Twitter 280文字の暴走—開発者のリツイート実装の後悔とVer.2.0の行く末

Twitter 280文字の暴走—開発者のリツイート実装の後悔とVer.2.0の行く末
記事のポイント
  • Twitterのリツイート問題を語る!
  • Twitterも包丁も車も同じ!
  • 倫理観を持ち、発言に責任を持つべき!

便利とは難しい。

リツイートの生みの親、Chris Wether氏がBuzzFeedの記事で、当該機能への後悔を語っていました。それを受け、私が感じた『Twitter 2.0』なひとり語り

まの

今回はコラム色を強めるために、画像少なめです。

二条ねこ

SNSは難しいあーる。

さたえり

パンドラの箱…やね。

はじめに

まずはじめに、本稿のベースとなっているBuzzFeed Japanの『リツイート機能の生みの親、後悔を語る』という記事に目を通していただきたい。

この記事では、リツイートの生みの親であるChris Wether氏が、自身が生み出したツール(リツイート機能)への後悔の念、そして、今後のリツイートやTwitterのあり方を語っている。SNSの闇を開発サイドから語っている非常に興味深い内容なので、ぜひ読んでおくべき記事のひとつだ。

まの

読んでもらったと想定して、Twitterについて語りたいと思いますわ。

脱Twitter疲れ!快適に使うために伝えたい3つのTips

脱Twitter疲れ!快適に使うために伝えたい3つのTips

2019年4月22日

Twitterは魔法

世界的SNSとなったTwitter。

世界的SNSとなったTwitter。

Twitterサービスが開始されたのは、2006年7月(日本では2008年4月)。今では当たり前のミニブログ的SNSであるが、140字(現在は280字)で自己を端的に表現できるツールとして、非常に衝撃を受けた記憶がある。

——Twitterは自己表現の魔法である。

ブログほど面倒でなく、MMSほど閉鎖的でない。そんな絶妙な心地よさは、まさに魔法であった。

魔法は人々を豊かにした

『ツイ廃』という言葉が生まれるくらい、Twitterという魔法は私達を豊かにした。豊かと言っても、金銭的にではなく、情報収集としてだ。

Twitterの文字の短さと流動性の高さは、多くのユーザーに幅広く情報を得られる機会のひとつになった。企業や鉄道会社の公式アカウントが、まさにその例であろう。情報を簡単に、素早く、そして明瞭に得られる“プラットフォーム”になったのだ。

まの

いわゆるネットとはまた別の情報収入源となっていますよね。

二条ねこ

欲しい情報がWebサイトじゃなくて、意外とTwitter上にあるってことも多いからねー!

魔法は我々を苦しめもした

そんなTwitterにも“闇”が存在する。だからこそ、今回のようなChris Wether氏のインタビュー記事が出るわけである。

匿名なユーザー同士が簡単に繋がれるTwitter。だからこそ、Twitter上での個人間のヘイト、フェイクニュースの誤った拡散なのが簡単に起こるようになってしまった。例えるなら、互いに安全圏から投石するような感じ。客観的に見れば不毛な議論も多いようにみえるが、実際にそういうことが起こってしまっているのが現在のTwitterの現状である。

余談ではあるが、この『Twitter』という言葉、日本では『つぶやき』という言葉で浸透しているが、Twitterには同時に『なじる』・『嘲る』という意味もある。結果的にTwitterの言葉どおりになってしまったとも言える。なんとも皮肉な話だ。

二条ねこ

Twitterが2ch(5ch)よりもカオスって言う人もいるくらいだしねー。

まの

便利なツールですが、人々の欲望によって、良くも悪くもこのような状況になってしまった感は否めないですね…。

Twitterと人々の善悪

Twitterと人々の善悪

開発者は悪くない

本稿を書くきっかけとなったBuzzFeed JapanでのChris Wether氏のインタビュー記事を受け、感じたことがあった。それは、Twitterのリツイート機能は、決して悪意を持って生み出されたツールではなく、「こういうのがあれば豊かになる」と善なる行為から開発されたものだということ。

しかし、おそらく彼はユートピアを描き、性善説を信じ切ってしまったのであろう。だからこそ、現在の状況が起こってしまっている気がする。

弾をこめた銃を4歳児に持たせてしまったのかもしれない

Source:BuzzFeed Japan

これはインタビューの引用だが、まさに言い得て妙。まさか現在のような状況になるとはChris Wether氏も思わなかったであろうし、そうなってしまったときの議論も多くかわされなかったのかもしれない。

まの

包丁も車もTwitterも、ユーザーの“使いよう”次第ということです。

ユーザーが愚かだった

Twitterにおけるカオスを生み出したのは、紛れもなく一部のユーザーである。もちろん、多くのユーザーは正しい使い方や周囲を豊かにするために使っているであろう。

しかし、『炎上商法』という言葉もあるように、悪い物事は善い物事よりも目立つのが世の常。1つの火種がさらなる火種を生み、とんでもない叩き合いになる…なんてことも今では目にする機会も多くなった。

ただ、一気に燃え上がる炎上は一気に鎮火する。つまり、人々の関心が薄まると、さも何もなかったかのように、別の話題へとすぐさま移るのである。そこに建設的なディベートなどあるはずがない。要するに、一部の悪なる愚かなユーザーの“暇つぶし”にすぎないのかもしれないというわけだ。

Twitter 2.0を迎えるためには

Twitter 2.0を迎えるためには

こういう積み重ねから、Twitterは現在大きな岐路に立たされている。その岐路の先を、仮に『Twitter 2.0』とすると、どういう2.0化するのであろうか。

さたえり

流行に乗って、“2.0化”してるんやね。

■Twitter 2.0予想図

  • リツイートの再定義。
  • 性善説を改め再構築する。
  • タイムラインとリツイートと広告。
  • 非表示幅を増やす。

まずリツイートの再定義は必要だろう。きっと、これに関してはすでにTwitterも動いているはず。

しかし、リツイートを完全に廃止するのは無理な気がする。リツイートがあるからこそ、Twitter広告の存在価値があるわけだからだ。リツイートのないTwitterは、きっと広告事業主にとっては今より魅力的でなくなるはず。なので、現実的にリツイートを廃止とは安易にできないだろう。

Twitterの一括リツイート・引用ツイートの非表示ができない企業の思惑

Twitterの一括リツイート・引用ツイートの非表示ができない企業の思惑

2019年2月15日

結局のところ、リツイートを含めて大枠で再構築する必要がある気がする。Twitterは性善説を信じすぎた感があるので、柔軟性は維持しつつ厳格化すべきなのかもしれない。また、Twitter的には歓迎しないかもしれないが、もっと非表示の幅(リツイート非表示など)を増やしてもよいと思う。

まの

『ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り』という書籍を読むと、Twitterの“開発者的”意義を感じられるはずです。

大切なのは『サマーウォーズ』

——では、我々ユーザーはどうしたらよいか。

その答えこそ、2009年公開のアニメ映画『サマーウォーズ』での、「ネットの中だからって、何でもやっていいと思ったら、大間違いだ!」という小磯健二の台詞だろう。

二条ねこ

そこなんだよねー。

さたえり

みんなそう思ってくれればなんやけどね…。

犯罪に対しての抑止力として刑事罰があるように、Twitterにも抑止力としてのペナルティーは必要であろう。ただ、もっと上流でネチケット(死語)や倫理観、モラルを学ぶべきだと思う。簡単に言ってしまうと、“正しい包丁の使い方講座”的なことを学ばないといけないということ。まずはそこからである。

二条ねこ

それでもやっちゃう人はー?

まの

それは法で裁いてもらうしかありませんね。

まとめ「Twitterは安全装置のない車」

まとめ「Twitterは安全装置のない車」

リツイートの生みの親の後悔の念、現在のTwitterの状況、それらを思うとTwitterは、さながら安全装置の車なのかもしれない。

車が便利な道具にもなれば凶器にもなるように、Twitterも人々を豊かにするツールでもあるば、ヘイトやいじめ製造機にもなりえる。ただ、車と異なるのは、安全装置がなかった(Twitterの構造的不備)こと、ユーザーの倫理観が足らなかった(ネチケット的問題)こと…かもしれない。

まの

Twitterを辞めれば済む…問題でもなくなってきましたからね。

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

難しい問題だよねー。

まの

Twitterが、開けてはならないパンドラの箱を開けてしまった感はありますよね。混沌としてる心というか…。

おわり