【レビュー】LIBRATONE『TRACK Air+』—ノイキャンも、外音取り込みも、TWS Plusも…この北欧完全ワイヤレスイヤホンで

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記事のポイント
  • ノイキャン・外音取り込み・防水にまるっと対応!
  • TWS Plus対応で片側だけでの利用可能!
  • 北欧らしい高音域が魅力的な美しいサウンド!

デンマークの風を感じる音質。

ノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤホン、LIBRATONE『TRACK Air+』をレビュー。BluetoothのSoCにQualcomm QCC5121を搭載し、TWS Plusにも対応。北欧サウンド好きにはたまらないイヤホンでした。

さたえり

完全ワイヤレスイヤホン+ノイズキャンセリングといえば、

があるけど、その牙城を崩せるか…って感じやね!

二条ねこ

ノイズキャンセリング完全ワイヤレス時代ですな〜♪

まの

これからTWS戦争がさらに加速しそうですわね。

LIBRATONE『TRACK Air+』って?

LIBRATONE『TRACK Air+』全体画像。

LIBRATONE『TRACK Air+』全体画像。

8
  • ノイキャン搭載+30段階の任意調整可能。
  • 外音取り込み搭載で便利。
  • IPX4対応で水にも強い。
  • 幅広く対応しているBluetoothコーデック。
  • 北欧らしい美しいデザインセンス。
  • イヤホンが若干取り出しづらい。
  • 充電ケースに剛性感が欲しい。
  • アプリの日本語フォントが変。
さたえり

AirPods Proも気になるけど、Androidユーザーだし…。
っていう人にこそ、おすすめしたいイヤホンやね!

スペック表
製品名 TRACK Air+
型番 LTI800
メーカー LIBRATONE
オーディオ性能 ドライバー ダイナミック(5.3mm)
再生周波数帯域 非公表
インピーダンス 非公表
Bluetooth性能 Ver. Bluetooth 5.0
コーデック SBC
AAC
aptX
プロファイル 非公表
バッテリー イヤホン単体:最大6時間
イヤホン+充電ケース:最大24時間
インターフェース 充電ケース USB Type-C
サイズ イヤホン 32×22×19mm
充電ケース 29×63×43mm
質量 イヤホン 5.6g
充電ケース 36g
備考 Libratoneアプリ対応
Qiワイヤレス充電対応
IPX4防水対応
ノイズキャンセリング
TWS Plus(QCC5121)

本体チェック

TRACK Air+本体表面。

TRACK Air+本体表面。

TRACK Air+は、とにかく美しい北欧デザイン
いわゆる“うどんっぽさ”もなく、AirPodsよりも万人受けするはず。ちなみに、LIBRATONEはデンマークの企業です。北欧…スカンジナビア……いいですよね。

 
2回押し 任意で設定した機能¹ 任意で設定した機能¹

TRACK Air+のリモコン機能。
¹再生/一時停止・ノイズキャンセリングモード切替・次へ・ボイスアシスタントから選択可能。

なお、表面のシルバーの部分がタッチボタンになっています。
タッチボタンは、コンパニオンアプリ『Libratone』にて、左右それぞれに任意の機能を割り当てることが可能です。

TRACK Air+本体裏面。

TRACK Air+本体裏面。

TRACK Air+本体裏面には、AirPodで有名な近接センサーがあります。
なので、イヤホンの着け外しと連動して、曲が停止したり再生したりしてくれます。この機能、あるとないとでは利便性がかなり変わってくる重要なポイント。

イヤホンのシェルの構造が非常に絶妙で、かなり装着しやすく外れにくくなっています。なので、人を選ばない装着感と言えるはずです。

TRACK Air+ケース表面。

TRACK Air+ケース表面。

TRACK Air+の充電ケースはこんな感じ。
可愛いLIBRATONEのロゴと非常にシンプルなデザイン。技適などの文字類は内部に書かれており、ケース自体も美しいものになっています。

TRACK Air+ケース後面。

TRACK Air+ケース後面。

TRACK Air+の充電ケース後面には、

  • USB Type-C

が搭載されています。

なお、TRACK Air+はQiによるワイヤレス充電に対応しているので、お手持ちのQi対応ワイヤレス充電パッドで簡単に充電することができます。

TRACK Air+ケース内面。

TRACK Air+ケース内面。

TRACK Air+の充電ケース内面には、

  • バッテリーインジケーター
  • ペアリングボタン

が搭載されています。

前述した技適系の印字もこっち。ボタン類もこっち。
そう、北欧らしい“引き算のデザイン”といった感じで、美しいのひとこと。

あ、そうそう、充電ケース自体はマグネットでピタッと閉まります。

さたえり

このマグネットの感じも絶妙な優しさなんよね。すごい…。

付属品チェック

TRACK Air+付属品一覧。

TRACK Air+付属品一覧。

■TRACK Air+の付属品一覧

  • イヤーピース(SS・S・M・L)
  • USB Type-A to USB Type-C ケーブル
  • 取扱説明書

イヤーピースは女性に嬉しいSSサイズ付属。イヤーピースの口径も変態な形状ではないので、他社製品でも合いそうな感じ(付属品でも装着感充分)です。

付属のUSB Type-A to USB Type-C ケーブルは、どことなーくAppleライクな美しいデザイン。ほんと、付属品まで北欧デザインなのですね。

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2019年7月12日

注目ポイント

■TRACK Air+のポイント概要

  • ノイズキャンセリング:30段階&スマート設定で細かく設定可能
  • 防水性能:IPX4でワークアウトでも安心
  • 外音取り込み機能:効きはナチュラルだが実用範囲
  • SoC:Qualcomm『QCC5121』搭載のハイエンド仕様
  • Qi:ワイヤレスで充電までもスマート
  • TWS Plus:安定化&片側だけでも利用可能

ノイズキャンセリング:30段階&スマート設定で細かく設定可能

完全ワイヤレスイヤホンでもノイキャンで快適。

完全ワイヤレスイヤホンでもノイキャンで快適。

TRACK Air+最大のポイントは、やはり『ノイズキャンセリング』機能を搭載していること。

ノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホンは、Sony『WF-1000XM3』からブームが始まり、その後、Apple『AirPod Pro』など、ノイキャン搭載機種が増えつつある。もはや、ノイズキャンセリング機能は完全ワイヤレスイヤホンにあってほしい機能の1つになったということだろう。

TRACK Air+のノイキャンは、自動と手動がある。

TRACK Air+のノイキャンは、自動と手動がある。

そんなノイズキャンセリング機能、TRACK Air+は一歩先を行っている。
なんと、アプリで手動(マニュアル)と自動(SMART)の切り替えができる(CityMix Smartノイズキャンセリング)のだ。つまり、細かくノイキャン設定が可能ということ。

手動の場合、全30段階で細かくノイキャン設定可能。
自動の場合、シーンに応じてノイキャンを自動切り替えしてくれる。

ここまでノイズキャンセリング機能を調節できると、ユーザーの好みやシーンに応じて最適な使い方ができるというわけ。ノイキャン性能自体も効きめも良好。かなり…いい!

防水性能:IPX4でワークアウトでも安心

IPX4等級の防水性能でワークアウトでも安心。

IPX4等級の防水性能でワークアウトでも安心。

TRACK Air+には『IPX4』等級の防水…いや、耐水性能が備わっている。
なので、イヤホンびしょ濡れはさすがに厳しいが、ワークアウトぐらいなら余裕で動作してくれる。

後述する外音取り込み機能とIPX4のコンビネーションは、まさにワークアウトのための完全ワイヤレスイヤホンと言ってもいいかもしれない。それくらいベストな組み合わせ。

外音取り込み機能:効きはナチュラルだが実用範囲

外音取り込み機能で装着しながらでも集音できる。

外音取り込み機能で装着しながらでも集音できる。

完全ワイヤレスイヤホンにあるべきだと個人的に思っている機能の1つ、それが『外音取り込み機能』なのですが、TRACK Air+にはそれも搭載している。

外音取り込み機能があることによって、わざわざイヤホンを外さなくても、駅や空港のアナウンスを聞くことができる。つまり、外すときに落としてなくす心配が減るということ。ほんと、この機能は全TWSに搭載してほしいレベルの便利機能。

TRACK Air+の外音取り込み機能の効果は、良くも悪くも“普通”という感じ。AirPods Proほどシャキっともしてないし、かと言って、何でも集音する感じではない。非常にナチュラルな外音取り込み機能。

SoC:Qualcomm『QCC5121』搭載のハイエンド仕様

TRACK Air+のSoCはQualcomm『QCC5121』搭載。

TRACK Air+のSoCはQualcomm『QCC5121』搭載。

TRACK Air+のSoCには、スマホでおなじみのQualcomm製『QCC5121』が使われている。

この『QCC5121』はQCC5100系のハイエンドクラスのチップ。
公称はされていないが、QCC5121から推測すると、『aptX Adaptive』というBluetoothコーデックに対応しているはず。つまり、対応機種なら安定しつつ高音質で楽しめるというわけになる。…何から何まで凄い。

『aptX Adaptive』とは?

『aptX Adaptive』とは、Qualcommのワイヤレスイヤホン/ヘッドホン向けのBluetoothコーデックのひとつ。

aptX Adaptiveでは、Bluetoothの接続状況に応じて、ビットレートを可変して音楽データが転送可能。
電波状況の良いときは、ビットレートを上げて高音質で。電波状況が悪いときは、ビットレートを下げて安定化重視。このように、高音質化と安定化を両立するために開発されたコーデックである。

なお、aptX AdaptiveはaptX・aptX LL・aptX HDと互換性を持っている。現時点では、48kHz/24bitのハイレゾ音質に対応している。

Qi:ワイヤレスで充電までもスマート

もはやTWSにはQiが必須なのである。

もはやTWSにはQiが必須なのである。

すでにてんこ盛り機能だが、なんと『Qi』によるワイヤレス充電にもTRACK Air+は対応している。

なので、わざわざUSB Type-Cポートにケーブルを接続しなくても、Qiワイヤレス充電パッドにポンっと置いてしまえば、それで充電OK。これに慣れてしまうと、Qi非対応の完全ワイヤレスイヤホンが使いたくなくなるレベルで便利。

さたえり

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2019年8月21日

TWS Plus:安定化&片側だけでも利用可能

左右のイヤホン接続を安定化させる『TWS Plus』対応。

左右のイヤホン接続を安定化させる『TWS Plus』対応。

SoCがQualcomm QCC5121…ということは、そう、左右のイヤホンの接続安定化させる『TWS Plus』に対応しているということ。

TWS Plusで接続安定化をさせるには“条件”があるので、残念ながらiPhone 11 Proでは使えなかったりする。
SonyのXperia 1のようなSnapdragon 845搭載のAndroidスマホなら使えるので、「AirPods Proを使いたいけど、私はAndroidだし…」と思っているAndroidユーザー向けとも言える。

左右の接続安定化が使えなくても、片側だけで使える。

左右の接続安定化が使えなくても、片側だけで使える。

TWS Plusに対応していないスマホでも、イヤホンを片側だけで使えるメリットは健在。
なので、TRACK Air+の片側だけを耳に装着して、ハンズフリーイヤホンとして使っても便利。この機能はiPhoneでもバッチリ使えます。

音質チェック

音質評価:★★★★☆

同じくデンマークのBang & Olufsenに似たサウンド。

同じくデンマークのBang & Olufsenに似たサウンド。

高音域:★★★★★
中音域:★★★★☆
低音域:★★★☆☆

TRACK Air+のサウンドの特徴は、とにかくきらびやかで伸びる高音域。なんとなく、同じくデンマークのBang & Olufsenに似て音の傾向を感じた。
イメージとしては以前にレビューした、Beoplay E8ライクなサウンド。ただ、TRACK Air+のほうが気持ち中音域が出るかも。…北欧のユーザーは高音域好きなのかな?

低音域は他社の完全ワイヤレスイヤホンと比べても控えめ。
ただ、専用アプリにイコライザー機能がついているので、自分好みにチューニングが可能。個人的には、もう少し中音域と低音域のバランスが取れているほうが好みかも。

さたえり

キレる高音域よりも、伸びる高音域のほうが好きな人におすすめって感じやね!

TRACK Air+に合いそうな曲

TRACK Air+にはダイアナ・クラール!

TRACK Air+にはダイアナ・クラール!

■こんな楽曲が合いそう!

  • ボーカル系のJazz。
  • キラキラ系のTechno-Pop。

TRACK Air+に合いそうな曲は、ボーカル系のJazz。
個人的には、その中でもダイアナ・クラールの楽曲を聞いたときは、感動を覚えるくらいの相性の良さを感じた。とにかく…Jazzに合う!

基本的に女性ボーカルと相性が良かったので、国内アーティストだとPerfumeも意外に合う感じ。このTRACK Air+で聞くと、明瞭感がより高まった感じでTechnoを楽しめるので、これはこれで面白い気がします。

さたえり

Diana Krallの『Wallflower』で楽しんでほしい!特に2曲めがおすすめ!

ここがすき!

TRACK Air+にはTWSのトレンドが全部入っている。

TRACK Air+にはTWSのトレンドが全部入っている。

完全ワイヤレスイヤホンにノイズキャンセリング、TWS Plus、外音取り込み機能、IPX4防水、片側利用可能…とトレンドを詰め込むだけ搭載した感じ。なので、これで満足しなかったら次はない感じがする。それくらい満足度は高い。

アプリでイコライザーの調節可能。

アプリでイコライザーの調節可能。

音は高音域が綺麗なのも、他の完全ワイヤレスイヤホンと棲み分けが容易なキャラクターなので使い分けしやすい。しかも、アプリにイコライザー機能があるので、カスタマイズ性が高いのも素敵。

ここがうーん?

充電ケースのヒンジが弱い気がする。

充電ケースのヒンジが弱い気がする。

基本的に文句がないのですが、ちょっと気になるのは、充電ケースのヒンジがちょっと華奢な気がすること。ここはAirPods Pro並に剛性感のあるほうが、外での開閉で安心できたはず。

アプリの日本語表記が微妙。

アプリの日本語表記が微妙。

あとは、アプリの日本語表記がちょっと中華っぽいこと。
アプリ使用上には問題ないのですが、フォントが中華なのが若干気になった。早めのアップデートで直して、きっちり日本語にローカライズしてほしいところ。

まとめ「iOSでも、Androidでも、美しい北欧サウンドを静寂で楽しめる」

とにかく美しいデザインとサウンドが魅力的。

とにかく美しいデザインとサウンドが魅力的。

LIBRATONE『TRACK Air+』のレビュー総括すると、

  • とにかく多機能・高機能で満足感が高い
  • ノイズキャンセリングの調節機能が使いやすい
  • 外音取り込み機能はもっと強くてもよかった
  • 高音域の質感の高さはTWSトップクラス

という感じ。

完全ワイヤレスイヤホンは低音域が強いものが多い印象ですが、このTRACK Air+は高音域が綺麗なので、すでに別の完全ワイヤレスイヤホンを持っている人でも棲み分けしやすいのも魅力的ですね。これは…人気出そう!

さたえり

Sony vs Apple のノイキャン競争にTRACK Air+が参戦かも!?

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この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

完全ワイヤレスイヤホンばっかり買ってますな〜。

まの

完全に“沼”に入ってますわね…。

さたえり

あはは…完全にスイッチ入っちゃったかもやね。

おわり