考えると、やっぱり今風な曲に向いているって感じかもやね!

ここがすき!

圧倒的デザイン性

工業製品としての美しさはトップクラス。

工業製品としての美しさはトップクラス。

ヘッドホンの意義は音をより良く出すこと。その1つに尽きるのですが、そうはいっても、ヘッドホンそのもののデザイン性もこだわりたい。要するに、所有欲というものです。

そんな工業製品としての美しさから出る所有欲という意味では、このBeats Solo Pro Wirelessはトップクラス。よくもまあ、ここまで美しいフォルムを持ったヘッドホンを設計できたと関心してしまうくらい、美しく洗練されています。さすがは、Appleの傘下になっただけあるということでしょうか。

ヘッドホン表面にネジが見当たらない。ここもApple(Beats)らしい。

ヘッドホン表面にネジが見当たらない。ここもApple(Beats)らしい。

特にAppleらしいと感じるのが、一般的なヘッドホンなら合って当然なはずの、“ネジ”が見当たらないのです。おそらく内部的には使っていると思うのですが、見えるところにはネジはなし。おかげでメンテ性は最悪(ここもまたAppleらしい)でしょうが、ムダを削ぎ落とす美学というのが、ここから感じ取れます。

電源もペアリングもシームレス

使いたいときに、すぐに使えるシームレスさが魅力。

使いたいときに、すぐに使えるシームレスさが魅力。

Beats Solo Pro Wirelessが、Bluetoothヘッドホンの中である種で最高峰だと思っている点が、使いたいときに使うことができるシームレスさ

まず、これまで話してきたように、このBeats Solo Pro Wirelessには電源ボタンというのが存在せず、折りたたんでいたヘッドホンを展開すると、自動的に電源オンになります。しかも、接続先がAppleデバイスなら、接続自体も一瞬。この煩わしさがない感じが、本当に使いやすく、これなら常用しようと思う気が起きるわけです。

さながら、ヘッドホン版AirPods Pro。

さながら、ヘッドホン版AirPods Pro。

このシームレス感…そう、これは『AirPods Pro』そのもの

こちらはBeatsブランドで出ている製品ですが、イメージはAirPods Proのヘッドホン版というのがしっくりくる。Bluetoothヘッドホンの醍醐味である、快適さを感じられる部分が非常によく似ているし、一緒じゃないけと近い親戚のような雰囲気がします。

【レビュー】Apple『AirPods Pro』—芸が細かく正当進化したノイキャン搭載TWS

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2019年10月31日

ここがうーん?

有線接続がいろいろ厄介

有線接続はできるけど、かなーり面倒になった。

有線接続はできるけど、かなーり面倒になった。

そんなBeats Solo Pro Wirelessの唯一の解せない点が、有線接続がとてつもなく面倒なこと。これは精神的なハードルと金銭的なハードルの両方です。

本体チェックのときに見たように、Beats Solo Pro Wirelessには、従来のBeatsブランドのヘッドホンにあった、有線接続用のφ3.5mmステレオミニジャックがオミットされています。つまり、有線接続が特殊方式

有線接続は別売りケーブル(Lightning - 3.5mmオーディオケーブル)が必要。

有線接続は別売りケーブル(Lightning - 3.5mmオーディオケーブル)が必要。

ただこれは、有線接続ができないということではなく、別売のLightning - 3.5mmオーディオケーブル(Lightning to 3.5 mm Audio Jack Cable)を利用すれば有線接続できるという、なんとも面倒な仕様なのです。そう、誰もが思うはず。最初からこの専用のオーディオケーブルを付属しておいて、と。

さたえり

しかも、ただのケーブルなのに4,000円もするっていう…ね。

有線接続自体の制約も大きいのがネック。

有線接続自体の制約も大きいのがネック。

さらに、有線接続時でもBeats Solo Pro Wirelessのバッテリーを消費します。バッテリーがゼロになると、有線接続でも使えません。さらに、Beats Solo Pro Wirelessのリモコンボタンも効きません(プラグが普通の3極なので)。もっともっと言うと、Lightning to φ3.5mmケーブルなら何でもいいわけではなく、今回の『Lightning - 3.5mmオーディオケーブル』しか使えません。そう、専用仕様。

おそらく、Lightning - 3.5mmオーディオケーブルの内部的な構造が特殊なのかもしれませんが、それならせめてリモコンぐらいは搭載してほしいところ。もちろん、プラグも金メッキプラグじゃないです。うむむ…このケーブルの認知度低そう……。

二条ねこ

超レアアイテムになりそうだよねー。

さたえり

ケーブルが、やけどね……。てか、嬉しくないし!
あ、でも…普通にオーディオ出力用でも使えるから、DTM用途とかにアリかも。

Lightning - φ3.5mm 変換アダプター&オーディオケーブルの謎

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2020年8月24日

まとめ「Solo Pro = ヘッドホン版AirPods Pro」

とにかく使いやすいのが魅力のBluetooth対応ANCヘッドホン。

とにかく使いやすいのが魅力のBluetooth対応ANCヘッドホン。

そういうわけで、今回のBeats by Dr. Dre『Solo Pro』のレビューを総括すると…

  • ペアリングも電源もシームレス
  • 最大40時間のロングライフバッテリー
  • とにかく美しいデザイン性
  • フラット志向な今っぽい音質
  • 有線接続はできるけど面倒

という感じ。

有線接続がうーんな感じですが、それ以外はかなり良い感じ。ひょっとすると、バッテリーが異常なほど持つので、無線接続で使ってねというメッセージなのかもしれません。どちらにせよ、有線接続はオマケと思っておくべき。

SonyやBoseには負けるにしても充分なアクティブノイズキャンセリング性能を持っていますし、音質自体も上々。そして、何よりノンストレスでシームレスに音楽を楽しめるという点においては、トップクラスの使い勝手があるでしょう。iPhoneユーザーなら、ぜひ。もちろん、Androidでも使えますぞ!

さたえり

以前のBeatsから、一皮むけた音質になった感じやね!

この記事で紹介したガジェット

おまけ

さたえり

あ、ヘッドホンスタンドを使おうとすると、電源が入っちゃう……。

まの

あら、そうですわね。

二条ねこ

飾る用途には買えないわけですなー。

さたえり

いやいや、それは…ね。

おわり