- 有線ヘッドホンとBluetoothレシーバーを用意するだけ!
- バッテリー寿命と無縁になり有線接続の高音質化も実現!
- 古典的だけどレシーバーが進化した今こそやる価値アリ!
“プチ自作”
Bluetoothヘッドホンの内蔵バッテリーは基本的に着脱不可。なので、 バッテリー寿命 = 製品寿命 となってしまう。それを回避すべく、有線ヘッドホンBluetooth化のアイデアを考えてみます。
うーむ、ありがちですな!
まぁ、ね!
でも、単にBluetooth化するんじゃなくて、“もうひと工夫”するつもりなんよね。
目次
完成イメージ
実写じゃなくて、ドット絵で申し訳ないのですが、有線ヘッドホンBluetooth化の完成イメージはこんな感じ。
有線ヘッドホンを吟味 → Bluetoothレシーバーを吟味 → オーディオケーブルを吟味 → PPAPが如く面ファスナーで合体 → └(^ω^)┐♫┌(^ω^)┘♫
…という感じで出来上がりです。
めっちゃ簡単な改造でしょ!?
改造というより、工作ですな。
いや、それ以下かと……。
有線ヘッドホンBluetooth化の利点
有線ヘッドホンにBluetoothレシーバーを装着して、疑似的なBluetoothヘッドホン化する。…これ自体は古典的な手法ですが、なかなかに利点が多いのでして。
ただ単に、有線ヘッドホンとBluetoothレシーバーを合体させるだけなのですが、これで一般的なBluetoothヘッドホンに存在する バッテリーの寿命 = ヘッドホンの寿命 という問題を回避できるわけです。
バッテリーを搭載しているのはBluetoothレシーバー側なので、バッテリーが劣化してきたら、Bluetoothレシーバーを交換するだけ。しかも、日進月歩なBluetoothコーデックやDACチップのアップデートも安価かつ簡単にできる。
最近では、BluetoothレシーバーにUSB DAC機能を搭載した製品が数多くリリースされています。なので、有線ヘッドホンをBluetooth化するだけでなく、高音質な有線接続環境まで手に入るわけなのです。
ありがちで知れ渡った手法ですが、Bluetoothレシーバーの高性能化やBluetooth自体のバージョンアップを果たした、今だからこそ試したい改造(というか、プチ工作)なのです。まさに“機は熟した”でして。
最近のBluetoothレシーバーは、数年前のそれとは大違いですからなー。
そうなんよね。
- ハイレゾBluetoothコーデックに対応
- 高性能なDACチップの搭載
- スマートフォンアプリとの連携
- バランス出力の搭載
- 小型USB DACとしても利用可能
…という感じだから、今こそって感じ!
つまり、ポイントはBluetoothレシーバー選びですね?
うん、ほぼそうなるかな!?
各アイテムを吟味する
- ケーブル着脱式の有線ヘッドホン
- USB DAC機能搭載のBluetoothレシーバー
- ヘッドホンに適合したオーディオケーブル
- 装着するための面ファスナー
有線ヘッドホンのBluetooth化に必要なのは、上記の合計4アイテム。
[1]有線ヘッドホンを吟味する
趣味性が出るところなので「お好きな有線ヘッドホンを」と言いたいところなのですが、
- ケーブル着脱式(これは大前提)
- リケーブルが容易な構造(汎用性の高い端子で片出しが理想)
- Bluetoothレシーバーが装着しやすい筐体
という、3つのポイントは押さえておきたいところ。
ケーブルを自作できる人なら無問題ですが、そうでないならば、ケーブルの種類が豊富なφ3.5mmやφ2.5mmの端子を採用しているヘッドホンが無難。MMCXや2ピンでもよいのですが、両出しケーブルはBluetoothレシーバーを装着すると取り回し難になるので、片出し構造が理想。
また、φ3.5mmやφ2.5mmを採用していても、コネクタ部分が奥まったヘッドホンだと干渉してリケーブルしづらいので、そのあたりのクリアランスも要チェック。
[2]Bluetoothレシーバーを吟味する
Bluetoothレシーバーは小型でUSB DAC対応を前提として、
- バランス出力の有無
- 対応Bluetoothコーデック
- MQAやDSDの対応状況
- スマートフォンアプリの有無
…あたりをチェックしておくと良さげです。
以下、良さげなBluetoothレシーバーを選出してみました。
| ||||
| Earstudio ES100 MK2 |
FiiO BTR5 2021 |
iFi audio GO blu |
Shanling UP5 |
オーディオ出力 | φ3.5mmアンバランス φ2.5mmバランス |
φ3.5mmアンバランス φ2.5mmバランス |
φ3.5mmアンバランス φ4.4mmバランス |
φ3.5mmアンバランス φ4.4mmバランス φ2.5mmバランス |
対応コーデック | SBC AAC aptX aptX HD LDAC |
SBC AAC aptX aptX HD aptX LL LDAC |
SBC AAC aptX aptX HD aptX LL aptX Adaptive LDAC HWA LHDC |
SBC AAC aptX aptX HD aptX LL LDAC HWA LHDC |
バッテリー | 最大14時間 | 最大9時間 | 最大8時間 | 最大15時間 |
サイズ | 約25×50×13mm | 約72×32×11.1mm | 約55×34×13mm | 約68×39×14.5mm |
質量 | 約20g | 約43.7g | 約27g | 約50g |
USB DAC機能搭載Bluetoothレシーバー
[3]オーディオケーブルを吟味する
オーディオケーブルはお好みで。
ケーブルの素材やメーカーなどに好みがあると思うので、取り回しやすくて短いものであれば、あとはよしなに…という感じです。
[4]面ファスナーを吟味する
有線ヘッドホンにBluetoothレシーバーを取り付ける方法にはいろいろありますが、おすすめは面ファスナー(いわゆる『マジックテープ』や『ベルクロ』)で巻いてしまうこと。
完全に固定するという意味では、接着剤などを使った加工がよいのでしょうが、元に戻せなくなる(戻せたとしても見た目が汚くなる)ものは避けたほうが無難です。もちろん、どうなってもよいというのであればアリかもしれませんが……。
まとめ「問題は外だと恥ずかしいこと」
Bluetoothレシーバーを使って、有線ヘッドホンをBluetooth化する。…これ自体は、車輪の再発明するレベルで古典的な手法。
ただ、Bluetoothレシーバーが高性能化(USB DAC機能搭載やハイレゾコーデック対応など)した今だからこそ、やる価値があるのではと思っています。しかも、ヘッドホンのバッテリー寿命問題からも解放されるのでして。
ただ、外だと恥ずかしくてできないですが……。
家用ヘッドホンに、って感じやね。
おまけ
DJヘッドホンが構造的にもBluetooth化しやすい気がする!
PioneerからBluetooth搭載DJヘッドホンが出ているあーる。
いや、それは違うから!野暮!!
…らしいです。
おわり
を使うわけですね?