- ギークがプロ向けの『計測機器』や『測定工具』を持っていても損はない
- ガジェットのパフォーマンスを知るために『計測機器』や『測定工具』は必須
- 汎用性の高い『オシロスコープ』や『デジタルノギス』から買うのが吉
プロ向けツールである『計測機器』や『測定工具』をギークが持つ意義について語り、“測る”ことが好きなギークに向けた計測機器や測定工具をまとめていきます。
欲しくなってしまう謎の魔力がありますわね。
ただ、本格的な製品はちょっとお高いんよね。
ギークが『計測機器』『測定工具』を持つ意義
- pH計
- オシロスコープ
- コンベックス
- スコヤ
- ダイヤルゲージ
- テンションゲージ
- ノギス
- マイクロメーター
- 回路素子測定器
- 硬度計
- 絶縁抵抗計
- 導電率計
- 内径測定器
- 粘度計
『計測機器』や『測定工具』といえば、現場や研究で用いられる“プロ向けツール”なイメージがあります。
もちろん、それはそれで正解なのですが、「別にプロじゃないギークが持っていてもいいじゃないか」とも思ってしまうわけでして。実際、工作機械の現場などに縁がない人であっても、計測機器や測定工具を持っていると、何かと便利な場面に出会したりするのです。とりわけ、ギークと呼ばれる人種は。
ことギークというのは『ベンチマーク』が大好きな生き物です。おそらくその理由は、デバイスが持つスペックを数値にして可視化できるから。“何となく早い”や“何となく綺麗”という表現、あまりに抽象的すぎてギークは好まないのです。ハッキリと優劣を決めたい。そして、ドヤりたい。それがギークの性というもの。
ところで、ガジェットの中には、ベンチマークをしやすいもの、ベンチマークをしづらいもの、があります。
例えば、スマートフォンなどのプロセッサ性能やグラフィック性能は、前者に該当します。これらは、ベンチマークアプリケーションが広く普及しているため、誰でも簡単にCPUやGPUの性能を知ることができるからです。しかも、操作自体も難しくないため、ある程度の知識レベルを有しているならば、極端な誤差も出づらくなっております。
ところが、キーボードの押圧やデバイスの発熱量などはどうでしょうか。キーボードに関して掘り下げると、Nキーロールオーバーを測定するアプリケーションは存在しておりますが、押圧を調べるアプリケーションは存在していないのではないでしょうか。つまり、これらが後者に該当するわけです。
おそらく、人間との接点が近いインターフェースほど、ベンチマークアプリケーションが少なく、さじ加減でどうにでもなってしまうため、ベンチマークが取りづらくなる傾向にあると、筆者は認識しております。
しかしながら、ギークたるもの、どんなものにでも数値を算出して可視化したいのです。そこで役に立つのが、今回お話する『計測機器』や『測定工具』というわけなのです。ですなの。
……以上っ!!
無駄に語りましたわね。
さすがというか、なんというか。
ギークに向けた『計測機器』『測定工具』まとめ
そういうわけで、ギークなら持っていても損はない、『計測機器』や『測定工具』をちょこっとまとめてみたのであーる!刮目せよっ!!
①オシロスコープ
- オーディオ機器の測定全般
- フリッカーの確認
あらゆる電気信号を可視化し、その信号の変化を時間軸で確認できる、ご存じ『オシロスコープ』。
汎用性の塊のような存在なので、いろんなところで活用できるお役立ち計測機器のひとつ。電子工作のために用意するのは少々仰々しい感もありますが、やっぱりあると便利ですし、何より欲しくなる見た目をしているのです。
そんなオシロスコープですが、かなりピンキリのラインナップ。あまり信頼度の低いメーカーを買うと、測定する価値がなくなってしまうので、筆者としては、『横河計測』『岩崎通信機』『Tektronix』の製品を買うのがおすすめ。余談ですが、岩通が一番のお気に入りだったりします。
②サーモグラフィ
- デバイスの発熱量の確認
- 自作PCのエアフローの確認
物体から放射される赤外線を分析し、物体の温度分布を可視化できる『サーモグラフィ』。
スマートフォンやデジタルカメラの発熱量を可視化するのもよし。自作PCのエアフローを確認するために使うにもよし。ガジェットに“発熱”や“熱暴走”はつきものなので、サーモグラフィはマストアイテムと言えるかもしれません。
メーカー品のサーモグラフィは非常に高価ですが、スマートフォン接続型であれば、数万円程度で入手可能です。
③デジタルノギス
- スペック表に記載がない寸法の測定
物の長さを正確に測るためのノギス。その中でも、目盛りがデジタル表示可能なのが『デジタルノギス』。
すべての寸法がスペック表に記載されているなら不要なのですが、実際はそんなことはまず有り得ません。なので、おのずとデジタルノギスがマストアイテムとなるわけです。
肝心のデジタルノギス選びですが、精度を重視するなら『ミツトヨ』製がベスト。ミツトヨ製デジタルノギスは高価ですが、そこは一生モノと思ってもらえれば。
④騒音計
- スピーカーの最大ボリュームの大きさ確認
- PCにおけるファンノイズ量の測定
文字どおり、騒音の量を計測する『騒音計』。
騒音計もハイエンドなものになると、音の大小だけでなく、周波数特性まで測定することが可能。とはいえ、単にうるさいかどうかを調べるのであれば、そこまで高価な製品は必要ありません。
騒音計といえば『リオン』が有名なのですが、かなり高価なので、さすがに手が出しづらかったりします。なので、今回はCUSTOM製をセレクト。
まとめ「計測機器は全自動卵割り機」
ベンチマークアプリケーションが使えないハードウェアスペックに対しての数値化と可視化。
- オシロスコープ
- サーモグラフィ
- デジタルノギス
- 騒音計
計測機器は全自動卵割り機、つまり“一家に一台”なのです。ですなの。
ほしい物リストに入れておくのであーる。
おまけ
岩通さんから、オシロスコープのプレゼント…とか、ないかなー!?
頑張って働いて買いましょう。
……やね。
おわり
計測機器や測定工具って、“ロマンの塊”であーる。