- この価格でこの音質は他製品を無にする力を持っているレベル!
- 完全ワイヤレスイヤホンでは珍しいフラット傾向な音質が良き!
- イヤピ遊びも含めてとにかく“遊べる”イヤホンにより進化した!
FALCON 1とは音が…違う!?
完全ワイヤレスイヤホン、Noble Audio『FALCON 2』をレビュー。待望のFALCON後継機種が早速登場。洗練された音質、最新SoC搭載、ヒアスルー機能…かなり変わった!性能も音質も!!
帰ってきたFALCONマン二世っ!
後継機種の登場、早いですわね。
Noble Audio『FALCON 2』って?
FALCON 2ってなに?
“Wizard”John Moultonチューニングの完全ワイヤレスイヤホン第2世代。磨かれた音質と最新SoC搭載で大幅進化。
- 高速なBluetoothペアリング
- Qiワイヤレス充電対応
- 使いやすくなった充電ケース
- クリアで広がりのある音質
- ヒアスルー起動時の謎ノイズ
- 音が大きすぎる起動音
ノイズキャンセリングは不要だから、とにかくクリアに聞こえるものが欲しい!
…そう思っているなら、避けては通れない完全ワイヤレスイヤホンやね!
本体チェック
■インターフェース
- リモコンボタン(LEDインジケーター内蔵)
FALCON 2のイヤホン本体のサイズは 21×30×21mm (実測値)で、重さは5.5g。余談ですが、FALCONと筐体の見分けがつかないレベルでソックリ(ほぼ同じ)です。
そして、FALCON 2イヤホン前面には、LEDインジケーターを内蔵した物理タイプのリモコンボタンを搭載。ここも初代FALCONと同様です。
FALCON 2イヤホン後面には、充電用のPogo pinのみ。近接センサーのようなガジェット的な要素はありません。いたってシンプル。
あ!“II”って書かれてあるではないかっ!?
ここが初代との見分けポイントやね。
FALCON 2イヤホン上面はこんな感じ。
FALCON独特のステム(ノズル)の長さと傾斜が特徴的。初代FALCONもそうだったのですが、FALCON 2はフィットする人としない人がハッキリ分かれそうな予感。決して万人受けする装着感ではないので、実際に装着してみることをおすすめします。
FALCON 2の充電ケースのサイズは 56×52×34mm (実測値)で、重さは51g。イヤホン本体とは異なり、初代FALCONとはまるで別物な充電ケースに変化。初代FALCONの充電ケースよりも、ちょっと大きくなってしまいました(この理由は後述)。
FALCON 2充電ケース上面には、“NOBLE”のロゴマークをプリント。Noble Audioは高級IEMメーカーなので、このロゴを持つ製品を持っていることに少しホクホクしちゃいます。充電ケースの高級感は普通ですが、初代のようなチープ感はなくなりました。
FALCON 2充電ケース下面には、認証関係や仕様関係のプリントが…だけでなく、今回のFALCON 2から待望の『Qi』によるワイヤレス充電に対応。なので、充電ケースの内部には、Qiワイヤレス充電のモジュールが内蔵されています。
先程、FALCON 2の充電ケースは初代に比べて大きくなった、と話したわけですが、Qi対応ということを聞くとすべてが許せてしまいます。ちなみに、充電ケースのバッテリー容量も初代から20%増加しています。ケースが大きくなったのには理由があった、というわけ。
充電ケースは前作からとにかく改良された感じやね!
■インターフェース
- LEDインジケーター
FALCON 2充電ケース前面には、バッテリー残量を示すLEDインジケーターが4連で搭載。4連LEDなので、視認性はバッチリ。
■インターフェース
- USB Type-C
FALCON 2充電ケース後面には、イヤホンを充電するためのUSB Type-Cポートを搭載。2020年も後半に差し掛かると、むしろMicro USBがマイノリティー。
FALCON 2充電ケース左右面はこんな感じ。
特に話すこともない、とってもシンプルなデザインですね。外観レビューも手を抜きやすい……。
…え?
FALCON 2充電ケース内面はこんな感じ。ちなみに、蓋はマグネットで開閉する仕組みです。ズレもなく、開閉の小気味良さはなかなか。
初代FALCONユーザーなら「お!?」と思える点。それが、イヤホンが取り出しやすくなった構造とイヤーピース部分のクリアランス確保。とにかく、FALCON 2では初代のように、イヤホンを取り出す際のイライラがかなり軽減(ゼロに近い)。これだけでも乗り換え価値アリ。
左 | 右 | |
1回押し | ヒアスルー機能切替 | 再生・停止 |
2回押し | 音量ダウン | 曲送り |
3回押し | 音量アップ | 曲戻し |
長押し | 音声アシスタント起動 | 音声アシスタント起動 |
FALCON 2のリモコン機能
※初期状態の場合。
FALCON 2のリモコン機能は上表のとおり。
ヒアスルー(外音取り込み)機能が追加された以外は、初代FALCONと変わらないリモコン設計。なので、再生・停止、選曲、音量調節、といった基本的なオーディオコントロールはすべて網羅。ちなみに、なぜか音量調節のアップダウンが、初代FALCONとアサインが逆になっています。
なお、キーアサインについては、専用のコンパニオンアプリ『Noble Sound Suite』にて変更可能。そして、イコライザー機能も搭載。ここまでは初代FALCONと一緒ですが、FALCON 2では新たに『Master Gain Setting』を搭載。このMaster Gain Setting機能では、読んで字の如く、FALCON 2のマスターボリュームをデバイスとは独立して下げることができます。
FALCON 2とNoble Sound Suiteアプリのコンビネーションについては、また別の記事にて話すことにするやよ!
全長 | 3mm |
直径 | φ5mm |
FALCON 2のステム(ノズル)部分を測定してみたところ、上表のようなサイズになっていました。
初代FALCON同様、イヤピ遊びが楽しい(しかも、2では充電ケースの干渉も減ったので、もっと遊べる!)ので、ぜひいろいろな完全ワイヤレスイヤホン向けのイヤーピースと付け替えて楽しいんでほしいところ。個人的には、finalの『TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様』にリプレースするのがおすすめ。もちろん、純正のイヤーピースもアリ。
付属品チェック
■FALCON 2の付属品一覧
- イヤーピース(S・M・L)
- USB Type-A to USB Type-Cケーブル
- キャリングポーチ
- ユーザーズガイド
FALCON 2の付属品は、イヤーピース(ePro Horn-shaped Tips for TRUE WIRELESS)・USBケーブル・キャリングポーチ・ユーザーズガイドの合計4つ。
初代FALCONと同じく、FALCON 2でもイヤーピースはePro audios製の『ePro Horn-shaped Tips for TRUE WIRELESS』が付属。このあたりは初代FALCONと変わらず、です。
注目ポイント
■FALCON 2のポイント概要
- ヒアスルー:待望の外音取り込み機能を新搭載
- 接続安定性:HPCTが“2”になり電波強度パワーアップ
- 長時間駆動:マスタースワップとQCC3040で10時間再生
- 左右独立受信方式:新SoC搭載でTrueWireless Mirroring対応
- 防水:IPX7等級の強力ウォータープルーフ
ヒアスルー:待望の外音取り込み機能を新搭載
初代FALCONからFALCON 2になって、分かりやすく進化したポイントが『ヒアスルー機能(外音取り込み機能)』が新搭載されたこと。
会話やアナウンスを聞くたびに、完全ワイヤレスイヤホンを都度都度外すというのは、落下や紛失の可能性が高く非常にリスキー。しかも、煩わしい。そんなストレスから、FALCON 2ではようやく開放されたというわけです。これはかなり待望の機能。
接続安定性:HPCTが“2”になり電波強度パワーアップ
初代FALCONでも採用されていた『High Precision Connect Technology』という接続安定性を高めるテクノロジーを、FALCON 2でも引き続き搭載、しかも『High Precision Connect Technology 2』なりパワーアップ。
FALCON 2では、搭載されているBluetooth SoC(QCC3040)の特性に合わせたアンテナ設計をしている。そのことにより、今回のHigh Precision Connect Technology 2では、初代FALCON比で2倍の電波強度を実現したとのこと。
ターミナル駅や空港のような、電波干渉の凄いBluetooth地獄の状況下においても、かなり音途切れが発生しにくいチューニングになっているそう。最近の完全ワイヤレスイヤホンは、音途切れに悩まされることも減りましたが、こうやってメーカーの努力があるわけですね。
音ズレが訪れないやね。
ダジャレ先生は寒いあーる。
長時間駆動:マスタースワップとQCC3040で10時間再生
こちらも初代FALCONから継続採用の『マスタースワップ機能』。この機能により、FALCON 2では最大10時間の連続再生が可能となっている。
このマスタースワップ機能とは、電源を入れるごとにバッテリー残量の多いほうをマスターイヤホンとして自動的に切り替える機能のこと。これにより、完全ワイヤレスイヤホンのバッテリーの片減りが解消されるというわけです。
FALCON 2に搭載されているBluetooth SoC自体である、Qualcomm QCC3040自体、非常に省電力な設計となっている。そのコンビネーションもあり、最大10時間というロングライフバッテリーを手に入れたのでしょう。
初代FALCONでも、最大10時間バッテリーやったんやけどね。
左右独立受信方式:新SoC搭載でTrueWireless Mirroring対応
初代FALCONでは、左右独立受信方式として、Qualcommの『TrueWireless Stereo Plus(TWS Plus)』が採用されていた。しかし、このTWS Plus、フルで機能を利用するには条件が多く、iPhoneではその恩恵をちゃんと受けることができなかった。
しかし、今回のFALCON 2では、Bluetooth SoCがQualcomm QCC3040に代替わりしたことにより、TWS Plusに代わって『Qualcomm TrueWireless Mirroring』が新採用。これが実に素晴らしいのです。
システム構造的にはAiroha MCSyncに近い感じで、TWS Plusのような再生するデバイスに依存はナシ。おかげで、Qualcomm TrueWireless Mirroringは、iPhoneでも利用可能。やっと、iPhoneでもQualcommの左右独立受信方式がフル活用できるようになったわけなのです、うんうん。
防水:IPX7等級の強力ウォータープルーフ
そして、初代FALCONと同じく、FALCON 2でも『IPX7』の防水性能を実現。正直、並のスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホンよりも、全然防水性能が高いのです。
このIPX7等級は、IP規格の『防浸型』に該当する防水レベルで、お風呂での利用可能なレベル(とはいえ、お風呂イヤホンはおすすめしません)。それくらいの防水性能を持っているので、フィット感さえ合えば、FALCON 2をスポーツ用のイヤホンとして使うのもアリ。
音質チェック
音質評価:★★★★★
高音域:★★★★★
中音域:★★★★☆
低音域:★★★★★
※音質評価は販売価格を考慮した相対評価。
FALCON 2の音質を端的に言うと、フラット志向でアッサリした癖の少ないクリア系サウンド、という感じ。
音の傾向としては、SennheiserやBoseのようなマッタリした濃い音ではなく、かなりアッサリめ。低音域や高音域が過度に主張することもなく、なんともモニターライクというか、フラットな傾向の音作り。ピュアに音質だけで考えると、実売価格から考えてかなり良い音を出しているのですが、装着感も含めて好みは分かれそうな予感。
高音域は縦よりも横のレンジが広いイメージ。
ただただ高音域のレンジを広げればよいという乱雑な出し方ではなく、しっかり一音一音を鳴らしてくれているところに、FALCON 2のポテンシャルの高さを感じます。
チープな表現になってしまうのですが、高音域はひたすらに透き通ったクリアサウンド。しかも、個人的に嬉しいのが、綺麗でシャープな高音を出しながらも、サ行が刺さるような痛さやキツさがないというところ。私は刺さる音も好きなタイプですが、そうなるとかなり好き嫌いがハッキリしてしまうので、俯瞰で見ると、やっぱりサ行は刺さらないほうが良き。
中音域と低音域についても、ボワボワした感じはナシ。
ドンシャリになりがちなBluetoothイヤホンの中では、中音域の出し方は結構頑張っているイメージ。ちょっとボーカルが弱いようなそうでもないような…な感じなので、もうちょっとだけ持ち上げてくれるほうが個人的には好み。
特筆すべきなのが、低音域までしっかりと明瞭度が保たれているという点。キレの良さとドスっとした沈み込みの両方を再現できるところは、この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしては異次元の音質と言っても過言ではないはず。超ローがしっかり分離していて、より音に重厚感(低音オバケという意ではない)を感じさせてくれるように作られているところも、Wizardのテクニックなのかもしれない。
そうそう、外観こそ初代FALCONと瓜二つなFALCON 2ですが、音作りに関してはSoC変更の影響もあってか、傾向が変わっているように感じました。
初代FALCONレビュー時に、「ヘッドホンのULTRASONEっぽい」と言っていたのですが、FALCON 2はULTRASONE…っぽくない感じ。
初代FALCONは、とにかく果てしない音場感の魔法だと思っているのですが、FALCON 2は常識の範囲内での音場感というイメージ。良く言えば、癖がない。悪く言えば、ぶっ飛んだ感はない。そんな感じです。
曲を選ばない聞きやすさで言ったら、間違いなくFALCON 2になるとは思うけどね!
FALCON 2に合いそうな曲
■こんな楽曲が合いそう!
- 情報量の多いアニソン
- 疾走感のあるTechno
- レトロゲームライクなFrench house
フラットな音質と高音域のレンジの広さ、そしてボワつかない低音域が特徴的なFALCON 2。その音質の傾向から、アニソンやテクノのような音の数が多い曲をチョイスしたいところ。
FALCON 2と一緒に聞いてほしい楽曲の1曲めは、Moe Shopの『Cerise』をセレクト。
Moe Shopは私が大好きなアーティストのひとりなのですが、彼の生み出す音楽を聞くときに必須なのが、“アタックの強さ”と“解像感”。今回のFALCON 2は、完全ワイヤレスイヤホンの中では明瞭度も高く、低音域の変なブーストも少ない。聞いていて、雑味や濁りが感じず素敵。なので、ゲームライクなチューンを聞くにはバッチリ!
FALCON 2と一緒に聞いてほしい楽曲の2曲めは、SEKAI NO OWARIの『umbrella』をセレクト。
ボーカル、Fukaseの囁くような歌声から入り、サビに入るに連れて、バックで鳴る楽器や音色が増えてくるこの曲。繊細さと力強さの両方が求められる感じですが、FALCON 2はその2つともをしっかり再現。特に、サビで鳴っている楽器ごとの音色が聞き分けられる分離感は特筆モノ。
FALCON 2と一緒に聞いてほしい楽曲の3曲めは、fripSideの『only my railgun -version 2020-』をセレクト。
もはや説明不要(なはず)のonly my railgunの2020バージョン。ボーカル、ナンジョルノのハイトーンボイスに加えて、異常なほどの情報量の多さとスピード感を持つこの曲。FALCON 2の解像感の高さから、ぜひ一緒に聞いてみたかった曲なのですが、サビの部分でちょっと処理できておらず、音色が若干潰れてしまっている感がありつつも、完全ワイヤレスイヤホンでこれだけできれば及第点。やはり、FALCON 2のポテンシャルは高い!
FALCON 2と一緒に聞いてほしい楽曲の4曲めは、さユりの『ねじこ』をセレクト。
このねじこは、アコースティックギターのゴリっとした感じが、前面に出ているのが特徴的な曲。なので、アコギの音を聞きながらも、しっかりとボーカルも聞き分けたいところ。FALCON 2は、一音一音丁寧に鳴らしてくれるタイプのイヤホンなので、アコギの弦の鳴りが非常に心地良く聞こえてくる。そして、ボーカルよりも少し下の位置でボーカルが聞こえてくる。この定位を感じられるところが、FALCON 2の良きなポイント。
ひとつひとつの音を丁寧に、かつ元気に鳴らしてくれる感じやから、テクノやアニソン、弾き語り系と聞きたくなる感じやね!
ここがすき!
粒立ちが良く解像感のある音質
FALCON 2はテクノロジーが豊富に詰め込まれているので、そっちをフィーチャーしたくなるのですが、まず第一に伝えたいのが“とにかく良い音”ということ。
私の現時点での完全ワイヤレスイヤホン“音質良いぞ御三家”は、
なのですが、ここに勝るとも劣らない音質なのが、このFALCON 2。
これら3機種と比べると、FALCON 2の低音域は控えめなのですが、この控えめな低音域が完全ワイヤレスイヤホン沼の住人的には、使い分けが利くので嬉しいところ。
しかも、紹介した3機種はどれもが3万円オーバーの高級品。FALCON 2は1万円台。約2倍の価格差があるのにもかかわらず、FALCON 2の粒立ちの良い解像された音には目を見張るものがある。正直、この価格でこの音質が鳴るのであれば、何にも文句は出てきません。きっと、誰もがそう思ってくれるはず。
圧倒的なペアリングの速さ
これは搭載されているBluetooth SoCが『QCC3040』になったことが起因していると思われるのですが、FALCON 2のペアリングの速さは、完全ワイヤレスイヤホンの中でもトップクラス。
特に、イヤホンを片側だけ利用(もう一方はケースの中)という状況下で、利用していなかったもう一方のイヤホンを取り出したときのペアリングの速さが凄い。どれくらい速いかというと、ケースから取り出して耳に装着する頃には、すでにペアリングが完了しているレベル。このペアリングの速さは、とにかく快適のひとことに尽きる。
イメージ的には、 iPhone + AirPods Pro のコンビネーションより若干遅いかなと思うレベル。正直、Apple同士の組み合わせはチートなので、そうでない他社の完全ワイヤレスイヤホンと比較すると、果てしなく高速ペアリングです。
TWS Plus → TrueWireless Mirroring
iPhoneユーザー的に、初代FALCONからFALCON 2に代替わりして、とにかく嬉しいこと。それは、TWS Plusから『Qualcomm TrueWireless Mirroring』に変わったという点。
従来のTWS Plusが残念なことにiPhone非対応だったのですが、Qualcomm TrueWireless MirroringではiPhoneでも対応になった。それに加えて、Qualcomm TrueWireless Mirroringでは、登録Bluetoothデバイス一覧で“L”・“R”と、左右のイヤホンが分かれて登録されるようなことがなくなりました。
この“L”・“R”に分かれて登録されるのは、完全ワイヤレスイヤホンを多く持っている私からすると、登録欄が煩雑になり、非常に視認性が悪くなる原因でした。これがスッキリ解消。まさに、TWS Plusの呪縛から開放された瞬間なのです。
充電ケースのクリアランス確保
最後にハードウェア的なこととして、FALCON 2では、初代FALCONに比べて、充電ケースのイヤーピース部分のクリアランスが十分に確保されている点があります。また、イヤホン自体も取り出しやすくなりました。この充電ケースの改善、ここが良きの良き。
FALCONはイヤーピース遊びが楽しい完全ワイヤレスイヤホンだと思っているのですが、初代FALCONでは、充電ケースに十分なクリアランスが確保されておらず、他社製イヤーピース装着時にはケースの蓋が閉まらないということも。そして、イヤホン自体が異常に取り出しづらいのが超ウィークポイントでした。
この2つのウィークポイントについては、FALCON 2では完全解消。イヤホンは取り出しやすいし、イヤーピース遊びをしても大丈夫なクリアランスを確保。正直、これだけでイヤーピース沼ズブズブな人からしたら、乗り換え案件かもしれません。それくらい、充電ケースの出来がかなり良くなった!
ここがうーん?
外音取り込み時のノイズが気になる
ちょっと気になるのが、ヒアスルー(外音取り込み)機能をオンにした瞬間、「ザーッ」という電子ノイズが入ること。
この外音取り込み時のノイズに関しては、不具合でも初期不良でもなく、代理店のエミライが公式で“仕様”と回答しています。なので、これがデフォルトな様子。そうはいっても、他の完全ワイヤレスイヤホンのヒアスルーでは、こんな盛大にノイズが入らないので、気にならないと言ったら嘘になります。というか、普通に気になります…ね。
ビックリするっていうか、ちょっと心臓に悪い感じなんよね……。
イヤホン自体のSEが大きすぎる
個人的に一番気になっているのがここ。イヤホン起動時やボタンを押したときのSE(効果音)が大きすぎるという点。
音楽プレーヤー側の音量とは連動していないのか、どう音量を操作してもSEが大きすぎるのです。ここまでSEを大きくしなくても、動作や接続は認識できるはず。なので、この点はアップデートで改善してほしいところ。
まとめ「弱点を克服した超優等生なマジメ系TWS」
そういうわけで、Noble Audio『FALCON 2』のレビューを総括すると…
- 待望の外音取り込み機能を搭載
- 最新Bluetooth SoC搭載で音速ペアリング
- 充電ケースの構造が大幅改善された
- 接続安定性もより改善された
- 初代FALCONとは音質がちょっと異なる
- ソフトウェアはもう少し改善の余地あり
という感じ。
比較的短いスパンでの新型投入となったわけですが、初代FALCONの弱点をちゃんと研究して克服してきた印象を受けました。これだけでも、Noble Audioがブランド冠だけで完全ワイヤレスイヤホンをやっているのではない、ということが伺えます。
音質は価格から、いや価格以上の文句なしのレベル。フラット志向な完全ワイヤレスイヤホンは少ないので、他機種とかぶらない感じも素敵。あとは、もうちょっとソフトウェアを詰めていってほしいところです。
アクティブノイズキャンセリング不要なら、このイヤホンはかなり有力候補やね!
おまけ
何より嬉しいのが、Qiに対応したことなんよね。これで、充電もワイヤレスになったわけやし!
Qiデバイスが増えていって、ワイヤレス充電信者的には嬉しいのであーるっ!えっへん!!
ねこさん、そんな立ち位置やったん!?
いえ、いつもの戯言ですわ。
んごご……。
おわり
価格から考えられない飛び抜けた音質と最新SoCが良い感じ!
若干癖がある感じとヒアスルー時のノイズが気になる……。
…そんな感じの感想やね!