さよなら、白いモノリス。
先月、Appleが正式に『AirMac』の販売終了をアナウンスしました。もう後継機が出ないとなると、『AirMac』の代わりを見つけないといけないですよね…。




目次
Appleが『AirMac』の販売終了を正式に発表

2018年4月末、Appleが自社のWi-Fiルーター製品である『AirMac』の販売終了を正式に発表しました。これにより、Appleは事実上の”Wi-Fiルーター製品の撤退”ということになりました。

なお、販売終了とは言っても、いきなり店頭から姿を消す訳ではなく、”流通分のみ販売”ということだそうです。Apple純正ルーターが欲しい人は、早めに買うしかありません。

さすがApple製品同士って感じの親和性の高さがあるし、『Time Machine』の設定も簡単っ!ほんと、販売終了が惜しいくらいだよー(汗)

そんな超絶便利な『AirMac』ですが、流通分のみとなると”AirMac難民”が出てきそうですね…。
『AirMac』には2種類ある

この『AirMac』ですが、知らない人の為に説明しておくと、大きく分けて2種類のラインナップが存在します。
AirMacのラインナップ
- AirMac Express
- AirMac Time Capsule
『AirMac Express』は、いわゆる”普通”のルーターです。LAN/WANポートや、USBポートが搭載されている本当に普通のルーターです。
対して『AirMac Time Capsule』は、Wi-Fiルーターに”NAS”機能が搭載されているものです。おそらく、AirMacシリーズを購入する人の大半がこちらを購入すると思います。それくらい革新的(当時では)で、PCやネットワークに詳しくない人でも、簡単にMacのバックアップを取れるスグレモノだったりします。

それくらい便利なプロダクトなんだよね〜。


『AirMac Express』には、オーディオ出力の端子があり、iPhoneやMacの音楽をWi-Fi経由で出力することが可能です。
特に旧AirMac Expressは、コンセント直付けなので壁にそのままサクッと挿すことができ、オーディオシステムの一部としてMac好きはもちろん、オーディオマニアからも人気が高いプロダクトでした。

AirMacでなくても『Time Machine』は使える

先程も少し話に出てきましたが、『AirMac』を語る上で外せないキーワードが『Time Machine』だと思います。Macユーザーならお馴染みの、自動でMacのバックアップを取ってくれる機能です。


旧来のPCのバックアップの概念といえば、PCに外付けHDDを繋いでやったり、詳しい人ならNASでゴニョゴニョしてました。
ただ、どれもソフトの設定が難しかったり、NASを用いると難易度が急上昇してしまい、どちらかと言えば”上級者向け”なイメージでした。

しかし、この『Time Machine』は違った。
『Time Machine』は非常に簡単なMac用のバックアップソフトで、グラフィカルなUIで誰でも操作に迷うことがない、まさに革新的なバックアップソフトです。その利便性を加速させるのが、『AirMac Time Capsule』です。

『AirMac Time Capsule』と『Time Machine』の組み合わせは、まさに”何もしないで良い”という感じ。簡単な『Time Machine』の初期設定さえすれば、本当に自動的にバックアップを取ってくれるのです。
光陰矢の如し。神の宣告。言葉では形容し難いほどの、アメージングなプロダクトなのです。


しかしながら、発表のとおり『AirMac』は販売終了。これで『Time Machine』も終わったように思えるのですが…。

実は、この『Time Machine』は『AirMac Time Capsule』の専売特許ではなく、市販のNASでも対応しているものがあるのです。勘違いしてしまいがちですが、Time Machine対応と謳っているNASはいくつか売っているのです。


AirMac難民オススメの代替案

これから『Time Machine』に対応しているオススメのNASを紹介するのですが、いくつかの”メリット・デメリット”が存在します。
メリット
- 故障のリスクヘッジが可能。
デメリット
- ルーターとNASが必要。
- NAS側で設定が必要。
サードパーティ品で『Time Machine』を使う為には、Wi-FiルーターとNASの2つが必要になってきます。『AirMac Time Capsule』のように1つで済まないのですね。
ただ、その分故障のリスクヘッジにはなりますし、少々の設定の難しささえ乗り切れば、あとは純正のように快適に『Time Machine』が使えます。

オススメのルーター
Google|『Google Wifi』
正直、ルーターは『Time Machine』とは関係ないので、どれでも良かったりします。ただ、Apple好きなら『Google Wifi』をオススメしたい!

Googleから発売されたばかりの『Google Wifi』は、機能がてんこ盛りです。他のWi-Fiルーターよりも小型にもかかわらず、高速通信が可能ですし、メッシュネットワーク機能で快適に通信が可能です。私も今使っている『AirMac Time Capsule』が故障したら、この『Google Wifi』に移行する予定です。

オススメのNAS
Western Digital|『WD Cloud』
HDD業界の雄、Western Digitalから発売されている『WD Cloud』は、公式で『Time Machine』に対応しているNASです。


『WD Cloud』は、耐久性の高い『WD Red』を採用で信頼性は抜群です。さらに、『WD Cloud』という機能があります。これは簡易クラウド機能で、自前でDropboxを構築できるものです。


Dropboxに加入してるからね〜(汗)

機能てんこ盛りなNASではありませんが、使い勝手も良いですし、クラウド機能に興味がある人は導入してみても良いかも知れません。
Synology|『DiskStation DS218j』
最近NAS界隈で人気なSynologyの『DiskStation DS218j』も『Time Machine』に対応しています。

ネットで漁れば情報もかなり出てくるくらいの大人気NASですし、UIも分かりやすく好評のようです。RAIDも組めますし、売れる理由も納得です。


どうでもいい気がするんやけど…。

私はどうしてもACアダプターの色が気に入らないので、導入の際には”ケーブルボックス”で隠します。
総評:AirMacを確保する?NASに乗り換える?

そんなこんなで、『AirMac』は終わってしまいますが『Time Machine』は生き続けます。なので、対応しているNASに乗り換えれば当面は安全ですね。
ただ、私みたいにApple純正にひたすらこだわる”信者”は、今のうちに『AirMac』を確保しておくことをオススメします。まぁ、記念にもなりますし。


白いモノリスよ!永遠に!!
ありがとう『AirMac』!
そして、さようなら…。
おまけ


ねこさん的には、相当販売終了が悲しいみたいです。

じゅ・ん・せ・い!!
この響きがWi-Fiルーターで聞けるのも、もうすぐ終わっちゃうんだよー(泣)

おわり