- 目でも耳でも楽しめる美しい完全ワイヤレスイヤホン!
- 高音域のきらびやかさと音場感の良さが光る!
- 外音取り込み機能とQi充電で利便性も高い!
美しき音はアクセサリーになる。
本革とアルミのデザインが美しい完全ワイヤレスイヤホン、Bang & Olufsen『Beoplay E8 3rd Gen』をレビュー。Beoplay E8シリーズもついに3世代目。従来の使いやすさそのままに、aptX対応になりバッテリー時間も伸びた本機。この美しきTWSの実力はいかに……!?


完璧に近づきつつありますわね。

価格も完璧に高いあーる。
目次
Bang & Olufsen『Beoplay E8 3rd Gen』って?
Beoplay E8 3rd Genってなに?
北欧デザインの巨匠ヤコブ・ワグナーが手掛ける、本革とアルミニウムのデザインの調和が美しいハイエンド完全ワイヤレスイヤホン。
- 所有欲を満たす質感とデザイン。
- TWSでは珍しいハイ寄りの音質。
- AACとaptXの両対応。
- バッテリー駆動時間が結構長め。
- 外音取り込み機能が実用的。
- Bluetooth 5.1で安定接続。
- レガシーな右のみ親機なシステム。
- 近接センサーがなく自動停止機能ナシ。
- 価格がかなり高価。

MW07 PLUSがきらびやかな“宝石の美しさ”としたら、このBeoplay E8 3rd Genはしっとりとした“妖艶な美しさ”って感じやね!
本体チェック
イヤホン本体表面の“B&O”ロゴの中心付近(リング状の部分)が、すべてタッチセンサーのリモコンボタンになっています。
左 | 右 | |
1回押し | Surroundings | 再生・停止 |
2回押し | 曲戻し | 曲送り |
3回押し | - | 音声アシスタント |
長押し | 音量ダウン | 音量アップ |
Beoplay E8 3rd Genのリモコン機能。
なお、Beoplay E8 3rd Genのリモコン機能は上表のとおり。
『Surroundings』という聞き慣れない言葉がありますが、こちらはいわゆる『外音取り込み機能』のこと。なお、このSurroundings機能の効果は、オフ・1・2・3の合計4段階で調節可能。
リモコン機能自体は過不足なく、再生・停止といった基礎的な部分から、曲送り・曲戻し、音声アシスタント呼び出しもしっかり搭載。完全ワイヤレスイヤホンでは珍しい、音量調節もしっかりと対応しており、非常に好感の持てるリモコン機能となっていました。

割り当てはできないけど、最初から過不足ない感じが好印象やね!
イヤホン本体裏面には、充電用のPogo pinと集音マイクがあるのみ。
最近の完全ワイヤレスイヤホンにわりと搭載されている、近接センサーのような機構はありません。
Beoplay E8 3rd Genの充電ケースは、一見して分かるようなくらいの高級感の高さが特徴。充電ケースは本革で包まれており、非常に手に持った感じのしっとり感が素敵。
充電ケースを開くと今度は、アルミニウムのソリッドでクールなデザインがお出迎え。なお、イヤホン本体とはマグネットでくっついて充電するタイプ。
充電ケース前面には、充電状態を示すインジケーターがちらり。
■インターフェース
- USB Type-C ×1
Beoplay E8 3rd Genは『USB Type-C』で充電するタイプ。また、別売りのQi対応ワイヤレス充電器(Beoplay Charging Pad)でも充電可能。
付属品チェック
■Beoplay E8 3rd Genの付属品一覧
- シリコンイヤーチップ(XS・S・M・L)
- Comply Sport(M)
- USB Type-A to USB Type-Cケーブル
- クイックガイド
付属品はいたって普通。ただ、標準的なシリコンイヤーチップのほかに、Comply Sportのフォームチップが付属している点は面白いかも。Comply Sportは人によって好みが出やすいイヤーチップなので、こうやって最初から付属しているとお試しがしやすいので高評価。
注目ポイント
■Beoplay E8 3rd Genのポイント概要
- デザイン:本革とアルミの調和は所有欲をフルに満たす
- Qi:ワイヤレス急速充電対応でストレスレス
- 高音質通話:4つの内蔵マイクで快適通話
デザイン:本革とアルミの調和は所有欲をフルに満たす
北欧デザインの巨匠ヤコブ・ワグナーが手掛ける、このBeoplay E8 3rd Gen。これはもはやイヤホンでもなく、ガジェットでもない。装飾品そのもの。
充電ケーブルの本革とアルミニウムという、異なる性質を持ったマテリアルの調和は実に美しい。おそらく、これを完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースと知らない人が見たら、きっと高級アクセサリーのケースだと思うはず。それくらい、良い意味でイヤホン離れしたデザイン。
外は本革、中はアルミニウム。
外はシックで落ち着きのあるデザインなのに、充電ケースの蓋を開けると……一気にソリッド。このコントラストが音楽を聞くたびに楽しめる。ここまで充電ケースで喜びを感じられる完全ワイヤレスイヤホンはそうそうないはず。
以前よりもフィット感の増したイヤホン本体。
カフスボタンのようなデザインもより丸みを帯びて優しくなり、かなり着け心地が向上した。かなりの数の完全ワイヤレスイヤホンを使ってきている私ですが、このBeoplay E8 3rd Genの着け心地は最上位クラス。
一見、引っ掛かりがなさそうなので落ちる心配をしそうですが、実際にはかなりフィットするので、落ちる心配はなし。フィットすると言っても、耳が痛くなるような嫌なフィット感ではなく、溶け込み吸い付くようにフィットするので長時間の利用でも大丈夫。
Qi:ワイヤレス急速充電対応でストレスレス
Beoplay E8 3rd GenはUSB充電のほかに、Qiによるワイヤレス充電にも対応。さらに、仕様と見ると、5W・10Wでの急速充電にも対応している様子。
Qiに対応していることによって、例えば『Wireless Charger Duo Pad』のような、2台同時にワイヤレス充電できる充電器を使えば、iPhone 11 ProとBeoplay E8 3rd Genを同時充電することが可能。
このワイヤレス充電によるシームレスさ。これがこの上なく気持ちよく、かつ便利。Beoplay E8 3rd Genがオトナアイテムだからこそ、このシームレス感に悦に入ってしまいます。
高音質通話:4つの内蔵マイクで快適通話
このBeoplay E8 3rd Genはマイクが4つ(左右2つずつ)となり、以前よりもマイク数が2倍に増加。これにより、指向性も向上し、よりクリアに周囲の環境音を抑えながら通話することができるようになった。
とはいえ、私を含め、オーディオ目的で購入するユーザーが多いはず。なので、ないと不便だけどあったら嬉しいぐらいの機能と思っていても、あながち間違いではないかも。もちろん、ハンズフリー通話に強いのは良いことですがね。
音質チェック
音質評価:★★★★☆
高音域:★★★★★
中音域:★★★★☆
低音域:★★★★☆
全体の音質としては、上品な鳴りで元の音源に比較的忠実に鳴らしてくれるイメージ。ただ、フラットな音質ではなく、Bang & Olufsenらしい高音域の良さが光る感じ。総じて、完全ワイヤレスイヤホンの中では最高クラスの音質だと思います。
低音域は量こそ少なめですが、質感は良く耳触りは良好。中音域〜高音域の表現力は非常に良く、さらりとした感じでサ行が刺さることはありませんでした。そういう音質の傾向もあり、長時間のリスニング向きなイメージを受けます。

エッジのあるスピード感よりも、しっとり感のある音質な感じやったよ!
Beoplay E8 3rd Genに合いそうな曲
■こんな楽曲が合いそう!
- ゆっくりとした美メロ系EDM。
- 迫力と解像感のあるクラシック。
- 女性ソロボーカル系Pops。
Beoplay E8 3rd Genはシャキシャキしたキレ感こそ少ないが、全体的に解像感が高く、比較的どんな曲でも合うイメージ。いわゆる、万能型の完全ワイヤレスイヤホンという感じ。
その中でも、ボーカルや楽器を聞かせる系のアーティストとの相性は抜群に良いと感じる。北欧サウンドだけあって、クラシックなどは完全ワイヤレスイヤホンの中では、かなりマッチしている印象を受けた。また、女性ソロボーカルとの相性も上々。
そんな中でも、Beoplay E8 3rd Genと合わせて聞いてほしいのが、メロディアスで美しいEDM系アーティストGriffin。
個人的にGriffinが超好きなのですが、今回は『Out of My Mind』をプッシュ。
イントロからメロに入るときの高音域のきらびやかさは、まさに鳥肌もの。しかも、高音域が伸びるからといって、低音域のリズム感は崩れていない。適度な分離感、そんな感じがイメージとして近いはず。
同じくGriffinから、今度は『Remember』。
ボーカルZOHARAの歌声と、低音域の打ち込みサウンドが絶妙な距離感でミックスされており、それぞれの位置関係が分かりやすく感じた。ひょっとしたら、完全ワイヤレスイヤホンの中では音場が広めなのかも。

とにかく、Griffinの『Gravity』を聞いてほしい!
ここがすき!
Surroundingsは実用的
外音取り込み機能である『Surroundings』は、意外に実用的。
外音取り込み機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンは増えつつあるが、そのクオリティーはマチマチ。そんな中でも、Beoplay E8 3rd Genの外音取り込み機能は、かなりクリアな集音性で意外と使える感じ。
この手の外音取り込み機能の中では、AirPods Proが群を抜いて高性能なのですが、それの次点ぐらいで良い印象。なので、Beoplay E8 3rd Genの外音取り込み機能は、ちょっとした会話ぐらいなら着けっぱなしでも大丈夫なくらいでした。
AAC・aptX両対応
完全ワイヤレスイヤホンがQualcomm製チップの隆盛により、隅に追いやられがちなAACコーデック。しかし、Beoplay E8 3rd Genは、そんなAACコーデックもしっかり対応。
私を含めて、日本ではiPhoneユーザーが大多数を占めています。なので、やはりAACコーデックはしっかり対応してほしいところ。そんなiPhoneユーザーの心をしっかりBeoplay E8 3rd Genは掴んでくれています。
Beoplay E8 3rd GenはAACコーデックだけでなく、aptXコーデックにも対応。なので、Androidユーザーでもバッチリ。

どっちも対応してるっていうのが嬉しいところなんよね。
『Bang & Olufsen』アプリ
Beoplay E8 3rd Genは専用のコンパニオンアプリ『Bang & Olufsen』に対応しており、これがまた面白かったりします。
完全ワイヤレスイヤホンの意外と重要な“アップデート”に関してもしっかりと対応しており、長期間のユースに対して安心できるようになっています。やっぱり、アップデートがあるとないとでは大違いなので。
ここがうーん?
近接センサーはナシ
ちょっと残念なのが、Beoplay E8 3rd Genには近接センサーがないこと。
近接センサーがあれば、イヤホンの着け外しに連動して音楽の再生・停止ができるのですが、本機ではそういう機能はなし。せっかくの高級モデルなので、ユーザビリティー向上のために近接センサーは搭載してほしかったところ。
右のみBluetooth親機
残念…というほどではないのですが、Beoplay E8 3rd Genは最近の完全ワイヤレスイヤホンでは珍しく、右chが親機になっているタイプ。つまり、左chだけでは利用不可。
NFMIがオミットされた(らしい)ので、勝手にQualcommチップになったと想像していたのですが、なんだかそれは違う様子。少なくとも、QCC30XXのようなTWS Plusが使えるチップではなさそうです。
とはいえ、接続自体はBluetooth 5.1採用ということもあり、比較的安定してる様子。おそらく、下手にTWS Plusに対応させた完全ワイヤレスイヤホンよりも圧倒的に安定しています。今のところはターミナル駅でも音途切れナシ。ここは、さすがBang & Olufsen。

TWS Plusに対応しているスマホ自体が少ないし、これでも大丈夫ではあるんよね。まぁ、気持ちの問題やね。

あまり片側だけで使うシーンもなさそうだもんねー。
まとめ「音も容姿も美しく淡麗な“魅せる”完全ワイヤレスイヤホン」
今回のBeoplay E8 3rd Genのレビューを総括すると、
- 本革とアルミニウムの美しいデザイン
- フィット感が素晴らしく落ちる心配は少ない
- Qiのワイヤレス充電対応なので楽
- AACとaptXの両コーデック対応
- 外音取り込み機能はかなり利用価値あり
という感じ。
欲をいえば、近接センサーがあれば……という感じなのですが、見た目の所有欲の高さもさることながら、音質も高い次元に君臨しているので、気にするほどではないかも。ちょっと価格ネックになりますが、完全ワイヤレスイヤホンの最高峰なのは間違いないので、ぜひ視聴してほしい機種だったりします。

めっちゃおすすめ!だけど、お高いんよね…。そこだけ!!
おまけ

うーむ、素晴らしきですな〜♪

Beoplay E8 3rd GenとMW07 PLUSのデザイン性は、かなり抜きん出ている…というか、イヤホン離れしていますよね。

なんか、嗜好品の域を超えてるやんね。
それはそれで面白いし、それだけ市場が盛り上がってるってことやね!
おわり
前作、Beoplay E8 2.0からの変更点は、
って感じやね!フル刷新って言っていいかも!