- 待望のYamaha製TWS最上位モデルが降臨!
- ANC性能は控えめだがリスニングケアな聴かせるイヤホン!
- 音質は文句ナシだけど微妙に詰めが甘いのが残念!
遅れてきた幻のYamaha製TWS。
ANC搭載完全ワイヤレスイヤホン、Yamaha『TW-E7A』をレビュー。2020年2月発売が…延期でようやく発売。ノイズキャンセリング・外音取り込みを搭載、しかもQi対応。遅れてきたラスボス…になるのかチェックします!
安定のYamahaと思いきやっ!?
結構なピーキー完全ワイヤレスイヤホンですわね。
Yamaha『TW-E7A』って?
TW-E7Aってなに?
延期に延期を重ねてようやく登場した、リスニングケアが魅力なYamahaのアクティブノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホン。
- 抜け感と解像感を感じられる音質。
- 国内メーカーでは希少なQi対応。
- 物理ボタンで使いやすい。
- リスニングケア技術が素敵。
- ANCの効果が非常に弱い。
- 外音取り込みの効果も微妙。
- 充電ケースへの収納がシビア。
- 作りが全体的に甘い。
ノイキャン・ヒアスルーよりも、とにかく音質を重視している!
…って考えているなら、選択肢に入れてもいいイヤホンって感じやね!
本体チェック
■インターフェース
- リモコンボタン
Empower Lifestyle TW-E7A(以降、TW-E7A)イヤホン本体のサイズは 21×25×28mm (実測値)で、重さは7.0g。サイズ感、質量、ともに完全ワイヤレスイヤホンとしてはベーシックな感じ。
そして、TW-E7Aのイヤホン前面には、物理タイプのリモコンボタンを搭載しています。そう、タッチボタンではなく、物理ボタン。
カラーバリエーションは2色(ホワイト・ブラック)で、今回は『ブラック』を選んでみたやよ!
TW-E7Aのイヤホン後面には、充電用のPogo pinを搭載。イヤホンの着脱に応じて、楽曲の再生・停止ができる近接センサーは非搭載。
また、後面のシェル部分はイヤーフィン(正式名称:スリーブ)を装着できるようになっており、イヤーピースと同じシリコンな触り心地になっています。
TW-E7Aのイヤホン上面はこんな感じ。
ステムがシェルの端に位置しており、角度はちょっと斜めになっている様子。とはいえ、海外メーカーにあるような急な傾斜ではなく、日本メーカーらしく緩やかなものになっています。また、前述したイヤーフィンをシェル後ろ半分に装着できるスタイルです。
TW-E7A充電ケースのサイズは 77×40×38mm で、重さは58g(ともに実測値)。昨今の完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースとしては、Qiに対応しているからか少々大ぶりなサイズ感。
充電ケース上面の中央部に位置しているYamahaのロゴマーク、これがなかなかにクールで素敵。最上位機種だけあって、ロゴマークは印刷ではなく、別素材がエンボス加工風に嵌め込まれています。
TW-E7Aの充電ケース下面には、各種認証や仕様関係がプリントされたシールが貼付されています。正直、ここはケース自体に印刷するか、どこか別の箇所(ケース内側)に記載してほしかったところ。
TW-E7Aの充電ケース前面は、特に何もありません。
■インターフェース
- USB Type-C
- LEDインジケーター
TW-E7Aの充電ケース後面には、イヤホンを充電するためのUSB Type-Cポートと、通電状態を示すLEDインジケーターを搭載。USB Type-Cが普及してくれたことにより、すっかりMicro USBポート搭載の完全ワイヤレスイヤホンは見なくなりました。
ちなみに、TW-E7AはQiのワイヤレス充電にも対応しており、充電もワイヤレスで可能。海外メーカーでは採用実績が多いですが、日本メーカーではQiを採用しているメーカーは希少性が高いです。
TW-E7Aの充電ケース左右面は、特に何もありません。
■インターフェース
- LEDインジケーター
TW-E7Aの充電ケース内面はこんな感じ。イヤホン本体がちゃんと充電されているかを確認できるLEDインジケーターを搭載。
TW-E7A純正のイヤーピース(Mサイズ)は、高さ9mm・直径φ12mm(ともに実測値)。後述するのですが、TW-E7Aの充電ケース側のスペースが異常にシビアなので、イヤーピース選びは慎重に行うのがおすすめ。
ステム口径は実測値でφ5.1mmやったよ!
左 | 右 | |
1回押し | 再生・停止 | 再生・停止 |
2回押し | 音量ダウン | 音量アップ |
3回押し | ノイズキャンセリング機能切替 ヒアスルー機能切替 |
音声アシスタント起動 |
長押し | 曲戻し | 曲送り |
TW-E7Aリモコン機能
TW-E7Aのリモコン機能は上表のとおり。再生・停止、選曲、音量調節、音声アシスタント起動、ノイズキャンセリング/ヒアスルー切り替え、これらすべてがイヤホン上で操作可能になっています。
なお、専用のコンパニオンアプリ『Headphones Controller』はあるのですが、キーアサインの変更は現時点では不可。ただし、Headphones Controller上で、ノイズキャンセリングとヒアスルーの切り替えはできるようになっています。
リモコン機能はキーアサイン変更不可ってところ以外は上出来やね!
付属品チェック
■TW-E7Aの付属品一覧
- イヤーピース(SS・S・M・L・LL)
- スリーブ(S・M・L)
- USB Type-A to USB Type-Cケーブル
- キャリングポーチ
- 取り扱い説明書
TW-E7Aの付属品は、イヤーピース・イヤーフィン(スリーブ)・USBケーブル・キャリングポーチ・取り扱い説明書の5つ。
日本メーカーらしい気遣いとして、イヤーピースの種類がかなり豊富というところがあります。これなら、耳の穴が小さい人でも問題ないはず。また、イヤーフィン(スリーブ)も3サイズ付属しているので、自分に合った装着感にカスタマイズすることができます。キャリングポーチ付属もちょっぴり嬉しい心遣い。
注目ポイント
■TW-E7Aのポイント概要
- ノイズキャンセリング:SoCにQCC5124採用で高精度ANC搭載
- ヒアスルー:ながら聞きに最適な外音取り込み機能搭載
- リスニングケア:音質と聴覚保護の両立を実現
- Qi:日本メーカーでは珍しいワイヤレス充電対応
- 防水:IPX5等級で雨天時の利用も安心
ノイズキャンセリング:SoCにQCC5124採用で高精度ANC搭載
Yamahaの完全ワイヤレスイヤホンのラインナップは3種類(TW-E7A・TW-E5A・TW-E3A)あり、『アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能』が搭載されているのは、最上位モデルであるTW-E7Aのみ。
アクティブノイズキャンセリング機能は公式サイトを読むと、自社開発ではなく、Bluetooth SoCである『QCC5124』に搭載されているものを利用している。
このQCC5124というSoCは、QualcommのBluetooth SoCでは最上位のものとなっています。他社では1つグレードが下の『QCC30xx Series』を採用することが多いので、SoCのグレードが高いのがちょっぴりドヤりポイント。
ヒアスルー:ながら聞きに最適な外音取り込み機能搭載
アクティブノイズキャンセリング機能とセットで搭載されることが多い『ヒアスルー機能(外音取り込み・アンビエント)』も、TW-E7Aではしっかりと採用されています。
このヒアスルー機能があるおかげで、イヤホンを耳から外すことなく会話をしたり、駅や空港のアナウンス音声を聞くことができるというわけです。2020年の完全ワイヤレスイヤホン界隈では必須機能と化してきているので、こういう機能をしっかりと抑えてきているのは高評価。
リスニングケア:音質と聴覚保護の両立を実現
完全ワイヤレスイヤホンでアクティブノイズキャンセリング機能やヒアスルー機能が搭載されることは当たり前になりつつある。そこに加えてTW-E7Aでは、Yamaha独自の『リスニングケア』という機能がエッセンスとして加わっている。
このリスニングケアという機能は、いわゆる音響補正機能。ただ、音の解像感をハイレゾ相当にアップコンバートする——というものではなく、聴覚保護を目的とした機能。
聴覚保護のために音量を下げてリスニングすると、どうしても低音域の迫力や高音域の伸びというのが感じづらくなってしまうもの。だからといって、音量を上げると難聴の危険性が高まってしまう。そんなジレンマをブレイクスルーするのが、この『リスニングケア』なのです。
このリスニングケア機能をオンにすると、音量を下げて聞いたときでも低音域と高音域を上手に持ち上げてくれる。それにより、小さな音量でもしっかりと聞きごたえがあるリスニング環境が得られるという仕組み。解像感を上げる音響補正は数あれど、ユーザーの耳を考えた音響補正は非常に珍しい。ここにYamahaというメーカーの姿勢が表れているわけです。
地味な機能かもだけど、日本メーカーらしい配慮って感じやんね!
Qi:日本メーカーでは珍しいワイヤレス充電対応
このTW-E7Aは、日本メーカーとしては大変珍しい『Qi』規格によるワイヤレス充電に対応。つまり、音楽だけでなく、充電すらもワイヤレスな完全ワイヤレスイヤホンなのです。
家に帰ってきてイヤホンをUSBケーブルで充電する。これって、意外と面倒だったりするもの。その充電の煩わしさから開放してくれるのが、このQiワイヤレス充電というわけ。小さなことかもしれませんが、完全ワイヤレスイヤホンは“ガジェット”でもあるので、ユーザビリティーを上げる配慮があると嬉しかったりします。
防水:IPX5等級で雨天時の利用も安心
ユーザビリティーという面では、TW-E7AがIPX5等級相当の防水性能を持っているという点も見逃せないところ。
完全ワイヤレスイヤホンの快適さから、最近ではランニングやワークアウトのお供として利用する人も増えてきました。そこであるあるなのが、汗や雨によるイヤホンの水没故障。IPX5等級は『防噴流形』と呼ばれる保護等級なので、水没はNGなのですが、汗や雨ぐらいの水分なら平気な仕様になっています。
音質チェック
音質評価:★★★★☆
高音域:★★★★★
中音域:★★★★☆
低音域:★★★☆☆
※音質評価は販売価格を考慮した相対評価。
TW-E7Aの音質に端的に言うと、高音域の伸びと音場感の広さが特徴的な中高域型クリアサウンド、という感じ。音がちょっと遠くになっている感じと低音域が控えめなのが評価の分かれどころのような気がしますが、単純に好み抜きの音質という評価だと価格を考慮しても十分高音域と言えます。
一聴して分かるのが、キレキレな高音域。低音域も量こそ控えめなものの、エッジが立っておりマイルドな音というよりかはソリッドさがある音質傾向。でも、サ行が刺さる…あの嫌な耳触りの悪さはなく、“手加減したエッジの立ち具合”という上手なチューニング。
TW-E7Aを司るコンパニオンアプリ『Headphones Controller』には、残念ながらイコライザー機能はないのですが、『リスニングケア』のオン・オフでかなり音質が変わってきます。
リスニングケアがオンの状態だと、低音域と高音域(特に低音域)がブーストされ、全体的にシャリ多めのドンシャリ傾向になる感じ。小さいボリュームでもYamahaの謳い文句どおり、元気でエネルギッシュな音が楽しめます。
反対にリスニングケアがオフの状態だと、音が結構おとなしくなる感じ。低音域のブーストされた感もなくなり、人によってはこっちのほうがマイルド感があって好みという人もいるはず。リスニングケアはイコライザーではありませんが、曲によってオンとオフを切り替えて使っても面白い気がします。
リスニングケアのオン・オフで音質と傾向がかなり変わってくるから、好みに合わせて切り替えて楽しむのもアリって感じなんだよね。全体的に音場感を感じられるのも高評価!
TW-E7Aに合いそうな曲
■こんな楽曲が合いそう!
- ピコピコ系Pop
- ダンス系Pop
- カントリー系Folk
- 耽美系Electronic
クリアでエッジが立っている高音域が特徴的なTW-E7A。その音質の傾向から、ピコピコ系の電子音が多い楽曲やノリの良いダンス系の楽曲を合わせて聞いてほしいところ。
TW-E7Aと一緒に聞いてほしい楽曲の1曲めは、BTSの『Dynamite』をセレクト。
TW-E7A自体、そこまで低音域が主張するサウンドではないので、リスニングケアを使ってローとハイを持ち上げると全体的に引き締まった音で鳴ってくれるのでおすすめ。リズム感とノリが良いDynamiteのシャキシャキしたキレの良さをTW-E7Aが上手に鳴らしてくれる印象です。
TW-E7Aと一緒に聞いてほしい楽曲の2曲めは、Keith Urban & P!nkの『One Too Many』をセレクト。
中高域のクリアさが特徴的なTW-E7A。だからこそ、One Too Manyのアコースティックのカリカリ感とKeith Urbanの甘い男声がたまらない感じに。そこにP!nkのボーカルが入ることによって、とにかく聞いていて気持ちよくなるのです。
TW-E7Aと一緒に聞いてほしい楽曲の3曲めは、Taylor Swiftの『mirrorball』をセレクト。
ゆったりと流れるような空気感が流れる曲になっていて、前2曲に比べて解像感を感じにくいのですが、音場感広めで全体的にクリアに鳴らしてくれるのはTW-E7Aの特筆すべきポイント。TW-E7Aには女性ボーカルが合っている印象も受けます。
TW-E7Aと一緒に聞いてほしい楽曲の4曲めは、Kraftwerkの『It's More Fun to Compute』をセレクト。最後だけ変化球的な音楽を。
It's More Fun to Computeは不気味さが耽美に感じられるテクノ系楽曲なのですが、この電子音がシンセサイザーを出しているYamahaらしく(?)上手に鳴らしてくれます。こうなるとボカロ系も合うかも。余談ですが、この曲はQさま!!のプレッシャーSTUDYで使われていました。
ハードロックやメタルよりは、アコースティックとかテクノと一緒に聞きたいイヤホンって感じかも!女性ボーカルが綺麗に聞こえるのもTW-E7Aの高評価ポイントやね!
ここがすき!
『リスニングケア』という考え方
巷に溢れている完全ワイヤレスイヤホンの大半が、ピュアに音を楽しむことにフォーカスしている。これは至極当然なことなのですが、今回のTW-E7Aも含めて、Yamahaの『リスニングケア』という音楽を楽しみつつも耳をいたわるという考え方が個人的に好きなところ。
結果としてリスニングケアのオン・オフで音質がガラッと変化するので、事実上のイコライザー機能でもあるのですが、そのベースが聴覚保護という観点なのが面白いところ。ポータブルなリスニング環境が身近になったことで、近年では若年層の難聴が増えている…なんていうことも耳にするので、いち企業としてこういう取り組みをオーディオ機器に組み込んでくることに大いに意味と意義を感じたりします。
Qi対応による充電のフルワイヤレス化
私はモバイル機器の充電環境をできるだけ『Qi』でワイヤレス充電できるようにまとめています。なので当然、完全ワイヤレスイヤホンもQiでワイヤレス充電したいところ。そんな感じなので、TW-E7AがQi対応なのは個人的に高評価ポイント。
ただ高評価で音楽を楽しみたいというよりも、いかにノンストレスで聞けるか。これが完全ワイヤレスイヤホンのあるべき姿だと思っているので、とにかく煩わしい充電という動作をワイヤレス化してくれたのは嬉しいところ。できれば、すべての完全ワイヤレスイヤホンがQi対応になってほしかったりします。それくらい、Qiワイヤレス充電は楽。
ここがうーん?
ノイズキャンセリングが超弱い
TW-E7Aのアクティブノイズキャンセリング(ANC)の効果はびっくりするほど弱い。正直、シーンによってはノイズキャンセリングがオンになっているのか分からないレベルで効果が弱い。
昨今の完全ワイヤレスイヤホンというのは、AirPods ProやWF-1000XM3のように強力なアクティブノイズキャンセリング性能を売りにしている。特にノイズキャンセリング方式がハイブリッドタイプ(フィードフォワード + フィードバック)を採用している製品が多く、そのおかげで ノイズキャンセリング = ゴリゴリに効く というイメージがついてしまっている。
対して、TW-E7Aのアクティブノイズキャンセリングの方式は『フィードフォワード方式』というベーシックなもの。なので、昨今のハイブリッド方式のそれと比べてしまうと、ノイズキャンセリングが効いているのか効いていないのか分からない感じになってしまうのです。
こう話していくと、単にTW-E7Aを酷評していることになってしまうので、誤解なきように言うと、このノイズキャンセリングをフィードフォワード方式にしたのは“あえて”とのこと。
Yamahaはノイズキャンセリング至上主義という考え方ではなく、あくまでピュアなオーディオを楽しむためのサポートとしてノイズキャンセリング機能と搭載したそう。なので、ノイズキャンセリングが超弱いのは、ある意味では当然なのです。
ただ、昨今の時流やTW-E7Aの幾度となく延期したという背景、これが悪いイメージにつながってしまっている気が……。Yamahaがそういう考えてノイズキャンセリングの搭載してチューニングしているのなら、もっと前面に打ち出すべきな気がします。なんというか…プロモーションが下手かも。
意図してチューニングしているなら、もっとそう言うべきだと思うんよね。
技術力が乏しいと誤解されてしまいかねないですからね。
全体的な作り込みが甘い
そういうことなので、私はTW-E7Aのノイズキャンセリングの弱さについては、Yamahaが意図してそうしたということを織り込んで評価しています。ただ、そこを差し引いたとしても、全体的な作り込みが甘いのが残念なポイント。
まず、イヤホンと充電ケースの接地判定がシビアで、ちょっとでもズレていると、ケースにイヤホンを入れたのに充電されていないということもしばしば。ここはもっとクリアランスを確保すべきでしょう。個人的な回避方法としては、ちゃんと充電ランプが点灯したことを逐一確認することで充電ミスを防いでいます。
あとはBluetoothが途切れやすいこと。アクティブノイズキャンセリング機能の挙動がおかしくなること。このあたりも気になるので、アップデートで解決できるのであれば、早めにアップデートを行ってほしいところ。
コンパニオンアプリの機能が少ない
個人的にハイエンドな完全ワイヤレスイヤホンに必須だと思っている専用のコンパニオンアプリ。今回のTW-E7Aも『Headphones Controller』というアプリをしっかりリリースしていることは高評価。
ただ、その肝心のHeadphones Controllerの出来がちょっと残念。
- リスニングケアのオン・オフ
- ノイズキャンセリングとヒアスルーの切替
- オートパワーオフの設定
- ファームウェアアップデート
の4つしか機能がなく、他社では搭載されているイコライザー機能やリモコンボタンのキーアサイン変更のようなものがないのです。
せっかくコンパニオンアプリをリリースしているのであれば、より音楽を楽しむような機能を追加してあげたり、UXを向上させるような仕組みを取り入れてほしかったのが本音。もちろん、アプリがないよりはマシなのですが、SonyやSennheiserの作り込みを見ていると、それくらいは頑張ってほしかったところ。
アップデートでの機能追加を切望って感じなんよね。
まとめ「聴覚保護と純粋な音質追求をした完全ワイヤレスイヤホン」
そういうわけで、Yamaha『TW-E7A』のレビューを総括すると…
- クリアで音場感を感じられるサウンド
- リスニングケアという設計思想が素敵
- Qiワイヤレス充電対応は大歓迎
- ノイズキャンセリング性能はイマイチ
- 作り込みがところどころ甘い
という感じ。
ノイズキャンセリング性能はイマイチなのは、そういう設計思想で作っているのでそういうもの。ただ、ここをちゃんと言わないとユーザーもYamahaも損している気がします。もっと「音が売りなのでANCは添え物です!」とPRすれば…と、もどかしい気分になってしまいます。あとは、延期してこのビルドクオリティーはちょっと……。
とはいえ、Bluetoothイヤホンあるあるのホワイトノイズ感もなく、単純に音質という観点では高次元に完成されています。おそらく、音質だけなら国内メーカートップクラスの高音質。だからこそ、ソフトウェアのチューニングを改善してほしかったりします。
本当はすっごい良いイヤホンなのに、音響機器的な部分“以外”で損してる感じなんよね。だから、アップデートに期待やね!
おまけ
音質はかなり好きだから、この音質をキープしたまま後継機種を早めに投入してくれると嬉しいかな。
次は延期ナシでだよねっ!
うーん、競争も激化してるし…次やると完全に事故やね。
音以外の部分のチューニングに期待ですわね。
おわり
澄んだ高音域とソフトな装着感が良い感じ!
延期をしたのに作り込みが甘すぎるのが気になる……。
…そんな感じの感想やね!