- 広告ブロックが悪ではない!
- 広告自体も悪ではない!
- 広告のあり方こそ考えるべきこと!
要するにあり方の問題。
広告ブロックの悪という考え。広告そのものへの悪という考え。この2つから、Webでの広告のあり方を考えていきます。


うーむ…。

難しいやんね…。
目次
広告ブロック = 悪 ではない

まず、
広告ブロック = 悪
という認識は、個人的に間違いだと思っています。

コンテンツのタダ読みと揶揄されがちですが、その意見だけを受け入れるのは危険な気がします。
私たちサイト運営者にとって“目の上のたんこぶ”と思われがちな、広告ブロック。有名な広告ブロックだと『Adblock Plus』がありますよね。しかし、これは本当に“悪”なのでしょうか?
広告ブロックに違法性はない
このAdblock Plusに代表される広告ブロック機能をブラウザーやスマホに入れるだけで、ブログ・メディア・YouTubeの広告が消えるわけですが、これを一概に“悪”や“違法”と思い込むのはいささか危険だと思っています。

すでに判例がありますから、そちらをどうぞ。
広告ブロックと争った事例として、ドイツの出版社と前述のAdblock Plusがあります。
裁判の内容としては、ドイツの出版社『Axel Springer』が、Adblock Plusの広告ブロックのせいで、広告収入によるメディアとしての利益を損ねるというもの。この判決は、Adblock Plus側の勝ち。つまり、広告ブロックは“合法”となったのです。
もちろん、この判例を絶対視して、すべての事例に当てはめることはできませんが、少なくともドイツでは広告ブロックに違法性はないということになりました。なので、当然ですが悪でもなんでもありません。

そもそも、なぜドイツなのかというと、Adblock Plusの開発元であるEyeo GmbHの本拠地がドイツにあるからなのです。

なーるほどっ!

つまり、本拠地で戦った結果、広告ブロックは合法ってなったわけやね!
広告 = 悪 でもない

次に、
広告 = 悪
でもないということをお話していきます。

広告が邪魔者に思われがちですが、なかったらなかったで不便だったりするものです。
あなたは、広告が出てくる情報媒体と聞かれて、何を思い浮かべるでしょうか?
テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、ポータルサイト、ブログ…。そうです、情報媒体で広告が存在しないものなんてないに等しいのです。もちろん非営利で活動しているなら別ですが、どんなメディアも大半は営利目的なので、十中八九広告が存在します。
しかし、その中でもWeb系のメディアやサイトだけ、突出して広告が嫌がられている感があるような気がします。テレビCMを嫌がる人もいますが、その比でないくらいにWeb系の広告は嫌がられていると思っていまします。これはどうしてでしょう?

確かに、どんな情報媒体(メディア)でも、広告って存在するもんねー。

ネットをする人がひねくれている説?(おい)

いやいや…。
私の仮説ですが、この現象は“広告のあり方”の問題な気がするのですよね。
すべては“広告のあり方”の問題?

個人的に感じる、Web系のメディアに掲載されている広告の嫌悪感には、
- 広告業界の問題
- サイト運営者の問題
があるような気がしています。
広告業界の問題
広告というのは本来、見ているユーザーに対してマッチしそうなものを出すのが理想です。なので、新聞や雑誌、テレビなんかは、読者・視聴者のユーザー層に合わせて、広告を出しています。これは当然ですよね。
しかし、Webはそれに比べるとランダム性が高いというか、その商品に興味がない層に対しても広告を出している率が高い気がします。もちろん、Google AdSenseなどは、独自のアルゴリズムも用いてユーザーの層を認識して広告を出していますが…。
欲するユーザーに欲する広告を出せば、それはウザいとも思われないでしょうし、むしろ情報が手に入ることを歓迎するはずです。少なくとも、今よりはです。

つまり、今はそうは思われないってことだよねー?

そういうことですね。
サイト運営者の問題
そして、サイトのコンテンツ量や質に対して、やたらと広告が多く表示されること。これこそ、Webでの広告が嫌われ者になったゆえんな気がします。
この現象は、情報を無料で提供しようとするWeb媒体だからこそ起こりうる現象なのかもしれません。テレビCMはそれに近しい感じですが、Webのほうがもっと“凶悪”な感じ。ある意味、広告のシャワーだったりします。
要するに、広告出しすぎということです。

難しいところだよねー。

テレビで例えると、30分番組の15分がCMだったら、当然視聴者は嫌悪感を持つ。そんな感じですね。
Webメディアでの広告のあり方

さて、
広告ブロック = 悪
広告 = 悪
でないとすれば、うまく調和が取れるバランスを探すしかありません。

例えばですけど、サイトコンテンツ自体をサブスクリプションで有料化するとかがありそうです。
ひとつの案として、広告収入をサイト運営の主軸にするのではなく、コンテンツ自体を売り物にしてしまえば、サイトの広告を減らす(なくす)ことはできるでしょう。もしくは、有料会員のみ広告ナシにするとかです。
もちろん、そのサイトがオリジナリティーに溢れ、価値のあるものでないといけません。例えるなら、フリーペーパーではなく、書店に並ぶ月刊誌にならないといけないということです。

実際はかなり難しいとは思いますが、1つの方法としてあるということです。

Google検索の質の低下も言われているし、サイト自体の存在意義が出てくるよねー。
まとめ「広告のあり方について再考するタイミングが来た」

要するに、広告ブロックも広告自体も悪ではないでしょうし、広告がない世界は資本主義な世の中だと成立がしません。
だからこそ、広告のあり方について考え、読み手であるユーザーに対して、広告を含めた最良のエクスペリエンスを提供するように運営しないとといけないということです。

言うは易く行うは難し…ですがね。

私たちも考えていかないとだよねー。

そうですね。
広告も含めて、大枠でWebについて再考してみる時期が来たのかもしれませんね。
おまけ

このへんの問題ってバランスが難しいよねー。

どっちにも言い分と理想はあるものやもんね。

理想論ですが、双方が満足するコンテンツや広告を生み出していくしかありませんね。
おわり
近年のサイトに対して思うことのひとつである“広告”について、今回は話していきます。