この記事はSUNVALLEY JAPAN様よりレビュー用サンプルを頂いて記事を書いております。
- インドア派でも使える万能ポータブル電源!
- 7万mAh超えの容量なのに意外と小型軽量!
- USB PDからも充電可能なので取り回しも抜群!
一家に一台、ポータブル電源。
大容量ポータブル電源、RAVPower『RAVPower PD Pioneer 70200mAh 250W 4-Port Power House《RP-PB187》』をレビュー。防災意識の向上から注目されているポータブル電源。今回は、“普段使い”という観点からレビューしていきます。
パススルー充電は良いですわね。
巨大モバイルバッテリー!?
目次
RAVPower『RP-PB187』って?
RP-PB187ってなに?
AC出力・DC出力・USB出力という3出力対応の小型軽量な大容量ポータブル電源。
- 70,200mAhの大容量。
- ACコンセントを2つ搭載。
- パススルー充電対応。
- 最大60WのUSB PD出力ポート搭載。
- USBからも充電可能。
- 残量確認に%表示が欲しい。
- 充電時のファンの音が凄い。
仰々しいのは嫌だけど、多機能で大容量なポータブル電源が欲しい。
…そんなワガママな人にピッタリな万能仕様になっているぞっ!
本体チェック
■インターフェース
- ACコンセント ×2
- AC電源ボタン ×1
RP-PB187のサイズは 130×130×189mm で、重さは2,500g。サイズ感がピンと来ないかもしれないが、ポータブル電源としては結構小型軽量な部類に入る。
そして、RP-PB187上面には、ACコンセントを2つ搭載。AC出力は1ポートで、最大250Wまで対応しており、合計300Wまで出力可能。
RP-PB187下面には、設置したときに安定するようにゴム足が4つ取り付けられています。
■インターフェース
- LEDインジケーター ×1
RP-PB187前面には、バッテリー残量を通知するLEDインジケーターを搭載。LEDは青色LEDで、5つのLEDでバッテリー残量を把握できるようになっています。
■インターフェース
- DCジャック ×2(In ×1・Out ×1)
RP-PB187後面には、DCジャックを2ポート搭載。1つは、RP-PB187本体の充電に利用するDC入力ポート。そして、もう1つは、外部のデバイスに電源供給をするDC出力ポートになっています。なお、DC出力は最大120Wまで対応。
そして、DCジャックの上には、本体排熱用のファンを搭載。モバイルバッテリーにはファンはありませんが、これはポータブル電源。AC電源で高出力を維持するためにはファンが必要なのでしょう。
■インターフェース
- LEDライト ×1
- 電源ボタン ×1
RP-PB187左面には、LEDライトと電源ボタンを搭載。
LEDライトは電源ボタンを2回連続で押下すると点灯する仕組みで、合計3つの点灯パターンを搭載しています。その点灯パターンの中には、SOSモールス信号の点滅パターンも搭載。なので、キャンプや災害時にも役に立ちそう。
■インターフェース
- USB Type-C ×1
- USB Type-A ×3
RP-PB187右面には、USB Type-AとUSB Type-Cのポートを合計4つ搭載。
USB Type-Cは、USB PDに対応しており、最大60Wの入出力に対応。USB Type-Aは、1ポートのみQuick Charge 3.0に対応しており最大18Wで、残りの2ポートはApple 2.4A(iPhoneの急速充電規格)に対応しており最大12Wでの出力が可能。なお、USB Type-AポートはRAVPowerのiSmart機能を搭載しています。
付属品チェック
■RP-PB187の付属品一覧
- ACアダプター ×1
- USB Type-C to USB Type-Cケーブル ×1
- キャリーバッグ ×1
- ユーザーガイド ×1
RP-PB187の付属品についてはこんな感じ。
ポータブル電源としては珍しく、USB Type-C to USB Type-Cケーブル(60cm)を付属。別途、用意しなくてもよいのが嬉しい。
RP-PB187本体を収納するキャリーバッグは非常によく出来ていて、両サイドにメッシュポケットがあり、ちょっとした小物なら収納可能。また、ショルダーストラップも取付可能なので、キャンプ等で利用する際にも可搬性抜群。
キャリーバッグ内面にもポケット多数で、RP-PB187本体はもちろん、ACアダプターやUSBケーブルも収納可能。付属品を全部入れられるので、紛失する心配もなし。
普段は使わないポータブル電源だからこそ、全部収納できるキャリーバッグは嬉しい限りっ!
注目ポイント
■RP-PB187のポイント概要
- バッテリー:70,200mAhの超大容量
- 電源出力:AC・DC・USB PD・QCのマルチ出力
- サイズ:ポータブル電源界随一の小型軽量ボディー
バッテリー:70,200mAhの超大容量
RP-PB187のバッテリー容量は、70,200mAh。モバイルバッテリーと考えれば、当然、超弩級レベル。ポータブル電源と考えても、結構な大容量を誇っている。
7万mAh超のバッテリーが必要なのかと思ってしまうかもしれないが、ポータブル電源はキャンプや災害時に、AC電源確保用の補助電源として利用することを想定している。なので、バッテリー容量に関しては、多ければ多いほど越したことはないのです。
備えあれば憂いなしってことあーるっ!
電源出力:AC・DC・USB PD・QCのマルチ出力
RP-PB187には、AC電源・DC電源・USB出力という合計3つの異なった電源出力に対応しているので、1つずつ順を追って解説していきます。
AC出力:最大250W
AC(1) | AC(2) | |
最大出力 | 250W | 250W |
合計出力 | 300W |
RP-PB187のAC出力仕様
RP-PB187のAC出力は、それぞれ最大250W出力に対応。両方のACコンセントを利用した場合は、合計最大300W出力になる。
電気毛布 | ノートパソコン | デスクトップパソコン | 炊飯器 | 冷蔵庫 | ドライヤー | 電気ケトル |
約70W | 約80W | 約200W | 約200W | 約200W | 約800W | 約1,000W |
各家電の消費電力
300W…と言われてもピンと来ないかもしれないが、パソコンや炊飯器なら動かせる電力供給量。ヒーター系は電気毛布ぐらいなら大丈夫という感じ。なので、キャンプや災害時で暖を取ったり、炊飯器でご飯を炊くぐらいならバッチリ活躍できるポータブル電源ということ。
DC出力:最大120W
DC | |
最大出力 | 120W |
RP-PB187のDC出力仕様
RP-PB187のDC出力は、最大120W出力に対応。
RP-PB187はダイレクトにDC出力が出せるので、DCケーブルを利用すれば、USB PDに対応していないノートパソコンを充電したり、カーナビの電源の確保が可能。もちろん、これらはAC電源からも電源を確保できるが、省スペース化(AC/DCコンバーターが不要になる)や AC → DC 時の電力ロスを考えると、ぜひDC出力も活用したいところ。
USB出力:最大60W
USB Type-A(1) | USB Type-A(2) | USB Type-A(3) | USB Type-C | |
最大出力 | 18W | 12W | 12W | 60W |
互換性 | Quick Charge 3.0 | Apple 2.4A | Apple 2.4A | USB PD 3.0 |
RP-PB187のUSB出力仕様
RP-PB187のUSB出力は、それぞれ上表のとおり。
Type-Aポートは3つあるが、1つ(緑色のUSB Type-Aポート)だけ、最大18WのQuick Charge 3.0に対応している。ほかのUSB Type-Aポートは、Apple 2.4Aに対応しており、最大12W出力。なので、急速充電を使いたい場合は、1つめのポートを使おう。
USB Type-Cポートは、最大60WのUSB PDに対応。なので、MacBook Pro 13インチなら安定して電源供給を可能。もちろん、スマートフォンやタブレットぐらいなら余裕で充電可能となっている。ちなみに、このUSB Type-Cポートは、出力だけでなく“入力”にも対応。なので、実はACアダプターを使わずとも、このUSB PDを使ってRP-PB187自体のバッテリーを充電できたりする。…うーん、これは凄い。
サイズ:ポータブル電源界随一の小型軽量ボディー
そして、特筆すべきなのが、このサイズ感と軽さ。
同程度のバッテリー容量を持っているポータブル電源を見てみると、軒並み5kg〜6kgの質量で、サイズも長辺が20cm〜25cm持つ製品が多い。そう考えると、今回のRP-PB187の 130×130×189mm で2.5kgというサイズ感は、結構コンパクト。
もちろん、気軽に持ち運べるサイズ…と言うと嘘になるが、女性でも無理なく持ち運べるサイズ感にはなっているので、キャンプや災害時などで活躍するはず。
ここがすき!
パススルー充電対応
個人的に嬉しいのが、RP-PB187が『パススルー充電』(本体を充電しながら、デバイスへ電源供給できる機能)に対応しているところ。
この手のポータブル電源というのは、バッテリー容量が非常に多いので、フル充電までに時間を要するのが常。なので、パススルー充電に対応していないと、本体を充電している間は、ただの置き物と化してしまうわけなのです。
しかし、RP-PB187はパススルー充電に対応しているので、本体を充電する間も他のデバイスへの充電ができるので、AC電源1つで主要なデバイスとRP-PB187をまとめてフル充電することが可能。地味なポイントですが、ポータブル電源だからこそ必須な機能。そんな、パススルー充電に対応している点は非常に意義がある。
USB PDでも充電可能
これがギークならでは…かもしれないが、RP-PB187への充電にUSB PDが使える点は大きい。つまり、ACアダプターが不要ということ。
最近、できる限り電源をUSB PDにまとめているので、パススルー充電もUSB充電もできるというのは、かなりありがたいところ。多くのポータブル電源は、ACアダプターのみでしか充電できないので、個人的にはUSB PD充電(入力)できる点こそ、RP-PB187の最大のアドバンテージ。
特に、最近では窒化ガリウムパワー半導体(GaN Power IC)搭載のUSB PD充電器が数多く販売されているので、これを活用する手はない。RP-PB187は60WでのUSB PD入力に対応しているので、同じくRAVPowerの『RP-PC128』(レビュー)を使うと、取り回し抜群になるので、合わせて購入するのがおすすめ。
ACコンセントを2ポート搭載
実際にRP-PC128を数日間使っているのですが、そこで実感したのが、ACコンセントが1つではなく“2つ”搭載されているところ。意外と1と2では大違い。
私はRP-PC128をキャンプではなく、撮影のお仕事での補助電源として使っているのですが、ACコンセントが2ポートあることで、ビデオライト(撮影用照明)を2つ立てられることになって、かなーり便利。照明は基本2灯から使うことが多いので、ACコンセントが2つあって非常に良かったと思える点でした。
あとは、ギーク的に面白そうなのが、PlayStation 4とディスプレイをRP-PC128の電源から確保して、ポータブルで動かしてしまうというもの。
PlayStation 4 Slimなら最大165W駆動なので、AC電源駆動のディスプレイと組み合わせても全然動くレベル。残念ながら、私が持っているPlayStation 4は消費電力が高いProなので、フルでは動かせないのですが、PlayStation 4 Slimを持っているユーザーなら、一度はロマンを感じて動かしてほしいところ。
また妙なことを考えましたわね……。
いやー、据え置き機をポータブル化するって、昔からロマンだと思っていたからねー。
ここがうーん?
バッテリー残量表示が大雑把
特に不満のないRP-PB187ですが、唯一使っていた気になったのが、バッテリー残量の表示がLEDインジケーターでしか確認できないので、正確な%表示での残量確認ができないところ。
このRP-PB187は、ポータブル電源としては安価な部類に入るので、これを言ってしまうと酷なのかもしれないが、ぜひここは7セグメントLEDディスプレイ(『24 -TWENTY FOUR-』のロゴみたいなLEDディスプレイ)を採用して、正確な%表示でバッテリー残量を確認したかった。ちょっとコスト高になってもいいので、次期モデルでは7セグメントLEDディスプレイを採用してほしい。
まとめ「一家に一台な万能ポータブル電源だ!」
そういうわけで、今回のRAVPower『RP-PB187』のレビューを総括すると…
- AC・DC・USBの3種類で電源出力可能
- AC電源は最大250W出力
- DC電源は最大120W出力
- USBはQCなら最大18WでUSB PDなら60W出力
- パススルー充電対応
- USB PDからも充電可能
という感じ。
モバイルバッテリーとは違って、ポータブル電源は1つあったら十分なはず。なので、できれば万能タイプのポータブル電源を持っておきたいところ。
そういう意味では、複数の出力系統を持っており、USB PDにも対応しているRP-PB187は、非常に有力な候補となってくれるはず。特に、USB PDから本体充電ができる点はかなり大きい。ウィークポイントらしいウィークポイントは、バッテリーインジケーターが7セグじゃないくらいなので、一家に一台あってもソンなないポータブル電源間違いなしでしょう。
一緒にソーラーチャージャー『RP-PC005』も持っておくといいかもっ!?
おまけ
災害用のポータブル電源ってイメージだけど、意外と普段使いもアリなんだよねー。
撮影やライブにも使えるんやもんね!
せっかくだから、普段から活用したいですものね。
おわり
ポータブル電源として面白いのは、
って、いうところなんだよねー!