“書く”も“描く”も。
イラストを描いたり、メモを取ったりと、デジタイザーを酷使レベルで使っている私。でも、デジタイザーにも種類があって、得意不得意があるの…知ってました?



私にとっては、由々しき問題なんだよっ!
目次
デジタイザーの種類

今回、デジタイザー(スタイラスペン)搭載のタブレット端末について語っていくのですが、先に知っておかないとダメなことがあります。


デジタイザーの種類、正確に言うとペンのプロトコル(方式)が、ベンダーにより何種類か存在しているのです。ややこしいですなぁ。
-
Wacom EMR
-
Wacom AES
-
Microsoft Pen Protocol(旧N-trig)
-
Synaptic
-
Apple
おそらく、メジャーなデジタイザーは、上記の5種類のどれかに該当しているはずです。もっとも、最近では『Synaptic』なデジタイザーは、ほぼ見なくなりましたが…。
2in1なWindows PCは、ほぼAESかMPP

先程、主に5種類存在すると言ったのですが、デジタイザー対応のWindows PCに限ると、ほぼ『Wacom AES』か『Microsoft Pen Protocol(MPP)』のどちらかです。
なので、今どきなお絵描きPCを探すと、このどちらかのプロトコルが使われたデジタイザーを、使うことになると思います。


あとで話す“ジッター”が少ない気がするからね〜。
ペン単体でも買える

ちなみにですが、デジタイザー単体で購入できるものもあります。
この『Bamboo Ink』というデジタイザーは、『Wacom AES』と『Microsoft Pen Protocol』の両方に対応しています。なので、特にこだわりがなければ、これを買っておけばよいと思います。
なお、iPadは“特殊”なので、必ず『Apple Pencil』を購入するようにしましょう。

各プロトコルの代表機種
こちらは余談ではありますが、デジタイザーの各プロトコルの代表的(だと思う)機種を、ざっと並べてみました。
Wacom EMR—Wacom『Wacom MobileStudio Pro』
Wacom EMR搭載の代表的な機種といえば、同社の『Wacom MobileStudio Pro』でしょう。

Wacom AES—東芝『dynabook V82』
Wacom AES搭載の代表的な機種といえば、東芝の『dynabook V82』でしょう。最近だと、『VAIO A12』なんかもそうですね。

MPP—Microsoft『Surface Pro 6』
Microsoft Pen Protocol搭載の代表的な機種といえば、同社の『Surface Pro 6』ですね。というか、Surfaceシリーズがそうです。

Synaptic— ASUS『TransBook T90Chi』
Synaptic搭載のPCはすっかり見なくなりました。
メジャーな機種だとASUSの『TransBook T90Chi』が、おそらく最後になっていそうです。

Apple—Apple『iPad Pro 2018』
Appleは…言わずもがなですな。

各プロトコルの評価

ひと通りデジタイザーの種類や、対応機種を知ってもらえたと思います。

…の前に、簡単な各ペンプロトコルの評価を、一言メモ的にまとめてみました。
-
Wacom EMR:視差さえ慣れれば、完璧なペン。薄軽な2in1 PCが少ない。
-
Wacom AES:バランスが良い。魅力的な2in1 PCが多い。超オススメ。
-
Microsoft Pen Protocol:ジッターが気にならないなら、対応機種も多くてオススメ。
-
Synaptic:AESやMPPの下位互換的。あえて選ぶ必要はないと思う。
-
Apple:Windowsで選ぶならナシ。Apple信者なら、このペンは神になる。
当然、どれも良し悪しはあるものなので、人によって優劣は異なると思います。なので、気になる人は、一度家電量販店などで実際に使ってみましょう。
総合的なペンの基本機能
総合的なペンの基本機能は、
Wacom EMR > Wacom AES = MPP > Apple > Synaptic
だと思います。

ひと昔前では、MPPはWacom AESの劣化版のような印象でした。しかし、N-TrigをMicrosoftが買収してからは、そのイメージが一変。どちらも優劣がつけがたいプロトコルになった気がします。
ジッター問題
ジッターの有無で評価すると、
Wacom EMR = Apple > Wacom AES > MPP >>> Synaptic
だと思います。

使い勝手
ペンの使い勝手で評価すると、
Wacom EMR > Wacom AES = MPP = Apple = Synaptic
だと思います。

もちろん、バッテリーレスで動作するほうが、多くの人にとってよいはず。
あとは、ペンを本体に収納できると、なお良いですね。
総評:AppleとWacomが強い!

あくまで個人的な評価ですが、
Apple ≧ Wacom EMR > Wacom AES > MPP >>> Synaptic
という順に高評価です。


当然、これは個人の感想なので、人によって合う・合わないはあると思います。なので、あくまでジッターを気にするユーザーの意見と思っていてください。

ペンもいろいろなのです。
おまけ




あのペンを、PCのフルOSで使ってみたいなー。
おわり