- デジタル耳栓になるノイズキャンセリング搭載ヘッドホンが使いたい!
- カフェでテレワークするなら会話をカットするノイキャン能力が必要!
- 会話までカットできるノイキャンヘッドホンは結構少ない!
欲しいのは声をカットする無音空間。
カフェや自宅でテレワークしていると気になるのが、周囲の話し声。そこで、実際に使っていて、声のカット率が高いと感じたおすすめのノイズキャンセリング搭載ヘッドホン(イヤホン)をレビュー済製品の中から、3つ紹介します。
ほんと、そうなんよね。
無香空間…無香空間……香りでごまかさないっ!?
目次
ノイズキャンセリングの落とし穴
アクティブノイズキャンセリング(以下、ノイズキャンセリング)搭載のヘッドホンやイヤホンが、時代を席巻している昨今。
ノイズキャンセリング = 一部の高価なヘッドホン …という構図は今や昔。
現在では、ありとあらゆるメーカーが、ノイズキャンセリング搭載のヘッドホンやイヤホンをリリース。図らずも、テレワーク時代に突入したこともあり、『ノイズキャンセリング』というものが市民権を得た、そう言っても過言ではないはず。
ノイズキャンセリングといえば、BoseとSony。そんな時代が懐かしいあーる。
AppleやSamsungも、ノイズキャンセリングイヤホンを出す時代ですからね。
■ノイズキャンセリングのカット率
- 高音域(金属音など):普通
- 中音域(話し声など):苦手
- 低音域(電車の走行音など):得意
そんなノイズキャンセリングですが、何でもかんでもカットしてくれるわけではありません。というのも、話し声などの中音域をカットするのが苦手な傾向にあります。
画像がいろいろ酷いあーる……。
なので、電車や飛行機での移動中にはさほど気にならなかった騒音が、カフェやコワーキングスペースに入った途端に耳障りになる。そんな経験をした人も多いはず。
そう、多くのノイズキャンセリング搭載ヘッドホン(イヤホン)というのはこういうものであり、うるさい会話をカットする目的で購入したのなら、肩透かしというか…期待はずれだったというユーザーも少なくないはずです。
だから激しい曲を流してごまかすんやけど、それだと集中できないんよね……。
難しい問題ですわね。
話し声カット目的のノイズキャンセリング選び
前述したように、多くのノイズキャンセリング搭載ヘッドホン(イヤホン)は、会話や声などの中音域をカットするのが苦手です。
とはいえ、カフェや自宅でのテレワークだと、このノイズキャンセリング機能を搭載しているヘッドホンやイヤホンが、すこぶる役に立つのは事実。ただ単に声をカットするだけでなく、講義動画等の視聴やWeb会議のような作業を、周囲に迷惑をかけることなく集中できるわけです。
自宅やコミュニケーションを目的としたコワーキングスペースは別として、カフェは本来仕事をする場として提供されているわけではありません。場所や時間帯によっては、周囲の会話がかなり気になってきます。なので、テレワーク目線でのノイズキャンセリングというのは、どうやって会話や声を極力カットしていくのか、やはりこれが課題になってくるわけです。
声カット率の高いノイキャン対応ヘッドホン&イヤホン
かなり前フリが長くなってしまいましたが、ここからが本題。
うーん、な・が・いっ!!
私が実際に使ってきた、数あるノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホンやイヤホンの中から、「これなら声もカットできる」と言える製品を3つに絞って紹介します。もちろん、完全に話し声をカットするのは無理なので、あくまで他製品よりも優れているということだけご留意を。
【おすすめ1】Sony WH-1000XM4
- 高音域のカット:★★★★☆
- 低音域のカット:★★★★★
- 話し声のカット:★★★★☆
- 音質評価:★★★★★
ノイズキャンセリング全体で言うと、イヤホンタイプよりもヘッドホンタイプのほうがノイズキャンセリング率が高い製品が多い傾向にあります。ただ、話し声をカットする目的だと、どっちも同じような感じなのでお好みで…という感じ。そんなヘッドホンタイプの中でも、Sony『WH-1000XM4』が特におすすめ。
2020年11月時点では、これよりも声をカットできるノイズキャンセリング性能を持っているヘッドホンはないと言っても過言ではないでしょう。それくらいにノイズキャンセリングの効きが凄まじい。正直、WH-1000XM4のノイズキャンセリングで満足できないのならば、ヘッドホンタイプでは、Bose Noise Cancelling Headphones 700くらいしか選択肢がなくなります。
音質的にも申し分なく、高い解像感とキレのある低音域が非常に心地良い。音質の傾向としてもフラット寄りなので、聞く曲を選ばないところも使いやすい。ちなみに、内蔵のマイク品質も非常に良く、このままWeb会議で使えるレベルになっています。
【おすすめ2】Bose QuietComfort Earbuds
- 高音域のカット:★★★★☆
- 低音域のカット:★★★★★
- 話し声のカット:★★★★★
- 音質評価:★★★★☆
総合的なノイズキャンセリング性能で選ぶなら、ヘッドホンタイプがベスト。ただ、髪型が崩れるから嫌だ、という人も少なくないはず。そうなってくると、必然的にイヤホンタイプになってくるのですが、それならばBose『Bose QuietComfort Earbuds』という完全ワイヤレスイヤホンがおすすめ。
完全ワイヤレスイヤホン…というか、全イヤホンにおいて、ノイズキャンセリングの効きが圧倒的と断言できるのが、このBose QuietComfort Earbudsと、この後紹介するAirPods Proの2機種のみ。なので、イヤホンのノイズキャンセリングを使って、話し声をカットするならば、実質的に2択ということになってきます。
音質に関して言えば、Bose QuietComfort EarbudsのほうがAirPods Proより優れていると言い切れるでしょう。ただ、その他はお好みでという感じ。サクッとデジタル耳栓のように使いたいなら、AirPods Pro。音楽に没頭しながらも、うるさい会話をカットしたいならば、Bose QuietComfort Earbudsと選んでもよいかもしれません。
【おすすめ3】Apple AirPods Pro
- 高音域のカット:★★★★★
- 低音域のカット:★★★★★
- 話し声のカット:★★★★★
- 音質評価:★★★☆☆
ヘッドホンは髪型が崩れるから嫌。デジタル耳栓として、使いたいときにすぐ使えるのがいい。そう思っているのであれば、言わずと知れた完全ワイヤレスイヤホン、Apple『AirPods Pro』を選ぶのがおすすめ。
音質に関しては、SonyやBoseに比べると普通という感じですが、別に音質が悪いわけではありません。ソフトウェアアップデートで音質も良くなってきていますし、極端にこだわっているのでなければ、AirPods Proの音質でも全然アリ。
今回おすすめした中では、一番ノイズキャンセリングの密閉感が強く、話し声も高めの声じゃなければ、かなりカットしてくれます。そして何よりAirPods Proはマイク品質が良いのがテレワークする上では嬉しい点。カフェで人の声をカットしつつ、Web会議をしたい(わがままな話ですが)というニーズに応えてくれる筆頭格でしょう。ただ、人によっては閉塞感が強すぎて疲れると思うかもしれません。
まとめ「声をカットできるノイキャンは選ばれし製品」
という3製品が、声や会話のカット率が優秀な製品だと言えるでしょう。
もちろん、これからもっと強烈なノイズキャンセリング性能を持ったヘッドホンやイヤホンが出てくる可能性は大いにあります。しかし、それでも話し声をカットするというのは至難の業。現に、後発製品でも、話し声をカットできない製品はたくさんあります。
完全に会話をノイズキャンセリングで消してしまうと危険、という考え方もあるので、おそらくメーカーもそういう製品は作らないでしょう。なので、そのギリギリを攻める選ばれし製品というのは、希少性が高いと言えるかもしれません。
デジタル耳栓っていう意味やと、AirPods Proが一番近いかも!?
おまけ
オープニングの無香空間って…!?
全集中の呼吸…全集中の呼吸……。(イヤホン着用中)
ちょ、聞いてる!?
……。(イヤホン着用中)
イヤホン、取り上げよっか?
…ですわね。
おわり
作業中は他人の会話が気になりますものね。