MagSafe 3は例の過充電防止裏技が通用するのか

MagSafe 3は例の過充電防止裏技が通用するのか
記事のポイント
  • MagSafe 3で例の裏技が使えるかテストした!
  • ピン数は5本と同じなのに挙動が変わっていた!
  • OSレベルで過充電防止可能なので裏技は不要!

“真似しないように”

以前のMacBook版MagSafeには、3番ピンを絶縁すると過充電防止できるという“裏技”がありました。そこで本稿では、その裏技が『MagSafe 3』でも通用するのかを検証してみました。

まの

ああ、そんな裏技ありましたわね。

さたえり

絶縁とかして大丈夫なん?

二条ねこ

うん!ダメですな!!
だから、人柱的に試してみたのであーる。

MagSafeの過充電防止裏技とは?

MagSafeの過充電防止裏技とは?

本題に入る前に、MagSafeの過充電防止裏技とは何か、について説明します。

MagSafeのピンアサイン

MagSafeのピンアサイン
Pin 1 Pin 2 Pin 3 Pin 4 Pin 5
GND V+ DC Charge control pin V+ DC GND

MagSafe 1・MagSafe 2のピンアサイン

MagSafe(MagSafe for Mac)は、合計5ピンのPogo Pinコネクタから構成されています。

この5本あるPogo Pinのうち、3番ピン(Pin 3)がMacBook側への充電を制御するピン(Charge control pin)となっています。また、両端のピンはGND(グランド:基準電位との電位差が0Vである部分)で、その内側のピンがDCになっています。

まの

シンプルな構造ですわね。

二条ねこ

必要最低限って感じですなー。

過充電防止裏技の方法

過充電防止裏技の方法

そして、肝心のMagSafeの裏技なのですが、このMagSafeにある5つのPogo Pinのうち、3番ピン(Pin 3)を絶縁すると、MacBookを充電ではなく“給電”で使えるというものになります。

つまり、仮にMacBookのバッテリーが80%の状態でこの裏技をすると、バッテリー残量が80%のまま(実際には自然放電するので少しずつ減る)で給電だけ可能なのです。要するに、このMagSafeの裏技が、MacBookにおける過充電防止機能になっているというわけです。

仕組みは前述のピンアサインからお分かりだと思うのですが、3番ピン(Pin 3)は『Charge control pin』となっているので、ここをマスクすると充電制御を物理的にオフにしていることになります。もちろん、ハック的なものなので、Appleが推奨をしているものではありません。

MagSafe 3での検証結果

MagSafe 3での検証結果

そんなMagSafeの裏技、最新の『MagSafe 3』でも有効なのでしょうか。

もったいぶる必要もないので結論から言うと、前述のMagSafeの3番ピンを絶縁することによって過充電防止が行えるという裏技、MagSafe 3では通用しませんでした

Apple純正の『USB-C – MagSafe 3ケーブル』と『14インチMacBook Pro(2021)』の組み合わせで検証してみたのですが、MagSafe 3の3番ピンを絶縁した状態で接続すると、充電や給電はおろか、アダプタが接続されたこと自体が認識されませんでした。

二条ねこ

失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した……。

MagSafe 3での検証結果

なぜ、MagSafe 1やMagSafe 2で可能だったものが、MagSafe 3では不可能になったのかは分かりません。なお、MagSafe 3も以前と同様に5ピン構成です。

ただ、MagSafe 3のみACアダプタ直結ではなく、USB Type-Cを介してACアダプタに接続する構造に変更されています。

もし理由があるとすれば、ここの構造が変わったことにより、使えなくなった可能性があります。OS側における制御方式の変更という可能性もありますが、個人的には物理的な仕様変更だと予測しています。

macOS Montereyには裏技不要

macOS Montereyには裏技不要

MagSafeの裏技が使えなくなったことにより、「過充電防止ができなくてガッカリ」とお思いになる人もいるかもしれません。しかし、その心配はmacOS Montereyでは不要です。

現行のmacOSであるmacOS Montereyには、『バッテリー充電の最適化』という機能がOSレベルで組み込まれています。これがいわゆる過充電機能に相当するもの。

この『バッテリー充電の最適化』をオンにすると、OS側がMacBookの充電状況を学習し、必要であれば自動で80%を閾値として充電を制御してくれます。

残念ながら、VAIOのいたわり充電のように、ユーザーが任意で充電制御できるものではなく、あくまでOS任せな仕様です。なので、閾値を常時80%で固定する機能ではありません。とはいえ、学習における充電制御の精度は高く、ほぼほぼ過充電防止機能としては問題はないでしょう。

まとめ「最初から過充電防止機能はある」

最初から過充電防止機能はある

検証の結果、残念ながらMagSafe 3では、以前は使えた過充電防止の裏技が使えなくなっていました。

しかし、macOS Montereyには、ソフトウェア的に過充電防止を行う『バッテリー充電の最適化』が存在しています。ですので、そもそもリスクを冒さないといけない裏技は不要なのでした。

二条ねこ

壊れたら困るから、無理して絶縁しないようにっ!

スマホにも『過充電防止機能』が搭載される話とその重要性

スマホにも『過充電防止機能』が搭載される話とその重要性

2021年11月2日

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

OSレベルで過充電防止があるのでした!以上!!

さたえり

あれ?だったら、検証した意味って……!?

まの

…ないですわね。

おわり