この記事はGenHigh様よりレビュー用サンプルを頂いて記事を書いております。
- Bluetoothヘッドホンの中ではノイキャン性能が圧倒的!
- タッチ操作と外音取り込み機能が使いやすい!
- 着脱に応じて音楽が自動停止する便利設計!
高コスパなのに…全部入りなの。
クラウドファンディング発のワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン、Mu6『Mu6 Space 2』をレビュー。競合他社と同等性能なのに、お求めやすい価格が魅力の本機。ノイキャンヘッドホンはBoseとSonyの2強だけど…本機ならではの独自の機能があって、これはなかなか面白いぞ!
何だか面白いそうですわね。
科学の香りがしますな〜♪
目次
Mu6『Mu6 Space 2』って?
Mu6 Space 2ってなに?
クラウドファンディングサイトIndiegogo発、機能てんこ盛りなワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン。
- 強力なアクティブノイズキャンセリング。
- 着脱に連動した自動再生/停止が便利。
- Transparency Modeが結構使える。
- 高機能なのに価格がお手頃。
- 初代Mu6にあったリスニングテスト機能が欲しい。
快適さと利便性を重視したい!
…そんなユーザーにマストなBluetoothヘッドホンやと思う!
▼こちらは現行のMu6 Space 1
本体チェック
■インターフェース
- リモコン(右)
Mu6 Space 2のデザインは、いたってオーソドックスなBluetoothヘッドホンという感じ。サイズは 171×200mm で、コンパクトに折りたたみが可能な設計になっています。
ただ、面白いのがその操作体系。右側のイヤーカップ全体がタッチセンサーとなっていて、ここでオーディオコントロール(再生・停止など)ができるようになっています。
■インターフェース
- 近接センサー(左)
イヤーカップとヘッドパッドは非常に柔らかいレザー調の素材で、長時間の装着でも疲れにくい仕様になっています。実際に使っていても、装着感はかなり良好な部類。
また、左側のイヤーカップの中には近接センサーが搭載されています。これにより、ヘッドホンの着脱と連動して、楽曲の再生と停止が“自動”で行われる仕組み。かなりギミックが凝っています。
■インターフェース
- 2.5mmステレオミニジャック(左)
- USB Type-C(左)
- 電源ボタン(左)
- ノイズキャンセリング切替ボタン(左)
ヘッドホン本体への充電が、しっかりとイマドキな『USB Type-C』に対応しているのは嬉しいところ。地味なポイントですが、これがMicro USBだと使い勝手が落ちるので、しっかりと最新のインターフェースになっているのは高評価。
また、Mu6 Space 2はBluetoothによるワイヤレス接続だけでなく、有線接続にも対応しています。なので、イヤーカップの下側面に、2.5mmステレオミニジャックが搭載されており、ここに付属のケーブルを挿入して有線接続が可能。
Mu6 Space 2のリモコンはボタンではなく、『3D Touch』というタッチセンサーを右のイヤーカップ全体に採用しています。
かなり説明が難しいのですが、いわゆるスマホ的なジェスチャー動作(タップ・スワイプ)を行うことで、再生・停止や曲送り・曲戻し、ボリューム調節が可能。また、手でイヤーカップ全体を覆うことにより、『Transparency Mode』という外音取り込み機能が瞬時にオンになる仕組みにもなっています。
Transparency Modeについては…のちほど!
付属品チェック
■Mu6 Space 2の付属品一覧
- キャリングケース
- 2.5mm to 3.5mmステレオミニケーブル
- USB Type-A to USB Type-Cケーブル
付属品は結構たっぷり。
付属のキャリングケースはセミハードタイプになっており、旅行時や出張時に、しっかりMu6 Space 2本体をガードしてくれそうな頼もしい作り。ケーブル類もキャリングケースに収納できる機構になっているので、ケーブル類が紛失する心配もなさそう。
関係ないけど、Mu6のロゴがなかなか良い感じ!
注目ポイント
■Mu6 Space 2のポイント概要
- Hybrid ANC:かなり強力なノイキャン性能
- 3D Touch:直感的操作体系が気持ちいい
- Transparency Mode:秒速外音取り込みで音楽を止めない
Hybrid ANC:かなり強力なノイキャン性能
一聴してびっくりするのが、Mu6 Space 2のノイズキャンセリング性能の高さ。なんと、ノイズキャンセリング率は96%だそう。
電車の車内やターミナル駅周辺で試したのですが、かなりガッツリとノイキャンが効いている印象を受けました。特定の周波数だけ残っている感じもあまりなく、スパッと全体に渡ってノイキャンを効かしてくれているイメージ。このノイキャン効果なら、うるさい場面でもかなり有効に使えそうな予感。
ノイズキャンセリングとひとくちに言っても、その性能差はさまざま。そんな玉石混淆のノイキャン界隈の中でも、このMu6 Space 2は謳い文句どおりのノイキャン性能だと言えるのではないでしょうか。
ノイキャン性能は圧倒的…かも!?
3D Touch:直感的操作体系が気持ちいい
Mu6 Space 2は電源とノイズキャンセリングの切り替え以外は、イヤーカップ右側にある『3D Touch』というタッチセンサーで行うのですが、これがまた使いやすい。
ボリュームを上げるなら、下から上へスワイプ。再生・停止なら、イヤーカップ中央をタップ。曲送りなら、左から右へスワイプ。…こんな感じで、スマホネイティブな世代なら一瞬で慣れる操作体系。最初は使いにくく感じたのですが、コツさえ掴んでしまえば、むしり物理ボタンよりも直感的で使いやすく感じてきました。私はこっちの方式のほうが好み。
良くできていると関心するのが、ちゃんとイヤーカップの上下左右に“ポッチ(凸)”があり、イヤーカップのどのへんを触っているかを手の触覚で確認できること。これがないと、どこを触っているか分かりづらいので、このへんの芸の細かさにMu6社の粋を感じました。
Transparency Mode:秒速外音取り込みで音楽を止めない
ノイズキャンセリング機能とセットになっているものといえば…そう、外音取り込み機能。Mu6 Space 2では一瞬で外音取り込みができる『Transparency Mode』を搭載。
使い方はいたって簡単で、右のイヤーカップを手で覆うだけ。すると、瞬時に外音取り込みモードに。これなら、ヘッドホンを外すことなく外音取り込みができるので、煩わしさもゼロ。音楽を止めることなく、そのまま外音取り込みができるというわけです。
音質チェック
音質評価:★★★☆☆
高音域:★★★☆☆
中音域:★★★☆☆
低音域:★★★★☆
Mu6 Space 2全体の音の傾向としては、ちょっと低音域が強めのバランス型といった感じ。
飛び抜けて高音質…というわけでは決してないのですが、音質自体は想定価格を考えると、かなり健闘していると思ってよさそう。ノイズキャンセリングやBluetoothの回路が入っているぶん、どうしても低音がブーストされた傾向が出るので、もう少し低音域を抑えてもよかったかもしれません。
解像感という意味では、他の有線ヘッドホンに譲る部分が多いとしても、強力なノイズキャンセリングの中で音楽を楽しめるという点においては非常に魅力的。なので、家でじっくり聞くタイプのヘッドホンではなく、外出時に楽しくしっかり聞くヘッドホンというテイストが近いかもしれません。
低音重視のアクティブ派って感じやね!
Mu6 Space 2に合いそうな曲
■こんな楽曲が合いそう!
- ノリとテンポの良いPops。
- ゴリゴリ感のあるバンド系Rock。
- スピードと迫力があるEDM。
ノイズキャンセリング性能が強力なので、静寂感を楽しめるクラシックやジャズをプッシュしたくなるのですが、Mu6 Space 2の音質の傾向的にはノリの良いサウンドが合いそう。
Mu6 Space 2自体がパンチのあるサウンドが得意だと思うので、ドラムのズドンと落ちる感じが気持ちいいRock系や、打ち込み系サウンドがパンチの強いEDMがうってつけなはず。
特に合いそうだと思ったのが、Dua Lipaの最新アルバム『Future Nostalgia』に収録されている『Don't Start Now』。
最初のシャカシャカとした軽めのサウンドから、一気に力強いサウンドへと遷移するこの曲。この切り替わりと低音の沈み込みは、まさにMu6 Space 2にピッタリ。Mu6 Space 2は低音域寄りですがボワボワはしていないので、Don't Start Nowのような端切れの良い曲とは相性が良いように感じました。ぜひ、合わせて聞いてみてください。
ほかには…『Dua Lipa』に収録されている『New Rules』とかも聞いてみて!
ここがすき!
着脱に連動したオーディオコントロール
個人的にかなりお気に入り機能なのが、ヘッドホンの着脱に応じて楽曲の再生・停止ができるという点。
完全ワイヤレスイヤホンでは、この手の機能は比較的ポピュラーなのですが、ことヘッドホンとなると一気にマイナー機能に。むしろ、ヘッドホンに積極的に搭載してこないのが不思議なくらいなのですが、やっぱりあるとかなり便利だったりします。
長時間の装着も快適な肉厚イヤーパッド
Bluetoothでワイヤレス。ノイズキャンセリング。…そうなってくると、飛行機や夜行バスなどの長時間移動でも使いたくなるはず。そこで重要なのが装着感。
Mu6 Space 2のイヤーパッドは、モチっとした肉厚な低反発素材。なので、長時間のリスニングでも耳が痛くなることがなかった(レビューのために3時間連続で装着していました)。
また、ヘッドパッドもイヤーパッドと同じ、モチモチな肉厚素材で装着感良好。ワイヤレスなことも含めて、かなりストレスレスで快適。
ここがうーん?
リスニングテスト機能復活を希望
ちょっと残念なのが、前作Mu6 Space 1にはあったリスニングテスト機能が消えてしまったところ。
リスニングテストによって、そのユーザーに対してのベストなリスニング環境を構築してくれる『Mu6ゴールデンカーブ』を試してみたかったので、なくなってしまったのはかなりもったいない。できれば、アプリのアップデートで、リスニングテスト機能を復活させてほしいところ。
せっかくの面白い機能だから、リスニングテストは復活希望なんよね!
まとめ「圧倒的コスパを誇るワイヤレスノイキャンヘッドホン」
今回のMu6『Mu6 Space 2』のレビューを総括すると…
- ノイキャン性能がかなり凄い
- 直感的に使える外音取り込み機能が便利
- タッチリモコンは慣れると物理ボタンに戻れない
- 音質は解像感よりも楽しく聞く人向け
- 前作にあったアプリ機能の復活を望む
という感じ。
Mu6 Space 2最大の魅力は、とにかく低価格なのにノイズキャンセリング性能が凄まじいこと。また、考えられたリモコン機能も大きな魅力の1つと言えるはず。音質よりも使い勝手を重視するなら、かなりオススメだと言えるでしょう。
とにかく、この価格でこの完成度は凄いと思う!
現在、『Mu6 Space 2』は、クラウドファンディングサイトMakuakeにて、出資募集中となっています。
一般販売価格は24,800円ですが、超早割なら14,880円、早割なら17,856円。もともとコスパに優れるヘッドホンですが、Makuakeならさらに安く入手可能となっています。
おまけ
ヘッドホンにもノイキャンの流れが来てますなー。
ノイキャンヘッドホンといえば、BoseとSonyの2強やったけど、今後はその構図も変わってくるかもやね!
完全ワイヤレスイヤホンも含めて、ノイズキャンセリングに注目ですわね。
おわり
キモは“ノイキャン性能”と“近接センサー”やね!