- 自身のYouTube離れの原因を考える!
- 原因はコンテンツでも他サービスでもない!
- ユーザーに合ったUXを求めたい!
テレビ → YouTube → ?
昨今、テレビ離れ…と言われたりしてますが、私は“YouTube離れ”。いつの間にか見なくなってました。YouTube自体やYouTuberが嫌いとわけではなかったのですが、その原因を探って…そんなエッセイです。
目次
YouTubeを見なくなった
——YouTubeの日本語版が開始されたのは2007年。
私がYouTubeを見始めたのが、ちょうど日本語版YouTubeが開始されたのと同じタイミングだった。
まだティーンエージャーだった私には、そのYouTubeというサービスが画期的でかつ、インパクト絶大。学校から帰宅するとすぐにYouTubeを見る。…そう、今現在YouTubeにハマっている少年少女と同じ。
最近、子ども向け動画の規約が変わった——的な話を耳にしますが、それくらいYouTubeが影響力のあるものだと、振り返ってみると改めて身を持って実感してしまいます。
それはさておき、十数年YouTubeというサービスを利用してきた私ですが、今年に入ってYouTubeで動画を見ないようになってきました。
YouTubeをまったく見なくなった、というわけありませんが、数年前に比べるとYouTubeにアクセスする数は圧倒的に減少しました。何だか時代に逆行しているかもしれませんが、ここに来て“YouTube離れ”を起こしてしまったわけです。
YouTube離れした理由
改めて、どうして私がYouTube離れをしたかを考えてみます。
- コンテンツが面白くなくなった。
- 他の動画ストリーミングサービスに移行した。
- 単純に忙しくなって見なくなった。
- UI・UXが悪くなった。
自分が当てはまるかは別として、一旦はありそうな理由を上記のように箇条書きにしてみました。ここから考えてみます。
【1】コンテンツが面白くなくなった
おそらく、YouTube離れというと、
YouTube離れ → コンテンツがつまらない
という構図が何となくイメージされる人もいるでしょう。
個人的にはYouTubeのコンテンツが面白くなくなったとはあまり感じず、むしろ相対的にクオリティーの高い動画が増えたと感じています。
特に海外のYouTube動画を見ることが多いのですが、構図・構成・照明・機材のどれをとっても「これはテレビ?」と疑いたくなるレベルのハイクオリティーです。
もちろん、サービス参入の敷居が低いことによる、クオリティーの差の激しさ、つまりクオリティーの偏差値が低くなった可能性も無きにしもあらずでしょう。しかし、YouTube開始当初と比べると、それでも天と地の差があります。もちろん、サービス当初の“カオス感”が好きというのもありますが…。
つまり、私が見なくなった理由とコンテンツの面白さについてはあまり関係なさそうです。
【2】他の動画ストリーミングサービスに移行した
YouTubeを見なくなった、というよりも、NetflixやAmazon Prime Videoのような他社の動画ストリーミングに移行した可能性もあります。
私はNetflixとAmazon Prime Videoの両方に加入しているのですが、改めて考えてみるとこれらのサービスを利用することによって、相対的にYouTubeを見なくなったかもしれません。時間は有限ですので。
【3】単純に忙しくなって見なくなった
もっともっと視野を広く捉えたときに、YouTubeを見なくなったのではなく、単純に忙しくなって見なくなった、という根本的な可能性もあります。
そこまでエンタメというものに興味がないタイプならば、忙しくなるにつれて、自分の中でYouTubeを見るというウエイトは下がるはず。私もエンタメ大好きタイプではなく、どちらかといえば読書や友人とお食事を好むタイプですので、この可能性も捨てきれなくはありません。
【4】UI・UXが悪くなった
最後にこれを持ってきた時点でお察し…だと思いますが、私がYouTubeを見なくなった理由。それが、UI・UXの問題。
しかし以前と比べ、UI・UXが悪くなったというわけではない気がします。Googleも日々改善しているでしょう。
それよりかは、この膨大なYouTube上の動画コンテンツに対して、UXの進化が遅いというイメージのほうが近い気がします。具体的にいうと、関連動画やおすすめ動画のサジェスチョンが、極端かつ配置がベストではないということです。
例えば、上画像の例で挙げると、サイドバーのうち4つの動画がおすすめ動画としてサジェストされています。
このサジェストのアルゴリズムが非常に極端で、
論文発表動画を見る → 講義系動画をおすすめ動画に
Apple発表回を見る → Apple系YouTuberをおすすめ動画に
といった感じで、なんとも言えないおすすめ動画の状況になっています。
私の意図からすると、講義系動画やApple系YouTuberをたくさん見たかったわけではなく、単純にオフィシャルな情報ばかり集めていたわけですが、どうやらYouTubeが誤解してしまっているようなのです。
そして、サジェスト関係のUXでもうひとつ。
それは、YouTubeのトップ画面に表示される『あなたへのおすすめ』が、私にとってのおすすめではないということ。
この手のサービスというのは、視聴履歴を収集してそのユーザーの好みをアルゴリズムで解析して、おすすめ動画をサジェストしてくるのが定石です。なので、例に漏れず、YouTubeもアルゴリズムを使って、トップ画面に『あなたへのおすすめ』を提案してくれるわけですが、見事に私の好みから外れてしまっているわけでして…。
余談ですが、シークレットモードにしたり、ゲストモードにしてYouTubeを表示してみたのですが、それでも『あなたへのおすすめ』の傾向が似ているという謎がありました。これって、UX面でどうなのでしょうか。
とどのつまり、少なくとも好みの動画をサジェストするUXが私に合っていない。それがYouTubeを見なくなった根深き理由だったのです。
快適なYouTubeするためにしたこと
ここで終わってしまうと、読者の方々にメリットがないと思うので、YouTubeを快適に利用するために動画したことを最後に紹介しておきます。
Channel Blocker
Channel Blockerは、特定のYouTubeチャンネルをブロック(非表示)するというGoogle ChromeやFirefoxで利用可能な拡張機能。
謎すぎる『あなたへのおすすめ』が改善されるまでは、YouTubeチャンネル自体をブロック(非表示)させていただくことにしました。
Distraction Free for YouTube
Distraction Free for YouTubeは、動画再生時のサイドバーをカスタムすることができるGoogle ChromeやFirefoxで利用可能な拡張機能。
この拡張機能機能を使って、おすすめ動画そのものを非表示にしてしまうというわけです。さらにサイドバー自体を全部非表示にすることも可能です。こちらも便利。
まとめ「規模に則したレコメンド・サジェストのUX改善を望む」
とどのつまり、私がYouTube離れした理由は、YouTube側の『あなたへのおすすめ』が、自分の好みではない動画ばかりサジェスト・レコメンドしてくるからでした。
正直、拡張機能での対処は暫定的(Google側が規制する可能性がある)かつ限定的(ブラウザーやデバイスを選ぶ)なので、早々にYouTube側にはアルゴリズムの刷新をしてほしいと思っています。
おまけ
おわり