- ASD由来の聴覚過敏がつらいので対策を考えた!
- 案その1は ANCイヤホン + ANCヘッドホン だ!
- 案その2は 耳栓 + ANCヘッドホン だ!
“私が強力ANCを求める理由”
最近、聴覚過敏の症状が酷くなってきたので、騒音や話し声の対策を強化することに。そこで実践しているのが、 ANCイヤホン + ANCヘッドホン と 耳栓 + ANCヘッドホン という合わせ技なのです。
そうなのだよー。
つらい、つらみ、つらお……。
謎の三段活用!?
目次
聴覚過敏があらわれた
冒頭で話したように、私は聴覚過敏持ちなのですが、最近になってその症状が著しく酷くなってきました。
とりわけつらいのが、他人の話し声。会話の内容が気になる…ということはないのですが、声に対して過敏に反応してしまう。同じ空間内に大声で話している人がいる環境だと、すぐに体調(心調)が悪くなってしまうのです。
カフェやコワーキングスペースで作業をしているときはもちろん、自宅やオフィスで仕事をしている場合でも、どこからともなく聞こえる声などがつらい。
調子が良いときはそうでもないのですが、どこかで聴覚過敏のスイッチが入ると、その日はずっとそんな感じの不安定状態に。おかげで、仕事も碌に手が付かなくなってしまいます。これでは非常に困るのです。
…というわけで、聴覚過敏に困っているのであーる。
いや、なんか死んでるし!
なぜにシャドウゲイト……!?
聴覚過敏対策の王道 = ANCヘッドホン
私的な聴覚過敏対策としては、強力なノイズキャンセリング搭載のヘッドホンを使う、という方法に落ち着いています。
いろいろ調べてみると、ノイズキャンセリング搭載のヘッドホン・イヤホンを使って聴覚過敏対策を行うというのは、結構王道な自己防衛手段だそう。王道中の王道としては、イヤーマフや耳栓(イヤープラグ)を使うというのもありますが、好きな音楽も同時に楽しめるということもあり、ノイズキャンセリング搭載ヘッドホンを活用するのがポピュラーになりつつあるようです。
この方法ならお手軽ですものね。
カフェとかで耳栓をしてると違和感があるし、ヘッドホンやイヤホンなら見栄えも良いからねー。
話は少し脱線しますが、ここまで『ノイズキャンセリング(アクティブノイズキャンセリング・ANC)』というものが普及したのは、Apple・Bose・Sonyという3社のおかげ。
特に、AppleのAirPods Proの功績は大きい(Qualcommも)。BoseとSonyの独擅場だったノイズキャンセリング市場に風穴を開けてくれたことにより、今日のような非常に活性化したノイズキャンセリングオーディオ市場があるわけなのです。
そういう状況もあり、ノイズキャンセリング搭載ヘッドホンは選び放題。これで聴覚過敏対策もバッチリ…と思っていたのですが、私の場合はそれでは上手くいかなかったのです。
…あれ?
現実はなかなか厳しかったのであーる。
最大の敵は話し声
ヘッドホンやイヤホンに搭載されているノイズキャンセリング機能を利用したことがある人ならお分かりかもしれませんが、機械的なノイズ音に比べると、他人の話し声というのはそこまでカットできません。
私の場合は、聴覚過敏の中でも“声”というものに極端に反応してしまうため、話し声がカットされづらいノイズキャンセリングというのは、あまり意味がなかったり……。これが結構曲者でして、かなりクリティカルな問題になっているのです。
良好な精神状態のときは、ノイズキャンセリング搭載ヘッドホンだけで過ごせるのですが、調子が悪いときだと全然ダメ。むしろ、ノイズキャンセリングの鼓膜を圧迫する感じだけが耳に残ってしまい、頭痛を引き起こしてしまうということもあります。
まさに、私にとっての最大の敵は話し声なのです。ここをクリアしないと、聴覚過敏対策が中途半端なものになってしまうわけなのです。ですなの。
他人の話し声99%カット…みたいなヘッドホンが出ないかなー!?
それはそれで、危険そうな感じやけどね。
私流の聴覚過敏対策
そうやって、いろいろ試行錯誤していくうちに、
- 音楽を楽しむ場合:ANCイヤホン + ANCヘッドホン を併用
- 完全防御する場合:耳栓 + ANCヘッドホン を併用
…という、2パターンの聴覚過敏対策に落ち着きました。
あれこれ言いましたが、ノイズキャンセリング機能を活用して聴覚過敏対策を講じる。これこそ自分にとっての最良な方法だと思っているので、そこは捨てがたい。ただ、他人の話し声はもっとカットしてくれないと困る。
したがって、上記のような“2重構造”になりました。
【音楽を楽しむ場合】ANCイヤホン + ANCヘッドホン
聴覚過敏対策をしつつ、好きな音楽を聴きたい場合(音楽で他人の声を上書きする狙いもある)は、 ANCイヤホン + ANCヘッドホン という合わせ技を使っています。
説明するまでもないのですが、ノイズキャンセリングイヤホンを装着した状態で、その上からノイズキャンセリングヘッドホンを装着している、たったそれだけです。なお、音楽はイヤホン側から流しており、ヘッドホンはBluetooth未接続状態でノイズキャンセリング機能だけオンにして使っています。
実践していて問題が生じたことはないのですが、ひょっとすると搭載されているマイクがハウリングしてしまう可能性も無きにしも非ず。なので、何か違和感を感じた場合は、すぐに利用をやめてください。…そう言う意味では、良い子はマネしないで系かも。
おすすめの構成
■ノイズキャンセリングイヤホン
■ノイズキャンセリングヘッドホン
おすすめとして例に挙げているのは、ノイズキャンセリング性能が高いイヤホンやヘッドホンたち。
イヤホンのサイズが大きいものだと、ヘッドホンと干渉する可能性があるので、できるだけ耳から出っ張らない製品を選択するのがコツ。あとは音質などを考慮しつつお好みで、という感じです。
【完全防御する場合】耳栓 + ANCヘッドホン
おすすめの構成
■耳栓(イヤープラグ)
■ノイズキャンセリングヘッドホン
耳栓(イヤープラグ)は『SILENCIA SLEEP』というのを使っています。これの上からヘッドホンをすれば、耳栓をしているのをカモフラージュもバッチリ。ついでに音対策もできるので一石二鳥なのです。
SILENCIAには多様なシリーズがあるのですが、抗菌仕様は肌によって相性が出やすいので、非抗菌仕様のSILENCIA SLEEPが万人受けするはず。抗菌仕様でも大丈夫そうなら、いろいろ選択肢はあります(私は肌が弱いのでダメ)。
強力なANC搭載機を求める理由
強力なノイズキャンセリングを搭載したイヤホンやヘッドホンを求める理由、それは精神状態が安定する“無”の空間が欲しいからなのです。
聴覚過敏に陥ってしまうと、この無音空間が非常に重要。
いきなり聴覚過敏のスイッチが入って暴走しそうになったときでも、無音空間を作れるだけで気持ちがマシになるわけです。そういうふうに、自分で安全地帯を確保しておくというのが、少なくとも私の中では大切なことになっています。
常時ヘッドホンは耳に良くないから避けるべきだけどねー。
耳のことを労りつつ、やね。
まとめ「強力ANCは聴覚過敏の味方」
私の中でのベスト聴覚過敏対策は、
- ANCイヤホン + ANCヘッドホン
- 耳栓 + ANCヘッドホン
…なのです。
イヤホンの上からヘッドホンのパターンは推奨される使い方ではないなので、まずは 耳栓 + ANCヘッドホン の組み合わせを試してみてください。屋内だったら、 ANCイヤホン + イヤーマフ という逆パターンも良いかもしれません(外では違和感が凄いからおすすめするかは微妙)。
とにかく、強力なノイズキャンセリングは聴覚過敏の味方なのでした。
精神統一…精神統一あーる。
おまけ
ねこちゃん、聴覚過敏やったん!?
高校3年生のときにASDの診断を受けたんだよねー。
前から、動作における順序を気にする儀式的行為が特に酷いんだけど、最近になって聴覚過敏も悪化してきてるのであーる。つらい……。
人一倍、こだわりも強いですものね。
わたしは“こういう性格”って割り切ってるけど、さすがに聴覚過敏の症状がここまで悪くなると、日常生活に支障が出ちゃうのが…ねー。
くれぐれも無理だけはやめてね!?
じゃあ、お言葉に甘えて、しばらくニート生活するあーる!
いや、えーと…極端やね……ほんと。
おわり
…聴覚過敏、ですか。