- テレビアンテナ端子がない部屋でテレビが見たい!
- アンテナ端子がある部屋から無線化して飛ばすのだ!
- 解決策はnasneを使ってテレビをWi-Fi化すること!
“テレビアンテナ無線化の救世主”
テレビのアンテナ端子がない部屋でテレビが見たい!…そこで考えついた解決策、それが『nasne』と『PlayStation 4』(PlayStation 5)を使った、テレビの無線化なのです。
アンテナ端子 → (無線) → テレビ
ってして、テレビアンテナ自体を無線化しないのー?
それは電波法違反なんよね。
…って、知ってて言ってるでしょ!?
目次
目的:アンテナ端子のない部屋でのテレビ視聴
本稿の目的は、テレビのアンテナ端子がない部屋でテレビ放送を視聴するシステムを構築する、というものです。
最近の家屋では、テレビのアンテナ端子(F型アンテナ端子等)がない部屋というのも少なくなってきました。ただ、テレビのアンテナ端子は部屋にあるけれど、そこから離れた場所にテレビを設置したい、というパターンはきっと少なくないはずです。
かくいう私も、テレビを設置したい場所からアンテナ端子が超離れていて、どうやって配線すべきか悩んでたりします。なので、今回のような問題が発生したわけなのです。
最近だと、壁掛けテレビも増えてきたし、配線をどうするかは永遠のテーマやと思うんよね。
2x4材でDIYする人も増えたよねー。
問題点:賃貸物件なので工事不可
テレビのアンテナ端子がない部屋にまで、遠くにある最寄りのアンテナ端子から同軸ケーブルをずーっと引き回す。これはいささか現実的ではありません。
もちろん、持ち家の場合は隠蔽配線の工事を依頼して、アンテナ端子を増設してもらえば済む話。ただ、私も含めて賃貸物件の人は、そのような工事は当然できません。
つまり、同軸ケーブルを長く這わせて…という解決策はナシになります。
検討案:テレビアンテナの無線化
最寄りのアンテナ端子から同軸ケーブルをずーっと這わせる方法は却下。そこで思いつくのが、アンテナ端子から出ている電波を無線化できないか、というもの。
しかし、テレビ放送をテレビ受信機で受信できる形での電波を個人レベルで飛ばすのは、電波法第4条違反になってしまいます。そういうこともあり、テレビアンテナを無線化して電波を直接テレビに飛ばすガジェットというのは、少なくともコンシューマー向けには販売されていません。
つまり、テレビのアンテナを直接無線化してゴニョゴニョ…はできないので、一旦はテレビ受信機で受信させたものを、テレビ電波以外の何か別の形式で無線化させてあげる必要があるわけです。
“別の形式で無線化”とは?
例えば、Wi-FiとかBluetoothやね!
解決策:nasne + PlayStation 4
いろいろ考えた結果、テレビアンテナ端子がない部屋でテレビ放送を無線化して見る方法の解決策として、『nasne』と『PlayStation 4』(PlayStation 5)を組み合わせて使う案に落ち着きました。
工事できない賃貸物件なら、この方法がベストに近い気がするんよね!
必要なもの
■必要なもの
- nasne
- PlayStation 4(PlayStation 5)
- PCモニター or テレビ
- 無線LANルーター
- その他ケーブル類
テレビを無線化するにあたってのキモが『nasne』なので、これは絶対に必要。また、nasne自体には映像出力端子がないので、無線化して映像を飛ばすために無線LANルーターも必須。もちろん、これにともなうケーブル類(LANケーブルや同軸ケーブル)も用意します。
nasne → 無線LANルーター で飛ばしたテレビ映像のデータを受信させる装置が必要になってくるのですが、最新のBUFFALO版nasneでは対応機器が限られており、そのため『PlayStation 4』や『Windows PC』が必要になってきます(過去記事参照)。
なお、PlayStation 5は、2021年末対応予定となっているので、まだ未対応な点については理解しておく必要があります。
そして、肝心のテレビなのですが、テレビチューナー自体はnasneがその役目を果たすので、実際にはテレビチューナー非搭載であるPCモニターでも代用可能。
ただ、ここで1つ注意なのが、nasneの映像を視聴するには、モニター側がHDCP(著作権保護機能)に対応している必要があります。ですので、HDCP対応が必須であるHDMI端子を搭載しているモニターを選ぶようにしましょう。もちろん、通常のテレビでも問題ありません。
映像出力先をテレビにしてもいいけど、それだとテレビ側のチューナーが無駄になっちゃうのが…ね。
『スマートテレビ』だと、テレビが消えて…『スマート』!?
…え!?
テレビ無線化の構成
テレビアンテナ端子
│
nasne
│
無線LANルーター
︙
PlayStation 4
│
PCモニター or テレビ
テレビ無線化の構成
※│:有線接続
※︙:無線接続
実際にnasneとPlayStation 4を使って、テレビを無線化したイメージはこんな感じ。
PlayStation 4がせっかく接続されているので、PCモニターやテレビは低遅延で残像が少ない製品にすると、ゲーム用のモニターとしても上手に活用できそうです。そう考えると、テレビで選ぶならゲームに強い『REGZA』(瞬速ゲームモード搭載機)あたりが良さげかも……。
また、nasneのテレビ映像はWindows PC(PC TV Plus)でも視聴可能なので、PlayStation 4の代わりにWindows PCでもアリ。
普通のデスクトップ型Windows PCだと設置場所に困るのですが、小型PCフォームファクターである『Intel NUC』にすれば省スペース化も可能。Intel NUCはVESAマウント対応のものが多いので、モニターやテレビと一体化させれば、nasneが再生できる“なんちゃって”スマートテレビ的に使えそうです。
ボツ案:トランスミッターと室内アンテナ
■テレビ無線化のボツ案
- HDMIトランスミッター案
- 小型室内アンテナ案
テレビアンテナ端子がない部屋でテレビ放送を見る“無線化”として、nasneを選んだわけですが、ここに至るまでにボツ案がいくつかありました。
HDMIトランスミッターでテレビレコーダーの映像を無線化して…と思ったのですが、安価なHDMIトランスミッターは評判が芳しくないのでボツに。思ったよりも、転送距離が短い製品が多いようです。
小型室内アンテナを使えば無線化する必要すらない…と思ったのですが、小型ゆえに受信感度に不安を覚えるのでボツに。過去に室内アンテナは使っていたことがあるのですが、設置場所や地域によって、映る・映らないがギャンブル要素が強めなので、今回は導入を見送りました。
まとめ「nasneはアンテナ端子のない部屋の救世主」
テレビのアンテナ端子がない部屋でテレビを見たい、アンテナ端子はあるけど離れた場所に設置をしたい、その解決策は『nasne』と『PlayStation 4』なのです。
これはBUFFALOとSIEに要望なのですが、Google TV(Android TV)向けアプリとして、『torne mobile』をリリースしてくれると嬉しいところ。BUFFALO版nasneは、BRAVIA連携がなくなってしまったので…お願いします。
早く、PlayStation 5対応にならないかなぁ……。
おまけ
圧倒的、nasneに頼っている感……。
うーん、まぁ…そうなっちゃうんよね。
枯れた製品ジャンルなのに、意外と対抗馬が出てこないよねー。
時代がテレビからVODに遷移しちゃったのもあるんかもやね。
おわり
nasne + PS4 ですか。