- 2020年に買ってよかったワイヤレスなイヤホン&ヘッドホンを10個紹介!
- 今年はイヤホンもヘッドホンもANCが熱盛だった!
- 2021年のポータブルオーディオはますます二極化が進んでいくはず!
2020年はポータブル沼でした。
2020年にがじぇっと部が購入してよかった、ワイヤレスタイプのイヤホン・ヘッドホンをランキング形式で振り返ります。そして、2021年のポータブルオーディオ界隈もプチ予想していきます。
あれれー!?
レビューしてないイヤホンが3つぐらい転がってるぞー!?
そ、それは…来年で!
目次
- 買ってよかったイヤホン&ヘッドホンランキング in 2020
- 【第10位】Technics『EAH-AZ70W』
- 【第9位】Beats by Dr. Dre『Solo Pro』
- 【第8位】Bang & Olufsen『Beoplay E8 3rd Gen』
- 【第7位】Huawei『FreeBuds Pro』
- 【第6位】Audio-Technica『ATH-ANC300TW』
- 【第5位】Noble Audio『FALCON 2』
- 【第4位】Beats by Dr. Dre『Beats Flex』
- 【第3位】Sony『WH-1000XM4』
- 【第2位】Sennheiser『MOMENTUM True Wireless 2』
- 【第1位】Bose『Bose QuietComfort Earbuds』
- 2021年のポータブルオーディオ予想
- まとめ「イヤホン&ヘッドホンは盛り上がりを見せ続ける」
- おまけ
買ってよかったイヤホン&ヘッドホンランキング in 2020
早速、第10位から第1位までランキング形式で紹介していくやよ!
COUNT DOWN TV的なお姉さんとの会話とかはないのー!?
…んなものはない!!
と言いつつ、買ってよかったイヤホン&ヘッドホンランキング、チェケラー!
【第10位】Technics『EAH-AZ70W』
- 圧倒的解像度と高音質
- ノイキャン性能はトップクラス
- 外音取り込みの集音性が高い
- 独自の左右独立受信方式を採用
- アプリの機能は必要十分
- 近接センサー非搭載
- ホワイトノイズが微妙に気になる
第10位は、Panasonicオーディオブランド冠を引っさげて参戦した、Technics『EAH-AZ70W』という完全ワイヤレスイヤホン。
満を持して登場したTechnicsブランドの完全ワイヤレスイヤホン。音質のチューニングも素晴らしく、充電ケースのアルミ質感も良き。ただ、それ以上に“致命的”なデメリットが多かった印象。特に、バッテリーの自然放電が酷く、それが許容できなかったので順位を落としました。
現時点で再評価すると、申し訳ないけど★は2個くらい…やね。
【第9位】Beats by Dr. Dre『Solo Pro』
- ペアリングが爆速
- 圧倒的デザイン性
- 電源オンが一瞬で簡単
- 超ロングライフバッテリー
- Apple製品と最高の親和性
- 有線接続が使いにくい
- 側圧が強め
第9位は、実は隠れた実力者になっている、Beats by Dr. Dre『Solo Pro(Beats Solo Pro Wirelessノイズキャンセリングヘッドフォン)』というワイヤレスヘッドホン。
最近、Appleは『AirPods Max』をリリースしましたが、このSolo Proだって、同じようにノイズキャンセリングを搭載しています。しかも、AirPods Maxよりはるかに安価。オンイヤー型のノイズキャンセリングヘッドホンは少ないので、その中での有力な選択肢という感じでランクインさせました。
Bluetooth SoCの『Apple H1』が超便利だから、iPhoneユーザーにぜひって感じなんよね!
【第8位】Bang & Olufsen『Beoplay E8 3rd Gen』
- 所有欲を満たす質感とデザイン
- TWSでは珍しいハイ寄りの音質
- AACとaptXの両対応
- バッテリー駆動時間が結構長め
- 外音取り込み機能が実用的
- Bluetooth 5.1で安定接続
- レガシーな右のみ親機なシステム
- 近接センサーがなく自動停止機能ナシ
- 価格がかなり高価
第8位は、北欧デンマークの名門オーディオメーカーの美しき、Bang & Olufsen『Beoplay E8 3rd Gen』という完全ワイヤレスイヤホン。
残念ながら、2020年におけるモダン完全ワイヤレスイヤホンの必須条件である、ノイズキャンセリング機能は搭載していない。ただ、それ以外の機能(外音取り込み・Qi・コンパニオンアプリ)はバッチリ完備。とにかく“美しく聞く”に特化したイヤホンなので、家でじっくり使ってほしい完全ワイヤレスイヤホンだったりします。
北欧らしいデザイン性もかわいいし、女性に使ってほしいイヤホンって感じやね!
【第7位】Huawei『FreeBuds Pro』
- 高いノイズキャンセリング性能
- 広がりのある音場感
- 豊富なリモコン機能
- Qiワイヤレス充電対応
- iOS非対応なHUAWEI AI Life
- 既視感のあるデザイン
- 特殊なイヤーピース
第7位は、スマートフォン界からの参戦、Huawei『HUAWEI FreeBuds Pro』という完全ワイヤレスイヤホン。
きっと多くの人が、「これはAirPods Proのクローンでしょ?」と言いたくなるはず。これに関しては、どことなく“っぽさ”があるから仕方がない。ただ、音質の傾向は全然違うし、UXにもHuaweiらしい面白さが詰まっている意欲作でもあります。見た目やメーカーで毛嫌いせず、まずは試してほしい。そんな完全ワイヤレスイヤホンです。
Androidスマートフォンユーザーだったら、AirPods Proより相性が良いから、HUAWEI FreeBuds Proを選んでもいいと思うんよね。
【第6位】Audio-Technica『ATH-ANC300TW』
- 急速充電対応
- 強力なノイズキャンセリング性能
- 外音取り込み機能アリ
- AAC・aptX両対応
- 万人受けする音質
- 連続再生が4.5時間は短い
- ちょっと強気な価格設定
第6位は、日本のポータブルオーディオを牽引する雄からノミネート、Audio-Technica『ATH-ANC300TW』という完全ワイヤレスイヤホン。
当然、ノイズキャンセリングとコンパニオンアプリは対応。ただ、なぜか影が薄く、あまりレビューされている印象がないのは、オーテクの宿命かも。とはいえ、同社らしく質実剛健とした作りで、日本人にフィットするであろう隠れた名機だと思っています。正直、もっと評価されるべき完全ワイヤレスイヤホンのひとつ。
Audio-Technicaはプロモーションがもっと上手なら、完全ワイヤレスイヤホン市場でもSonyぐらいシェアを取れそうなんやけどね……。
【第5位】Noble Audio『FALCON 2』
- 高速なBluetoothペアリング
- Qiワイヤレス充電対応
- 使いやすくなった充電ケース
- クリアで広がりのある音質
- ヒアスルー起動時の謎ノイズ
- 音が大きすぎる起動音
第5位は、高級カスタムIEMで有名なメーカーの新作到来、Noble Audio『FALCON 2』という完全ワイヤレスイヤホン。
ハウジングの形状が初代FALCONと同じ…ですが、音の傾向が変わっているので、そこが賛否両論な完全ワイヤレスイヤホン。ノイズキャンセリング機能はなく、外音取り込み機能についてもオマケ程度。新たにQiワイヤレス充電には対応したものの、とにかく“聞く”に特化したイヤホンなので、音質の好み自体が全評価の分かれ道になってくるはず。
使い勝手はFALCON 2だけど、うち的にはFALCONのほうが音は好きやったんよね。そこが悩ましいって感じかなぁ。
【第4位】Beats by Dr. Dre『Beats Flex』
- リーズナブルな価格
- 充電がUSB Type-C
- 12時間のバッテリー駆動時間
- Apple製品との高い親和性
- 自動再生/自動停止機能搭載
- 防水性能が不明
- BeatsXに劣るFast Fuel性能
- Apple H1非搭載
第4位は、またまたBeatsブランドからランクイン、Beats by Dr. Dre『Beats Flex』というネックバンド型ワイヤレスイヤホン。
今回のランキングで一番安価なのが、このBeats Flex。その価格、約5,000円。ノイズキャンセリングも外音取り込みもない、いたってシンプルなネックバンド型ワイヤレスイヤホンです。ただ、このシンプルさと安いからこそラフに扱えるという点が高評価。しかも、Apple系製品なのに…USB Type-C!ネックバンド型なので、完全ワイヤレスイヤホンと両刀使いでどうぞ。
完全ワイヤレスイヤホンと違って首に掛けておけるから、実はBeats Flexが一番使っているイヤホンかもなんよね。
【第3位】Sony『WH-1000XM4』
- QN1による最高のANC性能
- 有線・無線の両方ハイレゾ対応
- マイク性能の大幅向上
- 最高のユーザビリティー
- 相変わらず汚れそうなマット塗装
- aptX・aptX HD非対応になった
第3位は、大人気シリーズの4世代めとなる、Sony『WH-1000XM4』というワイヤレスヘッドホン。
とにかく、私はこのSonyのノイズキャンセリングヘッドホン/イヤホンシリーズである『1000X』系がとにかく好き。なので、全部買い揃えて使っているヘビーユーザーだったりします。そんな1000Xファミリーの中でも、ある種の“到達点”と断言できるのが今回のWH-1000XM4。
Bluetooth接続のノイズキャンセリングヘッドホンとして考えると、非常に音響特性のバランスが良く、変に誇張された音が鳴らないのが素晴らしい点。Sonyらしいガジェット的要素に加えて、しっかりと音作りがされたヘッドホンと言えるでしょう。
2020年のノイズキャンセリングヘッドホンのおすすめは、このWH-1000XM4で決まりやね!
【第2位】Sennheiser『MOMENTUM True Wireless 2』
- 有線イヤホン派も納得の音質
- キーアサイン変更可能
- 外音取り込み機能がナチュラル
- 着脱に応じた再生・停止の機構
- 右chが親機なレガシー仕様
- ノイキャン性能はイマイチ
第2位は、一時期は入手困難だったくらい爆発的ヒットをした、Sennheiser『MOMENTUM True Wireless 2』という完全ワイヤレスイヤホン。
MOMENTUM True Wireless 2には、ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能があるのですが…そんな機能はどうでもいい。そう思えるくらいに、完全ワイヤレスイヤホンらしからぬ洗練された音質、これに尽きるのです。音質だけで言うなら、2020年のベストバイ完全ワイヤレスイヤホンは、間違いなくMOMENTUM True Wireless 2。
官能的でとろけるような音質で、聞けば聞くほど音楽が好きになってしまう魔法にかかってしまいます。今まで使ってきた完全ワイヤレスイヤホンの中で、ここまで音質そのものを手放しで評価できたのは、このMOMENTUMとMaster & Dynamic『MW07 PLUS』だけ。もちろん、他の完全ワイヤレスイヤホンでも高音質なプロダクトはあるのですが、それくらいに飛び抜けてオーディオ然としているのです。
そして、コンパニオンアプリの作り込みとイヤホン自体のUXの高さにも脱帽。Sennheiserはきっと、完全ワイヤレスイヤホンをどういうユーザーがどういうシーンで使うのかを、しっかりと把握しているのでしょう。この考え抜かれたUX、ぜひ他のメーカーも参考にしてほしいところです。
これでノイズキャンセリング性能が高かったら、間違いなく今年の第1位やったんよね!
【第1位】Bose『Bose QuietComfort Earbuds』
- 完全ワイヤレスイヤホンで最高峰の音質
- 圧倒的なノイズキャンセリング性能
- ノイズキャンセリングをプリセット登録可能
- 長時間の装着でも疲れない
- 美しいデザインとQiワイヤレス充電
- 充電ケースの開閉がマグネットでない
- リモコン機能の割当が乏しい
2020年のイヤホン&ヘッドホンのベストバイは…Bose『Bose QuietComfort Earbuds』という完全ワイヤレスイヤホン。うーん、きっと予想どおりですね。
このBose QuietComfort Earbudsが登場するまで、『ノイズキャンセリング性能』という点においてはAirPods Pro一強でした。それを崩したのが本機。AirPods Proと双璧をなすノイズキャンセリング性能、そしてパワフルながら優しいBoseサウンド。完全ワイヤレスイヤホンをガジェット視点で見るならば、2020年のベストバイはBose QuietComfort Earbudsなのです。
発売当初は対応していなかった音量調節機能。こちらもアップデートで対応。これでウィークポイントも減り、より万人におすすめしやすくなってくれました。それと同時に、Boseというメーカーは、ちゃんと発売後も面倒を見てくれるということが分かったわけです。せっかくアプリを出しているなら、このようにアップデートを行って機能追加や機能改善をするのが、理想的な完全ワイヤレスイヤホンの形でしょう。
私が猛プッシュしなくても売れている完全ワイヤレスイヤホンなので、今さら言うこともなかったりします。ひとつ言えるとすれば、「本当に買ってよかった」ということでしょう。本当におすすめ。
やっぱりBoseは強かった!…やね!
2021年のポータブルオーディオ予想
ここ数年のポータブルオーディオ界隈を見ていると、
- ワイヤレスやノイズキャンセリング等のガジェット的なオーディオ層
- 10万円オーバーのワイヤードイヤホン/ヘッドホン等の硬派なオーディオ層
に、完全に二極化していっているように思えます。
ワイヤードイヤホン・ワイヤードヘッドホンに関しては、従来どおりのピュアポータブルオーディオの世界。なので、この市場に関しては爆発的な盛り上がりすることはなく、コンスタントに新製品がリリースされていくでしょう。とはいえ、ラインナップの増加(ヘッドホン側もDAP側もどちらも)と、さらなる高価格帯への突入はあるはず。
そして、今までは比較的ライトな層が支えていたワイヤレス界隈にも、さらなる高価格化への流れが出てくるでしょう。もちろん、今までどおりのリーズナブルなワイヤレスイヤホン・ワイヤレスヘッドホンも出てくるでしょうが、確実に価格の天井が高くなる予感。言い換えれば、それくらいにワイヤレス界隈は盛り上がっているということですし、メーカー側からしても“おいしい市場”になってきているというわけです。
特に、完全ワイヤレスイヤホンに関しては、より激しい戦いになることが見込まれます。
- ノイズキャンセリング機能
- 外音取り込み機能
- 左右独立受信方式
- Qiワイヤレス充電
- コンパニオンアプリ
という機能については、もはや“搭載していて当たり前”の次元になってくると思っています。
結局はユーザーがどの要素を重視し求めるかですが、もしノイズキャンセリングの性能を重視するのであれば、QualcommのBluetooth SoCの力を借りずに、ノイズキャンセリングチップを開発・調達できるメーカーが、より優位になってくるでしょう。
完全ワイヤレスイヤホンについては、各メーカーがどこまで本気なのかにもよりますが、蓋を開けてみれば、Apple・Bose・Sonyの独走状態になってきそうな予感。その3社をSennheiserのような古参オーディオメーカーや斜め上の発想をもったクラウドファンディング発のメーカーが追いかける…という形になるかも。
完全ワイヤレスイヤホンやノイズキャンセリングヘッドホンの市場は人気だが、そのぶん激しい戦いを強いられます。そう考えると、そろそろ脱落するメーカーが出てきそうな気もしなくもない、そんな2021年のポータブルオーディオ界隈予想です。
ここまで熟してくると、エポックメイキングなメーカーのアイデア勝負よりも、“強いものが勝つ”ってなってきそうな予感がするんよね。
うーむ、スマートフォンの市場に似てきたよねー。
EARINやERATOが強かった時代が懐かしいですわ。
強大な開発リソースを持つ大手が参入しちゃうと、こうなっちゃうやんね。
まとめ「イヤホン&ヘッドホンは盛り上がりを見せ続ける」
2020年も、ガッツリとポータブルオーディオ沼に嵌っていました……。
ワイヤレスイヤホン・ワイヤレスヘッドホンのリリースされるスパンが短いのと、参入メーカーが増えたのが、ポータブルオーディオ好きとしてはつらいところ。いや、買わなければいい話なのですがね。出たら買ってしまうのがギークの性。
みなさんは、“耳の数”だけイヤホンを買って、“頭の数”だけヘッドホンを買いましょう。あとは…そういうことです。
しかもワイヤレス系はバッテリーを搭載してるから、死蔵させるのは良くないんよね……。
おまけ
来年は、漁師さんが選ぶ好きな漁船ランキングをせねばっ!
それこそCOUNT DOWN TVやんね!
それは違うやつですわね…ええ。
おわり
2019年に引き続きの年末恒例ネタですわね。