Apple M1搭載Macはどれを買うべき?—私が最廉価版MacBook Airを買った理由

Apple M1搭載Macはどれを買うべき?—私が最廉価版MacBook Airを買った理由
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記事のポイント
  • Apple Silicon初号機なMacはどれを買うべきか考えた!
  • 買うのであればMacBook Airがおすすめ!
  • まずがサブマシンとして買って様子見が正解かも!

おすすめは2台めとして買うこと。

Apple M1(Apple Silicon)搭載Mac、購入前のおさらい。ARMなMacBook AirMacBook ProMac miniのどれを買うべきなのか。それらを現状の問題点を考慮して考えていきます。

二条ねこ

さーて、わたしはどれを買ったでしょうか?

さたえり

miniかAirかな!?

まの

そんな気がしますわね。

ねこの回答:MacBook Air

Apple M1版Mac with 隠れたねこ氏

Apple M1版Mac with 隠れたねこ氏

Apple Siliconこと、『Apple M1』というSoCが搭載された、

が登場しました。

Apple M1搭載Mac(MacBook Air/Pro・Mac mini)の仕様比較&注意点まとめ

Apple M1搭載Mac(MacBook Air/Pro・Mac mini)の仕様比較&注意点まとめ

2020年11月11日
二条ねこ

私が買ったのは…『MacBook Air』あーるっ!

さたえり

やっぱり!

まの

予想どおりですわね。

予約開始日にMacBook Air(Apple M1)をこっそり予約してた。

予約開始日にMacBook Air(Apple M1)をこっそり予約してた。

Apple Event Nov. 2020終了直後から予約購入できるようになっていたので、こっそり『MacBook Air』を買っていました。ちなみに、購入したApple M1版MacBook Airは下位モデル。Apple M1チップの中で、GPUが唯一7コア(ほかは8コア)である控えめスペックなもの。

最廉価版MacBook Airを選んだ理由

  • 全モデル『Apple M1』チップで統一されているから。
  • モデル別のApple M1のベースクロックが不明で怖いから。
  • ARMのメリットである省電力性を体感できる最適なMacだから。
  • まだ機能的制約が多いのでサブのMacにしかならないから。

私がApple M1初号機として選んだMac、それが最廉価版『MacBook Air』なわけですが、なぜMacBook Airを選んだのかをまとめたのが上記の事柄。

Apple M1 SoCは謎だらけで怖い

各Macとも、Apple M1のクロック周波数が分からない。

各Macとも、Apple M1のクロック周波数が分からない。

今回発表された、すべてのMacは『Apple M1』という、同じARMアーキテクチャのSoCが搭載されています。つまり、初代Apple SiliconはApple M1の“1種類”のみというわけです。

ならば自由に選べばよい…と言いたいところなのですが、Intel Mac時代には記載がなされていた、CPUのクロック周波数の記載が一切ありません。最廉価版MacBook Airのみ、GPUのコア数が1つ少ないということだけは公式で記載されています。ただ、それ以外の要素が一切のブラックボックス。これでは、お高めのMacBook Proは手が出しづらい。

明確に下な位置づけとして分かるのが、MacBook Airの下位モデル。

明確に下な位置づけとして分かるのが、MacBook Airの下位モデル。

それならば、明確に位置づけが下として扱いを受けているMacBook Air(GPU 7コアの下位モデル版)を選んで、ARMなMacでどこまでブン回せるのか試してみたい。そう考えたので、あえてGPUが7コアに削られている最廉価版MacBook Airをチョイスしたというわけです。

二条ねこ

これで満足するレベルで動くなら、Apple M1は凄いって分かるからねー。

まの

体感できるベンチマークですわね。

ARM SoCの省電力性を体感したい

ARM(RISC)アーキテクチャの高い省電力性を体感したい。

ARM(RISC)アーキテクチャの高い省電力性を体感したい。

  13インチ
MacBook Air
13インチ
MacBook Pro
Mac mini
上位モデル 129,800円 154,800円 92,800円
下位モデル 104,800円 134,800円 72,800円

Apple M1搭載Macシリーズの価格比較
※価格は税別表記。

Apple M1搭載で一番安いMacは『Mac mini』の72,800円(税別)です。なので、一番安いApple M1 Macというのは、GPU 7コア版のMacBook Airではありません。では、なぜMac miniではなく、MacBook Airなのか

それは、ARM(RISC)アーキテクチャならではの高い省電力性を感じたかったから、というわけです。

二条ねこ

ARMの風をMacでも感じたいっ!

当たり前ですが、Mac miniはデスクトップパソコンなので、バッテリーは非搭載。それだと、Apple M1のマシンパワーは体感できるのですが、ロングライフバッテリーを体感することができません。

Apple M1搭載Macはロングライフバッテリーをウリにしている。

Apple M1搭載Macはロングライフバッテリーをウリにしている。

実際、MacBook AirやMacBook Proの製品ページを見ると、「1日中使えるバッテリー」という謳い文句が記載されています。さすがは、ARM。

なお、MacBook Airなら最大18時間、MacBook Proなら最大20時間、というバッテリーライフ。Intel版MacBook Pro 13インチが最大10時間ということを考えると、いかにApple M1が省電力性に優れたSoCであることかが分かります。

二条ねこ

ちなみにMacBook Pro 13インチのバッテリー容量は、

  • Apple M1版:58.2Wh
  • Intel版:58.0Wh

なのであーるっ!

さたえり

なら、やっぱりSoCのおかげやね!

そこまで自信たっぷりに省電力性を謳っているのであれば、やっぱり試したくなるのがギークの心情。なので、MacBook AirとMacBook Proの2択になるのですが、前述の理由化から、MacBook Airを選んだというわけです。

ARM歓迎と脱Intelには早すぎる

  • 仮想環境(Boot Camp・Parallels・VMware)問題
  • eGPU問題
  • Thunderboltドライバー問題
  • アプリ互換性問題

最後だけネガティブな理由になるのですが、長らくIntel CPUを採用したMacを使ってきたことから、上記のような問題点(懸念点)が、Apple M1 Macには含まれています。

MacでWindowsを仮想的に動作させているユーザーからすると、 Intel(CISC) → Apple M1(RISC) というアーキテクチャの変化により、Apple M1 MacでWindows 10が動作するのかという問題があります。

Parallelsは公式でApple M1向けに開発中と明言。

Parallelsは公式でApple M1向けに開発中と明言。

Parallelsに関しては、Apple M1 Macで実行できる新バージョンを開発中との公式情報があります。ですが、Windows 10とARMの相性を見ていると、今までのIntel Macのような動作は当面の間は期待できないでしょう。Boot Campに関しては公式情報がないものの、 Official Apple Support Communityでは、Apple M1 MacではBoot Campは動作しないと回答しているユーザーがいました。

eGPUに関しては、すでに現時点ではApple M1 Mac上で動作しないことがハッキリしています。また、Apple M1 Macに搭載されているThunderboltポートが、どこまでThunderbolt機器のドライバーをサポートしているのかも微妙。Thunderboltの成り立ちからして、非IntelなパソコンでのThunderboltというのは、多くを期待してはいけないと思ったりもしています。

Rosetta 2

Rosetta 2

まだまだApple Siliconネイティブのアプリはごく少数なので、当面の間は『Rosetta 2』によるバイナリ変換にお世話になるはず。その際の変換負荷がどれだけかかるのかも気になるところ。せっかくのApple M1も、バイナリ変換による動作でパフォーマンスが低下するのであれば、あんまり意味はありません。

Universal 2

Universal 2

もちろん、アプリ市場の更新が盛んなApple系ストア界隈のことなので、ちゃんと熱心に開発しているデベロッパーならば、Apple Siliconに最適化したバージョンを早期にリビルドしてくれるはず。Appleも『Universal 2』でお膳立てしているので、私も含めてデベロッパーは、Intel版・Apple Silicon版の両方を考慮して開発することに数年はなるでしょう。

結局のところ、ハードウェアのコアな部分に、それに付随するコンポーネントやソフトウェアがまだ追いついていないというわけです。だから、ひとまずは様子見として、そこそこの金額で買えるMacBook Airにしたというオチになります。

二条ねこ

Appleはハード・ソフトを統合開発してるから、Surface Pro X登場時のようなことはないと思うけどねー。だけど、ユーザー数からして混乱はMacのほうが多い予感がするーる。

まの

特にMacBook Airは、完全にIntel廃止になりましたものね。

初号機はMacBook Airがおすすめ

とりあえずビール…ではなく、とりあえずMacBook Air。

とりあえずビール…ではなく、とりあえずMacBook Air。

そもそも、Apple M1 Macを即買いするのがおすすめかと言われれば微妙…なのですが、もし欲しいと思っているのならば、『MacBook Air』が個人的にはおすすめ。

現状はIntel Macのサブ扱い

この手の“初物”には不具合やバグはつきものですし、現行のIntel MacユーザーがApple M1 Macに乗り換えて、何も不自由もないと思える人はごくごく少数でしょう。そう考えると、現時点でのApple M1 Macは、既存Macユーザーの2台め・3台めというサブマシンとして買うのがベター。

開発マシンとして高性能なMacを、というような特殊な事情がない限りは、ひとまずApple M1 Macをスルーする。もしく、MacBook Airをお試しで買う。これが最適化な気がしています。省電力性に興味がなくて、価格重視ならばMac miniでもよいかもしれません。

Microsoftとは事情が異なるARM化

Surface Pro X

Surface Pro X

ただ、Surface Pro Xと事情が異なり、AppleはApple Siliconオンリーに今後なっていきます。その移行期間、約2年。

なので、Appleと一蓮托生する決意があるのであれば、ファーストペンギンとしてApple M1 Macを買うというのも意味と意義があるでしょう。私は仕事でAppleズブズブ人間なので、買わないという選択肢は最初からなかったりしてます……。

さたえり

さすがは信者やね……。

まとめ「MacBook AirがARM初号機の最適解」

まとめ「MacBook AirがARM初号機の最適解」

これからの『Mac』の羅針盤となる、初代Apple Siliconこと『Apple M1』チップ。そして、そのApple M1を搭載した、MacBook Air・MacBook Pro・Mac mini、という3つのARM機。

しばらくは、Intel Macのサブ機として使うことになると思うのですが、もし購入するのであれば、お手頃なMacBook Airがおすすめというか、ベターな選択になるでしょう。すでに同型のMacBook Airを持っているなら悩みどころですが、いずれにせよ、まずは安価なApple M1 Macを選ぶのが最適解と言えるはずです。

二条ねこ

見た目は変わらないから、新鮮味があまりないあーる。

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

iPhone 12 miniと、iPhone 12 Pro Maxと、MacBook Air……。

まの

やってしまいましたわね。

さたえり

まさに“借金トッシュ”やね。

おわり