- 最高の装着感・最高の音質・最高のANC性能を手に入れた!
- まさに2020年度ベストバイBluetoothヘッドホン!
- マット塗装が増えたので汚れだけは本当に注意!
見た目は一緒。中身は…まるで違う!?
アクティブノイズキャンセリング機能搭載ハイレゾ対応ワイヤレスヘッドホン、Sony『WH-1000XM4』をレビュー。「マイナーチェンジでしょ?」と思っていたら、これが全然違う。即買い必至な“新時代の幕開け”を感じるヘッドホンでした!


つまり、完璧っ!?

1000Xシリーズへの力の入れようが凄まじい……。
目次
Sony『WH-1000XM4』って?
WH-1000XM4ってなに?
Sonyが放つ、最高のノイズキャンセリング性能とユーザビリティーを誇る、ハイレゾ対応Bluetoothヘッドホン。
- QN1による最高のANC性能。
- 有線・無線の両方ハイレゾ対応。
- マイク性能の大幅向上。
- 最高のユーザビリティー。
- 相変わらず汚れそうなマット塗装。
- aptX・aptX HD非対応になった。

誰におすすめ…とかなくて、“誰にでも”おすすめなヘッドホン。
…それが、このSony WH-1000XM4って感じ!
本体チェック
WH-1000XM4本体のサイズは非公表(WH-1000XM3と同じサイズ)で、重さは254g。前作(WH-1000XM3)は255gだったので、1gの軽量化しています。部品が増えたのに軽量化したのは、すべてのパーツを見直したからだそう。
そして、WH-1000XM4のカラーバリエーションは、全2色展開(ブラック・プラチナシルバー)。カラーバリエーション自体は前作(WH-1000XM3)と同様で、いつもの1000Xシリーズという感じ。

今回は汚れにくそうな『ブラック』を選んだやよ!(ここ大事!)
WH-1000XM4と前作(WH-1000XM3)は、ほぼ同じデザインですが、いくつか若干の仕様変更が施されています。その1つが、このヘッドパッドとスライダー付近。
前作(WH-1000XM3)のスライダー部分は、サラサラしたプラスチック素材でした。しかし、今回のWH-1000XM4では、このスライダー部分もハウジングと同様のマット塗装に変更。全体的な意匠の統一を図っています。

言い換えると、汚れやすさは増えたかも!?
■インターフェース
- 3.5mmステレオミニジャック(左)
- 電源ボタン(左)
- LEDインジケーター(左)
- CUSTOMボタン(左)
- USB Type-C(右)
- LEDインジケーター(右)
WH-1000XM4下面には、有線接続用のステレオミニジャック・電源ボタン・電源用のLEDインジケーター(左)・CUSTOMボタン・充電用のUSBポート・通信状態を示すLEDインジケーター(右)、が搭載されています。
WH-1000XM4の楽曲のリモコン操作(再生・停止・選曲・音量調節)は、すべて右側のハウジング部分をタッチ操作して行います。なので、物理ボタンはこれだけ。また、有線接続用の3.5mmステレオミニジャックにオーディオケーブルを接続すれば、有線でもHi-Res Audio(ハイレゾ)を楽しむことが可能。…あ、そもそもBluetooth接続でも、Hi-Res Audio Wireless(ハイレゾワイヤレス)に対応しています。
■インターフェース
- NFC
WH-1000XM4ハウジング側の左面には、Bluetoothペアリング用のNFCタグを搭載。
なので、NFC搭載のスマートフォン(XperiaやGalaxyなど)や、WALKMANでのペアリングが簡単にできるようになっています。
■インターフェース
- リモコンボタン(タッチセンサーコントロールパネル)
WH-1000XM4ハウジング側の右面には、オーディオコントロール用のタッチセンサー式リモコンボタン(正式名:タッチセンサーコントロールパネル)を搭載。
■インターフェース
- 近接センサー
WH-1000XM4ユニット側の左面には、今回新たに搭載された『近接センサー』があります。
この近接センサーが搭載されたことにより、ヘッドホンの着脱に応じて、楽曲の再生・停止が自動で行われるようになってくれました。完全ワイヤレスイヤホンでは当たり前になりつつある機能ですが、ワイヤレスヘッドホンにも、その流れが少しずつやってきていますね。
WH-1000XM4ユニット側の右面には、特に何もありません。
左 | 右 | |
CUSTOMボタン | タッチセンサーコントロールパネル | |
1回押し | ノイズキャンセリング機能切替 外音取り込み機能切替 |
- |
2回押し | - | 再生・停止 |
前スワイプ | - | 曲送り |
後スワイプ | - | 曲戻し |
上スワイプ | - | 音量アップ |
下スワイプ | - | 音量ダウン |
ロングタップ(1本指) | - | 音声アシスタント起動 |
ロングタップ(2本指) | - | スピーク・トゥ・チャット |
覆いかぶせる | - | クイックアテンションモード |
WH-1000XM4リモコン機能一覧表
WH-1000XM4のリモコン機能は上表のとおり。なお、ロングタップ(2本指)で起動する『スピーク・トゥ・チャット』機能については、購入時は“無効”になっているので、使う場合には『Headphones Connect』アプリやリモコンボタンで有効化する必要があります。
追加された機能以外は、基本的に前作(WH-1000XM3)を踏襲したリモコン機能になっています。『CUSTOMボタン』は、前作では『NC/AMBIENTボタン』という名称でしたが、実際に使ってみると、機能自体は一緒で名称が変更されただけのようです。

再生・停止、選曲、音量調節の全部が操作可能やし、申し分ないリモコン機能って感じやね。
付属品チェック
■WH-1000XM4の付属品一覧
- USB Type-A to USB Type-Cケーブル(約20cm)
- 3.5mmステレオミニケーブル(約1.2m)
- キャリングケース
- 航空機用プラグアダプター
- 取扱説明書
- 使用上の注意/主な仕様
WH-1000XM4の付属品は、充電用のUSBケーブル・有線接続用のオーディオケーブル・キャリングケース・航空機用のデュアルプラグ変換アダプター・取扱説明書・使用上の注意/主な仕様、というラインナップ。
キャリングケースにUSBケーブル・オーディオケーブル・変換アダプターがすべて収納できる仕組みになっているので、付属品を紛失する心配も少なく、非常に使いやすいものになっています。素材感も加水分解してすぐに劣化しそうな様子もないので、かなり良さげなキャリングケースという感じ。
注目ポイント
■WH-1000XM4のポイント概要
- ノイズキャンセリング:さらに進化した『QN1』と新アルゴリズム
- ヒアスルー:着脱の概念を超えた2つの外音取り込み機能
- ハイレゾ:ワイヤードもワイヤレスもハイレゾ対応
- 装着検出機能:待望の近接センサー搭載でリモコンレス
ノイズキャンセリング:さらに進化した『QN1』と新アルゴリズム
WH-1000XM4を語る上で、絶対外せないのがSony独自のノイズキャンセリングプロセッサー『QN1』の存在。そして、それを支えるアルゴリズム。
このQN1チップ自体は、前作(WH-1000XM3)からの継続採用。ただ、WH-1000XM4では、Bluetoothを制御するSoCとの連携を図り、ANCアルゴリズムを強化。そのおかげで、毎秒700回のセンシング(定量的データの計測)を実現し、より強力かつ、音響環境に最適化されたノイズキャンセリングを利用できるようになったとのこと。
実際にWH-1000XM4のアクティブノイズキャンセリング性能を試してみると…とにかく強力すぎる(褒め言葉)のひとこと。
前作(WH-1000XM3)も、かなり強力な満足度の高いアクティブノイズキャンセリング性能でした。なので、基本的にはそれで事足りていたのですが、生活環境音や会話のキャンセリングに関しては、正直あと一歩だったイメージ(それでもANCレベルとしては凄いこと)。
しかし、今回のWH-1000XM4では、そのような生活環境音や会話に関しても、かなり効果的にキャンセリングを行ってくれるように感じました。そういった意味では、かなり耳栓感が強まったというか、非の打ち所がないアクティブノイズキャンセリング性能にブラッシュアップされたと言えるはず。

まさに進化し続けるノイズキャンセリングやね!

おSony様バンザーイっ!!
ヒアスルー:着脱の概念を超えた2つの外音取り込み機能
WH-1000XM4では、従来から採用されている『クイックアテンションモード』に加えて、新たに『スピーク・トゥ・チャット』という、ヘッドホンを装着したまま会話ができる機能が搭載されました。
従来の『クイックアテンションモード』でも、ヘッドホンを装着したまま会話はできたのですが、会話中ずっと、ハウジングに手を当て続けるという、何とも他人が見ると奇妙な光景になっていました。なので、結局会話の際には、ヘッドホンを外して話す…ということもしばしば。

クイックアテンションモードも便利なんやけどね。

会話よりかは、アナウンスを聞くのに向いている感じなのでしょうね。
そこで登場したのが、『スピーク・トゥ・チャット』という機能。
スピーク・トゥ・チャットと利用すると、ヘッドホン側が自動で会話を認識して、音楽を一時停止し、外音取り込み機能がオンになるという優れもの。もちろん、シーンによっては邪魔になる機能でもあるので、常時スピーク・トゥ・チャットをオンにしておくべきとは思いませんが、今までのクイックアテンションモードで会話をしのいでいたユーザー(私のこと)にとっては、願ったり叶ったりな機能になっているはず。
ちなみに、このスピーク・トゥ・チャットは、専用のコンパニオンアプリ『Headphones Connect』で、細かく設定可能。
特に、『声の検出頻度』という項目は、スピーク・トゥ・チャットとうまく付き合っていく上で重要なポイントなので、ぜひ試行錯誤して、自分にあったスピーク・トゥ・チャット設定を見つけてください。
ハイレゾ:ワイヤードもワイヤレスもハイレゾ対応
WH-1000XM4はワイヤード・ワイヤレスの両方で、ハイレゾ(Hi-Res Audio・Hi-Res Audio Wireless)に対応。なので、利用シーンを選ばずとも、高音質でリスニングを楽しめるのが大きな魅力。
ここでは『ハイレゾ』については触れませんが、今回のWH-1000XM4を使う上で押さえておきたいのが、『DSEE Extreme』という機能。
DSEEとは、非ハイレゾ音源(CD音源やMP3音源など)をハイレゾ相当に補完してくれる機能のこと。従来機では『DSEE HX』という、手動でハイレゾ相当にアップコンバートするものだったのですが、今回搭載されていれる『DSEE Extreme』では、AIが自動的に楽曲のジャンルや楽器などの情景に合わせて最適なアップコンバートをしてくれるように。
この手の“マジック的機能”については、好き嫌いがあると思いますが、SpotifyやApple Music全盛の昨今には、もはやなくてはならない機能と言えるはず。
まだまだハイレゾ音源を配信している音楽ストリーミングサービスが使いやすいものとは言えないので、こういうテクノロジーの下支えでハイレゾライクな音をラフに楽しめる、ということ自体が嬉しいことだったりします。
装着検出機能:待望の近接センサー搭載でリモコンレス
前作(WH-1000XM3)から明らかに進化したのが、近接センサーを新搭載したことによる装着検出機能の実装。いわゆる、着脱に応じて曲が止まる(始まる)あれです。
この機能に関しては、すでにMu6『Mu6 Space 2』などで採用されているもの。これがやっと、Sony機にも搭載されたというわけです。
この近接センサーによる装着検出機能については、先んじて完全ワイヤレスイヤホンで、その利便性を実感している人も少なくないはず。
個人的には早くヘッドホンにも実装してほしかった機能のうちのひとつだったので、今回のWH-1000XM4登場はまさに狂喜乱舞の福音。ただでさえ使いやすいWH-1000XM4のUXが、さらにブラッシュアップされました。めでたしめでたし。
音質チェック
音質評価:★★★★★
高音域:★★★★★
中音域:★★★★☆
低音域:★★★★★
※音質評価は販売価格を考慮した相対評価。
WH-1000XM4の音質について端的に言うと、高い解像感と良質な低音域が魅力的なフラット寄りサウンド、という感じ。前作(WH-1000XM3)比で言うと、低音域のキレと解像感が少し増してくれています。
Sonyの1000Xシリーズは総じて、楽しく聞けるフラット志向が強いヘッドホンシリーズ。なので、前作(WH-1000XM3)もWH-1000XM4も、似たような感じの音質傾向ではあります。ただ、違うのは、低音域のくぐもった感じが軽減されたこと。
全然、WH-1000XM3の音質も申し分ないのですが、WH-1000XM4と聴き比べると、低音域のキレと解像感が改善された印象を本作では受けます。イメージ的には、何か膜のようなものが1枚なくなった感じ。とりわけ、ズドンと落とし込むようなキレのあるバスドラムの音での解像感の良さを感じるようになりました。
今回の音質評価は、実際の利用シーンを想定して、すべてワイヤレス(Bluetooth)接続での評価のもの。コーデックはAAC(iPhoneと接続)とLDAC(WALKMANと接続)の両方を試しています。
その結果思ったのが、「別にAACでもいい」ということ。今回、aptXとaptX HDがオミットされているのですが、そこばかり気にしても仕方がないと思えるくらいにAACコーデックでも充分な高音質。もちろん、デバイスが対応しているのであれば、LADCがおすすめですが、前述した『DSEE Extreme』含め、どんなBluetoothコーデックでも高音質で楽しめるという結論に至りました。おそらく、これこそワイヤレスヘッドホンのあるべき姿でしょう。

ライト層からマニア層まで使うからこそ、使いやすいし癖の少ない音質っていうのが最高のポイントやと思うんよね。ただただ、感動かも!
WH-1000XM4に合いそうな曲
■こんな楽曲が合いそう!
- ハイスピード系Rock
- メロウ系EDM
- ネオソウル系R&B
- キラキラ系アニソン
ハイパフォーマンスで、フラット志向の中に目立つ解像感ある低音域が特徴的なWH-1000XM4。その音質傾向から合う楽曲、それはすべて。かなり雑な答えになっちゃいましたが、それくらいの万能選手なのです。うんうん。

それでも、ちゃんと聞いてほしい合いそうな楽曲は選んできたやよ!
WH-1000XM4と一緒に聞いてほしい楽曲の1曲めは、Vaundyの『不可幸力』をセレクト。
とにかくドラムの爽快感が、気持ちよすぎるくらいに痛快。ずっとAメロ〜サビをループして聞きたくなるくらいに、この抜けの良いドラムの音が癖になります。WH-1000XM4は低音域の解像感が増したので、とにかくキレッキレな感じがこれまたたまりません。
WH-1000XM4と一緒に聞いてほしい楽曲の2曲めは、LiSAの『マコトシヤカ』をセレクト。
イントロからとにかく情報量が多くて、とにかくテンションが上がるこの曲。LiSA好きとしては、“LiSAっぽい曲”という感じで、サビで駆け抜けるようにググっと盛り上がるのが最高すぎる!…いつの間にか曲の感想になってしまいましたが、Sonyが公式でLiSAとタイアップしているくらい(タイアップの期間もかなり長い)なので、とにかく合います。超おすすめ。

何でも合うけど、ハイテンポ・バスドラム・女性ボーカル…とかを中心に曲の海を泳いでほしいかも!?
ここがすき!
圧倒的なUIとUX
今年に入って、Sonyのヘッドホン専用コンパニオンアプリ『Headphones Connect』が大幅刷新してくれたおかげで、ハードとソフトの両方でUIとUXが良くなってくれました。そこにさらに磨きがかかったのが、今回のWH-1000XM4という感じ。
前掲の『スピーク・トゥ・チャット』や『装着検出機能』も含めて、かなり利用する際のストレスというのがゼロに近づいてくれた印象。なんというか…ワイヤレスヘッドホンだからこそ、UI・UXを気にしてしまう感じもあったりします。
SonyにはHeadphones Connectアプリがあるので、Bluetoothペアリングが比較的簡単な印象なのですが、新たに『Google Fast Pair』(Android 6.0以上のデバイスで対応の機能)に対応してくれた点も、最初の使い勝手という観点ではパワーアップしてくれました。ちなみに、Google Fast Pairを利用したヘッドホンを探す機能にも対応しています。
日本ではiPhoneユーザーが多く、中には受けられない恩恵もありますが、新機能も含めてHeadphones ConnectアプリやGoogle Fast Pairを存分に使っていきたいところ。そういったガジェット感も、このWH-1000XM4の面白い点だったりします。
最高にブラッシュアップされた音質
言うまでもなく、ANC搭載Bluetoothヘッドホン最高峰の音質。これを好きなポイントに入れずして、WH-1000XM4を語ることはできません。
個人的には、前作(WH-1000XM3)でも不満はほぼなかったのですが、WH-1000XM4を使ってしまうと、WH-1000XM3が霞んでしまうくらいに良い。WH-1000XM3を95点とすると、120点ぐらいになった感じ。100点をオーバーする音質、とにかくここが最高に好き。オーディオだから、やっぱり音質は良いに越したことはありません。
どうやら、ドライバーユニットは変更していないとのことなので、ソフト的なチューニングでここまでブラッシュアップできることにも感動。せっかくなので、WH-1000XM4ユーザーはは、飛び道具と敬遠せずにDSEE Extremeも存分に体感してほしかったりします。DSEE Extreme機能、とにかくおすすめです。
同プロファイルのマルチポイント対応
感覚的なことばかり褒めてしまっていますが、同プロファイルでのマルチポイントに対応したという技術的な点もぜひ褒めたい点。おそらく、パソコンとスマートフォンを行ったり来たりする人ほど、このスペックアップは歓迎するはず。
今回のマルチポイントは、パソコンとスマートフォンで同じプロファイル(両方A2DPなど)で接続できるというもの。従来機ではパソコンとスマートフォンで別のプロファイル(A2DPとHSPなど)での接続に限定されていたマルチポイントだったので、よりシームレスに切り替えて音楽や通話を楽しめるようになりました。
残念ながら、LDACコーデックだと帯域的に厳しいようで、このマルチポイントが使えなくなる旨が表示されてしまうのですが、iPhoneとMacの両方で利用している私にとっては、“AirPodsらしくなった”という感じがします。
特にテレワーク需要で、このようなマルチポイントに注目している人もいるはず。そういった観点でも、このWH-1000XM4に採用されている同プロファイルでのマルチポイント対応というのは、意外とキラー機能だと言えるはずです。
ここがうーん?
aptXコーデックの消滅
唯一、前作(WH-1000XM3)から劣化してしまったと思われるポイントなのが、Bluetoothコーデックの対応状況。
WH-1000XM4 | WH-1000XM3 |
SBC AAC LDAC |
SBC AAC aptX aptX HD LDAC |
WH-1000XM4とWH-1000XM3の対応Bluetoothコーデック比較表
ご覧のとおり、WH-1000XM3では対応していた『aptX』と『aptX HD』というQualcomm系のBluetoothコーデックが、ごっそりオミットされています。
技術的に難しかったからは考えにくいので、おそらくコスト的なことやライセンス的なことなのでしょうが、今までaptXで接続していた人はがっかりするかも。一応、LDACがあるので、高音質なBluetoothコーデックは担保されていますが、LDAC対応のスマートフォンは多くはないので、Androidユーザー的には残念な点と言えるはず。
マット塗装は絶対汚れる
これは高級感が増したという意味では嬉しいのですが、全体がピーチスキンライクなマット塗装になったことによって、より汚れやすくなったのは気になる点。
特に『プラチナシルバー』のカラーリングは、びっくりするくらい汚れる&汚れが取れないので、購入前にはカラーリングをよく検討するのがおすすめ。私も、本当はプラチナシルバー派(WH-1000XM3は同色を選びました)なのですが、汚れやすさに辟易してきちゃったので、今回は『ブラック』を選んだという経緯があったりします。

汚れるのをちょっとでも気にするなら、絶対『ブラック』がおすすめ!
まとめ「最高峰のハイレゾANCワイヤレスヘッドホンの誕生」
そういうわけで、Sony『WH-1000XM4』のレビューを総括すると…
- よりブラッシュアップされたANC性能
- DSEE Extremeによる音質の進化
- 装着検出機能やスピーク・トゥ・チャットなどのUX向上
- 意匠の統一感が取れたデザイン
- aptX・aptX HDの非搭載は賛否両論
という感じ。
aptX・aptX HDがオミットされたのは残念ですが、最近のSonyのオーディオ界隈を見ていると、この方針で貫き通す感じ。なので、素直にLDACに移行するのが良さげ。
ただ、AACでも充分な音質ですし、Bluetoothコーデック云々を言い出すと、Bluetoothというもの自体の音質限界論が出てくるので、そこまで気にしなくてもよいとも言えます。どうしても…なら、WH-1000XM4は有線接続できますし、意外とコーデックにこだわる必要性はなかったりしますから。

Boseが新モデルを出さないなら、WH-1000XM4がの一強時代突入かも……!?
おまけ

確かに、Boseの動向が気になりますわね。

実質、ノイズキャンセリングヘッドホン界隈では、SonyとBoseの二強だもんねー。

完全ワイヤレスイヤホンの新型は出るみたいやけど、ヘッドホンに関しては何も噂がないから、しばらく現行製品で行くのかもやね!Boseは製品サイクルが長いし。
おわり
非の打ち所のない圧倒的なANC性能と音質が良い感じ!
aptXが消えた&マット塗装の汚れやすさが気になる……。
…そんな感じの感想やね!