メールを Gmail → ProtonMail に移行した——E2EE・シンプルUI・運営理念が素敵

メールを Gmail → ProtonMail に移行した——E2EE・シンプルUI・運営理念が素敵
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記事のポイント
  • GmailからE2EEが魅力のProtonMailに乗り換えた!
  • プライバシー保護もそうだけどシンプルなUIが自分好み!
  • サービスの対価が情報なのかお金なのかの天秤なのです!

独立と中立と匿名暗号化を求めて。

プライベート用のメールを Gmail → ProtonMail に乗り換えました。E2E暗号化と個人情報保護をウリにしたE-mailサービスですが、シンプルな見た目が結構使いやすくお気に入りです。

二条ねこ

シンプルで良き良きあーる!

まの

メールとメッセンジャーは慎重に選びたいですよね。

さたえり

只より高いものはない、やもんね。

ProtonMailとは?

ProtonMail

最初にProtonMailとは何か、どんなE-mailサービスなのか、それらを少しだけ解説します。

■特徴

  • 全サーバーがスイス国内に存在
  • DPAとDPOによる個人情報保護
  • End-to-End暗号化でメール保護
  • ユーザーデータへのゼロアクセス
  • 個人情報不要の匿名E-mail
  • オープンソース暗号化
ProtonMail

ProtonMail

『ProtonMail』は、スイスのジュネーブを拠点としたProton Technologies社が運営しているユーザーのプライバシーに配慮をしたE-mailサービス

ProtonMail上でやり取りされるメールはEnd-to-Endで暗号化(E2EE)されており、誰もそのメールの内容を覗き見ることができないようになっています(Proton Technologiesも含めて)。また、ProtonMailを利用する際に、自分の氏名や電話番号を入れる必要はなく、個人情報をProton側に教えることなく利用ができます。

ProtonMailのサーバーはスイス国内に存在しています。サーバーがスイスに設置され、Proton Technologies社もスイスで法人化された企業になるので、米国やEUの影響を受けないというところも大きなポイント。すべてのユーザーデータは、スイス連邦のDPA(Swiss Federal Data Protection Act)とDPO(Swiss Federal Data Protection Ordinance)によって保護されており、スイス国外からの政治的な圧力を受けずに中立的に運営されるようにできてきます。

二条ねこ

E2EEのサービスといえば、TelegramとかSignalがあるよねっ!

まの

正しい使い方をするならば、当事者以外が会話内容を知ることができないというのが理想ですし、あるべき姿ではありますよね。

料金プラン

  Free Plus Professional Visionary
利用料金 無料 5ユーロ/月
48ユーロ/年
79ユーロ/2年
8ユーロ/月
75ユーロ/年
129ユーロ/2年
30ユーロ/月
288ユーロ/年
479ユーロ/2年
ユーザー数 1ユーザー 1ユーザー 基本:1ユーザー
最大:5,000ユーザー
6ユーザー
ストレージ 500MB 基本:5GB
最大:20GB
5GB/1ユーザー 20GB
アドレス数 1アドレス 基本:5アドレス
最大:50アドレス
5アドレス/1ユーザー 50アドレス
カスタムドメイン - 基本:1ドメイン
最大:10ドメイン
基本:2ドメイン
最大:100ドメイン
10ドメイン
メッセージ数 150通/1日 1,000通/1日 無制限 無制限
フォルダ数 3 200 無制限 無制限
ラベル数 3 200 無制限 無制限
サポート 限定サポート フルサポート 優先的フルサポート 優先的フルサポート
カスタムフィルター ×
オートレスポンダー ×
キャッチオール × ×
マルチユーザー × ×
ProtonVPN オプション オプション オプション 付帯

ProtonMailの料金プラン

ProtonMailは基本無料で利用可能ですが、カスタムドメインを利用する場合や、より多くのメールを保管しておきたい場合は、有料プランに加入する必要があります。無料プランでも普通に使えるフリーミアムモデルになっています。

二条ねこ

多くの機能を享受するのにお金が必要っていうのは当然なのであーる。

Gmail → ProtonMail

ProtonMail

そういうわけで、冒頭で話したように、プライベートで使うメールサービスを『Gmail』から『ProtonMail』に移行することにしました。

移行すると言っても、完全にGmailを切り捨てるわけではなく、メールの差出人や登録先によって使い分けていきます。乱暴な表現にはなるのですが、どうでもいいメールはGmailにそうでないメールはProtonMailに、と使い分けて容量をコントロールしていくつもりです。

GmailとProtonMailを使い分けることによって、一定のセキュアを確保しながら利便性をプールできるわけです。また、重要度の高いメールだけProtonMailを受信先にすることにより、ProtonMail内のメールボックスは常にクリーンな状態になり、検索性や可読性が高くなる恩恵もあります。

使い始めた理由

ProtonMail

当然、個人情報の保護の観点からProtonMailを使い始めたわけですが、

  • Gmailの容量が足りなくなった
  • GmailのUIが自分には合わない

…という2点も、このProtonMailを利用した理由だったりします。

Gmailは無料枠内ならば15GBまで利用可能です。ところが、この15GBというストレージ容量はメールボックスの容量ではなく、Googleアカウント全体の容量を指しています。私はGoogle Oneを利用していないので、常にギリギリの状態で利用していました。そのストレージ問題を回避するためにも、今回のProtonMailを利用する必要性があったというわけです。

そして、GmailのUIがどうしても自分に合わず、常に使いづらいと感じるというのもありました。Apple系のUIに慣れると、Google系のUIが違和感しかないのです。特に、Gmailのアイコンやオブジェクトの散らばった感じや、導線の多さが苦手だったりするので、シンプルなUIを持つProtonMailは、まさに渡りに船だったりします。

まとめ「情報を払うかお金を払うか」

ProtonMail

我々がサービスを利用する場合、常に“情報を払うかお金を払うか”の選択を迫られていることを忘れてはいけません。世の中に無料で使えるサービスなどないのです。無意識レベルで情報を払っているからこそ、金銭的には無料で使えているわけなのです。

そういう意味では、個人情報もある種の通貨と言えなくもないでしょう。そして、その大切な通貨を、安易にサービスを利用するのに使ってよいものなのか。これを改めて考えるべきときが来ているのではないでしょうか。

二条ねこ

テクノロジーの進化が生んだ悩みなのであーる。

この記事で紹介したガジェット

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おまけ

二条ねこ

メッセンジャーはサービスの移行が難しいけど、メールは簡単に移行できるのがいいよねー!

まの

メッセンジャーは相手ありきで、双方の合意がないとダメですからね。

さたえり

デジタル盗聴の恐ろしさ…やね。

おわり