- これこそAirPowerのあるべき姿!
- 合計3デバイスをまとめてワイヤレス充電!
- こういうのをAppleに出して欲しかった!
AirPower代替として素晴らしい。
Apple Watchのワイヤレス充電にも対応したQi対応充電器、Hard Cider Labs『SliceCharge Pro』をレビュー。Qi対応デバイスが2つ、Apple Watchが1つ。合計3つのデバイスを1度に充電できる本機。そう、これこそAirPowerの夢ですなの!
本当ならAppleが出すはずやったんよね…。
目次
Hard Cider Labs『SliceCharge Pro』って?
SliceCharge Proってなに?
Apple Watchにも対応した最大3デバイスまで同時充電可能な、USB PD 30W出力のAirPowerライクなQi対応ワイヤレス充電器。
- iPhoneとApple WatchとAirPodsが同時充電可能。
- 電源が『USB Type-C』で使いやすい。
- Qiの充電エリアが広い。
- ワイヤレス充電の出力が大きい。
- コイル鳴きが気になる。
- 裏面に滑り止めが欲しい。
まさに、“帰ってきたAirPower”であーるっ!
本体チェック
■インターフェース
- Qi ×2
- Apple Watch Charger ×1
SliceCharge Proは、 Qi ×2 ・ Apple Watch Charger ×1 の合計3つのデバイスを同時にワイヤレス充電することが可能となっている。
SliceCharge Proの左2/3のエリアがQi規格に対応したワイヤレス充電マットになっており、白いリング状になっている部分がApple Watchの充電部分にそれぞれなっています。
今回は購入しませんでしたが、別途SliceCharge Pro専用スタンドを用意することで、本機を立てかけた状態で利用可能。
■インターフェース
- USB Type-C ×1
SliceCharge Proの電源入力は、USB Type-Cの『USB PD』に対応。
USB PDは30W対応との記載がありますが、SliceCharge Pro本体の仕様を見る限りでは、9V・3Aの合計27W入力となっている模様。
左右には特にインターフェースはなし。
付属品チェック
■SliceCharge Proの付属品一覧
- USB PD充電器(60W)
- USB Type-C to USB Type-Cケーブル(1.2m)
- ユーザーガイド
本来なら30WのUSB PD充電器が付属しているのですが、日本仕様(Makuakeで支援)では60Wにグレードアップされていました。意味はあまりないけど…。
なお、PDOを調べたところ、USB PD 3.0対応で規格違反をしているものではありませんでした。これは嬉しい。しっかりと最低出力も5V・3Aでバッチリ。なので、普段使いのUSB PD充電器にしようか悩みどころ。
思わぬところで、USB PD充電器の当たりを引いてしまったぞー!
USB Type-C to USB Type-C ケーブルを調べたところ、USB 2.0規格でeMarkerナシの3Aケーブルでした。ケーブルはしなやかなので、こちらも普段使いにしちゃうかも。
USB PDについては、こちらの解説記事をどぞー。
注目ポイント
■SliceCharge Proのポイント概要
- Full-area Charging:6つのコイルでフルエリア充電
- MFi-certified Charger:Apple Watchも充電可能
- USB PD:Qiは最大10Wの急速充電に対応
Full-area Charging:6つのコイルでフルエリア充電
SliceCharge Proの嬉しいポイントとして、Qi対応のワイヤレス充電エリアが広いということがある。
Qi対応ワイヤレス充電器といってもさまざまで、中には搭載しているコイルが少なく、ワイヤレス充電判定がシビアなのもあったりする。しかし、このSliceCharge Proでは合計6つのコイル(Qiエリアは5つ)が搭載されており、適当にポイっと置いてもしっかりと充電してくれる。だから“フルエリア充電”というわけ。
MFi-certified Charger:Apple Watchも充電可能
Apple Watchに対応したApple Watch Charger部分は、Apple認定のOPSO社の磁気充電器を採用。なので、ちゃんとMFi認証済。
ちなみに、Apple Watch Charger部分は起こすことも可能(ナイトスタンドモード対応)なので、Apple Watchのバンドを選ばずにワイヤレス充電が可能な仕組みになっています。
USB PD:Qiは最大10Wの急速充電に対応
SliceCharge Proの電源入力は今をときめく『USB Type-C』で、しかも『USB PD』の規格に対応。なので、汎用性も高く、かつ電源供給能力も高い。
Qiのワイヤレス充電部分は最大10W(5V・2A)の出力に対応しており、最大2台まで10W出力可能。本体仕様を見ていると、2デバイス同時充電でも 10W ×2 っぽいけど、公式サイトを見ると、同時出力は15W。若干、謎のシコリが残ってしまいました…。どっちだろう?
例えば、iPhoneのワイヤレス充電は7.5Wが最大入力なので、余裕で急速充電が可能。Galaxyシリーズは15Wが最大入力なのでちょっと足らないですが、実際に使ってみると、特に充電が遅いと感じることはありませんでした。
ここがすき!
iPhone+Watch+AirPodsを同時充電可能
Apple Watchの充電にも対応しているので、iPhone 11 Pro・Apple Watch・AirPods Proの3デバイスを同時に充電できるのが、とにかく嬉しい。これだけで、日々の充電の煩わしさがかなり減ってくれました。
とにかく厄介だった、独自充電規格のApple Watch。これが一般的なQi規格のワイヤレス充電器とフュージョンしている効果は絶大。AirPowerが死産となってしまったので、これをAirPowerと思って使っていいはず。それくらいの完成度の高さです。
Qi充電エリアが広い
実際に使っていて便利だと感じるのが、Qiの充電エリアが広いので、ラフにスマートフォンを置いても充電されるという点。
充電判定が広いので、充電したつもりが充電できてなかった…という現象に遭遇することがかなり減ってくれました。ほんと、Qi充電器の中には充電判定がシビアすぎる製品があるのです。そのせいで、何回か充電できてなかったという憂き目に遭っている私としては、かなり願ったり叶ったりな仕様。
神経質になる必要性が少なくなるのは嬉しいのであーるっ!
ここがうーん?
とにかくズレるし動く
ちょっと残念なのが、本体底面にゴムやシリコンの滑り止めが皆無なので、充電するたびにSliceCharge Proがズレて動いてしまうこと。
気になる人はかなり気になる思うので、別途シリコンの滑り止めシールを購入して、SliceCharge Proの底面に貼るとよいと思います。これでズレなくなり、かなりストレスが軽減されました。おすすめ。
まとめ「AirPowerの代替として必要十分」
今回のHard Cider Labs『SliceCharge Pro』のレビューを総括すると…
- QiとApple Watchの同時充電は素晴らしい
- USB PD対応で取り回し容易
- Qiが急速充電に対応しているのは嬉しい
- 本体に滑り止めは欲しかった
という感じ。
AirPowerが出ずに終わってしまったので、もしかするとAirPower難民がいたかもしれません。その迷える難民を救うのが、この『SliceCharge Pro』なはず。やっと、AirPowerの代替らしい代替が出てくれました。うんうん、素敵。
とにかく大満足のワイヤレス充電器であーるっ!
おまけ
これでQi充電器探しの旅も、ひとまず終わりかなー。
AirPowerの開発中止がなければ、ここまで探す必要はなかったのですがね。
ほんとねー。
Apple WatchをQiで充電できるように設計しておけば、こんなことにはならなかったはずやのにね…。
おわり
Qi充電器マニアの終着駅…かもっ!?