final新型イヤーピース『TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様』徹底解剖

final新型イヤーピース『TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様』徹底解剖
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記事のポイント
  • TYPE E(通常版)とTYPE E(TWS版)を徹底比較!
  • 装着後の音質変化をレビュー的に語る!
  • 完全ワイヤレスイヤホンにおすすめと言えるイヤーピースが来た!

finalイヤーピースを解剖&レビュー。

finalの大人気イヤーピース『TYPE E』シリーズから、待望の完全ワイヤレスイヤホン対応版TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様)が発売されました。早速入手したので、同じくfinalの通常版(TYPE E)と比較した結果の違いなどを書いてきます。

さたえり

レビューっぽくまとめると…

  • 通常のTYPE Eと結構違う
  • 音のダイレクト感が増す
  • まずはALLサイズを買うのがおすすめ

な感じの感想やね!

まの

各所でおすすめされているTYPE Eですわね。

二条ねこ

これで充電ケースに干渉しなくなったわけですなっ!?

final『TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様』概要

TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様

TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様
左:CLEAR 右:BLACK

■基本仕様

  • 製品名:TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様
  • 型番:FI-EPEW
  • 価格:980円
  • カラーバリエーション:2色(BLACK・CLEAR)
  • サイズバリエーション:SS・S・M・L・LL

finalの完全ワイヤレスイヤホン向けイヤーピースTYPE E 完全ワイヤレス専用仕様は、2色展開(BLACK・CLEAR)で、価格は980円。最近のイヤーピースはイヤーピースと思えないくらい価格が高い製品が多いですが、finalのイヤーピースは非常にリーズナブルで良心的な価格設定なのが嬉しいところ。

さたえり

せっかくだし、2色(BLACK・CLEAR)とも買ってみたやよ!

TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様イヤーピース本体

TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様イヤーピース本体
上:CLEAR 下:BLACK

■音質の違い

  • CLEAR:高音域寄り
  • BLACK:低音域寄り

final TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様は、CLEARとBLACKで面相度(表面の滑らかさ)や硬度が微妙に異なる仕様になっており、その差異からイヤーピースと外耳道との密閉度が異なり、その結果として音が若干カラーバリエーションによって変化するとのこと。

公式サイト曰く、CLEARのほうがBLACKに比べて、低音が軽くなり、高音の明瞭度が増してクリアな音質になるそう。

まの

素材の微妙な変化による音の違い、というわけですか。

さたえり

単なるカラーバリエーションなのかもしれないけど、そこから生じる音の違いを記載しているってところに、finalの変態度(褒め言葉)が表れてるやんね!

TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様レビュー

final TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様の概要をおさらいしたところで、イヤーピース本体をレビューしてみます。

通常のTYPE Eイヤーピースよりも高さが低い。

通常のTYPE Eイヤーピースよりも高さが低い。
左:CLEAR 右:BLACK

あとで通常のfinal TYPE Eイヤーピースとの詳細な比較をしていくのですが、既存のTYPE Eユーザーなら、一見してイヤーピース自体の高さが低くなっていることが分かります。

左から、SS・S・M・L・LLサイズという並び。

左から、SS・S・M・L・LLサイズという並び。

イヤーピースの高さが低く設計されているのは、完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースと干渉しないようにするため。

ワイヤード(有線)イヤホンとは異なり、完全ワイヤレスイヤホンでは、イヤホン自体の軸径(ステム径)だけでなく、充電ケースの収納スペースと干渉しないことをチェックしておかなければなりません。そこも踏まえての高さというわけです。伊達に“完全ワイヤレス専用仕様”と謳っているだけあります。

二条ねこ

充電ケースの収納スペースがトラップだよねー。

さたえり

そうなんよね。
製品によってどれくらいクリアランスがあるかが違うし、普通のワイヤード用イヤーピースだと、基本的に干渉しちゃうんよね。

finalらしく溝があるイヤーピース。

finalらしく溝があるイヤーピース。

グレーの部分が『セレーション加工』というもの。

グレーの部分が『セレーション加工』というもの。

傘(スカート)の部分をめくってみると、finalのイヤーピースではおなじみの軸に溝が入っている設計になっています。これをfinalでは『セレーション加工』と呼んでいます。

この軸の溝(セレーション加工)があるおかげで、どんなイヤホンに装着した場合でも、軸がいびつに変形することがなくなるというわけです。もちろん、外耳道に入ったときにも、同様に軸がいびつに変形しなくなります。そのおかげで、音の通り道がストレートになり、より明瞭度の高い音を聞くことができるというわけです。うーん、凄い。

さたえり

finalといえば、硬めの軸セレーション加工やんね!

TYPE E(通常版)とTYPE E(TWS版)比較

  TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様
(FI-EPEW)
TYPE E
(FI-EPE)
本体サイズ 高さ 7mm 9mm
直径 φ12mm φ12mm
軸サイズ
(ステムサイズ)
軸径 φ4mm φ4mm
軸の出口 φ6mm φ3mm
軸の高さ 5mm 8mm
硬度 スカート部分 柔らかい 硬い
軸部分 柔らかい 硬い
その他 ケース 付属なし 付属あり
アダプター 付属なし 付属あり

final『TYPE E』イヤーピース比較表
※両方ともMサイズで比較。すべて実測値。

finalの通常版(TYPE E)と今回の完全ワイヤレスイヤホン版(TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様)を比較表にしてみました。おそらく、ここの違いが気になる人も多いはず。

明らかに、TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様のほうが高さが低い。

明らかに、TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様のほうが高さが低い。
左:TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様 右:TYPE E

明らかに通常のfinal TYPE Eと違うところは、イヤーピース自体の高さがかなり低くなっているという点。なお、どちらもMサイズで比較しています。それでも、これだけ違うということ。

このイヤーピース自体の高さを低く設計することで、充電ケースにしっかり収納できる形になったわけです。当然、形状が異なっているので、音質面でも通常のfinal TYPE Eとは変わってきます。

両者の軸の長さは、高さ以上に違いが出ている。

両者の軸の長さは、高さ以上に違いが出ている。
左:TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様 右:TYPE E

ちょっと面白いのが、軸(ステム)の長さ。

final TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様のほうがイヤーピース自体の高さが低くなっているので、当然ですが軸も短くなります。ただ、それ以上にTYPE E 完全ワイヤレス専用仕様の軸の長さは短くなっていて、イヤーピースの先端部分まで軸の硬い部分が来ていない…というイメージ。

軸の出口が異なるので、音の出方も違ってくるはず。

軸の出口が異なるので、音の出方も違ってくるはず。
左:TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様 右:TYPE E

軸の長さと終わりが違うことから、軸の出口の口径も変わってきています。

final TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様では、通常のTYPE Eに比べて口径が広く作られており、この点が通常版と音が大きく変わってきそうなポイント。

Noble Audio『FALCON』で、両者の音の違いを比較してみた。

Noble Audio『FALCON』で、両者の音の違いを比較してみた。

試しにNoble Audio『FALCON』に装着して、テスト用音源(ノイズ音やスウィープ音)を聞いてみたのですが、イヤーピースの高さや出口の口径の違いから、音がよりダイレクトに鳴っている印象を受けました。

また、音の出口が広くなっているおかげか、外に広がるような開放感のある音に聞こえるようなイメージになっていました。でもでも、マイルド感もあり。ちなみに、マイルド感は謳い文句どおり、BLACKのほうがある印象(プラシーボかも)。

フィット感もさすがは完全ワイヤレスイヤホン専用設計という感じで、かなり密着度が高い印象。耳から外すときに、イヤーピースのスカート部分が裏返るくらいに密着してくれる(凄い!)ので、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンの機能をブーストしてくれること間違いなし。

さたえり

浅い挿入感が好きな人なら、ワイヤードイヤホンに使っても良さげやと思う!

二条ねこ

プレイヤーにダイレクトアタックな音であーる!(意味不明)

まの

羽蛾のライフはゼロ……。

完全ワイヤレスイヤホンに装着した結果

最後に、手元にある主要な完全ワイヤレスイヤホンに、今回のTYPE E 完全ワイヤレス専用仕様を装着してみました。ちゃんとイヤーピースが装着できるかや、充電ケースにしまえるかの相性チェックとして参考にどうぞ。

Noble Audio『FALCON』

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2020年8月8日

Noble Audio『FALCON』との組み合わせは、個人的には今回試した中では一番のおすすめ。充電ケースにもちゃんとしまえます。

ただ、FALCONのステムが長いことと、純正のイヤーピースよりも高さが出てしまうので、人によっては安定感が下がってしまうと感じる人もいるかも。もし装着感が気になる場合は、普段使っているイヤーピースよりも1サイズ大きくするといいかも。そういう意味でも、まずはALLサイズを購入するのがおすすめ。

Sennheiser『MOMENTUM True Wireless 2』

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2020年4月18日

Sennheiser『MOMENTUM True Wireless 2』との組み合わせは、おすすめ寄りの普通。充電ケースへは余裕でしまえます。

個人的には、MOMENTUM True Wireless 2純正のイヤーピースが気に入っているので、替えてもいいし替えなくてもいいし、という感じ。今回のfinalのイヤーピースと素材感がかなり違うので、ここは素直に音の変化を楽しむために、気分によって取り替えて使うのがおすすめかも。

Sony『WF-1000XM3』

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2020年7月30日

Sony『WF-1000XM3』との組み合わせは、おすすめともおすすめでないとも言える感じ。こちらも充電ケースへの収納もバッチリ。さすがは完全ワイヤレスイヤホン専用設計。

finalのイヤーピースと比べて、純正のイヤーピース(ハイブリッドイヤーピースロング)のスカートはかなり長く、そこがかなり好みが分かれそうな予感。今回のfinal TYPE Eは良く出来ているのですが、Sonyのイヤーピースも良く出来ているので、個人的にはあえて替える必要性はないようなあるような…という感じ。ハイブリッドイヤーピースロング特有のねっとり感が苦手な人は、TYPE Eと取り替えてもいいかも。

さたえり

ほかの製品でも試したけど、極端な充電ケースの構造じゃない限り、イヤホン本体が収納できなくなる(蓋が閉まらなくなる)ってことはなさそうな感じやったよ!

まとめ「TWSにおすすめで決定版イヤーピースの登場」

まとめ「TWSにおすすめで決定版イヤーピースの登場」

巷にあるイヤーピースの多くが完全ワイヤレスイヤホンでは使えなかったので、今回のfinal『TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様』の登場はまさに福音この上ない感じ。

通常のfinal TYPE Eのイヤーピースとしての良い部分は踏襲しながらも、サイズや微妙な素材変更によって、メーカーの謳い文句どおりに完全ワイヤレスイヤホンに最適化されている印象でした。個人的には、かなりおすすめのイヤーピースという感じで、純正のイヤーピースが合わなかった完全ワイヤレスイヤホンは、まるっとTYPE E 完全ワイヤレス専用仕様にリプレースしてしまいました。うん、おすすめの中のおすすめ。決定版なのです。

さたえり

まずはALLサイズを買って試すのがベストやよ!

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2020年8月1日

この記事で紹介したガジェット

おまけ

さたえり

ほんとこのイヤーピース、かなり良い感じなんよね!

二条ねこ

完全ワイヤレスイヤホン派には嬉しい製品だよねー!

まの

ちなみに、どちらのカラーがお好みでして?

さたえり

うちは…BLACKやね!

おわり