- 長時間バッテリーと防汗防沫でスポーツのお供に使える!
- ネックバンドイヤホンだけど取り回しがしやすい!
- 低音好きなら持っておきたいイヤホンだ!
スポーツ向けネックバンドイヤホンのベストバイ!
ネックバンドタイプのBluetoothイヤホン、Beats by Dr. Dre『Powerbeats(4th Gen)』をレビュー。15時間バッテリー、防汗防沫、急速充電、オーディオ共有とてんこ盛り。完全ワイヤレスイヤホン全盛…だけど、Beatsのネックバンドイヤホンは負けてない!
……完全ワイヤレスイヤホンの!?
……サブ!?
Beats by Dr. Dre『Powerbeats(4th Gen)』って?
Powerbeats(4th Gen)ってなに?
耐汗&防沫でスポーツに最適、ネックバンドタイプのワイヤレスイヤホン。
- 低音域の質感が高い。
- 防汗防沫でスポーツでも安心。
- Appleデバイスとの親和性抜群。
- オーディオ共有機能は面白い。
- 付属ポーチがチープ。
- lightningポートは人を選ぶ。
アクティブでストリートな低音好きなら、かなりおすすめのワイヤレスネックバンドイヤホンやよ!
本体チェック
Powerbeats(4th Gen)はご覧のとおり、ネックバンドタイプのBluetoothイヤホン。ケーブルは、前モデル(Powerbeats3 Wireless)のきしめんケーブルではなく、一般的な丸形ケーブルに変更されました。
なお、カラーバリエーションは3色展開(ホワイト・ブラック・レッド)。
今回はBeatsらしい『ブラック』を選んでみたやよ!
■インターフェース
- 『b』ボタン(右)
『b』ボタン | |
1回押し | 再生:停止 |
2回押し | 曲送り |
3回押し | 曲戻し |
長押し | Siri |
『b』ボタンで操作可能なリモコン機能。
イヤホン右側(R)のほうにのみ『b』ボタンという、主要なリモコン操作を行えるボタンがあります。左側(L)にも“b”のロゴがありますが、こっちは何もナシ。
イヤホンのステムは少し斜めにオフセットされているタイプ。そもそもがネックバンドタイプのBluetoothイヤホンなので、装着さえしてしまえば、外れて落とすことは皆無でしょう。
■インターフェース
- 電源ボタン(左)
- ボリュームボタン(右)
左側に電源ボタンがあって、右側にボリュームボタンがあるという配置。これなら、一度覚えてしまえば操作ミスはないはず。ボリュームボタンはシーソー式で、音量の上げ下げがしやすいのもポイントが高い。
■インターフェース
- Lightning(右)
前モデル(Powerbeats3 Wireless)では、Micro USBだった充電ポートが、今回からLightningに変更されています。
USB Type-Cのほうが万人受けしそうですが、そこはApple。
とはいえ、iPhoneユーザーが多い日本では、案外Lightningポートでも良いのかもしれません。どっちにしても、Micro USBよりは良いですよね。
これで、Apple系のイヤホンは『Lightning』に統一されたことになるわけやね。
AirPods、AirPods Pro、Powerbeats Pro、BeatsX……あっ!!
付属品チェック
■Powerbeats(4th Gen)の付属品一覧
- キャリングケース
- イヤーチップ(4種類)
- Lightning to USB Type-A ケーブル
- クイックスタートガイド
- 保証書
Powerbeats(4th Gen)では、充電がLightningに変更されたことにより、付属するケーブルもLightning to USB Type-A ケーブルに変更されています。
また、キャリングケースも従来のベイマックスみたいなシリコンケースから、スポーツウェアに使われていそうな素材のポーチに変更されていました。
注目ポイント
■Powerbeats(4th Gen)のポイント概要
- Fast Fuel:15時間バッテリー + 急速充電
- 耐汗防沫機能:スポーツでも安心な耐水設計
- オーディオ共有:Apple W1/H1同士で音楽シェア
- Hey Siri:ハンズフリーコントロールが可能
Fast Fuel:15時間バッテリー + 急速充電
Bluetoothイヤホン最大の敵、そう、それは“バッテリー切れ”。使おうと思ったときに、充電がないという悲しい経験をした人は、そう少なくないはず。
Powerbeats(4th Gen)には、『Fast Fuel』という急速充電に対応。5分間の充電で最大1時間の音楽再生ができるようになっている。これなら、帰宅時にイヤホンのバッテリー残量を気にする必要性も少なくなって嬉しみ。
急速充電に対応しているので頼もしい!…だけでなく、Powerbeats(4th Gen)そもそものバッテリー駆動時間が15時間とロングライフバッテリーなのも、これまた頼もしい。
バッテリーが長いのは正義やね!
耐汗防沫機能:スポーツでも安心な耐水設計
Powerbeats(4th Gen)自体、スポーツ向けなネックバンドイヤホンとして販売されているので、当然ながら耐汗防沫に配慮された設計になっている。公式では何も書かれてないですが、おそらくIPX4相当。
当たり前だけど、スポーツをすれば汗をかく。その汗でイヤホンが水没…というのもあったりするので、こうやって耐汗設計にされているのは嬉しいところ。ネックバンドタイプということもあり、非常にスポーツやワークアウトに最適化されたBluetoothイヤホンなのだと実感。
オーディオ共有:Apple W1/H1同士で音楽シェア
Beats by Dr. DreがApple傘下になった最大の恩恵が、ここ。
AirPodsやBeats by Dr. Dre製品に搭載されている、『Apple W1』や『Apple H1』を使うことで、2つのイヤホンで1台のAppleデバイスとペアリング可能。すると、音楽を2人でシェアできる。これが、『オーディオ共有』というもの。
逆マルチポイントっていうか、初代WALKMANっていう感じ!?
このオーディオ共有という機能を使うことによって、例えば、2人でランニングしているときに同じ曲を聞くということができるのです。もちろん、普通に2人で音楽をシェアするのもアリ。ギークなら、音の聞き比べとかとか…!?
最後だけおかしいですわね…。
Hey Siri:ハンズフリーコントロールが可能
ついに、Powerbeatsも『Hey Siri』に対応。
これでスポーツをしている最中でも、Siriを起動しやすくなったというわけです。ほんと、どこをとってもスポーツに最適化されたネックバンドイヤホン、と関心しちゃいます。まさにストリート系イヤホン。
音質チェック
音質評価:★★★☆☆
高音域:★★★☆☆
中音域:★★★☆☆
低音域:★★★★★
音の傾向は、“これぞBeats”そのもの。徹頭徹尾、低音と低音と低音。
ただ、以前のような低音しか出ないブーミーなBeatsの面影は一切なく、バランス的には破綻しない絶妙な水準を保っています。なので、解像度も高いとは言えないにしても、ボワボワした安っぽい低音ではなく、しっかりとスピード感のある低音に仕上がっています。うん、これはなかなか。
同じ低音強調タイプのBoseとはまた異なる音質な感じ。どっちかといえば、このPowerbeats(4th Gen)はスピード系、Boseはマイルド系、そんなイメージかも。簡単に言ってしまえば、若い人が好きそうな音の傾向と音質って感じです。
迫力とスピードの両方があるのが、このPowerbeats(4th Gen)って感じかも!?
Powerbeats(4th Gen)に合いそうな曲
■こんな楽曲が合いそう!
- ドンシャリ系なEDM。
- 中田ヤスタカ系Techno-pop。
- スピード系Dance music。
いつもどおりの安定のBeatsサウンド。
なので、やっぱりノリ重視の楽曲との相性は抜群。クラシックやジャズなんて無視!っていう感じのこの割り切り感こそ、Powerbeats(4th Gen)の醍醐味だったりします。ピーキーだけど至高なのですよ。
その中でも、YSTK(中田ヤスタカ)系のテクノとは相性抜群。CAPSULE、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅ…何でも来い。
特に私がプッシュしたいのが、中田ヤスタカも楽曲提供したテクノ系アイドルユニット『CY8ER』(旧BPM15Q)。
最新アルバム『東京』を、このPowerbeats(4th Gen)でフルで聞いたときには、まさに“ネオ東京”というようなふわふわピコピコ空間に包まれちゃいます。イヤホンレビューなので、CY8ERについては深堀りしませんが、ぜひフルで聞いてノリの良いネオ東京サウンドを楽しんでみてください。いや、聞いて!ぜひ!!
特に2トラック目の『トーキョー・イノベーター』を…ぜひ!!
ここがすき!
音速ペアリングで気持ちいい
もはや、AirPodsユーザーにはおなじみとなった、音速ペアリング。
Powerbeats(4th Gen)もApple傘下になったことにより、iPhoneとのBluetoothペアリングが超簡単かつ超音速化された。この簡単さは、本来ならギークよりもBluetoothイヤホン初心者こそ使ってほしい便利機能。かなり簡単に初期設定できるので、機械が苦手な人ほどおすすめ。
iCloud連携はシームレスで最高
Powerbeats(4th Gen)に搭載されている、『Apple H1』チップとAppleデバイスのコンビネーションはまさに最高。
同じApple ID下のAppleデバイス同士なら、一度どれかのデバイスでBluetoothペアリングをしてしまえば、あとは自動的にiCloudで紐付けされている。なので、再ペアリングの煩わしさもないし、Bluetoothペアリングの切り替え自体もサクッと音速で完了。この気持ち良さこそ、Apple純正同士ならでは。
ここがうーん?
ポーチがチープ
ネックバンドタイプのBluetoothイヤホンなので、使うかどうかは微妙なのですが、付属しているキャリングポーチがチープなのは、ちょっと微妙かも。
生地のイメージ的には、SEA TO SUMMITのパッカブルバックパックのような感じ。なので、引き裂けとかには強いとは思うけど、耐衝撃性はおそらくゼロ。電子機器を入れるには心許なさすぎるので、ここはもうちょっとクッション性のある生地にしてほしかったところ。
なーんか、Beatsのケースって毎回方向性がズレてるんよね…。
BeatsXのベイマックスなシリコンケースも、入れづらいって不評だったもんねー。
補足
Powerbeats Proとの比較
せっかくなので、同じBeats by Dr. Dreで完全ワイヤレスイヤホンの『Powerbeats Pro』と比較してみます。
Powerbeats(4th Gen)を完全ワイヤレスイヤホン化したら、そのままPowerbeats Proになりそう。ただ、若干ですがPowerbeats Proのほうが黒が深い感じ。
Powerbeats3 Wirelessとの比較
そして、こちらもBeats by Dr. Dre。同じネックバンドタイプの前モデル『Powerbeats3 Wireless』と比較。
3世代めと4世代ですが、かなりPowerbeats3 Wirelessから変わっています。
ケーブルは前述のとおり、 きしめんケーブル → 丸形ケーブル に。イヤーフックもより耳の形に沿うように改善されています。ボタンもケーブル途中にあるタイプから、Powerbeats Proと同様にイヤホン本体へと移動しています。あ、充電も Micro USB → Lightning に変更されていますね。
まとめ「低音系スポーツイヤホンのマスターピース」
今回の『Powerbeats(4th Gen)』のレビューを総括すると…
- 15時間バッテリーと急速充電は頼もしい
- 耐汗&ネックバンドでまさにスポーツ向け
- オーディオ共有は結構面白い
- 解像度のある低音域はEDMにピッタリ
という感じです。
なんだかスポーツ向けイヤホンとして話してきちゃいましたが、もちろんスポーツをしない人でも低音好きならかなりおすすめ。
完全ワイヤレスイヤホン全盛の時代ですが、ネックバンドBluetoothイヤホンなら完全ワイヤレスイヤホンとの使い分けもできるので、これはこれで結構アリな選択肢だと思います。とにかくネックバンドもいいのです!
Beatsらしい低音域が好きなら、なおさら…やね!
おまけ
価格も1万円台だし、Bluetoothイヤホンの入門機としてもいいかも!?
いきなり数万円コースは気が引けますからね。
iPhoneだとペアリングも簡単だし、そこも初心者におすすめできるポイントだよねー!
そ、そうやね。(全部まとめられてしまった)
おわり
なかなか良くって、
のベストバイやと思うんよね!