ブラウザーも兄弟いるんだ…。
多くの人がお世話になっているウェブブラウザー。その中でも、米Googleが開発した『Google Chrome』がシェアではトップ。でも、この『Google Chrome』に“兄弟”がいるって…知ってました?
みんな『Chromium』という“母”がいるんだなー。
目次
Google Chromeには兄弟がいる?
Google Chromeには“兄弟”がいます。
これは比喩的表現なので、正確に言うならば、Google Chromeのベースとなっている『Chromium』というものから“派生”が生まれているのです。
言うならば、Androidのブラウザー版みたいな感じです。
面白いことに、Googleは自社で開発したプログラムをオープンソースとして公開するのです。
Chromiumとは
前述の通り、この『Chromium』はGoogleが開発したオープンソースのWebブラウザーです。
オープンソースなので、このソースコードは公開されています。ですので、このChromiumのソースコードを用いて、ブラウザーを自作できるのです。
そして、Google ChromeもChromiumのソースコードを用いて作られています。当然ですね。
レンダリングエンジンとは
Webブラウザーには、HTMLやCSS、JavaScriptで書かれたコードを、私たちの目に見えるような形で表示する機能があります。(無いとこのブログも見れません)
その機能こそが、“レンダリングエンジン”です。
- Blink
- WebKit
- Gecko
- Trident
- EdgeHTML
主要なレンダリングエンジンは、上記の通りです。
そして、今回の主役となるChromiumは、『Blink』というレンダリングエンジンを用いています。
Chromiumベースブラウザー
ここまででGoogle Chromeに兄弟ブラウザーがいることが、お分かりいただけたと思います。
Google Chrome
Chromiumベースブラウザーに、当然『Google Chrome』は入りますよね。
Opera
ノルウェー企業から中国企業に変わってしまった『Opera』も、Chromiumベース。古参ユーザーも多いはず。
昔は『Presto』という自社製レンダリングエンジンを使用していましたが、2013年のOpera 15移行はGoogle Chromeを同じ『Blink』を使用しています。
Vivaldi
『Vivaldi』は先程のOperaの創設者のひとりが、独立して新たに生み出したブラウザー。ニッチなユーザーからは、密かに人気があるとかないとか。
Operaのレンダリングエンジンが、Blinkに変わったことによる反発から生まれたブラウザーですが、Vivladiのレンダリングエンジンも『Blink』です。
Sleipnir
今となっては数少ない“純国産”ブラウザー『Sleipnir』も、Chromiumベースのブラウザーです。
過去には、さまざまなレンダリングエンジンを使い分けることができたのですが、現在は『Blink』中心のようです。Windows版のみアドオンが使えます。
Cốc Cốc
『Cốc Cốc』はベトナムで使われているブラウザー。ちなみに読み方は“コックコック”です。
ベトナム語の発音記号のサジェストに対応していたりと、とにかくベトナム仕様。おそらく、日本人で使用する人はほぼいないと思います。
Blisk
Web開発者向けに特化したブラウザーが『Blisk』です。ちなみにBliskは、ブラウザーにしては珍しく、完全版は“有料”です。
ソースコードの表示機能や、スマホとPCのプレビューを同時に見ることができます。私がお世話になっているブラウザーのひとつです。
SRWare Iron
『SRWare Iron』は、ドイツ生まれのブラウザー。こちらも日本ではあまり馴染みがないですよね。
広告ブロック機能やアップデートが手動であったりと、Google Chromeとは異なる部分があります。利用者情報を自動送信しないブラウザーなので、プライバシー面に特化しているのかも知れません。
Lunascape Phoebe
Sleipnirと並んで有料な純国産ブラウザーといえば、『Lunascape Phoebe』です。正確にはLunascapeの最新版が、この『Lunascape Phoebe』です。
まだβ版なので、機能もあまりなく普通のブラウザーです。これから進化していくと思うので、今後の動きに注目のブラウザーかも知れません。
総評:クロムは“子沢山”でした!?
今回紹介したように、Google Chromeは『Chromium』というオープンソースのブラウザーから作られたブラウザーです。
そして、Chromiumベースのブラウザーはかなりの数があります。
しかし、Google Chrome派生ブラウザーのひとつひとつが、特別な信念の元に作られているので、Google Chromeとは違う進化を遂げているのです。
たまには“兄弟”を使ってみるのも楽しいですよ。
おまけ
9個目のChromiumベースブラウザーは、『Kinza』だよー!
これも国産ブラウザーで、マウスジェスチャー機能が付いているGoogle Chromeみたいか感じだよー!
おわり