- 『5G対応SIMフリーモバイルルータ』2機種のスペックを細かく比較
- 対応バンドと国際ローミングを重視 → NEC『Aterm MR51FN』
- デュアルSIMとバッテリー着脱を重視 → FUJISOFT『+F FS050W』
5G対応SIMフリーモバイルルータ、NEC『Aterm MR51FN』とFUJISOFT『+F FS050W』のスペックを項目ごとに細かく比較し、“正解はどっち”なのか考えてみます。
甲乙付け難いですわね。
まさに、“究極の選択”やね。
目次
はじめに
NEC『Aterm MR51FN』の概要
- 約39,000円
- 5G Stand Alone方式対応
- 5GHz帯と2.4GHz帯の同時利用が可能
- 国際ローミング対応
- Wi-Fiアクセスポイントとしても利用可能
- 国内自社設計かつ国内工場にて生産
NEC『Aterm MR51FN』は、5G Stand Alone方式対応のSIMフリーモバイルルータ。
Non-Stand Alone方式ではなく、Stand Alone方式の5G通信に対応しているのがポイント。なお、5G通信はSub6のみ対応で、ミリ波やローカル5Gには対応しておりません。
FUJISOFT『+F FS050W』の概要
- 約38,000円
- 5G Stand Alone方式対応
- nanoSIM + eSIM のデュアルSIM対応
- 地域BWA対応
- スマートフォン用アプリ対応
- バッテリーレス稼働可能
- バッテリー交換可能
FUJISOFT『+F FS050W』は、5G Stand Alone方式対応のSIMフリーモバイルルータ。
こちらも、Non-Stand Alone方式ではなく、Stand Alone方式の5G通信に対応。5G通信はSub6のみ対応。また、地域広帯域移動無線アクセス(地域BWA)にも対応しております。
各種スペックの比較
- 無線WAN(Cellular)側の通信速度
- 無線LAN(Wi-Fi)側の通信速度
- 対応周波数帯
- バッテリー
- モビリティ
- その他
NEC Aterm MR51FNとFUJISOFT +F FS050Wのスペックについて、上記の6項目に分類して比較していきます。
①無線WAN(Cellular)側の通信速度
| NEC Aterm MR51FN |
FUJISOFT +F FS050W |
5G | 受信最大3.8Gbps | 受信最大2.8Gbps |
送信最大218Mbps | 送信最大460Mbps | |
4G | 受信最大1.4Gbps | 受信最大1.6Gbps |
送信最大75Mbps | 送信最大200Mbps |
比較①、無線WAN(Cellular)側の通信速度。
双方ともに、5G Stand Alone方式対応しているのは前述のとおり。無線WAN側の通信速度については、FUJISOFT +F FS050Wのほうが気持ち高速な感じもします。ただし、これらはあくまで理論値なのでご注意を。
②無線LAN(Wi-Fi)側の通信速度
| NEC Aterm MR51FN |
FUJISOFT +F FS050W |
同時接続 | 最大16台 | 最大32台 |
Wi-Fi | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax |
通信速度 | 最大1,201Mbps | 最大1,201Mbps |
比較②、無線LAN(Wi-Fi)側の通信速度。
双方ともに、2.4GHz/5GHzでの接続および、Wi-Fi 6に対応。理論上の通信速度も同じという結果に。ただし、同時接続台数については、FUJISOFT +F FS050Wのほうがダブルスコアで多くなっています。
③対応周波数帯
| NEC Aterm MR51FN |
FUJISOFT +F FS050W |
5G | n1 n3 n28 n41 n77 n78 n79 |
n1 n3 n28 n77 n78 n79 |
4G | Band 1 Band 2 Band 3 Band 4 Band 5 Band 8 Band 11 Band 12 Band 17 Band 18 Band 19 Band 21 Band 26 Band 28 Band 38 Band 41 Band 42 |
Band 1 Band 3 Band 8 Band 18 Band 19 Band 26 Band 28 Band 39 Band 41 Band 42 |
3G | Band 1 Band 2 Band 4 Band 5 Band 8 |
|
比較③、対応周波数帯。
NEC Aterm MR51FNは国際ローミングに対応しているということもあり、かなり対応周波数帯を多く持っております。もちろん、楽天モバイルを含む国内主要キャリアの周波数帯も(ミリ波を除いて)網羅されております。
FUJISOFT +F FS050Wについても、楽天モバイルを含む国内主要キャリアの周波数帯を、(ミリ波を除いて)基本的には網羅。ただし、国内でも使用されている、Band 11とBand 21については非対応となっております。
④バッテリー
| NEC Aterm MR51FN |
FUJISOFT +F FS050W |
連続通信時間 | 約8時間 | 9時間 〜 11時間 |
連続待受時間 | 最大800時間 | 非公表 |
バッテリー容量 | 4,000mAh | 4,000mAh |
バッテリー着脱 | 非対応 | 対応 |
比較④、バッテリー。
双方とも、バッテリー容量は4,000mAhで同じ。連続通信時間は、測定方法に依存するので何とも言えませんが、おそらく同じような駆動時間になるでしょう。
決定的な違いは、FUJISOFT +F FS050Wのみ、バッテリーが着脱可能で交換できるということ。また、バッテリーレス稼働にも対応しているので、車載用のモバイルルータとしても適しております。
⑤モビリティ
| NEC Aterm MR51FN |
FUJISOFT +F FS050W |
本体サイズ | 約128×65×14.5mm | 約74×120×19mm |
本体質量 | 約167g | 約198g |
比較⑤、モビリティ。
本体サイズ・本体質量ともにコンパクトと言えるのは、NEC Aterm MR51FNのほうでしょう。ただ、どちらもスマートフォン程度のサイズにはなるので、圧倒的なコンパクトさを期待してはいけません。
⑥その他
| NEC Aterm MR51FN |
FUJISOFT +F FS050W |
国際ローミング | ||
デュアルSIM | ||
eSIM | ||
地域BWA |
比較⑥、その他の比較事項について。
国際ローミングの対応有無、eSIMおよびデュアルSIMの対応有無、このあたりが大きく異なるため、購入時の決定打になる可能性は大いにあるでしょう。
比較結果の総括
| NEC Aterm MR51FN |
FUJISOFT +F FS050W |
無線WAN側の通信速度 | ||
無線LAN側の通信速度 | ||
対応周波数帯 | ||
バッテリー | ||
モビリティ | ||
その他 |
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|
① 〜 ⑥ の比較事項をまとめると上表のとおり。
双方ともに強みと弱みがあるため、重視する機能やスペックによって、“正解はどっち”なのかというのが変わってくるでしょう。それくらいに、拮抗しているというわけでして。
まとめ「目的に応じてチョイスすべし」
- 国際ローミングを利用する
- 対応バンドが少ないのは嫌
- デュアルSIMに興味がない
- 小型軽量でモビリティを重視
- 同時接続台数の多さを重視
- デュアルSIMやeSIMに興味がある
- 対応バンドが少ないのは気にしない
- 国際ローミングを利用しない
- バッテリー交換や車載をしたい
5G対応SIMフリーモバイルルータ、NEC『Aterm MR51FN』とFUJISOFT『+F FS050W』のスペックを項目ごとに細かく比較した結果、上記のような結論に至りました。
あとは、ポチるだけあーるっ!
おまけ
わたしは、もうちょっと悩みたいですぞ!
つまり、どちらか購入する予定なのでして!?
こうやって、モバイルルータが増えていくんやね……。
おわり
……という感じなのであーる。