【レビュー】Bose『Bose QuietComfort Earbuds』—AirPods Proキラー降臨。不満はケースだけ!

【レビュー】Bose『Bose QuietComfort Earbuds』—AirPods Proキラー降臨。不満はケースだけ!
記事のポイント
  • 最高のANC&至高の音質を持った完全ワイヤレスイヤホン!
  • 完成度は完全ワイヤレスイヤホンの中でもトップクラス!
  • リモコン機能が弱いのと充電ケース以外は完璧と言っていい!

ついにラスボス降臨。

ANC搭載完全ワイヤレスイヤホン、Bose『Bose QuietComfort Earbuds』をレビュー。昨年、Bose Noise Cancelling Earbuds 70という名前で予告されていたが、ようやく登場。…とにかく、音もノイキャンも最高です。

さたえり

最高峰の音質と圧倒的なノイズキャンセリング性能が良い感じ!
リモコン機能の乏しさと充電ケースの機構が気になる……。
…そんな感じの感想やね!

二条ねこ

ついに真打ち登場ではないか!ではないか!!

まの

Apple、Sennheiser、Technics、Boseが出揃いましたわね。

Bose『Bose QuietComfort Earbuds』って?

Bose『Bose QuietComfort Earbuds』全体画像

Bose『Bose QuietComfort Earbuds』全体画像

Bose QuietComfort Earbudsってなに?

ついに登場した、Boseのアクティブノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホン。とにかく凄い、これに尽きる性能と音質。

10
  • 完全ワイヤレスイヤホンで最高峰の音質。
  • 圧倒的なノイズキャンセリング性能。
  • ノイズキャンセリングをプリセット登録可能。
  • 長時間の装着でも疲れない。
  • 美しいデザインとQiワイヤレス充電。
  • 充電ケースの開閉がマグネットでない。
  • リモコン機能の割当が乏しい。
さたえり

これはすべての人が選択肢に入れてもいい、完全ワイヤレスイヤホンなんよね!
…ううん、とにかく買うべき!快適な音楽ライフを送るなら買うべきやの!!

スペック表
製品名 Bose QuietComfort Earbuds
型番 QC EARBUDS BLK(Triple Black)
QC EARBUDS SPS(Soapstone)
メーカー Bose
オーディオ性能 ドライバー 非公表
再生周波数帯域 非公表
インピーダンス 非公表
ケーブル長 -
プラグ -
Bluetooth性能 Ver. Bluetooth 5.1
コーデック SBC
AAC
プロファイル 非公表
バッテリー イヤホン単体 最大6時間
イヤホン+充電ケース 最大18時間
インターフェース イヤホン -
充電ケース USB Type-C
サイズ イヤホン 26.0×39.0×27.0mm
充電ケース 89.0×51.0×32.0mm
質量 イヤホン 8.5g
充電ケース 76g*1
備考 アクティブノイズキャンセリング機能
『Bose Music』アプリ対応
近接センサー搭載
急速充電対応(15分充電 → 2時間再生)
Qiワイヤレス充電対応
IPX4等級防水対応

*1実測値。

本体チェック

Bose QuietComfort Earbudsイヤホン前面

Bose QuietComfort Earbudsイヤホン前面

■インターフェース

  • リモコンボタン(タッチセンサー)
  • LEDインジケーター

Bose QuietComfort Earbudsのイヤホン本体のサイズは 26.0×39.0×27.0mm で、重さは8.5g。かなり大ぶりな本体で、少し重ため。ただ、実際は数値よりも軽く感じます。

そして、Bose QuietComfort Earbudsのイヤホン前面には、タッチセンサータイプのリモコンボタンと通電やペアリングを確認するためのLEDインジケーターを搭載。

さたえり

カラーバリエーションは2色(Triple Black・Soapstone)で、今回は『Triple Black』を選んでみたやよ!

Bose QuietComfort Earbudsイヤホン後面

Bose QuietComfort Earbudsイヤホン後面

■インターフェース

  • 近接センサー

Bose QuietComfort Earbudsのイヤホン後面には、充電用のPogo pinと近接センサーを搭載。近接センサー搭載なので、イヤホンの着脱に応じて音楽の再生・停止が可能になっています。

また、Boseのイヤホンらしく、イヤーピースはイヤーフィンと一体になった『StayHear Max Tips』という独自のチップを採用。なので、かなり装着感にこだわった作りになっています。

Bose QuietComfort Earbudsイヤホン上面

Bose QuietComfort Earbudsイヤホン上面

Bose QuietComfort Earbudsのイヤホン上面はこんな感じ。

なんというか…どこからどう見ても“The Bose”なデザイン設計。完全ワイヤレスイヤホンになっても、ステムもシェルもBoseらしいものになっています。そう言ってしまうと微妙なイメージが付きそうですが、見た目からは想像できないレベルの高い装着感を誇っています。

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース上面

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース上面

Bose QuietComfort Earbudsの充電ケースのサイズは 89.0×51.0×32.0mm で、重さは76g(実測値)。イヤホン本体が大ぶりなことからも分かるように、充電ケース自体も結構大きめ。ただ、見た目よりも軽量だったりします。

Bose QuietComfort Earbudsの充電ケース上面には、エポキシ樹脂っぽいツヤもり加工で“BOSE”なおなじみのロゴがプリント。うーん…このロゴタイプを見るためにBose製品を買っているのです。うんうん。

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース下面

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース下面

Bose QuietComfort Earbudsの充電ケース下面には、認証関係や仕様関係をプリント。こちらも上面と同じようなエポキシ樹脂らしき塗装文字です。

そうそう、このBose QuietComfort Earbudsは、Qi規格のワイヤレス充電に対応しています。なので、USBケーブルレスで充電可能。このあたりは抜かりなし。

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース前面

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース前面

■インターフェース

  • LEDインジケーター

Bose QuietComfort Earbudsの充電ケース前面には、全体のバッテリー残量を確認するためのLEDインジケーターを搭載。

LEDインジケーターは、4連タイプで非常に視認性良好。また、ボタンはマグネットではなく、物理タイプのラッチ式です。ほとんどのメーカーがマグネット式に移行している中、Boseは頑なにラッチ式な模様。

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース後面

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース後面

■インターフェース

  • USB Type-C

Bose QuietComfort Earbudsの充電ケース後面には、イヤホンを充電するためのUSB Type-Cポートを搭載。USB Type-Cなのは当然ですね。

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース左面

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース左面

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース右面

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース右面

Bose QuietComfort Earbudsの充電ケース左右面はこんな感じ。

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース内面

Bose QuietComfort Earbuds充電ケース内面

■インターフェース

  • Bluetoothペアリングボタン

Bose QuietComfort Earbudsの充電ケース内面には、イヤホンとデバイスの初回登録時に用いるBluetoothペアリングボタンを搭載。

初回のBluetoothペアリングの方法は、完全ワイヤレスイヤホンによってマチマチ。ただ、このBose QuietComfort Earbudsでは、非常に分かりやすい形で搭載されています。これなら迷うことなく使えそう。

なお、Bose QuietComfort Earbudsのイヤーピースは専用のもの(StayHear Max Tips)になっているので、当然ですが他社製品と入れ替えて利用することはできません。なので、付属のStayHear Max Tipsから自分に合うサイズを選ぶ必要があります。

さたえり

どれかのサイズには合うはず…やね!

Bose QuietComfort Earbudsリモコン部分(赤い部分:リモコンボタン)

Bose QuietComfort Earbudsリモコン部分(赤い部分:リモコンボタン)

 
2回押し ノイズキャンセリング機能切替 再生・停止
長押し ショートカット*1 音声アシスタント起動

Bose QuietComfort Earbudsのリモコン機能
※初期状態の場合。
*1初期状態ではオフ。バッテリー残量・曲送りのいずれかを割当可能。

Bose QuietComfort Earbudsのリモコン機能は上表のとおり。完全ワイヤレスイヤホンとしては珍しく、オーディオコントロールは再生・停止曲送りぐらいしかできません。

なお、ノイズキャンセリング機能の切替については、専用のコンパニオンアプリ『Bose Music』を用いることで、好みの強度で3段階プリセット登録が可能。それを順番に呼び出す感じです。また、キーアサインが変更できるのは『ショートカット』という部分のみ。ショートカットには、バッテリー残量の音声通知・曲送りのいずれかを割り当てることができます(初期状態では未割り当て)。

さたえり

リモコン機能が弱いっていうのは、かなり賛否が分かれそうやね。…気になる人は気になるかも!?

付属品チェック

Bose QuietComfort Earbuds付属品

Bose QuietComfort Earbuds付属品

■Bose QuietComfort Earbudsの付属品一覧

  • StayHear Max Tips(S・M・L)
  • USB Type-A to USB Type-Cケーブル
  • クイックスタートガイド
  • 安全上の注意事項

Bose QuietComfort Earbudsの付属品は、イヤーピース(StayHear Max Tips)USBケーブルクイックスタート安全上の注意事項の4つ。なお、MサイズのStayHear Max Tipsについては、最初からイヤホンに装着されています。

StayHear Max Tips

StayHear Max Tips

こちらが、Bose特有のイヤーピースである『StayHear Max Tips』

イメージ的には イヤーピース + イヤーフィン という合体された感じ。StayHear Max Tipsのイヤーフィン部分は非常に柔らかく、見た目のゴツさとは裏腹にかなり優しく耳にフィットしてくれます。

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2020年1月19日

注目ポイント

■Bose QuietComfort Earbudsのポイント概要

  • ノイズキャンセリング:アクティブNC + パッシブNC × 可変NC
  • Active EQ technology:どんな音量でも迫力サウンドを創造
  • StayHear Max Tips:動いても外れない魔法のイヤピ

ノイズキャンセリング:アクティブNC + パッシブNC × 可変NC

Boseといえば、もちろんノイズキャンセリング。

Boseといえば、もちろんノイズキャンセリング。

Bose…といえば、そう『ノイズキャンセリング』。何を隠そう、ノイズキャンセリングを、世界で初めて世に放ったのがこのBoseなのです。

さたえり

Bose Aviation headset(1989年)が業務用ノイキャン初。
QuietComfort(2000年)がコンシューマー向けノイキャン初。
…って感じみたいやね!

そんなノイズキャンセリングの伝統と革新を追い求め続けるBoseが満を持して、Bose QuietComfort Earbudsをリリースしたわけです。前モデル『SoundSport Free wireless headphones』にはノイズキャンセリングが搭載されなかったので、Boseファンからすれば、やっと登場した真打ちな感じ。

Bose QuietComfort Earbudsのノイキャンのキモは2つ。

Bose QuietComfort Earbudsのノイキャンのキモは2つ。

■Bose QC Earbudsのノイズキャンセリング機能

  • アクティブNC + パッシブNC
  • 可変NC

さて、このBose QuietComfort Earbudsのノイズキャンセリング機能は、上記の2つに大別できるので、それらを順を追って見ていきます。

アクティブNC + パッシブNC :デジタル&アナログの合わせ技

デジタル&アナログで超強力ノイズキャンセリング。

デジタル&アナログで超強力ノイズキャンセリング。

まず1つめが、

  • アクティブノイズキャンセリング(アクティブNC)
  • パッシブノイズキャンセリング(パッシブNC)

のコンビネーション。

巷で言われるところのノイズキャンセリングである『アクティブノイズキャンセリング』(逆位相の信号でデジタル的にノイズを打ち消す方式)だけでなく、専用のイヤーピース設計による『パッシブノイズキャンセリング』(イヤホンの物理的な密閉度を高めてアナログ的にノイズを打ち消す方式)の合わせ技。しっかりと、デジタルとアナログのシナジーが生まれるように設計しているというわけです。

可変NC:ノイキャンレベルを調節可能

好きな強度でノイキャンできる、可変NC機能を搭載。

好きな強度でノイキャンできる、可変NC機能を搭載。

そして2つめが、

  • 可変ノイズキャンセリング(可変NC)

というBose独自のテクノロジー。

この『可変ノイズキャンセリング』を簡単に説明すると、ユーザーが任意でアクティブノイズキャンセリングレベルを選べるというもの。

可変ノイズキャンセリングでは、全10段階(0を入れると11段階)でアクティブノイズキャンセリングを調節可能で、10にするとほぼ無音、0にすると事実上の外音取り込み機能として使えるようにフレキシブルな設計がされています。

Active EQ technology:どんな音量でも迫力サウンドを創造

どんな音量でも、音質を常にベストにコントロールしてくれる。

どんな音量でも、音質を常にベストにコントロールしてくれる。

ノイズキャンセリング機能とのコンビネーションで、より有用となる機能がBose独自のActive EQ technologyアクティブEQテクノロジーというもの。

このActive EQ technologyというのは、音量を下げるとどうしても弱くなってしまう低音域と高音域を自動的に最適化してくれる機能。しかも面白いことに、ちゃんと鳴らしている音量と連動して低音域・高音域の持ち上げ方が変わるそう。

なので、ユーザーは何も気にせずに、常にバランスの良い最適化された音質で音楽をリスニングできるという仕組みになっているのです。うーん、さすがはBose…恐るべし。

さたえり

Boseらしい、“音の魔法”って感じやね!

StayHear Max Tips:動いても外れない魔法のイヤピ

Bose独自のStayHear Max Tips。

Bose独自のStayHear Max Tips。

本体チェックや付属品チェックでも触れた、Bose独自の イヤーピース + イヤーフィン な『StayHear Max Tips』という魔法のイヤピ。

イヤーピース部分は円錐形のノズルになっており、装着感とフィット感が常に安定。イヤーフィン(ウイング)部分は肉抜きされた長い形状になっており、耳のくぼみにグっとフィットしつつも、接触面が痛くなったりすることはありません。

Boseらしい、最高の装着感が自分に耳へやってくる。

Boseらしい、最高の装着感が自分に耳へやってくる。

すでにBoseの他製品を利用したことがあるなら、きっと馴染みのあるStayHear Max Tips。かなり病みつきになる装着感なので、まだの人はぜひ試してみてください。装着感がとにかく気持ち良いマジックなイヤピなのです。

音質チェック

音質評価:★★★★☆

良い意味でBose“らしくない”バランスの取れた音質。

良い意味でBose“らしくない”バランスの取れた音質。

高音域:★★★★☆
中音域:★★★★☆
低音域:★★★★★

※音質評価は販売価格を考慮した相対評価。

Bose QuietComfort Earbudsの音質を端的に言うと、マイルドで伸びる高音域と音場感に包まれる低音域が特徴的なバランス型サウンド、という感じ。

迫力とバランスを備えた良サウンド。

迫力とバランスを備えた良サウンド。

Bose = 低音おばけ というイメージ(どちらかといえば、悪いイメージ)が先行しがち。

ですが、Bose QuietComfort Earbudsの音質は決してそんなことはなく、ちゃんとバランスが取れた音質になっています。例えば、SennheiserのMOMENTUM True Wireless 2を“濃厚ビーフシチュー”とすれば、こっちは“超濃厚ビーフシチュー”という感じ。とにかく、まったりこってり。だけど、ちゃんとクリアなサウンド。

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2020年4月18日
高音域のサ行が刺さる感じもまったくナシ。

高音域のサ行が刺さる感じもまったくナシ。

Bose QuietComfort Earbudsの高音域は、いわゆる刺さる系(Audio-Technicaに多いイメージ)のエッジがあるキレキレなものではなく、伸びやかなゆったり系。なので、サ行が刺さることもナシ。

刺激的な高音域が好きな人からすれば物足りないかもしれませんが、それはあくまで趣味趣向の話。フラットな目線で考えれば、Bose QuietComfort Earbudsの高音域は非常に良い鳴りっぷりをしてくれています。

ほんと、Boseらしくない高音域というか、Boseが高音域をイノベーションするとこうなるんだという感じ。

低音域の濃厚さはBoseらしいのです。

低音域の濃厚さはBoseらしいのです。

対して、Bose QuietComfort Earbudsの低音域は、とにかくBoseらしい濃厚でボリューミー。だけど、悪しきBoseのイメージはそこにはなく、ちゃんと量だけでなく質もプールされています。なので、ちゃんと解像された低音域(ただし、カリカリな低音域とまでは行かない)で鳴ってくれます。

Sennheiser MOMENTUM True Wireless 2では低音域が気持ち少ない。Jabra Elite 75tでは低音域が出過ぎ。…そんな中間を探している人なら、このBose QuietComfort Earbudsの低音域が好ましく感じるはずです。個人的には、MOMENTUM True Wireless 2とMW07 PLUS推しなのですが、ここに割って入るレベルで悩ましい……。

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2019年12月5日
さたえり

これは音のヴェルタースオリジナルや〜!

二条ねこ

ひ…彦麻呂!?

Bose QuietComfort Earbudsに合いそうな曲

やっぱり、Boseなら低音域が出る楽曲を聞きたい!

やっぱり、Boseなら低音域が出る楽曲を聞きたい!

■こんな楽曲が合いそう!

  • 疾走感のあるTechno
  • 女性ボーカルのJ-Pop
  • Lo-FiなHip Hop
  • 80年代の洋楽Soul

広がりのあってボリューミーな低音域と、優しい高音域が特徴的なBose QuietComfort Earbuds。その音質の傾向から…というか、やっぱりBoseなら低音域がしっかりと主張する曲をチョイスしたいところ。

Bose QuietComfort Earbudsと一緒に聞いてほしい楽曲の1曲めは、Perfumeの『Time Warp』をセレクト。

イントロから中田ヤスタカ節炸裂なこの楽曲。リズミカルなピコピコサウンドとパワフルなドラムが、まさにBose QuietComfort Earbudsの音質傾向にピッタリ。Boseのドスドスした力強い低音域を感じてみたいなら、ぜひ聞いてほしい1曲です。

Bose QuietComfort Earbudsと一緒に聞いてほしい楽曲の2曲めは、カノエラナの『サブドミナント』(アルバム『ぼっち3』より)をセレクト。

私がカノエラナ推しというのも込みでここで注目してほしいのは、アコースティックギターとボーカルの分離感と定位の明瞭さ。ボーカルがしっかり中央に位置して、それをバックで囲むように鳴るアコースティックギター。この位置関係がしっかり感じされてくれるように聞くことができます。

Bose QuietComfort Earbudsと一緒に聞いてほしい楽曲の3曲めは、Gryffin with John Martinの『Cry』をセレクト。

Gryffinの楽曲というのは、とにかくメロウで奥行きが感じられるのが多いのですが、このCryも凄い。Bose QuietComfort Earbudsで聞くと、低音域のパンチ力や曲全体の広がりをより感じさせてくれるのでおすすめです。

Bose QuietComfort Earbudsと一緒に聞いてほしい楽曲の4曲めは、King Princessの『Only Time Makes It Human』をセレクト。

イントロの「La-la-la——」のふにゃんとした感じから、verseに入ると一気の強烈な低音域がお出まし。とにかく低音が強烈な楽曲なので、低音といえばのBoseがピッタリ。低音域の自己主張がびっくりするくらいあるけれど、ちゃんと解像された状態で鳴ってくれます。ボワボワ〜っとした嫌な感じの低音域ではありません。ここもBose QuietComfort Earbudsのポテンシャルの高さ。

さたえり

Boseの中ではかなりバランス型だから、結構何でも合いそうだけど、やっぱりBoseらしい低音域を堪能できる曲と聞きたくなる感じやね!

ここがすき!

完全ワイヤレスイヤホントップクラスのANC性能

とにかくノイズキャンセリングが凄い。

とにかくノイズキャンセリングが凄い。

私はこれまでいくつものノイズキャンセリング機能搭載な完全ワイヤレスイヤホンを使ってきました。そんな私が出したアンサーが「AirPods ProのANC性能が飛び抜けて最強」ということ…でした。そう、“でした”。

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2019年10月31日

AirPods Pro > 越えられない壁 > その他のANC搭載TWS

…そんな構図だったのですが、このBose QuietComfort Earbudsを使ってみて、

AirPods Pro ≒ Bose QC Earbuds > 越えられない壁 > その他のANC搭載TWS

…となりました。

ついに、AirPods Proと互角に戦えるTWSが登場。

ついに、AirPods Proと互角に戦えるTWSが登場。

何が言いたいかというと、AirPods Proの登場以来、私の中で独擅場だったノイズキャンセリングという概念。これがBose QuietComfort Earbudsの登場で変化したということ。そして、ようやくAirPods Proに匹敵するレベルのノイズキャンセリング性能を持った完全ワイヤレスイヤホンが現れた、ということなのです。

ノイズキャンセリングのBose、恐るべし。

ノイズキャンセリングのBose、恐るべし。

ちなみに、Bose QuietComfort Earbudsのノイズキャンセリング性能は、超強力ながらもマイルド。AirPods Proのノイズキャンセリングは、かなり閉塞感のある感じで、長時間の利用をしていると頭痛がすることもあったのですが、今のところはBose QuietComfort Earbudsでは、そういう閉塞感によるつらさはありません。

さたえり

ANCのチューニングの巧さは、やっぱりBoseって感じかも!?

ホワイトノイズのないANC

ノイキャンのホワイトノイズが皆無。

ノイキャンのホワイトノイズが皆無。

ノイズキャンセリングつながりだと、非常にホワイトノイズが少ない…というか、ほぼ感じないのも優秀な点。

いくらノイズキャンセリングが強いからといっても、その肝心のノイズキャンセリング自体からノイズ(ホワイトノイズ)が出てしまっては本末転倒というもの。でも、そこは長年ノイズキャンセリングに携わっているだけあるというか、非常にノイズキャンセリングの心地良さも研究している印象。

装着感もノイキャンも心地良い。

装着感もノイキャンも心地良い。

Bose QuietComfort Earbudsのノイズキャンセリングを最大にして、音楽を流さない状態にすれば、そこにはホワイトノイズのない静寂な空間が作られるというわけです。

イメージは、さながらデジタル耳栓という感じ。なので、作業に集中したいときに使える本物のノイズキャンセリングが手に入ったということです。

ANCの好みに応じてプリセット登録可能

ノイズキャンセリングをチューンできるのも良き。

ノイズキャンセリングをチューンできるのも良き。

またまたノイズキャンセリングのトピックなのですが、『Bose Music』アプリを用いれば、ノイズキャンセリングの強度を0〜10の合計10段階(0を入れると11段階)で微調整できるのも愛すべき点。

Bose Music

Bose Music

そして、Bose QuietComfort Earbudsのリモコン機能(左chのイヤホンをダブルタップで起動)には、好きなノイズキャンセリング強度を“お気に入り”として3つ割り当てができる。この割り当ては自由に設定可能なので、0(ノイズキャンセリング無効)も設定可能。なので、ノイズキャンセリングの強度も思いのまま。このUX感が素敵。

事実上の外音取り込み機能もかなり有用。

事実上の外音取り込み機能もかなり有用。

ちなみに、ノイズキャンセリングを“0”に設定すれば、前述したように、事実上の外音取り込み機能として利用可能。

Bose QuietComfort Earbudsはノイズキャンセリング性能だけでなく、集音性能も非常に優秀で、外音取り込みもかなりナチュラル。イヤホンを装着したままでも十分会話可能なレベルなので、お気に入りにノイズキャンセリング強度0を設定しておくのもアリ。

さたえり

プリセットだと、お気に入りの1つは“0”だから、そのまま使ってもいい感じやね!

Qiワイヤレス充電対応で真のフルワイヤレス

Qiワイヤレス充電対応なのが、とにかく嬉しい。

Qiワイヤレス充電対応なのが、とにかく嬉しい。

ノイズキャンセリングだけがBose QuietComfort Earbudsの凄みではなくて、バッチリQi規格のワイヤレス充電に対応している点も見逃せない。

完全ワイヤレスイヤホンというのは、いかに高音質を気持ち良く使うかというのがキモ。なので、音質だけでなくUXにも注目したいところ。そんなUXの1つが、Qi規格によるワイヤレス充電に対応しているか否かというわけ。個人的には、Qi対応とQi非対応では大違い

このUXの気持ち良さはAppleっぽい。

このUXの気持ち良さはAppleっぽい。

AirPods ProもQi対応なので非常に使っていて気持ち良いのですが、Bose QuietComfort EarbudsもQi対応なので、それに負けず劣らず気持ち良い。音楽もワイヤレスなら、充電もワイヤレス。これこそ、真の完全ワイヤレスイヤホンというと言えるわけです。

ここがうーん?

充電ケースの開閉が物理ボタン

充電ケースはマグネット式がよかった……。

充電ケースはマグネット式がよかった……。

個人的にQuietComfort Earbudsで一番残念なのが、充電ケースの開閉が物理ボタンによるラッチ式というところ。どうして、マグネット式でないのか…謎。

最近の大半の完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースはマグネット式を採用しており、非常に軽快に開閉が可能。AirPods Proだって、MOMENTUM True Wireless 2だってそう。そう考えると、Boseはどうしてそこまで物理ボタンのラッチ式にこだわっているのかが疑問すぎる。

勝手に開くことはなさげ。でも、やっぱり気になる。

勝手に開くことはなさげ。でも、やっぱり気になる。

幸い、かなり深くまでボタンを押さないと充電ケースの蓋は開かないので、移動中にバッグの中で勝手に開いている…なんてことはありません。そこは心配不要。ただ、ラッチ式は故障リスクが高い気がするので、できればマグネット式を採用してもらいたかったところ。

リモコン機能が乏しい

音量調節も曲戻しもできない。

音量調節も曲戻しもできない。

私はそこまで不満ではないのですが、リモコン機能が乏しく、しかもキーアサインの割り当てが1つしかできないのが気になる人もいるかもしれません。

キーアサインが割り当てられない完全ワイヤレスイヤホンも多いので、そこは特段デメリットではありません。ただ、QuietComfort Earbudsイヤホン本体で音量を調整できないという点については、こまめに音量を変えたいユーザーにとっては大きな不満点となってきてしまうかも。

音声アシスタント起動や再生・停止はできるけど……。

音声アシスタント起動や再生・停止はできるけど……。

なので、できればアップデートで音量調節もできるようになると、より万人が使いやすいと思えるはず。キーアサインとしては3回押しが残っているので、左chをトリプルタップすれば音量ダウン、右chをトリプルタップすれば音量アップ…となってくれたら、なお嬉しいかも。

さたえり

ここでぜひアップデートで改善してほしい!

左右独立受信方式は非採用で右chが親機

右chが親機なレガシー仕様。

右chが親機なレガシー仕様。

一応ですが、QuietComfort Earbudsは、TWS Plusなどの左右独立受信方式には対応していません。なので、右chが親機となるレガシー仕様。左chだけでは利用不可です。

TWS Plusがかならずしも良いとは言い切れないので、対応していなくても何ら問題や不満はありません。もちろん、Sony WF-1000XM3のように、メーカー独自で左右独立受信方式を採用するのがベストですが、この受信方式を採用しているからといって接続が絶対的に安定するものでもありません。要するに、ここは気にしなくてもよかったりします。

Bluetoothの接続安定度自体は悪くない。

Bluetoothの接続安定度自体は悪くない。

QuietComfort Earbuds自体のBluetoothの接続安定度は上々ですし、JR大阪駅やJR新大阪駅のようなターミナル駅でも、特に問題はありませんでした。前モデルは結構Bluetoothが途切れる印象だったので、ここはバッチリ改善してくれたようです。

まとめ「至高の音質と本物のノイキャンを持った真打ち登場」

最高のANC&至高の音質を持ったTWS。

最高のANC&至高の音質を持ったTWS。

そういうわけで、Bose『Bose QuietComfort Earbuds』のレビューを総括すると…

  • Apple一強体制が揺らぐノイズキャンセリング性能
  • ノイズキャンセリングはホワイトノイズ皆無
  • プリセット登録可能で使いやすいUX
  • Boseらしくないバランス型の聞きやすい音質
  • 充電ケースのフタがラッチ式で苦手
  • リモコンボタンはアプデで機能追加希望

という感じ。

AirPods Proの登場で、久しくノイズキャンセリング界隈は一強体制でした。それが今回のBose QuietComfort Earbudsによって、二強体制に変化。この2メーカーが飛び抜けてます。

ただ単にノイズキャンセリングを強くするのではなく、より使いやすく、より心地よいノイズキャンセリングを作っていくのもBose流。しかも、音質も完全ワイヤレスイヤホンの中ではトップクラス。充電ケースはマグネット式がよかったな…うん。

さたえり

なんと言うか…これを買っておけば間違いない“マストバイ”やね!

さたえり的イヤホン・ヘッドホンメーカー大全 –国内編–

レビュー済完全ワイヤレスイヤホン一覧

2020年9月4日
この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

今年の優勝候補はどれになりそうー!?

まの

気になるところですわね。

さたえり

現時点では…2択に絞ってるんよね!結果はまだ秘密やけど!!

おわり