- Sonyのノイキャン性能は凄いぞ!
- 動作に無駄がない操作性の良さ!
- これぞウェアラブルヘッドホン!
着るノイキャンヘッドホン!?
ハイレゾ&ノイズキャンセリング対応なBluetoothヘッドホン、Sony『WH-1000XM3』をレビュー。今更感が強いけど、未だに王者の座を譲らないノイキャンキング!Sonyサウンドがエンドレ〜スで楽しめる“着る”ヘッドホンでした。


昔はBose最強って感じだったけど、猛烈にSonyが追い上げてきてるよねー。

そうなんよね!
方向性もちょっと違うし、どっちを買っても楽しめるかもやね!
目次
Sony『WH-1000XM3』って?
- QN1チップによる高いノイズキャンセリング性能。
- 有線・無線のどちらでもハイレゾ対応。
- Bluetooth転送時に圧縮音源をアプコン。
- タッチパッドは意外と操作性が良い。
- 折りたたむと比較的コンパクト。
- 『クイックアテンションモード』がエモい。
- 汚れやすそうなマット塗装。
- Apple W1のような素早いペアリング切り替え不可。

高音質で多機能、ノイズキャンセリングも凄い効く…最強ヘッドホンの一角って感じやよ!評判どおりって感じ!
注目ポイント
■WH-1000XM3のポイント概要
- ノイキャン:『QN1』による圧倒的静寂感
- ハイレゾ:いつでもどこでも高音質
- バッテリー:長時間フライトでも安心な30時間再生
- クイックアテンションモード:音楽を1秒たりとも止まらせない
- Headphones Connect:自分好みにカスタムって楽しい
ノイキャン:『QN1』による圧倒的静寂感
WH-1000XM3のレビューを語る上で絶対に外せないのが、やはり『ノイズキャンセリング』性能だろう。
1000Xシリーズのノイズキャンセリング性能は非常に評価が高い。もちろん、このWH-1000XM3も例外ではない。いわば、今後のノイズキャンセリングヘッドホンのマイルストーン的な存在になっている。
そんなノイキャンを支えるのが『高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1』というチップ。
さすがにカナル型イヤホンのような圧倒的静寂感ではないが、物理的に耳を塞いでいるわけではないので、絶妙にノイキャン具合がしんどくない。密閉される感じは苦手だけど、静寂感は欲しい。そんなユーザーのワガママを叶えたのがWH-1000XM3のQN1だと言える。
ハイレゾ:いつでもどこでも高音質
Sonyといえば、ハイレゾヘッドホンのリーディングカンパニーのひとつだが、このWH-1000XM3も当然ハイレゾ対応。
前述のQN1チップも相まって、ハイレゾ音源でもハイレゾ音源じゃなくても、とにかく音域にゆとりがある感じ。高音質と言ってしまうと簡単だが、誰が聞いても「うん、良い音」と言えるのがWH-1000XM3のハイレゾ音質という感じ。
また、Bluetoothでワイヤレス接続した場合でもハイレゾ対応。
LDACコーデックの場合は、そのままハイレゾで。SBCやAACコーデックのような圧縮音源でも、なんと96kHz/24bitまでアプコンしてハイレゾ級で聞けちゃうという至れり尽くせりな仕様。
つまり、いつでもどこでもどんな状況でもハイレゾで楽しめる…というわけだ。うん、これは凄いぞ。
バッテリー:長時間フライトでも安心な30時間再生
Bluetoothでかつノイキャン対応だと、気になるのがバッテリー持ちだが、WH-1000XM3ではノイキャンONでも最大30時間と超ロングライフ。
バッテリーの持ちは実際に使ってみると分かるのだが、基本的に数日に1回充電しておけばバッテリー切れに遭遇することはなかった。
しかも、そもそも有線接続にも対応しているので、最悪バッテリー切れになっても使えるというメリットも大きい。やっぱ、有線は偉大。
コードが煩わしい場面ではBluetoothで、高音質にハイレゾを楽しみたいときは有線をあえて使う。そんな、シーンに応じて使えることも、バッテリーロングライフに間接的に寄与しているかもしれない。まぁ、とにかく使える幅が広いのです。うんうん。
クイックアテンションモード:音楽を1秒たりとも止まらせない
Sonyのノイズキャンセリングといえば、外音取り込み機能である『アンビエントサウンドモード』とセットというイメージだが、WH-1000XM3にはそれにプラスして『クイックアテンションモード』という機能がある。これがとにかく超便利。
『アンビエントサウンドモード』では、常時外音取り込み機能がオンになるが、ちょっとだけ外の音を聞きたいときには、若干設定の切り替えが煩わしい。
しかし、この『クイックアテンションモード』では、右のハウジングを覆っているときだけ外音取り込み機能がオンになる。
なので、一瞬だけ外の音を聞きたいというときに非常に便利。駅や空港のアナウンスを一瞬聞きたいときに、ドンピシャな機能すぎて感動を覚えた。使い方が直感的なのも良き。
Headphones Connect:自分好みにカスタムって楽しい
WH-1000XM3をコントロールするアプリとして、『Headphones Connect』というのがリリースされているが、このアプリのカスタム性が非常に高い。
ただ単にペアリングを補助するアプリ…ということではなく、ノイズキャンセリングのチューンやイコライザーの設定、接続コーデックの切り替えなど、何でもござれなギークなアプリとなっている。これを触っているだけでも、元を取ったと思えるほど楽しいアプリなので、WH-1000XM3購入時にはぜひ使い倒してほしい。
音質チェック
音質評価:★★★★☆
高音域:★★★★☆
中音域:★★★★☆
低音域:★★★★★
WH-1000XM3の音質は非常にバランスが良く、良い意味で万人受けする感じ。誰にでもおすすめできる音質で、聞き心地も良いので高評価。
低音域の音質は、同系のBoseよりもおとなしい印象なので、WH-1000XM3のほうが好みな人も多いはず。強いて言うならば、個人的にはもうちょっと中音域にまろやかさがあると嬉しかったかなという音質の評価です。

全体的な音質は、かなりレベルが高いしコスパも高いと思うやよ!
WH-1000XM3に合いそうな曲
合いそう曲:ロック・テクノ・EDM
WH-1000XM3はノイキャンがかなり効くので、静寂感を楽しめそうな楽曲(シンフォニックな曲とか)も合いそうだが、個人的にはSonyらしいゴリッとした曲(ロック系)がやっぱり合う気がするかも。
音質の傾向がややドンシャリっぽいので、テクノやEDMのようなハイもローもドンドン出てくるノリ重視もよさそう。スピード感も楽しめるし、ドスッと沈み込むのも得意だし。…とか言ってしまうと、音の傾向に偏りがあるように聞こえちゃうけど、わりと何でもいけちゃう優等生キャラです。

Charli XCXとかがめっちゃ合うから、おすすめの『SUCKER』をぜひ聞いてみて!
ここがすき!
WH-1000XM3の「どこが好き?」と聞かれたら、おそらく「全部好き!」と答えるはず。それくらい満点に近いノイキャンヘッドホン。
有線でも無線でもハイレゾで聞けるし、ノイズキャンセリングの効きは凄まじく私に静寂感をくれた。タッチによる操作性も、最初こそ「ボタンのほうがよくない?」と思ったけど、使えば使うほど「タッチで正解!」と思えたぐらい。というのも、タッチによる操作性が直感的すぎて理にかなっていたからで、ハウジングを覆うと一時的にアンビエントサウンドモードとか…いやもう、コレコレ感が凄い。
完全ワイヤレスイヤホンだと、誤作動が起きやすいからタッチは評価が分かれるけど、ヘッドホンならタッチでいい気がする。ボタンのポチポチ音によるノイジーさもないからね。
ここがうーん?
さすがベストセラーヘッドホンだけあって、あまりケチをつけるような部分は正直ないかも。ノイキャンの効きも操作性も抜群だし、有線でも使えちゃう。ハイレゾもどんと来い。あ、Bluetoothによる遅延も気にならない感じ。
ただ、1つ「うーん」と思えちゃうところは、ラフに扱うとハウジング部分が汚れそうな予感がするところ。
兄弟機であるSony『WF-1000XM3』を数日“普通に”使っていて、ガッツリ謎の汚れ(過去記事参照)がついた前科がある。なので、そこだけちょっと懸念材料かも。ちなみに汚れたら、メラミンスポンジで擦ると落ちますよ!あ、優しく擦らないと…塗装が剥げちゃうので注意!!
プチ気になるのが、電源ボタンをもっと分かりやすくしてほしいかな。ノイキャンボタンと間違えそう。ポッチぐらいつけてね。
まとめ「音楽を止まらせない。これは“着る”ヘッドホンだ!」
Sony『WH-1000XM3』のレビューを総括すると、
- 巷の評判どおりの高音質
- ノイズキャンセリングが凄い効く
- タッチの操作性は理にかなっている
- 有線でもハイレゾはありがたい
- クイックアテンションモードがエモい
- 電源ボタンにポッチつけて
という感じかな!?
総じて高評価なヘッドホンなだけあって、重箱の隅をつつきたくなっちゃうけど、高評価なものは高評価。買って損ナシ!特に『クイックアテンションモード』…これ最高に気持ちいい!!

音楽を聞くことを止めさせてくれないヘッドホン、って感じやったよ!
おまけ

今更感たっぷりなレビューだけど、やっぱり良いものは良いやんね!

こうなるとBoseのノイズキャンセリングも気になってくるよねー。

ノイズキャンセリング2大巨頭ですものね。

WH-1000XM3の音質に飽きてきたら…買うかもやね!
おわり
ノイキャンはSonyとBoseの二強って感じやんね!