- 完全ワイヤレスイヤホンは寿命2年の消耗品である!
- 価格が高くても安くても寿命は当然平等に訪れる!
- 寿命を考えると有線イヤホンのサブ機と考えるが吉!
“有線に重きを置くべきか”
価格のインフレが著しい完全ワイヤレスイヤホンですが、バッテリーが約2年で寿命を迎えることを考えると消耗品感は否めない。なので、手放すタイミングが肝要。あまり執着せず、サクっと乗り換えられるフットワークが必要なのでした。
バッテリーの搭載容量的にも寿命が早そうですものね。
そうなんよね。
- メイン:ワイヤードイヤホン(上限10万円)
- サブ:完全ワイヤレスイヤホン(上限3万円)
ぐらいでいいかなって思い始めたり……。
目次
完全ワイヤレスイヤホンの寿命は2年
つい先日、オンラインミーティングで『AirPods Pro』をヘッドセット代わりに使ったのですが、ほんの数十分でバッテリーが空になってしまい、先方に迷惑をかけてしまいました。…どうやら、すでにバッテリーの寿命が来てしまっていたようです。
このAirPods Proは発売日(2019年10月30日)に購入したものなので、おおよそ2年少々で製品としての寿命を迎えたことになります。
うーむ、寿命は2年…微妙なところですな。
そこまで酷使した記憶はないんやけど、ジワジワとへたっていたみたいなんよね。
当たり前すぎることなのですが、バッテリーで駆動するオーディオ機器というのは、完全ワイヤレスイヤホン以外にも無数に存在しています。
とは言うものの、ほかのバッテリー駆動するオーディオ機器に比べて、何だか飛び抜けてバッテリーの劣化が早い印象も。超小型なバッテリーを搭載していることや、イヤホンという毎日使うアイテムということもあり、おのずと充電サイクルが多くなり、その結果として寿命を迎えるのが早まってしまった、ということなのかもしれません。
そうそう、前述の一件があったので、ほかの完全ワイヤレスイヤホンのバッテリー健康状態も調べてみました。すると、案の定、購入が古いものから順番にバッテリーが大幅劣化していました。やはり、完全ワイヤレスイヤホンの寿命はバッテリーの関係から約2年、と思ってよさそうです。
バッテリー搭載容量が少ないから、自然放電にも気をつけないといけないよねー。
そうなんよね。
やたら自然放電(いわゆる“お漏らし”)をする製品もあるし、完全ワイヤレスイヤホンはコレクションには不向きやね。
…コレクションしようとする思考が間違ってますがね。
完全ワイヤレスイヤホンのインフレ化
——生あるものは必ず滅し、形あるものは必ず壊れる。諸行無常なり。
これは自然の摂理。なので、完全ワイヤレスイヤホンが約2年で寿命を迎えてしまうことに関しては、特段短すぎると思ってはいません。バッテリーのへたりなんて、購入時点で分かりきっているものですから。
そうは言いつつも、何円までなら許容して買えるのか、ということは考えてしまいます。というのも、昨今の完全ワイヤレスイヤホンは、とにかく価格のインフレが凄まじいことになっているのです。
『Earin M-2』や『APOLLO 7S』が出た頃は、「完全ワイヤレスに3万円とな!?高い!!」と驚いたものです。
しかしながら、今となっては3万円クラスの完全ワイヤレスイヤホンなんて、もはやハイエンドとは言い切れなくなってきています。おそらく、『FoKus PRO』の登場を皮切りに、5万円前後が完全ワイヤレスイヤホンにおけるハイエンドとなってくるでしょう。これぞ、まさにインフレなのでして。
やはり、オーディオは沼ですわね。
いずれはこうなると思ってたけど、完全ワイヤレスイヤホンにも高価格化の流れがついに来たって感じなんよね。
1万円の完全ワイヤレスイヤホンよりも、5万円のそれのほうが製品寿命が長い。そうなってくれれば良いのですが、実際には粗悪品でもない限りそんなことはありません。完全ワイヤレスイヤホンの寿命は等しく諸行無常なのです。
さらに加えて言えば、完全ワイヤレスイヤホンにおける技術のアップデートは日進月歩。数年前までは、Qualcomm TWS Plusに対応していることが一種のステータスだったのですが、今となってはレガシーな技術扱い。
対応Bluetoothコーデックの高ビットレート化も進んでいますし(だから高音質かと聞かれたら、それはまた別の話ですが)、仮にバッテリーが生きていたとしても、わざわざ数年前の完全ワイヤレスイヤホンを引っ張ってきて使うことなんて、そうそうなかったりします。
そう思えば思うほど、完全ワイヤレスイヤホンというガジェットは、製品の寿命を予測した上で買わないといけないと感じてしまい、少々憂鬱な気分になってしまっております。
パンドラの箱あーる。
そう…かも!?
購入する前に必要な覚悟
だから、完全ワイヤレスイヤホンを買う前には、それ相応の“覚悟”が要るんよね。
大袈裟ですなー。
…ですわね。
【覚悟1】サブ機として許容できる価格
その人のポータブルオーディオに対する熱量にもよりますが、 完全ワイヤレスイヤホン = サブ機 という感覚を持つくらいが、精神衛生的にも良さげな気がしています。
そうすれば、完全ワイヤレスイヤホン購入時に「メインの有線イヤホンよりも高いのは買わないでおこう」と自分の中で一種のベンチマークが生まれますし、限られた予算の中でベストな製品を吟味して探そうと思うはずです。
予算内で最高と思える製品を探す、これも楽しいんよね!
高級機が良いのは言わずもがなですが、高価であるから高音質だと盲信してはいけませんものね。
【覚悟2】寿命が来る前に手放すタイミング
完全ワイヤレスイヤホンを複数持っているからこそ起こることなのですが、タンスの肥やしにするのではなく、手放すタイミングというのも大切だったりします。
どんなに高音質でも、どんなに好きなデザインでも、バッテリーが搭載されていることによって、遅かれ早かれ寿命は迎えます。ですから、使わずにしまっていて製品をダメにするくらいならば、大切に使ってくれるオーナーさんに譲ってしまうのが良いのではと考えています。
売ったら、その資金で次の完全ワイヤレスイヤホンが買えますな!
ま、これが沼でもあるんやけどね。
完全ワイヤレスイヤホンの“無限ループ”ですわね。
有線のサブ機ぐらいがベスト
ここ数年間で完全ワイヤレスイヤホンに数十万円使ってきたのですが、バッテリー寿命の問題もあるので、思い切って数を減らしつつあります。
バッテリーが過放電しないように、使わない完全ワイヤレスイヤホンであっても、メンテナンスと称して定期的に充電するのですが、これが精神衛生的に結構負担なのでして。しかも、やっている行為に不毛感もある。
そういうわけで、完全ワイヤレスイヤホンを数個まで減らして、その代わりとしてワイヤードイヤホンを強化していこうと画策中です。そして、ワイヤードをメインに移していき、完全ワイヤレスイヤホンはサブ機として割り切って使っていく予定です。
1軍だけ残して、あとはドナドナする!
おおー!断捨離ですな!!
ねこさんも見習ってほしいですわ。
まとめ「バッテリー寿命を考えると憂鬱」
完全ワイヤレスイヤホンに限ったことではないのですが、自分が精神的にゆとりを持って管理できる閾値を超えてデバイスを持つというのは、なかなかに苦痛だったりするものです。
完全ワイヤレスイヤホンにコレクション要素があるのかは微妙…ですが、ついつい買い集めたくなる自分がいました。ただ、バッテリーが約2年でダメになってしまったことを考えると、今後は購入ペースを落とそうと思っています。
ええ、バッテリー寿命は憂鬱な要素なのです。
価格のインフレについて行けないのもあるんよね。
おまけ
1個買ったら、1個手放す。ですな!!
なーんか、ねこちゃんが言うと説得力に欠けるんやけど。
右に同じくですわ。
わたしはバッテリー寿命で憂鬱になってないからっ!勝ったぜ!!
意味不明すぎて反論する気すら起きないから…それでいいや。
おわり
バッテリーを搭載している製品の悩みですなー。