- 新型nasneがついに3月末に発売されるので皆で買おう!
- BUFFALOのSIE版nasneへのリスペクトは凄かった!
- USB 2.0 + HDD のスペック据置はテレビ録画なら無問題!
PS5でもトルネフに会える…!?
2020年10月にアナウンスがあった、BUFFALO版新型『nasne《NS-N100》』が2021年3月末についに発売。単なる名義変更…ではないのです。BUFFALOは凄かった!
思い直すことがあったのですね。
これは買うフラグであーる。
目次
BUFFALO版『nasne』発売
遡ること2020年10月7日、2019年に販売終了をしていたネットワークTVレコーダー『nasne』を、BUFFALOがSony(SIE)から事業継承して後継機種を出すことをアナウンスしていました。
そして、ついに続報がアナウンスされ、BUFFALO版の新型nasneが2021年3月末に発売開始予定になることが決定しました。
ついに!!…って感じなんよね。
そこで改めてnasneの時系列を確認すると、
- 2012年:CECH-ZNR1J(Sony版)
- 2013年:CECH-ZNR2J(Sony版)
- 2015年:CECH-ZNR2J01(Sony版)
- 2016年:CUHJ-15004(Sony版)
- 2021年:NS-N100(BUFFALO版)
…と、5年のブランクを経て5代めnasneとして復活してわけです。
おそらく、1つのハードウェアが9年も続いて販売されているなんてことは、非常にまれなことでしょう。ましてや、今回のようにメーカーを跨いで発売されるというのは、いかにnasneがユーザーに愛されているかが分かります。
nasneには“愛”しかないよねっ!
ほんとそうやと思う!
BUFFALO版nasneの開発インタビューを見ると、作っている側もnasneを愛してることがより分かるんよね。
新旧nasneの仕様比較
BUFFALO版nasneの変更点
旧型『Sony(SIE)版nasne』と新型『BUFFALO版nasne』のスペックの比較についてはのちほど見るとして、まずはBUFFALO版nasneに代替わりして変更されたことをチェックしていきます。
■強化ポイント
- 内蔵HDD容量増加(1TB → 2TB)
- 外付HDD対応容量増加(2TB → 6TB)
- ポータブルHDD/SSDの正式サポート
- ファイルシステムの変更(FAT32 → XFS)
- Server Message Blockの強化(1.0 → 2.0)
- iOS/iPadOS版torne mobileのHD画質対応
これはあとで分かるのですが、新発売の新型『BUFFALO版nasne』は、ただ“SONY”のロゴを“BUFFALO”のロゴに変えただけ…なんて、生ぬるいもの(開発者的に)ではありません。
コンポーネントの供給問題から、BUFFALO版nasneはフル刷新されており、“ガワは一緒だけどアンコはまったく別物”となっています。それにより、上記のような内部機構のスペックアップを果たしています。特に、内蔵HDDの容量増加と外付けHDDの搭載可能容量の増加は、多くのユーザーにとって「待ってました」と言える進化ではないでしょうか。
アンコは別物って、コンポーネントは新型でOSは引き継ぎってことー?
それは違うんよね。
イメージ的には、モナカの素材と作り手がフル刷新されたけど、食べたときの味は前の作り手のときと変わらないって感じなんよね。…ややこしいけど。
栗田貫一のルパン三世、みたいな?
先代へのリスペクトってことやと…そうかも!?
■注意ポイント
- 排熱ファン搭載(SIE製はファンレス)
- PlayStation 3/Vita/Vita TV非対応
- BRAVIA非対応
Sony(SIE)版nasneを今も使っており、BUFFALO版nasneにリプレースしようとしているなら気をつけてほしいのが、古いPlayStationとBRAVIAに対応しなくなったということ。
また、Sony(SIE)版nasneとは異なり、BUFFALO版nasneでは排熱用のファンが搭載されています。ファンは静音仕様とのことですが、ひょっとすると人によっては気になるポイントになるかもしれません。
BUFFALO版 vs Sony版
BUFFALO版 nasne |
Sony(SIE)版 nasne |
||
内蔵ストレージ | 2TB(HDD) | 1TB(HDD) | |
外付ストレージ | 最大容量 | 6TB | 2TB |
ポータブルHDD/SSD | サポート | 非サポート (利用自体は可能) |
|
ファイルシステム | XFS | FAT32 | |
排熱ファン | 搭載 (静音ファン) |
非搭載 (ファンレス) |
|
ファイル共有プロトコル | SMB 2.0 | SMB 1.0 |
基本スペック比較
基本的なスペックを比較してみると、搭載できるHDDの容量から察することができるように、ファイルシステムが変更されています。
FAT32には、ファイルサイズ4GB制限やパーティション2TB制限があり、この部分のレガシーさが頭を悩ませる部分でした。そこはNASを本業でやっているBUFFALO、しっかりファイルシステムを新しいもの(XFS)に変更してくれています。
システム面でいうと、Server Message Block(SMB)もSMB 2.0に変更されています。SMB 1.0は多数の脆弱性が確認されているので、このあたりのアップデートもしっかりと行ってくれた形になっています。
BUFFALO版 nasne |
Sony(SIE)版 nasne |
||
iOS iPadOS |
torne mobile | ○ | ○ |
Video & TV SideView | × | ○ | |
Android OS | torne mobile | ○ | ○ |
Video & TV SideView | × | ○ | |
Windows OS | PC TV Plus | ○ | ○ |
VAIO TV with nasne | ○*1 | ○ | |
macOS | - | × | × |
PlayStation 5 | torne | (対応予定) | - |
PlayStation 4 | torne PlayStation 4 | ○ | ○ |
PlayStation 3 | torne | × | ○ |
PlayStation Vita | torne PlayStation Vita | × | ○ |
PlayStation Vita TV | torne PlayStation Vita TV | × | ○ |
テレビ | BRAVIA | × | ○ |
対応アプリケーション比較
*1初期設定時にSony(SIE)版nasneが必須。
前述したとおり、BUFFALO版nasneでは利用できないハードウェアが存在しているので、その点だけは注意が必要です。
なお、torne PlayStation 5については、2021年末までに対応するようです。ですので、PlayStation 5でnasneを利用したいユーザーからすれば、そこまで急いで購入する必要はないかもしれません。
読んでほしい記事
今回のBUFFALO版nasneの登場にあたって、USBの仕様が古いことやチューナー数が増えなかったこと、4K放送に対応しなかったこと、これらに「期待はずれだ」と思った人もいるかもしれません。
もし、そう思ったなら(思ってなくても)、AV Watchの『nasne本格再始動。SIEとバッファローに聞く、「新ハード」と「PS5版」(西田宗千佳のRandomTracking第494回)』を読んでほしいところ。これを読んだら、Sony(SIE)とBUFFALOのnasneに対する思いと、BUFFALOが新型nasne開発にあたってどれだけ苦労したのかが分かるはず。こういう裏話を聞けるのはありがたいことです。
日本企業の粋を感じた瞬間なんよね!
BUFFALOに恋をした
単にBUFFALOがnasneの新型をリリースしてくれるだけでも嬉しいこと。なのですが、新しいコンポーネントの調達やOSの再設計までして、『nasne』というデバイスを継続してくれることに、心から敬服しています。まさにBUFFALOに恋をした…という感じ。
当然、BUFFALOもnasne事業に勝算があり、Sony(SIE)からnasneを引き継いだと思うのですが、外観やUIを旧型nasneと合わせるというところに素晴らしさを感じさせてくれます。これは、Sony(SIE)版nasneをリスペクトしたからこそ成せる業なのではないでしょうか。
まとめ「nasneが愛されデバイスだと再認識」
BUFFALO版として復活した、新型『nasne《NS-N100》』の発売は2021年3月末と…もうすぐ。
nasneの後継機種を待っていた人も、今回からnasneを購入する人も、Sony(SIE)とBUFFALOのnasne愛を知ると、きっと欲しくなるのではないでしょうか。テレビ番組を見ることが久しくなくなった私ですが、別腹枠としてかなり欲しくなってきています。それくらい、何か心に訴えかけてくるものが、新型nasneにはある気がします。
また『トルネフ』に会えるんやね!
おまけ
『ぼくがかんがえたさいきょうのナスネ』が、やっとできる!
nasneは不死身あーるっ!買えあーる!!
nasne愛…というか、nasne“圧”ですわね。
おわり
USB Type-C非搭載とか期待はずれ。
…と思った私を許してください!