続・デザイナー的 iMac 5K vs Mac mini 比較 –2020年モデル版–

続・デザイナー的 iMac 5K vs Mac mini 比較 –2020年モデル版–
記事のポイント
  • iMac 5K(2020)とMac mini(2020)を同条件でねっとり比較!
  • iMac 5K(2020)とiMac 5K(2019)もばっちり比較!
  • 今年のiMac 5Kは吊るしもあり!CTOでフルスペックもありあり!

どっちのMacショー in 2020。

デスクトップMac導入にあたり、iMac Retina 5K(2020)Mac mini(2020)を、“デザイン・開発・写真編集”という視点で、同等の構成と設備を揃えた場合のスペックと価格を比較してみました。…果たして!?

二条ねこ

気になった点をまとめると、

  • iMac Retina 5K
    • ○:吊るし最上位モデルのスペック
    • ○:スペック比だと意外と価格が安い
    • △:ディスプレイの色域が非公表
    • △:eGPUとの相性が微妙
  • Mac mini
    • ○:自作PCライクで遊べる
    • ○:eGPUと組み合わせしやすい
    • △:CPUの世代が古い
    • △:こだわると価格が高価

って感じあーる。

まの

2020年モデル同士の比較ですわね。

さたえり

…あれ、デジャブ!?

序章:本記事の目的と前回のおさらい

iMac Retina 5KとMac miniを比較する目的

本記事の目的

  • 仕事(デザイン・開発・写真編集)で使う、デスクトップMacを選定する。
  • 上記を大前提とした、iMac Retina 5KとMac miniの比較を行う。

本記事の目的は上記のとおりで、デザイナーが仕事用に買うデスクトップMacの最適解を探そう、というものです。

前回のおさらい

デザイナー的 iMac 5K vs Mac mini 比較—開発&写真に最適なプロマシンはどっち?

デザイナー的 iMac 5K vs Mac mini 比較—開発&写真に最適なプロマシンはどっち?

2020年7月11日

想定している読者やMacの利用用途などについては、以前の記事で話しているので、そちらを参考にしてください。

■以前の記事の比較対象

  • iMac Retina 5K:2019年モデル
  • Mac mini:2020年モデル

■今回の記事の比較対象

  • iMac Retina 5K:2020年モデル
  • Mac mini:2020年モデル

とはいえ、補足的に話しておくと、以前の記事では、iMac Retina 5Kが2019年モデルだったので、ある意味アンフェアな比較でした。それが今回、新型のiMac Retina 5Kの登場で、iMac Retina 5K・Mac miniの両機種ともに2020年モデルで比較できるようになりました。

ただ、同じようなことを話しても面白くないので、できるだけ重複するネタは避けています。つまり、少し切り口は変えてます。なので、以前の記事も合わせてご覧ください。

二条ねこ

お願いなのであーるっ!

前提条件と注目ポイント

■前提条件

  • 両Macで合わせられるスペックは合わせる。
  • Mac miniはモニター・eGPU・マウス・キーボードも用意する。
  • Mac ProやiMac Proよりも予算を抑える。
  • 最上位の吊るしモデルも考慮するが原則CTOモデル。

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)を、ただ単にスペック比較しても無意味なので、上記のような前提条件を設けています。

Mac miniは、モニター・eGPU・マウス・キーボードも別途用意する。

Mac miniは、モニター・eGPU・マウス・キーボードも別途用意する。

可能な限り、両Macのスペックは合わせます。Mac miniは、モニター・eGPU・マウス・キーボードも別途用意。2020年モデルのiMac Retina 5Kのストレージが、最初からSSDになったので、吊るしモデル(最上位)も検討材料に入れています。また、価格はMac ProやiMac Proよりも抑えて、40万円〜45万円程度を想定。

■注目ポイント

  • 吊るしモデルの購入はアリなのか。
  • eGPU導入前提の場合はどちらを選ぶべきか。
  • ディスプレイの色域をどこまで配慮するか。

今回、特に注目しておきたいポイントは、上記の3点。

デザイン・開発・写真編集という業務で利用するにあたり、“eGPU導入”“ディスプレイの色域”という事項については要注目。また、導入しやすい吊るしモデルの購入はアリなのかも、同時並行的に考えていきます。

二条ねこ

これで前フリは終了あーるっ!

まの

相変わらず、長い前フリですわね……。

第1章:新旧iMac Retina 5K比較

iMac Retina 5Kの2020年モデルと2019年モデルを比較。

iMac Retina 5Kの2020年モデルと2019年モデルを比較。

第1章では、2020年モデルのiMac Retina 5K登場にあたり、
iMac Retina 5K(2020) vs iMac Retina 5K(2019)
の新旧比較を行います。

二条ねこ

2019年モデルから、どう進化したのかをチェックであーる!

【比較1】CPU

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のCPUを比較。

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のCPUを比較。

まずは、iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のCPUを比較していきます。なお、比較対象のCPUに関しては、吊るしモデルの最上位CTOモデルの最上位という2機種ずつ(合計4機種)で比較を行っていきます。

新旧iMac 5KのCPUスペック比較

  iMac Retina 5K
(2020)
iMac Retina 5K
(2019)
吊るし上位モデル CTO上位モデル 吊るし上位モデル CTO上位モデル
モデル Intel Core i7-10700K Intel Core i9-10910 Intel Core i5-9600K Intel Core i9-9900K
コア/スレッド 8/16 10/20 6/6 8/16
クロック周波数 3.80GHz
(TB:5.00GHz)
3.60GHz
(TB:5.00GHz)
3.70GHz
(TB:4.60GHz)
3.60GHz
(TB:5.00GHz)
L3キャッシュ 16MB 20MB 9MB 16MB
TDP 125W
(cTDP:95W)
125W
(cTDP:95W)
95W 95W
iGPU Intel UHD Graphics 630 Intel UHD Graphics 630 Intel UHD Graphics 630 Intel UHD Graphics 630

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のCPU比較表

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)、それぞれの吊るしモデル・CTOモデルの最上位に搭載しているCPUは上表のとおり。

大きな違いは、やはりCPUの世代。2019年モデルでは、第9世代Intel Coreプロセッサーでした。しかし、2020年モデルでは、第10世代Intel Coreプロセッサーに代替わりしています。なので、それに伴ったコア数・クロック周波数などの変化があります。ただ、上表のとおり、iGPU(CPU内蔵GPU)に関しては、どのCPUにおいても『Intel UHD Graphics 630』なので、iGPUに関してはスペックシート上は差異のないものになっています。

二条ねこ

デスクトップMacだし、iGPUは気にしない方向でっ!

新旧iMac 5KのCPUベンチマーク比較

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のCPUベンチマーク比較結果

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のCPUベンチマーク比較結果

  iMac Retina 5K
(2020)
iMac Retina 5K
(2019)
吊るし上位モデル CTO上位モデル 吊るし上位モデル CTO上位モデル
Intel Core i7-10700K Intel Core i9-10910 Intel Core i5-9600K Intel Core i9-9900K
Single 1,276 1,277 1,132 1,218
Multi 7,685 9,802 5,241 7,931

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のCPUベンチマーク比較表

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のCPUベンチマークスコアを、シングルコア・マルチコアに分けて上表にまとめてみました。なお、CPUスコアはGeekbench Browserに掲載されている結果を、平均化して再計算したものです。

どのiMac Retina 5Kにおいても、シングルコアの場合はそこまでベンチマークスコアに差異が生じないという結果に。なので、マルチコアに最適化されていないソースコード記述のアプリケーションでは、そこまで動作に変化がないかもしれません。しかし、マルチコアのスコアはかなり変わってきます。上表のとおり、マルチコアやマルチスレッドという観点では、2019年モデルよりも2020年モデルは、より高速化されたと捉えてよいでしょう。

■CPU比較結果

i9(2020) > i9(2019) ≧ i7(2020) > i5(2019)

【比較2】dGPU

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のdGPUを比較。

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のdGPUを比較。

続いて、iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のdGPUを比較していきます。なお、比較対象のdGPUに関しては、CPUと同じく、吊るしモデルの最上位CTOモデルの最上位で比較を行っています。

新旧iMac 5KのdGPUスペック比較

  iMac Retina 5K
(2020)
iMac Retina 5K
(2019)
吊るし上位モデル CTO上位モデル 吊るし上位モデル CTO上位モデル
モデル AMD Radeon Pro 5500 XT AMD Radeon Pro 5700 XT AMD Radeon Pro 580X AMD Radeon Pro Vega 48
Graphics Processor Navi 14 Navi 10 Polaris 20 Vega 10
Streaming Processor 1,536 2,560 2,304 3,072
TMU 96 160 144 192
ROP 32 64 32 64
クロック周波数
(Base Clock)
1,187MHz 1,243MHz 1,100MHz 1,200MHz
ビデオメモリ 8GB
(GDDR6)
16GB
(GDDR6)
8GB
(GDDR5)
8GB
(HBM2)
メモリインターフェース 128bit 256bit 256bit 2048bit
TDP 125W 130W 150W ?

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のdGPU比較表

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)、それぞれの吊るしモデル・CTOモデルの最上位に搭載しているdGPUは上表のとおり。

現行のMacでは、AMD製GPUしか搭載できない(eGPU含め)ので、かなり選択肢が少ないのですが、2020年のCTO最上位モデルでは、現行のRadeonではかなり上位の『AMD Radeon Pro 5700 XT』を搭載できるようになっています。ここが新旧iMac Retina 5KやMac mini(2020)を比較する上でのキモになってくるはず。

二条ねこ

AMD Radeon Pro 5700 XT…むむっ!?

新旧iMac 5KのdGPUベンチマーク比較

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のdGPUベンチマーク比較結果

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のdGPUベンチマーク比較結果

  iMac Retina 5K
(2020)
iMac Retina 5K
(2019)
吊るし上位モデル CTO上位モデル 吊るし上位モデル CTO上位モデル
AMD Radeon Pro 5500 XT AMD Radeon Pro 5700 XT AMD Radeon Pro 580X AMD Radeon Pro Vega 48
Metal 38,034 68,439 42,327 49,595
OpenCL 41,003 59,267 40,932 51,696

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のdGPUベンチマーク比較表

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のdGPUベンチマークスコアを、グラフィックAPI別(Metal・OpenCL)に分けて上表にまとめてみました。なお、dGPUスコアはGeekbench Browser(MetalOpenCL)を参考にしています。

Macの場合、Metal APIを軸にして、ベンチマークスコアを比較していくことになります。そうすると、やはり2020年CTO最上位モデルに搭載可能な『AMD Radeon Pro 5700 XT』の凄さが際立っています。それに対して、2020年吊るし最上位モデルの『Radeon Pro 5500 XT』は、期待していたよりもスコアが伸び悩んでいました。eGPUでグラフィックボードを外付けする選択肢もありますが、この点についてはよーく注視しておくべきかも。

■dGPU比較結果

Pro 5700 XT(2020) > Pro Vega 48(2019) > Pro 580X(2019) > Pro 5500 XT(2020)

【比較3】ROM(ストレージ)

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のROMを比較。

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のROMを比較。

  iMac Retina 5K
(2020)
iMac Retina 5K
(2019)
吊るし上位モデル CTO上位モデル 吊るし上位モデル CTO上位モデル
ROM 512GB(SSD) 8TB(SSD) 2TB Fusion Drive(SSHD) 2TB(SSD)

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のROM比較表

iMac Retina 5K(2020)とiMac Retina 5K(2019)のROM(ストレージ)については、上表のとおり。なお、CTOモデルでは、搭載できる最大のストレージを表記しています。

2020年モデルでは、いわゆるSSHDである『Fusion Drive』が“廃止”されました。なので、吊るしモデル(下位モデル含め)でも全部PCIe SSDになっています。いくらSSHDといっても、HDDがボトルネックになってくるので、この刷新は歓迎すべき点でしょう。CTOで最大8TB選択可能になった点も良アップデート。ちなみに、Fusion Drive廃止には『Apple T2 Security Chip』が絡んでいると言われています。

まの

ねこさんは、2019年モデルでFusion Drive搭載iMacユーザーでしたよね?

二条ねこ

Fusion Driveは確かに速いけど、昨今のPCIe SSDの速度に慣れちゃうと…ねー。

新型iMac Retina 5K(2020)発表。新旧比較・変更点まとめ

新型iMac Retina 5K(2020)発表。新旧比較・変更点まとめ

2020年8月5日

第2章:iMac 5K・Mac miniのCTO構成表

iMac Retina 5KとMac miniのCTO構成を長考。

iMac Retina 5KとMac miniのCTO構成を長考。

  iMac Retina 5K
(2020)
Mac mini
(2020)
吊るし最上位 CTO CTO
価格 274,780円 428,780円 201,080円
CPU Intel Core i7-10700K
(3.80GHz・8コア16スレッド)
Intel Core i9-10910
(3.60GHz・10コア20スレッド)
Intel Core i7-8700B
(3.2GHz・6コア12スレッド)
GPU iGPU Intel UHD Graphics 630 Intel UHD Graphics 630 Intel UHD Graphics 630
dGPU AMD Radeon Pro 5500 XT AMD Radeon Pro 5700 XT
RAM 8GB(2,666MHz・DDR4) 16GB(2,666MHz・DDR4) 16GB(2,666MHz・DDR4)
ROM SSD 512GB(PCIe) 1TB(PCIe) 1TB(PCIe)
ディスプレイ 画面サイズ 27インチ(16:9) 27インチ(16:9)
画面解像度 5,120 × 2,880(5K) 5,120 × 2,880(5K)
ネットワーク 無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac IEEE 802.11a/b/g/n/ac IEEE 802.11a/b/g/n/ac
有線LAN 1000BASE-T(1GbE) 10GBASE-T(10GbE) 10GBASE-T(10GbE)
Bluetooth Bluetooth 5.0 Bluetooth 5.0 Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.0 Type-A ×4
Thunderbolt 3 ×2
RJ-45 ×1
3.5mmステレオミニジャック ×1
SDXCカードスロット ×1
IEC C13 ×1
USB 3.0 Type-A ×4
Thunderbolt 3 ×2
RJ-45 ×1
3.5mmステレオミニジャック ×1
SDXCカードスロット ×1
IEC C13 ×1
USB 3.0 Type-A ×2
Thunderbolt 3 ×4
HDMI ×1
RJ-45 ×1
3.5mmステレオミニジャック ×1
IEC C7 ×1
その他 標準ガラス 標準ガラス

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のCTO構成表
※価格は税込表記。

そういうわけで、iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)を、序章で話したような条件のもと、Apple StoreでCTO構成してみました。その構成表が上表です。また、今回は吊るし最上位モデルのiMac Retina 5K(2020)も比較検討しているので、そちらも表記しています。

この時点では…
スペック:iMac Retina 5K(CTO) >>> iMac Retina 5K(吊るし) > Mac mini(CTO)
価格:iMac Retina 5K(CTO) >>> iMac Retina 5K(吊るし) > Mac mini(CTO)
という、当然の結果に。

二条ねこ

Mac miniを強化すると、どこまでiMac Retina 5Kに近づけるかっ!?

まの

そうすると、真の答えが見えてきますからね。

第3章:iMac Retina 5K・Mac mini比較

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)を比較。

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)を比較。

第2章で設定した、iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)の構成で、CPU・GPUの2点をベンチマーク比較していきます。

このベンチマーク結果を参考にして、第4章でのコンポーネント選定を考えていきます。

▽iMac Retina 5K(2020)

▽Mac mini(2020)

【比較1】CPU

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のCPUを比較。

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のCPUを比較。

iMac Retina 5K・Mac miniのCPUスペック比較

  iMac Retina 5K
(2020)
Mac mini
(2020)
吊るし CTO CTO
モデル Intel Core i7-10700K Intel Core i9-10910 Intel Core i7-8700B
コア/スレッド 8/16 10/20 6/12
クロック周波数 3.80GHz
(TB:5.00GHz)
3.60GHz
(TB:5.00GHz)
3.20GHz
(TB:4.60GHz)
L3キャッシュ 16MB 20MB 12MB
TDP 125W
(cTDP:95W)
125W
(cTDP:95W)
65W
iGPU Intel UHD Graphics 630 Intel UHD Graphics 630 Intel UHD Graphics 630

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のCPU比較表

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)に採用されているCPUは上表のとおり。

CPUは換装不可なので、どこまで差が出るかが注目ポイント。また、iMac Retina 5K(吊るしモデル)とMac miniの同じCore i7同士で、どんな差が出るかも要チェック。

iMac Retina 5K・Mac miniのCPUベンチマーク比較

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のCPUベンチマーク比較結果

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のCPUベンチマーク比較結果

  iMac Retina 5K
(2020)
Mac mini
(2020)
吊るし CTO CTO
Intel Core i7-10700K Intel Core i9-10910 Intel Core i7-8700B
Single 1,276 1,277 1,080
Multi 7,685 9,802 5,353

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のCPUベンチマーク比較表

各MacのCPUベンチマークスコアを、シングルコア・マルチコアに分けて上表にまとめてみました。なお、CPUスコアはGeekbench Browserに掲載されている結果を、平均化して再計算したものです。

■CPU比較結果

iMac Retina 5K(i9) > iMac Retina 5K(i7) > Mac mini(i7)

【比較2】GPU

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のGPUを比較。

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のGPUを比較。

iMac Retina 5K・Mac miniのGPUスペック比較

  iMac Retina 5K
(2020)
Mac mini
(2020)
吊るし CTO CTO
iGPU Intel UHD Graphics 630 Intel UHD Graphics 630 Intel UHD Graphics 630
dGPU AMD Radeon Pro 5500 XT AMD Radeon Pro 5700 XT

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のGPU比較表

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)に採用されているGPUは上表のとおり。

Mac mini(2020)には専用のGPU(dGPU)が搭載されていないので、CPU内蔵のiGPUのみ。ここがiMac Retina 5K(2020)との最大の差異。当然、このままだとMac mini(2020)の負けなのですが、これがeGPUでどこまで強化できるのか、という点を注目してベンチマーク結果を見ていきます。

iMac Retina 5K・Mac miniのGPUベンチマーク比較

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のGPUベンチマーク比較結果

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のGPUベンチマーク比較結果

  iMac Retina 5K
(2020)
Mac mini
(2020)
吊るし CTO CTO
AMD Radeon Pro 5500 XT AMD Radeon Pro 5700 XT Intel UHD Graphics 630
Metal 38,034 68,439 3,774
OpenCL 41,003 59,267 5,016

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のGPUベンチマーク比較表

各MacのGPUベンチマークスコアを、グラフィックAPI別(Metal・OpenCL)に分けて上表にまとめてみました。なお、GPUスコアはGeekbench Browser(MetalOpenCL)を参考にしています。

■GPU比較結果

iMac Retina 5K(Radeon Pro 5700 XT) > iMac Retina 5K(Radeon Pro 5500 XT) >>> Mac mini(UHD Graphics 630)

二条ねこ

eGPU導入でMac miniがどこまで巻き返せるか!ここに注目あーるっ!!

第4章:コンポーネント選定

Mac miniを強化するコンポーネントを選定。

Mac miniを強化するコンポーネントを選定。

■Mac miniに必要なもの

  • 外付けGPU(eGPU)
  • ディスプレイ(モニター)
  • マウス・キーボード

それでは、第3章でのiMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のベンチマークスコアを参考にして、Mac miniに必要な上記のコンポーネントを選定していきます。これで見てくれは別として、ようやく同じ条件で価格とスペックが比較できるようになります。

【選定1】外付けGPU(eGPU)

Mac mini用に用意するeGPUボックスとグラフィックボード。

Mac mini用に用意するeGPUボックスとグラフィックボード。

■Mac mini用に用意するeGPU

Mac mini(2020)のGPUを強化するために選択した、GPU(グラフィックボード)・eGPUボックスは上記のとおり。iMac Retina 5K(2020)が搭載できるdGPUの最大がAMD Radeon Pro 5700 XTなので、できるだけそれに合わせたGPUを選択しています。

なお、MacでeGPUを利用する際には、とにかくトラップが多いので要注意。対応GPUやeGPU利用の注意点については、下記の事項を参考にしてみてください。

MacでeGPUを利用する際の注意点
  • MacではAMD製GPUしか使えない。
  • Apple推奨のeGPUボックスを使わないといけない。
  • Apple推奨のAMD製GPUを使わないといけない。
  • eGPUボックスに適合したGPUを選ばないといけない。

MacでeGPUを使う際には、上記の4点を守らないといけません。

現在のmacOSでは、NVIDIA製GPUをサポートしておらず、かならずAMD製のGPUを選択する必要があります。また、そのAMD製GPUについても指定があります。そして、eGPUボックスについても指定があるので、この点に関しては注意深くApple公式サイトをチェックしておきましょう。

Apple推奨eGPU対応グラフィックボード
  • Radeon RX 470
  • Radeon RX 480
  • Radeon RX 560*1
  • Radeon RX 570
  • Radeon RX 580
  • Radeon RX 5700
  • Radeon RX 5700 XT
  • Radeon RX 5700 XT 50th Anniversary
  • Radeon RX Vega 56
  • Radeon RX Vega 64
  • Radeon Pro WX 7100
  • Radeon Pro WX 9100
  • Vega Frontier Edition Air

※2020年8月14日時点。
*1Thunderbolt 3一体型eGPU製品。

Apple推奨eGPUボックス
  • Blackmagic eGPU*1
  • Blackmagic eGPU Pro*1
  • Gigabyte RX 580 Gaming Box*1
  • Sonnet Radeon RX 570 eGFX Breakaway Puck*1
  • Sonnet Radeon RX 560 eGFX Breakaway Puck*1
  • OWC Mercury Helios FX
  • PowerColor Devil Box
  • Sapphire Gear Box
  • Sonnet eGFX Breakaway Box 350W
  • Sonnet eGFX Breakaway Box 550W
  • Sonnet eGFX Breakaway Box 650W
  • Razer Core X
  • Razer Core X Chroma
  • PowerColor Game Station
  • HP Omen
  • Akitio Node

※2020年8月14日時点。
*1Thunderbolt 3一体型eGPU製品。

eGPUとは?—接続&内部構造と利用に必要なものをお勉強

eGPUとは?—接続&内部構造と利用に必要なものをお勉強

2020年7月12日
iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のGPUベンチマーク比較結果

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のGPUベンチマーク比較結果

  iMac Retina 5K
(2020)
Mac mini
(2020)
吊るし CTO CTO + eGPU
AMD Radeon Pro 5500 XT AMD Radeon Pro 5700 XT AMD Radeon RX 5700 XT
Metal 38,034 68,439 49,631
OpenCL 41,003 59,267 73,211

iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)のGPUベンチマーク比較表

eGPU(AMD Radeon RX 5700 XT)を導入した場合、各MacのGPUのベンチマークスコアは上表のような結果となります。(GPUスコアはGeekbench Browserを参考)

iMac Retina 5K(2020)のdGPU自体、かなりグレードの高いものを搭載できるようになったので、現時点ではiMac Retina 5K(2020)ユーザーは無理してeGPUに手を出す必要性はなさそうです。Mac mini(2020)とeGPUの組み合わせだと、対応GPU的にこれが現時点での現実的な限界値なので、GPUを気にするならば、今後の設備投資と相談して選ぶことになりそうです。

■GPU比較結果

iMac Retina 5K(Radeon Pro 5700 XT) > Mac mini(AMD Radeon RX 5700 XT) > iMac Retina 5K(Radeon Pro 5500 XT)

二条ねこ

Radeon Pro WX 9100はトンデモ価格だし、eGPUを2基も…ねー。

まの

そこまでするなら、Mac Proを選ぶべきですからね。

【選定2】ディスプレイ(モニター)

Mac mini用に用意するディスプレイ(モニター)。

Mac mini用に用意するディスプレイ(モニター)。

■Mac mini用に用意するディスプレイ

iMac Retina 5K内蔵のディスプレイは、非常に高精細(解像度が高い)で、色表現が得意(色域が広い)ので、Mac mini(2020)用に用意するディスプレイについても、上記のような“デザイナーディスプレイ(デザイナーモニター)”と謳っている製品を選んでいます。メーカーはどこでも…ですが、BenQが安いのでBenQにしています。予算が許せば、EIZOもアリ。

  iMac Retina 5K
(2020)
Mac mini
(2020)
内蔵ディスプレイ PD3220U SW321C
ディスプレイ 画面サイズ 27インチ(16:9) 31.5インチ(16:9) 32インチ(16:9)
画面解像度 5,120 × 2,880(5K) 3,840 × 2,160(UHD 4K) 3,840 × 2,160(UHD 4K)
色域カバー率 sRGB 約100% 100% 100%
Adobe RGB 約88% 99%
DCI-P3 約99% 95% 95%
Display P3 約99% 95% 95%
NTSC
Rec.709 約100% 100% 100%
Rec.2020

iMac Retina 5K・PD3220U・SW321Cディスプレイ比較表
※iMac Retina 5Kの色域カバー率は以前私が計測したデータの体感値。Apple自体は、ディスプレイの色域カバー率を公表しておりません。SW321C・SW321Cの色域カバー率はメーカー公称値。

色空間(色域)とは?—種類と用途別に抑えておきたい違いのコト

色空間(色域)とは?—種類と用途別に抑えておきたい違いのコト

2020年1月26日

2020年モデルに限らず、iMac Retina 5Kに搭載されているディスプレイの品質は非常に高く、それに見合った外部ディスプレイを探すとなると、それ相応の製品を選ぶ必要があることが分かります。

しかし、iMac Retina 5Kのディスプレイも完璧ではなく、Adobe RGBのカバー率が低いという点が引っかかります。なので、ディスプレイの選び方によっては、余裕でiMac Retina 5K内蔵ディスプレイを超えることは可能。個人的には、Adobe RGBのカバー率がほぼ100%のディスプレイを選ぶと、非常に有用でしょう。

【レビュー】BenQ『PD3220U』—4K・HDR10・広色域。デザイナーを支えるThunderbolt 3ディスプレイ[PR]

【レビュー】BenQ『PD3220U』—4K・HDR10・広色域。デザイナーを支えるThunderbolt 3ディスプレイ[PR]

2020年3月21日

【選定3】マウス・キーボード

Mac mini用に用意するマウス・キーボード。

Mac mini用に用意するマウス・キーボード。

■Mac mini用に用意するマウス・キーボード

Mac mini(2020)には、マウス・キーボードが付属していないので、iMac Retina 5K(2020)に付属している製品とまったく同じものを用意します。

今回はできるだけフェアな条件にして比較したいので、Apple純正品を選んでいます。なので、LogicoolでもMicrosoftでもお好みで。

第5章:価格比較

すべてのコンポーネントを合わせて、各Macの価格を比較。

すべてのコンポーネントを合わせて、各Macの価格を比較。

  iMac Retina 5K
(2020)
Mac mini
(2020)
吊るし最上位 CTO CTO
Mac本体 274,780円 428,780円 201,080円
eGPUボックス 50,379円*1
グラフィックボード 57,672円*1
ディスプレイ 148,785円*1*2
マウス 8,223円*1
キーボード 10,334円*1
合計 274,780円 428,780円 476,473円

同等構成にした場合の価格比較
※価格はすべて税込みで2020年8月13日時点のもの。
*1Amazon販売価格を参考。
*2ディスプレイはBenQ PD3220Uを選択。

これまでの各MacのCTO構成と、Mac mini(2020)に追加するコンポーネント構成を踏まえて、それらの金額を合算すると上表のとおり。

まの

あら……。

さたえり

CTOのiMac Retina 5K(2020)って、意外と安く済むんやね?

二条ねこ

そうなんだよねー。

終章:何も持っていないならiMac 5K・ディスプレイ持ちならMac mini

iMac Retina 5K(2019)とMac mini(2020)という比較の場合は、結構良い勝負だったのですが、iMac Retina 5K(2020)とMac mini(2020)という比較になると話は変わってきそうです。

iMac Retina 5K(2020)

Mac mini(2020)に搭載されているCPUが第8世代Intel Coreと古い点や、eGPUを使った場合でもiMac Retina 5K(2019)よりも不利になる可能性ある(Thunderbolt 3の帯域制限を加味しないとしても)点、をどう思うか…になりそうです。

Mac mini(2020)

ただ、言い換えると、Mac mini(2020)でもCTOとGPU次第では、最新のiMac Retina 5Kに肉薄でできるということにもなります。

なので、すでに広色域ディスプレイを持っているならば、Mac mini(2020)を選ぶ価値はあるはず。もし、何も持っていないならば、iMac Retina 5K(2020)のほうを選ぶのがベストな選択な気がします。

備考:Macの比較で思うこと

二条ねこ

ここからはボーナストラックあーる。

今回、ネチネチとデスクトップMacを比較してきたわけですが…ほんと、MacはCTOをすればするほど、Windowsに比べてコスパがどんどん悪くなってきます。ノートパソコン(MacBook Pro/Air)はそうでもないのですが、デスクトップ(iMac・Mac mini・Mac Pro・iMac Pro)は特に顕著。

私はApple系の開発も仕事でしているので、Macを選んでいます(Xcodeが必要なの)が、特殊な理由がないならば、自作PCやメーカー製のWindowsワークステーションを買ったほうが…いや、何でもないです。こういうのは思ったら負けです。うんうん。

さたえり

ついに自分に言い聞かせ始めたんやね……。

iMac Retina 5KとeGPUは相性が悪い予感。

iMac Retina 5KとeGPUは相性が悪い予感。

そうそう、現時点ではする必要性は薄いですが、将来的にはiMac Retina 5K(2020)とeGPUを組み合わせて利用する可能性もあるかもしれません。

ただ、その場合には、内蔵ディスプレイ出力時のパフォーマンス低下(アップリンクにもPCIeの帯域を使ってしまうため)の懸念もあります。また、そもそもThunderbolt 3が内包しているPCIeの仕様だと、グラフィックボードの性能を最大限発揮できない可能性も。Thunderbolt 4が普及すれば別ですが、それはまだ先の話ですし、eGPUは完璧ではないということは覚えておく必要がありそうです。

まの

やはり、そこがネックになりそうですわね。

二条ねこ

eGPUをどこまでAppleがサポートし続けるかも分からないし、あまり過信しないほうがいいかもって思っちゃうんだよねー。

まとめ「目的と用途を意識してMacを選ぶべし」

まとめ「目的と用途を意識してMacを選ぶべし」

超長くなってしまったので、まとめは端的に要点だけ。

の比較については、もはや別物。吊るしモデルもSSDでi7で買い!

2019年モデル以前では、個人的に微妙だった最上位の吊るしモデルですが、2020年モデルはアリのアリ。SSDの容量さえ許容できれば、約27万円というのはお得。なにせ、5Kディスプレイもありますし、普通に業務にも使えるスペックでしょう。

の比較については、

  • 現状の設備ゼロで色域にこだわりが少ない:iMac Retina 5K
  • 広色域ディスプレイをすでに持っている:Mac mini

…という買いわけでいいような気がします。

今回は話さなかったですが、RAMを最低容量にして自分で換装すれば、ちょっと安く済みます。ただ、Mac miniに関しては、RAM換装で保証対象外になる可能性も。ここはよーく考えてくださいな。

二条ねこ

うむむ…悩みどころあーる。

▽iMac Retina 5K(2020)

▽Mac mini(2020)

この記事で紹介したガジェット

おまけ

まの

まさか…買う気ですか!?

二条ねこ

ふっふっふー。
ニコニコクレジットカード、驚異の12回払いをするあーるっ!はっはっはー!!

さたえり

それはやめておいたほうが……。

まの

もう、そうっとしておきましょう。

おわり

■Reference
Geekbench Browser, TechPowerUp