- スマートスピーカーの種類によって音楽アプリの対応状況が異なる!
- ワイヤレススピーカーとして利用するなら対応状況は絶対調べるべき!
- 実はApple Musicは網羅的に対応しているのでベストなのかも!
HomePodだと、Spotify非対応。Google Nestだと、Amazon Music非対応。Amazon Echoだと、YouTube Music非対応。…これはひどい。そこで、利用中の音楽ストリーミングサービスに合わせた最適なスマートスピーカーを分類してみました。
え、ええー。
カオスですわね……。
目次
スマートスピーカー別音楽アプリ対応表
HomePod | Google Nest | Amazon Echo | |
Apple Music | ○ | ○ | ○ |
YouTube Music | × | ○ | × |
Amazon Music | × | × | ○ |
Spotify | × | ○ | ○ |
AWA | × | ○ | ○ |
Deezer | × | ○ | ○ |
Pandora Radio | ○ | ○ | ○ |
dヒッツ | × | ○ | ○ |
音楽ストリーミングサービス別のスマートスピーカー対応状況
※キャスト機能を利用した音楽再生は非対応に分類。
Appleの『HomePod』、Googleの『Google Nest』、Amazonの『Amazon Echo』。これら3社のスマートスピーカーにおける、音楽ストリーミングサービス(音楽アプリ)の対応状況を比較表にしてまとめてみました。
この比較表を見たら、本稿をこれ以上読まなくても…となってしまうくらいに、あからさまな対応状況の差が出ていることが分かります。
うーん、HomePodの対応サービスの少なさは擁護できないのであーる。
WWDC 2020で、サードパーティーの音楽ストリーミングサービスもHomePodにネイティブ対応させるとは言っていたのですがね。
スマートスピーカーの音楽アプリ互換性問題
HomePod:現状はApple Music縛り
HomePodに関しては、現状は『Apple Music』と『Pandora Radio』しかネイティブ対応しておらず、Pandora Radioは日本では非対応のサービスなので、事実上はApple Music専用機になっています。
AirPlayを使って、iPhoneやMacから音楽を転送すれば、SpotifyやAmazon MusicもHomePodで聞けるようにはなります。ただ、AirPlayを使って音楽を転送する形だと、他のAirPlay対応スピーカーとやっていることが一緒になってしまい、スマートスピーカーらしさは失われます。当然、AirPlay経由だと『Hey Siri』が使えない(非対応アプリだと「そのAppはまだSiriに対応していません」と返ってくる)ので、Apple Musicのような快適さはありません。
希望があるとすれば、WWDC 2020のプレゼンテーションスライド上に「Third-party music services」との記載があったので、将来的にはSpotify等に対応する可能性はある、ということです。ちなみに、最初のサードパーティー製の音楽ストリーミングサービスとして対応したのが『Pandora Radio』になります。
Google Nest:Amazon Music非対応
Google Nestに関しては、競合している『Amazon Music』が非対応なくらいで、他の音楽ストリーミングサービスは基本的に対応しています。ですので、HomePodと比べれば、はるかに高い互換性を誇っていると言えるでしょう。
非対応のAmazon Musicについても、Google Cast機能を使えばAndroidスマートフォン等から音楽を転送する形で利用は可能。当然、先程のAirPlay同様、ただ転送しているだけなのでスマートスピーカーとしての意味はあまりなかったりします。
Amazon Echo:YouTube Music非対応
Amazon Echoに関しては、競合している『YouTube Music』が非対応で、他の音楽ストリーミングサービスは基本的に対応しています。当然、HomePodよりは互換性が高いと言えます。…要するに、Google Nestの逆という感じ。
Google NestはAmazon Musicが使えなくて、Amazon EchoはYouTube Musicが使えない。このあたりは競合しているからこその構図でしょう。ただ、どちらもApple Musicには対応しています。
あれ?Apple Music有能説があるではないかっ!?
音楽アプリで選ぶスマートスピーカー
- Apple Music:どれでもOK
- YouTube Music:Google Nest
- Amazon Music:Amazon Echo
- Spotify:HomePod以外
- AWA:HomePod以外
- Deezer:HomePod以外
- Pandora Radio:どれでもOK
- dヒッツ:HomePod以外
Apple Music:どれでもOK
『Apple Music』は、HomePod・Google Nest・Amazon Echoのすべてに対応しています。なので、Apple Musicユーザーなら“選び放題”。
なので、Apple Musicユーザーなら、単純に好みでスマートスピーカーを選んでもよいでしょう。音質やApple製品との連携を取るならHomePodですし、AndroidユーザーならGoogle Nestでもよいですし、Amazon Music HDと併用しているならAmazon Echoでもアリ。
YouTube Music:Google Nest
『YouTube Music』は、Google Nestしか対応していないので、必然的にGoogle Nest縛りになります。
YouTube MusicのためにGoogle Nestを購入する…というのは、なんとなく腑に落ちない感があったりしますが、Google Nestは前述したようにGoogle Cast機能が使えるので、Androidユーザーならより多くの恩恵を受けられるでしょう。
Amazon Music:Amazon Echo
『Amazon Music』は、Amazon Echoしか対応していないので、必然的にAmazon Echoを選ぶことになります。
Amazon MusicはAmazon Prime会員なら最低でも『Amazon Music Prime』というプランが付帯されているので、活用しているか否かは別として、加入ユーザーは多いはず。そう考えると、YouTube Musicに加入していない(加入する予定がない)人であれば、Amazon Echoがベストバイになってくるでしょう。
Spotify:HomePod以外
『Spotify』は、HomePod以外なら対応しているので、お好みでGoogle NestとAmazon Echoから選ぶことになります。
Google NestとAmazon Echoのどちらを選ぶかは流派によりけりだと思うのですが、音質という点で言えば『Echo Studio』という音質面で優れたスマートスピーカーがあるので、Amazon Echoのほうがちょっとだけおすすめかもしれません。
まとめ「スマートスピーカーの音楽アプリ縛りがつらい」
スマートスピーカーと音楽ストリーミングサービスの競合がバッティングしている関係から、謎の縛りが発生してカオスなことになっています。特に、HomePodはひどいことに……。
企業的にはハードもソフトも囲い込みたい気持ちも分かりますが、エンドユーザーからすれば、まさにいい迷惑そのもの。ユーザーファーストに立って、このあたりの縛りを解消していってほしいと切に願っています。
HomePodは早期にSpotify対応してほしいところなんよね……。
おまけ
AirPlayやGoogle Castを使えば、このあたりの互換性問題も解消されるんだけど、それだとスマートスピーカーの意味が…ね。
音声で操作してこそ、ですものね。
うーむ、ややこしいであーる。
おわり
Apple Music民はどれでもOK。
YouTube Music民はGoogle Nest
Amazon Music民はAmazon Echo。
Spotify民はHomePod以外。
…って、感じかな!?