この記事はEarFun様よりレビュー用サンプルを頂いて記事を書いております。
- デザイン賞とプロダクト賞を受賞した“攻め”のフルワイヤレス!
- 音が近くに感じるライブ感とパワフルな低音域が魅力的!
- 近接センサーとQiワイヤレス充電に対応しているのがニクい!
使い勝手の良いパワフルサウンド。
完全ワイヤレスイヤホン、EarFun『EarFun Air』をレビュー。5,000円台と安価ながら、近接センサー搭載&Qiワイヤレス充電対応の凄み。しかも、IPX7等級防水対応。ちょうどいい欲張り加減がベストなイヤホンです。
うーむ、これで5,000円台……。
もはやこれでいい感がありますわね。
目次
EarFun『EarFun Air』って?
EarFun Airってなに?
デザイン賞『iF Design Award 2020』とプロダクト賞『CES 2020 Innovation Awards』の両方を受賞した、最先端を走る完全ワイヤレスイヤホン。
- IPX7等級防水搭載
- Qiワイヤレス充電対応
- Airoha MCSync対応
- 良好なバッテリー持ち
- 近接センサー搭載
- リモコン感度が微妙
- 曲戻しができない
アプリは要らないけど、自動再生やQiワイヤレス充電のようなモダンな機能は欲しい!
…そんな、安くて“ちょうどいい”を体現した完全ワイヤレスイヤホンやね!
本体チェック
■インターフェース
- リモコンボタン
- LEDインジケーター
EarFun Airのイヤホン本体のサイズは 21×40×25mm (実測値)で、重さは5.35g。軽さは普通という感じですが、イヤホン自体はちょっと大ぶり。
イヤホン前面の上部には、ペアリング状態を示すLEDインジケーターとタッチセンサータイプのリモコンボタンを搭載。下部の“earfun”と書かれた先端のほうには、マイクが搭載されています。
イヤホン後面のハウジング部分に近接センサーを搭載。
この『近接センサー』が搭載されていることにより、イヤホンの着脱と連動して、音楽や動画が自動的に再生・停止する仕組みになっています。このようなモダンな機能がEarFun Airには搭載されているというわけです。
イヤホン上面から見ると、ステムが若干斜めにオフセットされていることが分かります。
■インターフェース
- LEDインジケーター
EarFun Airの充電ケースのサイズは 53.5×52×34mm で、重さは40.3g。充電ケース自体は比較的コンパクトな作り。
そして、充電ケース前面の中央部には、バッテリー残量や充電状態を示すLEDインジケーターを搭載。
充電ケース後面はいたって普通。ちなみにマグネット方式のラッチになっており、ヒンジ部分もしっかりしています。
充電ケース上面には、“earfun”のロゴタイプがプリントされています。
■インターフェース
- USB Type-C
充電ケース下面に充電用のUSB Type-Cポートを搭載。このEarFun AirはUSBポートからの充電だけでなく、Qi規格のワイヤレス充電にも対応しています。ここにもモダンな完全ワイヤレスイヤホンらしさがあります。
充電ケースの左右はこんな感じ。
■インターフェース
- ペアリングボタン
充電ケース内部にペアリングボタンを搭載。このペアリングボタンの位置は、実際に使うことを考えると、実利用の導線上にあるという点で非常に合理的な気がします。
左 | 右 | |
2回押し | 再生・停止 | 再生・停止 |
3回押し | 音声アシスタント起動 | 曲送り |
長押し | 音量ダウン | 音量アップ |
EarFun Airのリモコン機能
EarFun Airのリモコン機能は、再生・停止、曲送り、音量調節、音声アシスタント起動…という感じの構成。選曲は、曲送りは対応しているが、曲戻しには非対応のようです。
なお、EarFun Airはコンパニオンアプリがリリースされていないので、上表のキーアサインでリモコン機能を使うことになります。
全長 | 3mm |
直径 | φ4mm |
EarFun Airのステム(ノズル)サイズ
EarFun Airのステム(ノズル)部分を測定してみたところ、全長3mm、直径φ4mmという結果でした。
付属のイヤーピースは柔らかめなので、もっとハードな質感のイヤーピースを求める人は少なくないはず。その際は、ステムの全長が3mmと若干短いことに注意してください。
特段、特殊な形状じゃないから、市販のイヤーピースがそのまま使える確率は高いとは思うけどね。
付属品チェック
■付属品一覧
- イヤーピース(XS・S・M・L)
- USB Type-A to USB Type-Cケーブル
- 取扱説明書
EarFun Airの付属品は、XS〜Lという4サイズのイヤーピース(Mはイヤホン本体に装着済)、充電用のUSBケーブル、取扱説明書、という合計3つ。
注目ポイント
■EarFun Airのポイント概要
- 近接センサー:インイヤー検出テクノロジー搭載
- 防水性能:IPX7等級対応のウォータープルーフ
- バッテリー:単体7時間駆動&急速充電対応
近接センサー:インイヤー検出テクノロジー搭載
EarFun Airは、実売約5,000円という安価な完全ワイヤレスイヤホンながら、近接センサーを搭載している。これにより、イヤホンの着脱に応じて、自動でミュージックコントロールができるようになっている。ちなみに、同社的には『In-Ear Detection Technology』と呼んでいます。
イヤホンを外せば、音楽が自動で一時停止。イヤホンを着ければ、音楽が自動的に再生される。…このモダンで便利な機能をEarFun Airは持っているというわけです。
防水性能:IPX7等級対応のウォータープルーフ
さらにEarFun Airは、『Sweatshield Technology』というテクノロジーを搭載しており、IPX7等級の防水性能を実現している。
このIPX7という防水性能は、IP規格に照らし合わせると『防浸型』に属しており、上から2番めの防水性能の強度を誇っている。
イヤホンなのでお風呂利用はおすすめできないが、IPX7等級防水のレベルなら、大雨や水をこぼしてしまっても平気なウォータープルーフ性能。なので、水を気にせず安心して使うことが可能。
バッテリー:単体7時間駆動&急速充電対応
そして、EarFun Airのロングライフバッテリーも注目すべき点。
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体 | 最大7時間 |
イヤホン+充電ケース | 最大35時間 | |
急速充電 | 10分充電 → 2時間再生 |
EarFun Airのバッテリー性能
EarFun Airは、イヤホン単体でも最大7時間のロングライフバッテリーを誇っている。充電ケースを利用すれば、イヤホンを4回フルチャージできるので、充電ケース併用だと最大35時間。しかも、10分の充電で2時間再生できる急速充電にも対応している。
イヤホン自体のバッテリー駆動時間も長く、急速充電にも対応。しかも、充電自体もQiワイヤレス充電でサクっと充電できる。EarFun Airのバッテリー性能は死角ナシと言ったところ。
Qi対応ってだけでポイント高いっ!
ほんと、ねこさんはQi規格好きやねぇ。
音質チェック
音質評価:★★★★☆
高音域:★★☆☆☆
中音域:★★★★☆
低音域:★★★★☆
※音質評価は販売価格を考慮した相対評価。
EarFun Airの音質を端的に言うと、重心の低いパワフルな低音域と臨場感あふれる音場感が交差するリアリズム系サウンド、という感じ。
全体の音質の傾向としては、中音域〜低音域中心で高音域はノビ・キレともに控えめ。全体的にパワフルで力強い音を出しながら、ボヤけない程度のマイルドさを兼ね備えている印象。あとは、音場感が狭めで、広がりよりも臨場感重視。
高音域はまろやかでおとなしめな音作り。
決して曇った音ではないのですが、エッジーでもなければ、天井の低い音という感じ。簡単に言ってしまえば、EarFun Airに果てしなくノビる高音や、刺さるぐらい刺激的なキレ味鋭い高音域は求めてはいけないということ。仕事はしているけど、自己主張はあまりない印象です。
中音域は迫ってくるような臨場感のあるイメージ。
EarFun Airの音場感が狭めということもあり、他の完全ワイヤレスイヤホンよりもボーカルの近距離感がある印象。なので、とにかくボーカルを中心に音楽を楽しみたい、と思っている人にとっては好ましい音質傾向になっていると言えるでしょう。
低音域はとにかくパワフル&グラビティ。
とにかく低音域の音圧が強く、ドスっと沈み込むような重力感を感じる力強さ、これがEarFun Airの最大の特徴的な音と言えるかも。音の塊感も強く出ており、低音域が好きならばハマる音の可能性大。ただ、低音域が力強すぎるので、人によってはもう少し抑えてほしいと思う人もいるかも……。ここの捉え方がEarFun Airの評価の分かれ道。
高音域はまあまあって感じだけど、中低音域のパワフル感や沈み込みの良さは特筆すべきものがあるって感じかもやね!
EarFun Airに合いそうな曲
■こんな楽曲が合いそう!
- アコースティック系Pop
- パワフル系Electronica
- エネルギッシュ系アニソン
EarFun Airと一緒に聞いてほしい楽曲の1曲めは、森口博子の『あんなに一緒だったのに(あんなに一緒だったのに / with 押尾コータロー)』をセレクト。
See-Sawの『あんなに一緒だったのに』のアコースティックカバーになる本曲。かなりアレンジされており、エレクトリック感よりも民族感が強くなっているのですが、このアコースティックギターのゴリゴリの近さが素敵。ボーカルとギターのシンプルな構成なので、近くで音を鳴らすEarFun Airとは相性が良い気がします。
EarFun Airと一緒に聞いてほしい楽曲の2曲めは、リリリップスの『会社の近所の中華料理』をセレクト。
リズミカルに鳴るパワフルな低音域にとにかく圧倒される。おそらく、ずっと聞いていると聞き疲れ必至な予感がヒシヒシとするのですが…逆にこの押しの強さを瞬間最大風速的に楽しいでほしいところ。途中の台詞っぽい歌詞の部分がラジオっぽくて、音の近さの中にも遠距離を感じることができます。
EarFun Airと一緒に聞いてほしい楽曲の3曲めは、CY8ERの『リミックスタート』をセレクト。
音場感の狭さはきっと好みが分かれるはず。でも、この狭さが逆にアーティストとの疑似的な距離の近さを感じることができるのです。だから、CY8ERのようなアイドル系のテクノ系ミュージックと一緒にどうぞ。アイドルな楽曲は“近距離感”が大事なはず!?
EarFun Airと一緒に聞いてほしい楽曲の4曲めは、クレナズムの『ラテラルアーク』をセレクト。
EarFun Airで『ラテラルアーク』を聞くと、イントロのドラムとギターの音だけで、すぐに世界に引き込まれる感じ。パンチ力ばかり注目しがちなEarFun Airですが、この曲を聞くと、ボーカルのクリアさにも気づかせてくれます。しっかり分離感も感じられるので、今回のイチオシ曲だったりします。
近距離感とライブ感を感じたい曲を率先して選んでいきたいかも!?
そう考えると…アイドル系もアリな感じやね!
ここがすき!
安価でもモダンな機能を搭載
EarFun Airは約5,000円という、いわゆるエントリークラスに位置している完全ワイヤレスイヤホン。そんなエントリークラスの価格帯にもかかわらず、Qi規格のワイヤレス充電モジュールを搭載していたり、自動で音楽の再生・停止をする近接センサーを搭載している。この安価ながら、モダンな機能を惜しむことなく搭載していることが嬉しい。
特に、充電がQiに対応している点、ここがすこぶる便利。デバイスとイヤホンの接続が完全ワイヤレスならば、充電もワイヤレスがいい。これこそ“真”の完全ワイヤレスイヤホンと言えるわけです。
全部の完全ワイヤレスイヤホンに、ぜひQiモジュールを組み込んでほしいんよね!
ねこさんのこと言えませんわね。
あはは…そうやんね。
Airoha『MCSync』独立受信方式採用
嬉しいのが、左右独立受信方式のひとつである、Airohaの『MCSync』を採用しているということ。個人的には、QualcommのTWS Plusよりもこちらのほうが好み。
このMCSyncを採用した左右独立受信方式だと、デバイスを選ぶことなく接続安定化が可能。なので、ユーザー側が特に相性や利用条件を、深く気にする必要がないのが嬉しいところ。TWS Plusが非対応なiPhoneでも、このMCSyncなら利用可能なのもiPhoneユーザー的には嬉しい。
Qualcommも最近になって、MCSyncのような左右独立受信方式『Qualcomm TrueWireless Mirroring』を採用し始めました。なので、これからはMCSyncのような方式が主流になっていくのでしょう。
やっと、iPhoneでも左右独立受信方式が使いやすくなる時代が来たって感じやね。
ここがうーん?
タッチ感度がイマイチ
ちょっと気になるのが、タッチセンサー方式のリモコンボタンの感度がシビアなこと。感度が過敏すぎて誤爆するのが一番困るパターンなので、それよりはマシなのですが、もうちょっとタッチセンサーの感度が高かったほうがよかったかも。
コツとしては、“ゆっくり”と“しっかり”タッチする。こうすれば、特に問題なくEarFun Airのリモコン機能は使えます。なので、実利用上は問題ないのですが、あと少しだけ軽快に動作するほうが使いやすかったでしょう。
まとめ「安価に手に入るモダンな完全ワイヤレスイヤホン」
そういうわけで、EarFun『EarFun Air』のレビューを総括すると…
- この価格で近接センサー搭載は嬉しい
- Qiワイヤレス充電搭載は最高
- IPX7等級防水なので雨天時も安心
- ライブ感たっぷりのパワフルな音質
- タッチリモコンはコツが必要
という感じ。
近接センサー搭載、Qiワイヤレス充電対応…という、5,000円台という実売価格を考えるとモダンな機能をしっかり搭載している点が高評価。使い勝手も良好で、左右独立受信方式にAiroha MCSyncを使っているも嬉しいところ。
音場感狭めで低音域の主張が強いのは、人によって好みが分かれそうな予感。ただ、相性が良い曲だと、これが逆に気持ち良く聞こえるので、結局は聞く曲によって評価が変わるということになりそう。とはいえ、価格以上の性能を持っていることは間違いないので、パワフルな音質が好みでモダンな完全ワイヤレスイヤホンを探しているなら、ぜひ候補に入れてほしかったりします。
EarFunの完全ワイヤレスイヤホンって、EarFun Air以外もコストパフォーマンスが優れる製品が多いんよね。これからもっと注目すべきかも!?
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おまけ
EarFunらしく、機能は入れつつもそつなく作ってきた感じやね。
アプリが要らないって人なら、これで充分な感じがしますなー。
完全ワイヤレスイヤホンも、すっかり上を見ればキリがない世界になりましたものね。
おわり
価格以上の使い勝手と力強い低音域が良い感じ!
タッチ操作にコツが必要なのとイヤホンが取り出しづらいのが気になる……。
…そんな感じの感想やね!