『週刊ガジェットニュース斜め読み』とは?
一週間のガジェット系ニュースを曜日ごとに振り返り、特にがじぇっと部が気になった事象をピックアップして語る記事です。
- 今週は“スマート○○が熱い”な一週間だ!
- エモいガジェットがたくさん発表された!
- iPad mini 6のゼリースクロールが気になる!
“記念すべき第1回目”
2021年第40週は…スマートフォンやヘッドホンの新製品発表ラッシュ、新たな携帯電話の料金プランがサービスイン、な一週間でした。
うん、ダメそう。
初回からこの体たらく……。
目次
今週のガジェットニュース回顧
■Week 40, 2021
▼9月26日(日)
- Netflixが家族向け『Witcher』シリーズを発表
- Yahoo!が新カレンダーアプリ『Day』を開発中の報道
▼9月27日(月)
- KDDIが『povo2.0』のサービス開始日発表
- y.u mobileが新プラン『シングル U-NEXT』発表
▼9月28日(火)
- シャープが新スマートフォン『AQUOS zero6』を発表
- シャープが新スマートフォン『AQUOS sense6』を発表
- Motorolaが新スマートフォン『moto g50 5G』を国内発表
- JBLがワイヤレスヘッドホン『JBL Tour One』を国内発表
- JBLが完全ワイヤレスイヤホン『JBL Tour Pro+ TWS』を国内発表
▼9月29日(水)
- KDDI『povo2.0』が午前9時からサービス提供開始
- Microsoft Storeがサードパーティー製ストアアプリをWindows 11で開放
- Amazonがフィットネストラッカー『Halo View』を海外発表
- Amazonがスマートディスプレイ『Echo Show 15』を発表
- Amazonがスマートサーモスタット『Smart Thermostat』を海外発表
- Sonyがワイヤレスヘッドホン『WH-XB910N』を発表
- Sonyが完全ワイヤレスイヤホン『WF-C500』を発表
- Huaweiが一体型デスクトップパソコン『HUAWEI MateStation X』を海外発表
- FILCOが30周年記念キーボード『FILCO Majestouch 2S Metal SUS』を発表
▼9月30日(木)
- Sonyが新スマートフォン『Xperia 5 III』を国内発表
- iFixitがiPad mini 6のゼリースクロール問題を解説
▼10月1日(金)
- USB-IFがUSB Type-Cケーブルの供給電力定格ロゴを発表
- KDDIとNTTドコモがARグラス『Nreal Air』を国内発表
▼10月2日(土)
- ドコモオンラインショップでPOSAカードの不正購入多発
今週(2021年第40週)のガジェットニュースはこんな感じ。
9月から10月にかけては、多くの企業が新製品を発表するタイミングでもあります。なので、必然的にスマートフォンの新機種が多くリリースされたり、本当の意味でのガジェット的な製品が世に出たりしてきます。
また、Windows 11のリリースが10月5日と間近に迫っていることもあり、MicrosoftやWindows界隈のニュースも、海外では多く散見された週でもありました。
スマートフォンだけじゃなく、ヘッドホンやイヤホンの新製品もそろそろ…って感じやね。
ポータブルオーディオ界隈も活発、というわけですね。
散財ラッシュになりそうあーる。
がじぇっと部が気になった物事
【第3位】スマートグラス『Nreal Air』発売
■ニュース解説
NTTドコモとKDDIが、Nreal Ltd.のスマートグラス『Nreal Air』を、2021年12月から順次発売することを発表。KDDIとNrealは、2019年5月に戦略的パートナーシップを締結していたが、今回は新たにNTTドコモからも同社の製品がローンチされることになった。
スマートグラス『Nreal Air』は、対応スマートフォンと接続することによって、動画やWebブラウジングを最大130インチの仮想画面で楽しむことが可能。対応OSは、iOSとAndroid OS。ただし、iOSでは一部機能に制限がある可能性があるとのこと。
現時点では、『Nreal Air』の販売価格は未定だが、KDDIが以前から取り扱っている上位モデル『Nreal Light』(69,799円)よりは安価になる見込みだそう。なお、販売チャネルは各携帯キャリアのショップとなる。
伸び代はあるけれども、思ったよりもブレイクスルーが生じない。そんなもどかしさを感じてしまう、ARグラス界隈。
その普及の障壁となっているのが、販売価格が高価・対応デバイスの数・最適化されたアプリケーションの数、という3つな気がしています。その中でも、やはり価格が高価というのが、新しいものに飛びつきたいギークとしてはネックとなる部分。
This is Nreal Light. Discover your better reality, with Nreal. - YouTube
Nreal『Nreal Light』やMagic Leap『Magic Leap 1』は、ARやMRの1つの未来を提示してくれていると思うのですが、イニシャルコスト面でハードルが高かったのです。
それが今回、『Nreal Air』の登場で、価格のブレイクスルーが起こることを期待したいところ。VRにはなりますが、『Oculus Quest 2』ぐらいの価格になれば、購入するギークも増えそうな予感がしています。
販売チャネルが限定されてるのは残念だけど、発売されたら買ってしまう気がするぞっ!
購入にはdocomoやauの契約が必須なのですかね?
現行の『Nreal Light』は、au通信サービスの契約が必要なんだよね。だから、白ロム的な感覚では買えない…かも!?
【第2位】KDDI『povo2.0』サービスイン
■ニュース解説
KDDIが提供しているオンライン専用ブランド『povo』が、2021年9月29日より、提供サービスを大幅に刷新。それにともない、『povo2.0』という名称に変更した。
従来のpovoとは異なり、0GB/月・0円/月、という基本料金プランに変更。これにより、KDDIが提唱している『トッピング』を活用しやすくなりました。また、povo2.0サービスインと同時に、トッピングのバリエーションも増加している。
なお、『povo2.0』サービスインにともない、旧povoの料金プランである『povo1.0』の新規受付は終了している。
従来の『povo1.0』は、ahamoやLINEMOと比べるとストロングポイントが乏しく、同社のUQ mobileとの差別化も微妙で、イマイチ何がやりたいのかが見えてこないものでした。
それが『povo2.0』になり、povo1.0時代にあったモヤモヤ感が晴れやかに。『オールトッピング』という、基本的に課金して使ってね、という切り口は非常に斬新で、ギーク受けする要素が非常に詰まっています。
そのぶん、システムが複雑化してしまっているのですが、ターゲット層はZ世代だと思うので、ユーザーからするとそこまで気にならないかもしれません。むしろ、これくらい若年層に振り切ったプランのほうが、戦略やブランディングの視点からも面白かったりします。
若いギーク向けって感じがするけどね。
シンプルというよりも、ギミックという方向性ですからね。
そこは『ahamo』と『LINEMO』に任せれば良しっ!
わたし的には、これくらいキャラ立ちしないと、結局はUQ mobile下位互換になっちゃう気がするあーる。
【第1位】iPad mini 6のゼリースクロール現象
■ニュース解説
Appleの新型タブレット『iPad mini(第6世代)』にて、コンテンツを垂直スクロールをしたときに『ゼリースクロール』という現象が生じると、多くの海外メディアが報道。これに対して、Appleは「通常の動作」と回答した。
この『ゼリースクロール』とは、画面をスクロールしたときに、ディスプレイ全体の更新が一定の速度で行われず、ゼリーのように波打って表示されてしまう現象を指す。別名、『スキャンスキュー』。
iPad mini(第6世代)のゼリースクロール現象が顕著に生じる原因として、iFixitでは、ディスプレイコントローラーボードの配置と、画面パネルに安価なものが使われているからだと推測しています。
私が購入した『iPad mini(第6世代)』でも、ゼリースクロール現象が生じることを確認しました。ただ、Appleが言っているように、これは仕様として受け入れるしかないでしょう。
iPad Mini Teardown: Here’s Why it Jelly Scrolls - YouTube
なお、iPad mini(第6世代)の長辺に対して、平行方向にディスプレイコントローラーボードがオフセットされています。それもあり、ランドスケープモードだと、ゼリースクロールはほぼ気になりません。なので、どうしても気になるというのであれば、iPad mini(第6世代)を横持ちで使うことをおすすめします。
ゼリースクロール現象は、このiPad mini(第6世代)にだけ起こることでもない(確かに顕著に生じるが)のですが、注目度が高いApple製品ということから、ここまで言われているのでしょう。なお、ゼリースクロールについては、リフレッシュレートの不一致で生じる物理的現象なので、ソフトウェアアップデートで解消されないと思っています。
昔のiPadでも、ゼリースクロール現象はあった気がするような…しなかったような……。
期待値が高い製品の宿命ですわね。
採用パネルのクオリティー的な問題もあるかもだけど、iPad miniも『ProMotion』対応になれば、万事解決って感じなんだけどねー。
今週の気になるガジェット
今週の気になるガジェットは、Amazonのスマートディスプレイ『Echo Show 15』であーるっ!
Amazon『Echo Show 15』は、15.6インチのスマートディスプレイ。価格は29,980円で、Amazon.co.jp内にもすでに販売ページがあり、日本市場でも投入されることになっています。なお、発売日のアナウンスはされておらず、近日発売予定とのこと。
このEcho Show 15を初めて見た感想、それは「スマートウィンドウ『Atmoph Window』の小型版!?」でした。
実際、Echo Show 15では、インフォメーション表示が不要な場合には、フォトフレームとして写真等を自動表示することが可能になっています。ならば、なおのこと、Atmoph Windowっぽい機能が付いていると、より嬉しいところ。
また、従来のスマートディスプレイとは異なり、壁掛けができるのも興味深い部分。搭載スピーカーユニットから察するに、音は一息だと思うのですが、これこそ本当のスマートディスプレイというような気がしています。
タスクとか天気予報を表示できるし、いろいろ使えそうな予感!…欲しいっ!!
編集後記
単発でガジェットニュースを扱うことはあるのですが、それだと視野が狭くなってしまう。なので、より広い知見を持つために、この『週刊ガジェットニュース斜め読み』というコーナーを始めてみました。
まだ実験的な要素が多いので、これが長続きするのかは…なところですが、当面は毎週土曜日に投稿していく予定です。
それにしても、こうやってさまざまなガジェットニュースを追いかけてみると、毎週何かしらのリリースやイベントが行われているということに、驚きと感心をしてしまいます。それだけテクノロジーの発展に寄与する方々がいらっしゃると思うと、畏敬の念を抱くにほかなりません。
ひとことでまとめると…えらいっ!
うわっ、雑!!
とてもじゃありませんが、敬っているとは思えないコメントですわね。
おまけ
さすがに初回だと、どう書いてよいか悩みますわね。
ボリューム感的には、これくらいがいいけどねー。
もうちょっと“読み応え”は欲しいかも!?
次回以降、要検討ですわね。
おわり
■Source
Amazon.com, DIATEC, Huawei, KDDI, Polygon, Microsoft, NTTドコモ, SHARP, Sony, TechCrunch, y.u mobile
どんちきでこんちゃ!
世界一ためにならないガジェットニュースのお時間です!!