- 女性にこそ使ってほしいスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン!
- Oxygen Blueは、まさに『ティファニーブルー』なカラーリング!
- 通常のBeoplay E8シリーズより装着感抜群で落ちにくい!
これって…ティファニーブルー!?
スポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン、Bang & Olufsen『Beoplay E8 Sport』をレビュー。Beoplay E8シリーズ初のIP57防塵防水対応のスポーツモデル。イヤホンのデザインも一新され、“らしくない”攻め方をしています。とにかく…女子にはたまらないOxygen Blueカラーが最高!
あら、Tiffany & Co.っぽいですわね。
いやらしさのない高級感でかわゆすっ!
目次
Bang & Olufsen『Beoplay E8 Sport』って?
Beoplay E8 Sportってなに?
Beoplay E8シリーズ初のIP57防塵防水対応スポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン。
- インスタ映えする可愛いデザイン性。
- コーデックがAACとaptXの両対応。
- 外音取り込み機能は結構使える。
- Qiワイヤレス充電に対応。
- 通常のBeoplay E8よりも装着感良好。
- 価格がTWSの中では高価。
- 4万円もするのにANC非搭載。
- 4万円もするのに近接センサー非搭載。
- マット塗装で汚れが不安。
ガジェット要素はいらないから、音質と高級感を求めた完全ワイヤレスイヤホンが欲しい!
…そんな人(特に女性)におすすめしたいイヤホンやね!
本体チェック
■インターフェース
- リモコンボタン(タッチセンサー)
イヤホン前面の“B&O”のロゴ。この付近全体がタッチセンサータイプのリモコンボタンになっています。ロゴのアグレッシブな配置も含め、従来のBeoplay E8シリーズとは一線を画するデザイン。
なお、イヤホン本体のサイズは 23×21×25mm で、重さは6.4g。ノイズキャンセリング機能非搭載と考えると、そこまで小さくもなく軽くもなく…という感じ。ちなみに、カラーは2色(Black・Oxygen Blue)展開。
今回は『Oxygen Blue』(ブルー)を選んでみたやよ!
■インターフェース
- LEDインジケーター
イヤホン後面には、充電用のPogo pinとLEDインジケーターを搭載。最近の高価格帯の完全ワイヤレスイヤホンにはわりと搭載されている、近接センサーは搭載されていません。
Beoplay E8 Sportをイヤホン上面から見ると、ステムがシェルの端に斜め向きで搭載されていることが分かります。あとはスポーツ向けらしく、イヤーフィン(サイズ交換可能)も装着できる仕様。
基本モデルのBeoplay E8 3rd Genも同じようなステムの位置なのですが、今回のBeoplay E8 Sportのほうが、少し装着感が良い気がします。これなら、ジョギング等のワークアウト時にも急に外れたりはしなさそう。
Beoplay E8 Sportの充電ケース上面には、“B&O”のロゴタイプがキラり。充電ケース自体も、従来のBeoplay E8シリーズとはまったく違うデザインになっています。なんだか、コスメかアクセサリーが入ってそうな感じ。
なお、充電ケースのサイズは 70.6×35.6×33.5mm で、重さは55g。Bang & Olufsenの完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースは、比較的小ぶりなので可搬性も高く好印象。
Beoplay E8 Sport充電ケース下面には、うっすらと認証関係が印刷されています。わざと目立ちにくい同色のカラーで印字しているところは、デザイン製を崩さないための配慮。さすがです。
ちなみに、Beoplay E8 Sportの充電ケースは、Qi規格のワイヤレス充電に対応しています。なので、後述のUSB Type-Cポートを利用せずに、イヤホンを充電することが可能になっています。
■インターフェース
- LEDインジケーター
Beoplay E8 Sport充電ケース前面には、イヤホンのバッテリー残量や充電状況を示してくれるLEDインジケーターを搭載。
■インターフェース
- USB Type-C
Beoplay E8 Sport充電ケース後面には、有線接続で充電する際に利用するUSB Type-Cポートを搭載。当然、Micro USBではありません。当然の当然。
Beoplay E8 Sport充電ケース左右面はこんな感じ。
微妙にマットな塗装で凹凸が施されているので、非常にグリップ感が良く、軽快に蓋を開け締めすることが可能。
Beoplay E8 Sport充電ケース内面を見てみると、結構ギリギリまで小さくしていることが伺えます。そして、アルミプレートの調和が美しい……。
左 | 右 | |
1回押し | Surroundings | 再生・停止 |
2回押し | 曲戻し | 曲送り |
3回押し | - | 音声アシスタント起動 |
長押し | 音量ダウン | 音量アップ |
Beoplay E8 Sportのリモコン機能
リモコン機能は、再生・停止、選曲、音量調節、音声アシスタント起動…と主要機能は全部盛り込まれています。ちなみに、『Surroundings』とは、外音取り込み機能のことを指します。
なお、外音取り込み機能(Surroundings)については、Bang & Olufsenアプリを使って、オフも含めて4段階に調節可能。ただし、キーアサインは変更できません。
音声アシスタントが3回押しだから、キーアサインの変更はなくても問題ない(誤爆しづらい)感じやと思う!
付属品チェック
■Beoplay E8 Sport付属品一覧
- Comply Sportイヤーピース(M)
- シリコンイヤーチップ(XS・S・M・L)
- シリコンイヤーフィン(S・M・L)
- USB Type-A to USB Type-Cケーブル
- クイックガイド
付属品を見てみると、かなりイヤーピースが充実しています。通常のイヤーピースも4サイズ付属ですし、Comply Sportも付属。これなら、どれかには合うはず。
通常のBeoplay E8 3rd Genには付属していないものとして、『イヤーフィン』が付属。これにより装着感が向上し、ランニング中に耳からイヤホンが外れにくくなります。このあたりはスポーツ向けらしい感じ。
本体カラーとUSBケーブルのカラーリングを合わしてくる芸の細かさよ……。ティファニーカラーのUSBケーブル…素敵。
注目ポイント
■Beoplay E8 Sportのポイント概要
- 防塵防水:IP57等級準拠の美しい防水完全ワイヤレス
- 装着感:スポーツ向けにふさわしいイヤーフィン
- Qi:ワイヤレス充電対応でUSBケーブル不要
防塵防水:IP57等級準拠の美しい防水完全ワイヤレス
2019年に同じくスポーツ向けとして登場した『Beoplay E8 Motion』や、今年登場した『Beoplay E8 3rd Gen』は、すべてIP54等級の防塵防滴でした。なので、“防水”とは言えなかったわけです。
それが今回、IP等級をググっと強化してきて、IP57等級の防塵防水のなりました。詳しく言うと、『IP5X』が粉塵保護、『IPX7』が防浸型、というIP規格になっています。IPX6は耐水型なので、6と7では大違い。これで晴れて、防水と言えるようになった(ただし、水中はNG)のです。
装着感:スポーツ向けにふさわしいイヤーフィン
本体チェックのときにも触れたように、このBeoplay E8 Sportには、スポーツ向け完全ワイヤレスイヤホンらしく、装着感を高めるための『イヤーフィン』が搭載。これにより、激しい運動時でも、イヤホンが突然落ちたりしないようになっています。
ちょっとイヤホンと耳が触れる部分の面積が大きいので、もしかしたら人によってはキツいと感じるかもしれませんが、個人的にはかなり装着感良好。今まで使ってきた完全ワイヤレスイヤホンの中では、トップクラスで装着感が高い感じがします。
Qi:ワイヤレス充電対応でUSBケーブル不要
スマートフォンはワイヤレスで充電する時代。ならば、完全ワイヤレスイヤホンだって、ワイヤレスで充電したい。イヤホンをUSBケーブルでつないで充電って、意外と億劫。
そんな充電のストレスから開放してくれるのが、Beoplay E8 Sport。本機はQi規格のワイヤレス充電に対応しており、ワークアウトから帰ってきたら、サクッとQiワイヤレス充電器に置くだけ。それで、バッチリ充電完了。このシームレスさこそ、完全ワイヤレスイヤホンに求められる機能。
音楽がワイヤレスなら、充電もワイヤレスって感じやね!
音質チェック
音質評価:★★★★☆
高音域:★★★★★
中音域:★★★★☆
低音域:★★★★☆
Beoplay E8 Sportの音質について端的に言うと、上品でなめらかな質感ながらも、キリっとした解像感が魅力の音、という感じ。少し高音域寄りな感じですが、比較的フラットで完全ワイヤレスイヤホンの中でも音質はトップクラス。
スポーツ向けに発売されている完全ワイヤレスイヤホンは、各社から数多く発売されていますが、なぜか全体的に低音域が極端に強めなチューニングの印象。しかし、今回のBeoplay E8 Sportは、非常にバランスが良い鳴りをしてくれます。
高音質の伸びの良さもそうなのですが、個人的な評価ポイントは低音域のキレ。低音域がボワボワすることもなく、しっかり解像してくれている印象。なので、ワークアウトに合いそうな疾走感のある楽曲にも、しっかりとマッチしてくれます。スポーツするなら、こういう曲を聞きそう。そういう予測をしてきたかのようなチューニング。
スポーツ向き → 外で聞く → アップテンポな曲を聞きそう
…っていうのを、しっかり予測してきたチューニングって感じやね!
Beoplay E8 Sportに合いそうな曲
■こんな楽曲が合いそう!
- メロウなAlternative R&B
- アップテンポなPops
- BPM高めのDEM
本当なら、Bang & Olufsenというメーカーに合いそうな楽曲をチョイスしたいのですが、Beoplay E8 Sportがスポーツ向けイヤホンなので、アクティブな楽曲で合いそうなものを選んでみました。
そんな中でも、Beoplay E8 Sportをワークアウト中に聞いてほしい楽曲は、The Weekndのアルバム『After Hours』から、9トラックめの『Blinding Lights』をセレクト。
Blinding Lightsは、イントロ部分から走る気にさせてくれる感じの疾走感で、ドラムのキレキレな感じがBeoplay E8 Sportで聞いていると、より解像されてくれてたまらない。もし、夜にワークアウトをしているならば、Beoplay E8 Sportとセットで楽しんでほしい楽曲です。
解像度が高いからこそ、ハイテンポで疾走感のある曲を楽しんでほしいやよ!
ここがすき!
Oxygen Blue = ティファニーブルー
Beoplay E8 SportのBlackカラーは普通の黒なのですが、今回選んだOxygen Blueは…ティファニーブルーにしか見えないのです。
本当にティファニーブルーを意識しているのかはさておき、このブルーとグリーンが絶妙に混ざった感じが最高に可愛い。いわゆる“映える”系のカラーリングなのです。
ちなみに、超どうでもいいことですが、このOxygen Blueの16進数カラーコード(Hex)は『#9CD6D0』でした。本家ティファニーの16進数カラーコードは『#80D8D0』なので、Oxygen Blueのほうがちょっと淡いですね。
妙なことを調べ始めましたわね……。
マニアックネタですなー。
AACとaptXの両対応
完全ワイヤレスイヤホンとBluetoothコーデックの関係は難しく、AACしか対応していないものもあれば、aptXしか対応していないものある。そうなってくると、iPhoneとAndroidの両方で使いたい人からすると悩みどころ。
ただ、Beoplay E8 Sportは嬉しいことに、AACとaptXの両方に対応。
なので、iPhoneならAACで接続すればいいし、AndroidならaptXで接続すれば、再生デバイスに依存することなく高音質でリスニングができるわけなのです。これは本当に嬉しい。
Bluetoothコーデックで音質が決まるとは到底思っていないのですが、やはり精神衛生的にはベストなコーデックで接続したいところ。そういう意味では、このBeoplay E8 SportのBluetoothコーデックは文句なし。
ここがうーん?
近接センサーも左右独立受信方式もナシ
このBeoplay E8 Sport、販売価格は4万円弱。完全ワイヤレスイヤホンとしては、特殊な製品を除いて、かなり高級な部類。
ところが、4万円もするにもかかわらず、最近流行のアクティブノイズキャンセリング機能も非搭載なら、着脱に応じて曲が再生・停止される近接センサーも非搭載。もっと言うと、左右独立受信方式であるTWS Plusにも非対応。TWS Plus対応デバイスが少ないので、これは別になくても困らないのですが、ノイズキャンセリング機能なしで4万円という価格は超強気のひとこと。
もちろん、そのぶんは音質につぎ込んでいるということなのでしょうが、やっぱりもうちょっと価格なりに機能はほしかったところ。ただ、外音取り込み機能は搭載されており、結構優秀に働いてくれるので、いろんな事情があるのでしょう。
タッチリモコンにフィードバックがない
個人的にBeoplay E8 Sportで唯一気に入らない点が、タッチリモコンを押したときのフィードバックがないということ。フィードバックとは、押したときにブルっと震えたり、電子音がしたりするあれです。
同じくタッチリモコンである、Sennheiser『MOMENTUM True Wireless 2』は、音声でのフィードバックがあって、押したかどうかの判断がしやすい。せっかくなので、こういうフィードバックは搭載してほしかったかな。スポーツ向けなので、なおさらフィードバックがないことが悔やまれる。ここはもう少し、他機種を研究してほしいところ。
まとめ「完全ワイヤレスイヤホンで防水ならコレが最強音質」
そういうわけで、今回のBang & Olufsen『Beoplay E8 Sport』のレビューを総括すると…
- とにかくティファニーブルー可愛い
- 待望の防塵防水性能搭載
- B&Oらしい綺麗な高音域が特徴
- 通常のE8 3rd Genよりも低音出てるかも
- AACとaptX両対応は嬉しい
- Qiを除いてトレンドの機能は非搭載
という感じ。
おそらく、完全ワイヤレスイヤホンで防水性能を持った製品の中では、トップクラスの音質を誇っているはず。なので、運動中でも高音質で楽しみたいというユーザーなら、率先しておすすめできるモデル。カラーも男性にはブラックがあるので、そちらを選べばOK。
ただ、価格設定が強気なので、手放しでおすすめできるかというとそうでもなかったり……。あとは、全体がマット塗装なので、WF-1000XM3みたく色移りが心配。もし、汚れるのが嫌な人は、ブラックカラーを選ぶほうが無難そうです。
防塵防水で高音質ってなると、Beoplay E8 Sportが1位かも!?
おまけ
それにしても、かなり狙ってきたカラーリングですわね。
がっつりティファニーブルー好きに寄せてるよねー。
確かに、イヤホンでこういう色は珍しいやんね。Bang & Olufsen自体、こういうカラーリングを出してくるイメージもないし、やっぱ女性向けな気がする!
おわり
Bang & Olufsenらしいソツがない作りが良い感じ!
価格のわりに機能性に乏しいのが気になる……。
…そんな感じの感想やよ!