この記事はBaseus様よりレビュー用サンプルを頂いて記事を書いております。
- 最大100W × 4ポートUSB のフルスペック!
- USB-Aポートも最大60W対応の超高出力!
- USB PD 3.0時代のGaN充電器はこれで良き!
“QC 4+もAFCもPE+ 2.0も対応”
最大100W出力・USB合計4ポート搭載のUSB PD充電器、Baseus『GaN2 Pro Quick Charger 2C+2U 100W《CCGAN100US》』をレビュー。USB Type-C最大100W出力は多いものの、USB Type-Aが最大60Wは珍しい。まさに、AもCもフルパワーなのです。


USBが4基あれば必要十分ですわね。

窒化ガリウムって、ほんと凄いんやね。
目次
本日のレビュー:CCGAN100US
CCGAN100USってなに?
Quick Charge 4+等の急速充電に対応したUSB PD充電器。GaN Power ICを採用し、最大100W出力でUSBポート4基搭載ながら、小型軽量・低発熱を実現。
- USB-CがQC 4+対応
- 最大60W出力USB-A
- 5A対応ケーブル付属
- 高出力ながら低発熱
- AFC等を内包したUSB-C
- 100W出力は1ポート時限定
GaN2 Pro Quick Charger 2C+2U 100W | |
---|---|
型番 | CCGAN100US |
メーカー | Baseus |
合計最大出力 | 100W |
インターフェース | USB Type-A ×2 USB Type-C ×2 |
急速充電 | |
USB Type-A | Quick Charge 3.0 Apple 2.4A Adaptive Fast Charging Fast Charge Protocol Smart Charge Protocol Pump Express+ 2.0 |
USB Type-C | USB PD 3.0 Quick Charge 4+ Apple 2.4A Adaptive Fast Charging Fast Charge Protocol Smart Charge Protocol Pump Express+ 2.0 |
USB Type-A出力 | |
Fast charge | 5V・3A 9V・3A 12V・3A 20V・3A |
USB Type-C出力 | |
USB PD(PDO) | 5V・3A 9V・3A 12V・3A 15V・3A 20V・5A |
USB PD(PPS) | 3.3V–21.0V・5A |
ボディー | |
サイズ | 85.2×30.5×54.8mm |
質量 | 205g |
GaN2 Pro Quick Charger 2C+2U 100W《CCGAN100US》のスペック

小型軽量・高出力、しかもQuick Charge 4+対応!
USBポートも合計4基搭載で、100W出力も良き良きあーるぞ!!
デザイン
本体

サイズ | 85.2×30.5×54.8mm |
質量 | 205g |
GaN2 Pro Quick Charger 2C+2U 100W《CCGAN100US》のサイズと質量
本機はパワー半導体に『窒化ガリウム』を採用していることもあり、最大100W・USBポート合計4基、というフルスペックな構成でありながら、非常に小型軽量に仕上がっています。
本体前面には、USB Type-A(×2)、USB Type-C(×2)、を搭載。
本体後面には、ACプラグ、を搭載。
本機に搭載されているUSBポート(Type-A・Type-C)は、非常に豊富な急速充電規格に対応。当然、USB Type-Cは『USB PD』にも対応しています。
ACプラグは利用しないときには折り畳みが可能な、スイングプラグ方式を採用。プラグの可動部のビルドクオリティーも良好。カチカチと小気味良く動きます。
本体上下面には、何もありません。
本体左面には、LEDインジケーター、を搭載。
LEDインジケーターの発光色は、仄かに青白く光るタイプ。煌々と…ではなく、しっとりと目障りになることになく光ります。なので、ベッドサイドでも問題なく利用可能。
USBポート

| USB Type-A | USB Type-C |
合計最大出力 | 100W | |
最大出力 | 60W | 100W |
ポート数 | 2 | 2 |
GaN2 Pro Quick Charger 2C+2U 100W《CCGAN100US》のUSBポート仕様
CCGAN100USに搭載されている、USBポートの仕様は上表のとおり。
合計最大出力は100W、と申し分なし。USBポートも、Type-Aが2基、Type-Cが2基、という合計4基構成なので、ポート不足に悩まされる心配もないでしょう。
いずれのUSBポートも、Quick Charge・Apple 2.4A・Samsung AFC・Huawei FCP/SCP・PE+ 2.0などの各社独自の急速充電規格にも対応しています。なお、USB Type-CポートはUSB PD 3.0対応です。

うーむ、お腹いっぱい仕様ですなー。
付属品

■付属品一覧
- USBケーブル(Type-C to Type-C)
- 取扱説明書
- ステッカー
USBケーブル

嬉しいことに、100Wが充電できるように5Aケーブル(Type-C to Type-C)が同梱されています。地味ながら、こういう気配りが嬉しいものです。

付属のUSBケーブルは、ケーブル長は1.5m、転送規格はUSB 2.0、という仕様になっています。
ケーブルの仕様をテスターで調べたところ、ちゃんとE-Markerチップが内蔵されている5Aケーブルでした。抵抗値も200mΩ以下を常時示しており、これなら普段使いの充電用ケーブルとしても申し分なし。

付属のUSBケーブルも問題ナシですわね。

うぬっ!
ちょっと硬めの被膜だけど、取り回し自体は悪くないからおけお!
取扱説明書

同梱されている取扱説明書は、中国語と英語のみ記載。日本語での説明書きはありませんが、物が充電器なので、特に日本語で書かれてなくても問題ないでしょう。

Baseusのキャラステッカーが可愛いっ!
これのデカい版のステッカー…欲しいあーる。
測ってみた

USB PD充電器の選び方については、こちらの記事からどぞー。
Vbus Hot
テスターで確認したところ、シンク(デバイス)未接続時には、ソース(CCGAN100US)から電圧がかかっていないことが確認できました。なので、こちらはVbus Hotではありませんでした。
Bridged CCs
USB-IF認証済でE-Markerチップ搭載の5Aケーブル(Anker PowerLine II USB-C & USB-C 3.1 (Gen2) ケーブル)を接続したところ、CCGAN100USで接続が検出され、充電が開始されていました。
PDO
Revision | Power Delivery 3.0 |
PDO | 5V・3A 9V・3A 12V・3A 15V・3A 20V・5A |
CCGAN100USのPDO
CCGAN100USのPDOは上表のとおり。
筐体や説明書に記載されている内容と同じPDOが検出されました。5V出力時に3A出力が行われており、PDO的に問題がある部分は見受けられません。
PPS
Revision | Power Delivery 3.0 |
PPS | 3.3V–21.0V・5A |
CCGAN100USのPPS
CCGAN100USのPPSは上表のとおり。
説明書にはPPSについて記載がなかったのですが、調べたところ、本機はUSB PD PPSプロトコル対応でした。PPSの詳細を見ると、20V Progで動作するようです。
急速充電規格
USB Type-A | USB Type-C |
Quick Charge 3.0 Apple 2.4A Adaptive Fast Charging Fast Charge Protocol Smart Charge Protocol Pump Express+ 2.0 |
USB PD 3.0 Quick Charge 4+ Apple 2.4A Adaptive Fast Charging Fast Charge Protocol Smart Charge Protocol Pump Express+ 2.0 |
CCGAN100USに搭載の急速充電規格
CCGAN100USが対応している急速充電規格は上表のとおり。
Quick Charge系・Apple系・MediaTek系…など、ありとあらゆるベンダー独自の急速充電規格に対応しているようです。なので、幅広いデバイスで急速充電が可能。
Quick Charge 4+はUSB PDと互換性が保たれているので問題ないのですが、その他の急速充電規格がUSB Type-Cに内包されています。実利用上、特に問題や不都合が生じたことはないのですが、規格違反にシビアなユーザーは気になるところかもしれません。

充電プロトコルが『USB PD』に統一されれば、このあたりの問題は一気に解決するのに…ねー。

いわゆる“大人の事情”が絡んでそうやんね。
使ってみた
USB-Cが最大100W出力

USB Type-Cポートは合計で2基搭載されているのですが、USB PD 3.0プロトコルの規格最大値となる100W出力に対応しています。上のポート、下のポート…という違いはなく、いずれも最大100W出力(単ポート利用時)。
ハイエンドなdGPUを搭載しているゲーミングノートやモバイルワークステーションの類は、さすがに100Wでは充電できない。ですが、一般的なノートパソコンであれば、100Wもあれば基本的には充電可能。なので、とりあえず本機を1つ持っておけばOKという安心感は大きい。

これぞ…大艦巨砲主義だぞっ!

なお、同時に複数のUSBポートを利用すると、単ポート100W出力は行えなくなります。この点だけは要注意。
複数のUSBポートを同時利用すると、どういう出力になるのかは記事最後にまとめてあるので、購入時にはそちらを参考にどうぞ。
USB-Aも最大60Wの高出力

USB Type-Cが最大100W出力可能。これは正直、そこまで珍しくはなくなってきている。ところが、本機はUSB Type-Aすらも高出力。なんと、最大60Wに対応しているのです(単ポート利用時)。
60Wでの充電を行うには、デバイス側も該当する急速充電規格に対応している必要がありますが(USB-IFが策定した急速充電規格である『USB BC DCP』だと、7.5W–10Wが限界)、対応していないよりは当然良い。大は小を兼ねる、なのでこれで良いのです。
急速充電規格の全部盛り

本機が対応しているベンダー独自の急速充電規格は非常に多く(前掲のスペック表を参照)、非常に万能性の高いものになっています。
iPhoneやGoogle Pixelを使っていると恩恵は受けづらいのですが、SamsungやHuaweiのような海外スマートフォン持ちであれば、この急速充電規格の全部盛りの恩恵は受けることができるでしょう。
GaN採用で4ポート搭載でも小型軽量

もはやUSB PD充電器のマストとなった、『窒化ガリウム(GaN)』。

本機も例に漏れず、パワー半導体に窒化ガリウムを採用。そのお陰もあり、最大100Wという高出力、そして合計4基のUSBポートを搭載しながらも、クレジットカードサイズに収まっています。

“小さいは正義”…でしょ!?

…なっ!?
言いたいことを先に言われたあーる。
補足
複数USBポート利用時の最大出力
1ポート利用時
1ポート利用時の最大出力表
2ポート利用時
![]() |
利用ポート | ||||||
USB-A[1] + USB-A[2] |
USB-A[1] + USB-C[1] |
USB-A[1] + USB-C[2] |
USB-A[2] + USB-C[1] |
USB-A[2] + USB-C[2] |
USB-C[1] + USB-C[2] |
||
最大出力 | USB-A | 合計15W | 30W | 30W | 30W | 30W | - |
USB-C | - | 65W | 65W | 65W | 65W | 65W[1] 30W[2] |
2ポート利用時の最大出力表
3ポート利用時
3ポート利用時の最大出力表
4ポート利用時
4ポート利用時の最大出力表
まとめ「AもCも高出力なUSB充電器」

そういうわけで、今回のBaseus『GaN2 Pro Quick Charger 2C+2U 100W《CCGAN100US》』のレビューを総括すると、
- 最大100W出力のUSB Type-Cが頼もしい
- 最大60W出力のUSB Type-Aも頼もしい
- USBポートが合計4基搭載と申し分ナシ
- 5A対応ケーブル付属も嬉しい限り
…という感じ。
本製品最大の魅力なのが、USB Type-C(USB PD)だけでなく、USB Type-Aも高出力であるということ。もちろん、充電するデバイス側も当該急速充電規格に対応している必要があるのですが、この全部盛り感が堪らないのです。
100W対応USB PD充電器がスタンダードになってきたので、まだ持っていない人はそろそろ導入してみてください。世界が変わります!…たぶん。

窒化ガリウムを2021年の流行語大賞にっ!(意味不明)
おまけ

筐体も黒いし、まさに充電器の黒船ですなー。

C重油で駆動するわけではないので、さながら巨大電気推進船舶ですわね。

重油には『A重油』・『B重油』・『C重油』があるんだよねっ!?

ですわね。
船舶には、コスト面でC重油を用いているそうで。

…えーと、何の話!?
おわり
うーむ、この決定版感が凄いぞ。