- 2020年上半期に買った完全ワイヤレスイヤホンを振り返る!
- 今年はアクティブノイズキャンセリング機能の当たり年!
- TWS沼の住人から見た完全ワイヤレスイヤホンを語る!
完全ワイヤレスイヤホン…買いすぎた!
去年もそうだったけど、今年は…それ以上に完全ワイヤレスイヤホンをガンガン買っています。なので、今年の2020年の上半期を振り返って、買って良かった完全ワイヤレスイヤホンを“5機種”ランキング形式で振り返ります。


これは散財クイーンですなー。

真面目な話、店員に顔を覚えられてるんよね……。
目次
買って良かった完全ワイヤレスイヤホンランキング


前フリはナシにして、早速、第5位〜第1位まで順番に紹介していくやよ!
【第5位】Bang & Olufsen『Beoplay E8 3rd Gen』
- 所有欲を満たす質感とデザイン。
- TWSでは珍しいハイ寄りの音質。
- AACとaptXの両対応。
- バッテリー駆動時間が結構長め。
- 外音取り込み機能が実用的。
- Bluetooth 5.1で安定接続。
- レガシーな右のみ親機なシステム。
- 近接センサーがなく自動停止機能ナシ。
- 価格がかなり高価。
第5位は、老舗メーカーBang & Olufsenの『Beoplay E8 3rd Gen』。気づけば、Beoplay E8シリーズも3代めになりました。
完全ワイヤレスイヤホン界隈は、なぜか低音域重視の製品が多いのですが、そんな中で高音域の美しさがキラリと光るのが、このBeoplay E8 3rd Gen。価格こそ高価ですが、それに見合った音質もありますし、イヤホン本体や充電ケースのラグジュアリーさもあります。Qiワイヤレス充電も対応で、充電すらもワイヤレスなのも良き。
ただ、昨今の完全ワイヤレスイヤホン界隈でトレンドとなっている『アクティブノイズキャンセリング機能』については非搭載。そして、こちらもトレンドな『左右独立受信方式』についても非対応。ある意味、愚直。ある意味、トレンド全無視。そんな潔い完全ワイヤレスイヤホンだったりします。
【第4位】Bang & Olufsen『Beoplay E8 Sport』
- インスタ映えする可愛いデザイン性。
- コーデックがAACとaptXの両対応。
- 外音取り込み機能は結構使える。
- Qiワイヤレス充電に対応。
- 通常のBeoplay E8よりも装着感良好。
- 価格がTWSの中では高価。
- 4万円もするのにANC非搭載。
- 4万円もするのに近接センサー非搭載。
- マット塗装で汚れが不安。
第4位は、こちらも同じくBang & Olufsenの『Beoplay E8 Sport』。こちらは第5位のBeoplay E8 3rd Genの兄弟モデルでスポーツ特化にした製品。
基本的な性能はBeoplay E8 3rd Genとまったく一緒。なので、説明が一緒になるので省くのですが、唯一違う点は本機のみ“防塵防水”性能を持っていること。ちなみに、Beoplay E8 3rd Genは防滴。だから、Beoplay E8 Sportは、その名のとおりスポーツモデルなのです。
この流れからお察しで、悪いところも一緒。でも、Beoplay E8 Sportのほうが順位が上な点は、防塵防水なことと、とにかくティファニーブルーなカラーリングが可愛いこと。この唯一無二なカラーリング、これがすべてなのです。うんうん。
【第3位】LIBRATONE『TRACK Air+ SE』
- 微調整可能なノイズキャンセリング機能。
- 使いやすい外音取り込み機能。
- AACとaptXの両対応。
- Qi対応でワイヤレス充電可能。
- 専用コンパニオンアプリがある。
- イヤホンが若干取り出しづらい。
- リモコン機能の割当が少ない。
第3位は、こちらも北欧メーカーLIBRATONEから『TRACK Air+ SE』がランクイン。ちなみに、TRACK Air+の限定モデルです。
TRACK Air+ SEをひとことで表すと…全部盛り。アクティブノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能・近接センサー・Qiワイヤレス充電、これらがぜーんぶ搭載されています。しかも、コンパニオンアプリも対応。おそらく、機能性を求めるならこれが現時点で最強かと。音質も繊細な高音域寄りサウンドで、なかなかに美しい。
悪いところはほとんどなく、正直これが1位でも良かったと思えるレベル。ただ、特に“SE”感は少なく、普通に買うなら白いカラーリングが可愛いTRACK Air+でもいいかな…と思ってしまったので、そのぶんの3位としてます。
【第2位】Audio-Technica『ATH-ANC300TW』
- 急速充電対応。
- 強力なノイズキャンセリング性能。
- 外音取り込み機能アリ。
- AAC・aptX両対応。
- 万人受けする音質。
- 連続再生が4.5時間は短い。
- ちょっと強気な価格設定。
第2位は、我らが日本メーカーAudio-Technicaの『ATH-ANC300TW』をノミネート。かなり影が薄い(気がする)のですが、実はできる子。
完全ワイヤレスイヤホンのトレンドである、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載。しかも、ただノイズキャンセリングを搭載しただけでなく、結構効きが良い。そして、日本人が好みそうな元気なサウンド。ボーカル域がしっかり聞けるところも高評価。地味な存在ですが、変にキラキラしたところがなく、イヤホン“らしさ”がある良い完全ワイヤレスイヤホンです。
かなり褒めているのですが、気になるのがバッテリー駆動時間がイヤホン単体で4.5時間しか持たないところ。これが2019年の製品なら普通だったのですが、2020年の製品と考えると…お世辞にも長くはない。実際、4.5時間連続で聞くかと言われれば何とも言えないのですが、やっぱりバッテリー持ちが微妙なのは気になってしまいます。
【第1位】Sennheiser『MOMENTUM True Wireless 2』
- 有線イヤホン派も納得の音質。
- キーアサイン変更可能。
- 外音取り込み機能がナチュラル。
- 着脱に応じた再生・停止の機構。
- 右chが親機なレガシー仕様。
- ノイキャン性能はイマイチ。
そして、2020年上半期の完全ワイヤレスイヤホンベストバイは、Sennheiser『MOMENTUM True Wireless 2』。…なんだか、予想していた人多そうな予感。
一言で表すと、“名機”。そうなることが確信できるクオリティー。
トレンドであるアクティブノイズキャンセリング機能を搭載。ただ、アクティブノイズキャンセリングの効果自体は、AirPods ProやWF-1000XM3以下でしょう。ただ、パッシブでの遮音性が高いので、総じてノイズキャンセリング性能が高く感じるようにできています。そうそう、外音取り込み機能も搭載しています。
特筆すべきなのが、とにかくコクのある音質。さすがに有線イヤホンの高級機には及びませんが、この音を楽しめる濃厚なサウンドは、間違いなく完全ワイヤレスイヤホンの中ではトップクラス。正直、純粋にオーディオとして楽しめる数少ない完全ワイヤレスイヤホンだと思っています。それくらい音の完成度は高いのです。
そして、どうしても褒めたいのが、UXの良さ。MOMENTUM True Wireless 2は、タッチセンサータイプのボタンなのですが、ちゃんと押した回数に応じて“ピッ”という音のフィードバックがあるのです。しかも、押した回数によって音が違う!これだけで感動レベル。こういう細かいチューニングができるメーカーは、かなり希少な存在。ちゃんと完全ワイヤレスイヤホンを理解している作りになっている点は、褒めても褒めきれない。それくらい素晴らしい出来です。
気になる点といえば…左右独立受信方式がないことぐらい。ただ、あったから接続が安定するかといったら、それはまた別の話。結局は、アンテナをどうするかとかのハードウェア的なチューニングも必要なわけでして。そういう意味では、MOMENTUM True Wireless 2は問題なしでしょう。本当は、これでQiワイヤレス充電があれば完璧でした。
沼の住人から見た完全ワイヤレスイヤホン
ここからはボーナストラック。完全ワイヤレスイヤホンの沼にどっぷりな私が、これから求められてくる機能や、完全ワイヤレスイヤホンのあり方について語っていきます。
まず思うことは、
- アクティブノイズキャンセリング機能
- 外音取り込み機能
- 専用コンパニオンアプリ
の3点については、今後の完全ワイヤレスイヤホンには必須になってくる機能でしょう。
もちろん、これはある程度のハイエンドモデルに限った話になってきます。ただ、裏を返せば、ハイエンドならこの3点については、押さえてこないといちプロダクトとしてスマッシュヒットを出せない気がします。
実際、Sony『WF-1000XM3』(レビュー)は、発売から約1年になりますが、いまだに売れ筋ランキングでトップ3に入っています(Sonyの販売戦略が上手なのもあるけど)。なので、個人の好みはあるにしても、この3つの機能については、購入時にチェックしておくとよいはず。
そして、完全ワイヤレスイヤホンそのものなのですが、何台も買ってきて思うのが、音質も大事だけど、それ以上にUI・UXが大事だということ。
音響機器なので、当然、どういう音の鳴りをしてくれるかは大事なこと。ただ、単純に音さえよければよい、というのが完全ワイヤレスイヤホンではないというわけです。完全ワイヤレスイヤホンを使うシーンを想像すると、いかに気軽にノンストレスで使えるのか、ということについてもその製品の価値を決める重要な要素なのです。いや、むしろこちらのほうが大事だったり。
どれだけ音が良い完全ワイヤレスイヤホンでも、Bluetoothの接続が遅かったり不安定だったりするのは、2020年の完全ワイヤレスイヤホンとしては、もはや残念賞と言わざるを得ません。ほかにも、極端にバッテリー持ちが悪かったり、誤作動をするのもナシのナシ。完全ワイヤレスイヤホンというのは、オーディオ機器でありながらガジェット的な側面が強いというわけなのです。

以前もそういうことを話していましたわね。

使えば使うほど、音質と同じぐらいUI・UXが重要だって強く思うようになったんよね。
だからこそ、MOMENTUM True Wireless 2を1位にしたのです。
MOMENTUM True Wireless 2の音は完全ワイヤレスイヤホンとしてはトップクラス。ただ、それだけで1位にしたのではなく、アプリの使い勝手、接続の安定性、ボタンのフィードバック…それらを総合的に判断した結果の1位ということなのです。

音質だけを求めるなら、同価格帯の有線イヤホンのほうが当然有利だもんねー。

そうなんよ。
なぜ完全ワイヤレスイヤホンなのか。そこを考えると、“音以外”の要素もしっかり見ていくべきやと思うんよね。
まとめ「音だけでないのが完全ワイヤレスイヤホン」

そういうわけで、2020年上半期の完全ワイヤレスイヤホンのベストバイは…Sennheiserの『MOMENTUM True Wireless 2』でした。
おそらく、注目株の完全ワイヤレスイヤホンは、Boseの2製品(Bose Earbuds 500・Bose Noise Cancelling Earbuds 70)を除いて、発売されきった感じ。なので、このまま行けば、MOMENTUM True Wireless 2が2020年全体のベストバイになるかもしれません。それくらい完成された製品だったりします。
本記事で伝えたかったことは、完全ワイヤレスイヤホンは音が良いだけではダメということ。ある種ガジェット的な要素を含んでいるので、UI・UXを着目すると、もっと楽しくなると思います。

問題は溜まってきたイヤホンをどうするか…やね。
おまけ

有線イヤホンはいいんだけど、完全ワイヤレスイヤホンは寿命があるから、ずっと持ち続けるんは難しいんよね。

バッテリーを搭載していますからね。

ガジェットライクだからこそ、陳腐化との戦いがあるわけですなっ!?

…そういう悩みもあるわけなんよね。
おわり
販売店に大貢献ですわね。