嘘だと言ってよ、バーニィ…。
次期OS『macOS Mojave』では、リモートデスクトップ機能『どこでも My Mac』が“廃止”されます。なので、『どこでも My Mac』にある3つの機能の代替サービスを探してみました。



目次
macOS Mojaveで『どこでも My Mac』廃止

この秋に正式リリースされる『macOS Mojave』で、純正リモートデスクトップ機能である『どこでも My Mac』が廃止されるそうです。

この『どこでも My Mac』廃止により、Appleは代替サービスの提案を『「どこでも My Mac」の変更点に備える』ページにて紹介しています。
今回の廃止決定により、『Mac OS X 10.5 Leopard』から11年に渡ってサポートされてきた『どこでも My Mac』の歴史が、『macOS High Sierra』にて幕を閉じます。

利用していたユーザーは大丈夫なのでしょうか?

『どこでも My Mac』3つの機能

まもなく廃止される『どこでも My Mac』には、主に“3つの機能”が集約されています。
- ファイル共有
- 画面共有
- リモートマネージメント
機能1.ファイル共有
『どこでも My Mac』の“ファイル共有”機能は、ファイルやフォルダーをiCloudで紐づけている他のMacと共有できるものです。
機能2.画面共有
『どこでも My Mac』の“画面共有”機能は、1台のMacからもう1台のMacをリモート表示&コントロールするものです。
機能3.リモートマネージメント
『どこでも My Mac』の“リモートマネージメント”機能は、いわゆるリモートデスクトップです。
“画面共有”と“リモートマネージメント”の違い

Macにはリモート機能が2つあります。
それが、“画面共有”と“リモートマネジメント”です。
- 1台のMacを複数のMac“から”操作を想定。
- 主たるMacは受け身。
- よりライトにリモートできる。
- 1台のMacで複数のMac“を”操作を想定。
- 主たるMacは積極的。
- より機密的にリモートできる。

どっちもONにすると“リモートマネジメント”が優先されるよっ!
Appleが機能を廃止する理由

さて、そんな便利な『どこでも My Mac』が、どうして廃止されるのでしょうか。その理由を考えた結果、以下の2つの理由がありそうです。
- 『AirMac』の生産終了。
- OSのセキュリティ強化。
理由1.『AirMac』の生産終了

おそらく最大の理由は、Appleが長年製造していたWi-Fiルーター『AirMac』が、すでに開発と生産を終了したからでしょう。


理由2.OSのセキュリティ強化

また、『macOS Mojave』は、かなりセキュリティ強化しているOSです。
そして、最近発売された『iMac Pro』や『MacBook Pro』は、セキュリティ関連のチップ『Apple T2』を搭載させています。
ひょっとすると、セキュリティ絡みの関係から『どこでも My Mac』を終了させるのかも知れません。

廃止される『どこでも My Mac』の代替アプリ

まもなく廃止される『どこでも My Mac』の代替機能やアプリは、Appleから提案されています。
ファイルアクセス → iCloud Drive
ファイルアクセス機能は、Appleユーザーお馴染みの『iCloud Drive』への移行を促しています。
画面共有 → 画面共有機能
画面共有機能は、同じ名前で『画面共有機能』という代替機能がAppleから紹介(『画面共有を設定して使用する』)されています。
リモートマネジメント → Apple Remote Desktop
リモートマネジメント機能は、Apple純正の“有料”アプリ『Apple Remote Desktop』が代替アプリとして提案されています。

総評:『どこでも My Mac』ユーザーは、今すぐ移行を!

今回紹介したように『どこでも My Mac』は、次期macOSである『macOS Mojave』で“消滅”します。
ですので、どうしても利用したい場合は、現行のOS以前で止めておく必要があります。ただ、セキュリティ的にはオススメしませんが…。



画面共有とリモートマネジメントは、若干違いがあります。利用用途によって分けることも可能ですが、多くのユーザーなら画面共有だけでもよいかも知れません。それなら、有料アプリを購入する必要性もなさそうです。

『どこでも My Mac』は“砂漠”に沈みましたとさ。
おまけ





おわり