- Pro Display XDRのスペックをチェック!
- 10bit表示対応でキャリブレーションもOK!
- これぞ理想のクリエイティブモニター!
うわっ…林檎の画面、高すぎ…!?
Apple Thunderbolt Displayの実質的新型として登場した 『Pro Display XDR』。そのスペックや機能、そしてどう変わったのかを見てみます。


Proって名前からして高そうやけど、価格はお幾ら万円なん?

通常モデルで約54万円っ!
ナノテクスチャーガラスモデルで約65万円っ!
目次
待望の『Pro Display XDR』登場

AppleがWWDC 2019にて、新型ディスプレイ『Pro Display XDR』を発表しました。
- 解像度は6Kで32インチ。
- インターフェースはThunderbolt 3。
- 価格は約54万円と約65万円の2モデル展開。
- 発売は2019年秋。
これから詳細は見ていくとして、簡単なPro Display XDRの概要は上記のとおりです。これを見ただけで、とんでもないスペックかつ、とんでもない価格ということが分かります。うん、一般人には無用の長物なこと確定なのでした。

6K…ですか。ただ、かなり高いですね。

だよねー。
20万円以内なら考えたけど50万円超えだし、普通の人はThunderbolt 3搭載ディスプレイを買うなら、LGのウルトラワイド5Kの『34WK95U-W』のほうがいいかもだねー。
Pro Display XDRのスペック
気になるPro Display XDRのスペックを表にまとめてみました。
画面サイズ | 32インチ(16:9) |
解像度 | 6K(6,016×3,384) |
ppi | 218 |
明るさ | 1,600nit |
コントラスト比 | 1,000,000:1 |
色深度 | 10bit(10億7,300万色) |
色空間 | Display P3 |
視野角 | 89° |
リフレッシュレート | 47.95/48.00/50.00/59.94/60.00Hz |
VESA | ○ |
その他 | 低反射ディスプレイ(1.65%の低反射率) Reference modes True Tone Expertly calibrated ピボット機能 |
インターフェース | Thunderbolt 3(USB-C) ×4 電源入力端子 |
サイズ | 71.8×41.2×2.7cm |
重量 | 7.48kg |
Pro Display XDRのスペック表。

デザイナーをしている私的には、
- 解像度が6K Retina
- 色深度が10bit
- 色域はDisplay P3
ってところが気になるポイントだねっ!
Standard glass | $4,999(約54万円) |
Nano-texture glass | $5,999(約65万円) |
Pro Display XDRの価格表。

スペックは一緒みたいだけど、上位モデルのNano-texture glassは、ディスプレイのガラス部分の処理が違うみたいで、低反射だけど表示される画質はコントラストを維持した美しいものになる…らしいっ!(Appleにはそう書いてあった)

Pro Display XDRのガラス面の処理は、実際に見て判断しないと分からないですね。
ちなみに、この記事を執筆している時点(2019年6月4日)では、日本のAppleの公式サイトにスペック表が掲載されていませんでした。なので、アメリカ本国のAppleのスペックシートに準拠して記載しています。
Pro Display XDRのポイント

Pro Display XDRの製品ページを見ていると、新技術やプロらしい単語が並んでいたので、それをちょこっと見ていきます。
最大1,600nitの明るさ
Pro Display XDRは、最大1,600nitのディスプレイ輝度のスペックを誇るそう。25℃未満なら1,600nitで表示でき、条件を満たさない場合でも1,000nitを持続して表示できるようです。
同じくAppleで販売されている『LG UltraFine 5K Display』の輝度が500nit(500cd/m²)なので、Pro Display XDRの1,600nitが、どれだけ高輝度かが分かります。
10bitディスプレイ
Pro Display XDRは、クリエイターならおなじみの10bitカラー表示に対応しています。これで、QuadroやFireProからの10bit出力も、バッチリ表示してくれるということ。
10bit表示により、色の階調表現が豊か(10億7,300万色も表示可能)になるので、繊細なカラーマネジメントが必要な写真編集やDTPでも使えそうです。さすがプロ用途。
コントラスト比が1,000,000:1
Pro Display XDRのコントラスト比は、1,000,000:1というスペック。
ちなみに、Philipsの4Kモニター『328P6VUBREB/11』のコントラスト比は、80,000,000:1…あれれ?
Reference modes
このReference modesとは、動画・写真・Web開発などのそれぞれの色表示に最適なモードをプリセット的に自動調整してくれる機能のこと。
この機能は実務でクリエイティブなことをしている人にこそ刺さる機能なはず。自動調整だけでなく、自分でカスタムしたものを登録もできるようなので、この機能はiMacにも搭載してほしいところ…。
Expertly calibrated
Expertly calibratedは、要するにキャリブレーション済みということです。
Retina搭載のiMacやMacBook Proは、高品質なディスプレイを使っているので、クリエイティブ用途にかなり良きなのですが、プロ用途のPro Display XDRは、それ以上に良きな感じ。
まとめ「Pro Display XDRは完全にデザイン系のプロ用途ディスプレイ」

Pro Display XDRはかなり高価ですが、デザイン系の仕事に従事している人なら欲しい機能(10bitやReference modesなど)が詰まっている理想のモニターになりそう。
反対に言ってしまうと、ガジェット好きが買うものではないですね…。リフレッシュレートが高いわけでもなさそうなので、ゲーミングディスプレイもナシ。本当にクリエイター向けな感じ。

私的には、こうやってAppleがクリエイター向けに全シフトしてくれるほうがありがたいんだけどね〜♪

最近はいろんなユーザーがいるけど、Macは基本クリエイター向けやもんね!
この記事で紹介したガジェット
おまけ

この調子でAppleが3DCGにも力入れてくれると嬉しいんだけどなー。

3DCGになると、一気にWindows優勢ですものね。

別にそれでもいいんだけど、機材が増えちゃうのと、作業フローが増えちゃうのがねー。

そこは、新しいMac Proに期待やね!
おわり
結論…高いっ!!高すぎぃ!!