- MMCX/A2DC端子対応Bluetoothレシーバーを探した!
- コネクターには独自端子があることにも注意!
- 端子とコーデックとハイレゾに注目!
有線イヤホンをBluetooth化だ!
MMCX/A2DC端子を搭載したイヤホン向けBluetoothレシーバーをまとめてみました。また、MMCXやA2DCにはリケーブル時の注意点もあるので、そちらも解説しています。
そこにハイレゾワイヤレスも加わると…おおー!
これぞ“Bluetoothリケーブル沼”ですわね…。
目次
はじめに
MMCXやA2DCについて「何それ?」な人は、まずはこちらから読んでみてください。知っている人などはすっ飛ばしてOKです。
購入時の注目点
MMCX/A2DCコネクター対応のBluetoothレシーバーを見ていく前に、購入する前に注目しておくべきポイントを話しておきます。
イヤホン側の端子
汎用端子 | MMCX カスタム2pin |
独自端子 | A2DC WestoneMMCX M-DOCK |
主なリケーブル端子規格。
イヤホン側の端子には、さまざまな端子規格が存在しています。なので、当然ですがイヤホン側の端子に合った、Bluetoothレシーバーを買いましょう。
基本的には、主流である『MMCX』ならば大丈夫なのですが、メーカーごとに微妙な相性があったりもします。
特にAudio-Technica『A2DC(Micro Miniature Coaxial Connector)』・Westone『WestoneMMCX』・ZERO AUDIO『M-DOCK』に関しては、MMCXの中でも“独自端子”となっています。なので、A2DCなどを採用したイヤホンをBluetooth化する場合は、レシーバーのコネクターに注目して購入しましょう。
WestoneMMCXは独自っていうほどじゃないけど、互換性に関しては要注意って感じやね!
Bluetoothコーデック
■各Bluetoothコーデックの音質
SBC < AAC < aptX < aptX HD < LDAC ≒ HWA
対応しているBluetoothコーデックによって、遅延や音質などが変わってきます。なので、より高音質で聞きたい場合は、Bluetoothレシーバーの対応Bluetoothコーデックをチェックしておきましょう。
Hi-Res Audio Wireless
■ハイレゾ対応Bluetoothコーデック
- aptX HD(48kHz/24bit)
- aptX Adaptive(48kHz/24bit)
- LDAC(96kHz/24bit)
- HWA(96kHz/24bit)
音楽をハイレゾ音質で楽しみたい場合は、上記のハイレゾに対応したBluetoothコーデックに対応しているレシーバーを選びましょう。
また、Hi-Res Audio Wireless(ハイレゾワイヤレス)に正式対応しているものを選びたい場合は、『LDAC』に対応したBluetoothレシーバーにしましょう。
MMCX/A2DC対応Bluetoothレシーバー
【1】Shure『RMCE-BT2』|おすすめ
タイプ | ネックバンド |
端子形状 | MMCX |
Bluetooth Ver. | Bluetooth 5.0 |
Bluetoothコーデック | SBC AAC aptX aptX LL aptX HD |
バッテリー | 最大10時間 |
備考 | マルチペアリング対応(2台) マルチポイント対応(2台) |
RMCE-BT2のスペック表。
Shure『RMCE-BT2』は、ネックバンドタイプのMMCXコネクター対応のBluetoothレシーバー。
Bluetoothコーデックの対応の幅が広く、バッテリー時間も長い。しかも、マルチポイント対応なので同時に2台のプレーヤーと接続可能。かなりおすすめなBluetoothリケーブルくん。
とりあえずはコレって感じやね!
【2】Sony『MUC-M2BT1』|おすすめ
タイプ | ネックバンド |
端子形状 | MMCX |
Bluetooth Ver. | Bluetooth 4.1 |
Bluetoothコーデック | SBC AAC aptX LDAC |
バッテリー | 最大7.5時間 |
備考 | マルチペアリング対応(8台) マルチポイント対応(2台) |
MUC-M2BT1のスペック表。
Sony『MUC-M2BT1』は、ネックバンドタイプのMMCXコネクター対応のBluetoothレシーバー。
SonyらしくLDACコーデックに対応しているのが大きなポイント。とにかくハイレゾワイヤレスを重視しているなら、このレシーバーの一択です。
ハイレゾワイヤレスにこだわるならこれやね!
【3】JVC『SU-ARX01BT』
タイプ | ネックバンド |
端子形状 | MMCX |
Bluetooth Ver. | Bluetooth 4.2 |
Bluetoothコーデック | SBC AAC aptX |
バッテリー | 最大7時間 |
備考 | K2 TECHNOLOGY搭載 |
SU-ARX01BTのスペック表。
JVC『SU-ARX01BT』は、ネックバンドタイプのMMCXコネクター対応Bluetoothレシーバー。
スペック的には平凡な感じだが、『K2 TECHNOLOGY』というJVC独自のテクノロジーを搭載。これにより、ハイレゾ相当(192kHz/24bit)までアップコンバートしてリスニングが可能。
ハイレゾ相当にアプコンっていう言葉に惹かれたらこれやね!
【4】Audio-Technica『AT-WLA1』
タイプ | ネックバンド |
端子形状 | A2DC |
Bluetooth Ver. | Bluetooth 4.1 |
Bluetoothコーデック | SBC AAC aptX |
バッテリー | 最大7時間 |
備考 | マルチペアリング対応(8台) |
AT-WLA1のスペック表。
Audio-Technica『AT-WLA1』は、ネックバンドタイプのA2DCコネクター対応Bluetoothレシーバー。
Audio-Technicaのリケーブル端子はAD2Cなので、同社のイヤホンでBluetoothリケーブルをする場合は、必然的にこちらを選ぶ必要があります。
オーテクのイヤホン使いはこれ一択!
【5】Westone『WST-BLUETOOTHV2』|おすすめ
タイプ | ネックバンド |
端子形状 | MMCX WestoneMMCX |
Bluetooth Ver. | Bluetooth 5.0 |
Bluetoothコーデック | SBC aptX HD |
バッテリー | 最大6時間 |
備考 | IPX5準拠防水 チャージングドック付属 |
WST-BLUETOOTHV2のスペック表。
Westone『WST-BLUETOOTHV2』は、ネックバンドタイプのMMCX・WestoneMMCX対応のBluetoothレシーバー。
Westoneのリケーブル端子イヤホンを利用の場合は、MMCXの端子形状的にこちらを使うのを推奨。また、付属のチャージングドックを利用することにより、バッテリー時間を12時間まで延長可能です。
Westoneのイヤホン使いなら、これを選ぶと安心やよ!
【6】ZERO AUDIO『M-BTR1』
タイプ | ネックバンド |
端子形状 | M-DOCK |
Bluetooth Ver. | Bluetooth 5.0 |
Bluetoothコーデック | SBC AAC aptX aptX LL |
バッテリー | 最大8時間 |
備考 | - |
M-BTR1のスペック表。
ZERO AUDIO『M-BTR1』は、ネックバンドタイプのM-DOCK対応のBluetoothレシーバー。
M-DOCKはMMCXコネクターなのですが、端子のオスメスが逆。なので、ZERO AUDIOのM-DOCK対応イヤホン専用のBluetoothリケーブルという感じです。間違って普通のMMCXイヤホンユーザーが買わないように注意。
実質的にZERO AUDIO専用って感じやね!
【7】FiiO『RC-BT』
タイプ | ネックバンド |
端子形状 | MMCX |
Bluetooth Ver. | Bluetooth 4.1 |
Bluetoothコーデック | SBC AAC aptX |
バッテリー | 最大10時間 |
備考 | マルチペアリング対応(2台) |
RC-BTのスペック表。
FiiO『RC-BT』は、ネックバンドタイプのMMCXコネクター対応のBluetoothレシーバー。
AACとaptXの両方に対応しており、マルチペアリングにも対応しているので、iPhoneとAndroidの両刀使いなユーザー向け。価格も安価なので、手が出しやすいのも魅力的。
高級DAPのFiiOブランドっていう安心感もあるやんね!
【8】Fostex『TM2』|おすすめ
タイプ | 完全ワイヤレス |
端子形状 | MMCX A2DC カスタム2pin FitEar 2pin |
Bluetooth Ver. | Bluetooth 5.0 |
Bluetoothコーデック | SBC AAC aptX |
バッテリー | 最大10時間 |
備考 | TWS Plus対応 IPX5準拠防水 |
TM2のスペック表。
Fostex『TM2』は、完全ワイヤレスタイプのMMCXコネクターなどに対応したBluetoothレシーバー。
大手メーカーとしてはおそらく唯一無二な完全ワイヤレスイヤホンタイプ。MMCXをはじめ、A2DCやカスタムIEMにも対応しているので、お手持ちのイヤホンを簡単にBluetoothリケーブル&TWS化できるのが魅力。
ほかの製品とは一線を画する感じやし、予算の都合がつけば1つ持っておきたいモデルやね!
比較表
製品名 | RMCE-BT2 | MUC-M2BT1 | SU-ARX01BT | AT-WLA1 | WST-BLUETOOTHV2 | M-BTR1 | RC-BT | TM2 |
メーカー | Shure | Sony | JVC | Audio-Technica | Westone | ZERO AUDIO | FiiO | Fostex |
タイプ | ネックバンド | ネックバンド | ネックバンド | ネックバンド | ネックバンド | ネックバンド | ネックバンド | 完全ワイヤレス |
端子形状 | MMCX | MMCX | MMCX | A2DC | MMCX WestoneMMCX |
M-DOCK | MMCX | MMCX A2DC カスタム2pin FitEar 2pin |
Bluetooth Ver. | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.2 | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 5.0 |
Bluetoothコーデック | SBC AAC aptX aptX LL aptX HD |
SBC AAC aptX LDAC |
SBC AAC aptX |
SBC AAC aptX |
SBC aptX HD |
SBC AAC aptX aptX LL |
SBC AAC aptX |
SBC AAC aptX |
バッテリー | 最大10時間 | 最大7.5時間 | 最大7時間 | 最大7時間 | 最大6時間 | 最大8時間 | 最大10時間 | 最大10時間 |
MMCX/A2DC端子対応Bluetoothレシーバー比較表。
まとめ「ハイエンド有線イヤホンをBluetooth化だ!」
汎用的なMMCXコネクターを各社採用してくれたことで、こうやって簡単に有線イヤホンのBluetooth化が実現可能になりました。ほんと、良い時代ですよね。
ただ、微妙な端子の違いはあるので、購入する際には、話したようにイヤホン側とレシーバー側のコネクター形状に注目しておきましょう。
時代はBluetoothでワイヤレスやね!
おまけ
特に完全ワイヤレスイヤホンにできる『TM2』の存在価値は、かなり大きい気がするんよね。カスタムIEMだって、TWS化できるわけやし。
これさえあれば、好きなイヤホンを完全ワイヤレス化できるわけだもんねー!
確かに良い時代ですわね。
おわり
ネックバンドも完全ワイヤレスもあるから、遊び方は無限大って感じやね!